『カラフル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
彩「ねぇねぇ、色ってなんのためにあると思う?」
愛「は?何いきなり。急にそんなこと聞いてきてキモイんだけど。」
彩「毒舌!!た、ただ気になっただけだよ。色ってさ、色々用途があるじゃん?それは人間にも例えられるしさ。」
愛「...まぁ、そうだね。感情表現に使うこともあれば、それこそあんたが言った人間にも例えられることもある。で、それがどうしたの。」
彩「いやー、ちょっと気になってさ。カラフルなのって、いいイメージがあるじゃん?人間で例えたら才色兼備ーとか、色んな面があるーとかさ。けどそれになろうとして色をぐちゃぐちゃ全部混ぜたら、汚い色になっちゃうじゃん?」
彩「だからさ、人間が成りたいものって結局は努力じゃ手に入れられないものなんじゃないかなって。」
愛「いやひねくれすぎでしょ。」
彩「えー、だってそんなもんでしょ。どこの誰が1%の才能とか99%の努力って言ったか知らんけどさ。めざめして工夫して失敗したら、今までの努力も水の泡、それどころかもう戻せなくなるでしょ。」
彩「...だから、持って生まれたカラフルなんか目指さなくていいんだよ。」
色々なことが多くストレスも限界に近づくと、いつも…周りが白黒……『まるでモノクロの世界に1人』
上手く笑えなくなり…次第に前すら見えなくなった…足取りも重たく、あの高台にも足を運べなくなった
想いたくない…考えたくもないことが頭をよぎって……
そんな時【彼】がいたなら…一緒に笑って、一緒に過ごして…この『モノクロの世界』に…
(彼ならきっとモノクロの心をカラフルに彩ってくれる)そう信じて
気がつくと彼が隣に居た。彼は心配そうに私の頭を大きな手で優しく撫でてくれた。
(彼の優しい香り 安心するし、落ち着くし、なりより幸せ///)
「大丈夫?何かあったのかと思ったよ💦 無事で何よりだよ」っと彼は言い。
ふとスマホの画面を見た そこには
[辛いよ…助けて そばにいて欲しい]っと彼にメッセージを送っていた。
(それは心配するわ💦急にこんなメッセージきたら…)っと私は苦笑いした
すると彼は
「ずっとそばにいるよ だって辛かったんでしょ?苦しかったんでしょ?
そんな時は、ほら、おいで 僕の胸の中で泣きな 思う存分泣きついておいで」っと
彼の優しい言葉に私は泣いてしまった
彼のおかげでモノクロの世界からカラフルな世界に変わった
彼のおかげで……今とっても幸せです
そばにいてくれてありがとう これかもよろしくね
《カラフル》
眩い今日の私はキラキラな黄色!!
に見えるでしょう?
実は心の中はモヤモヤ悩みでいっぱいなの…
だから本当は青なの…
モヤモヤばかりだと心に余裕がなくなって
イライラ真っ赤だったりもするんだぁ
でも大丈夫!
そんな時は好きなことして癒やされるの!
それが楽しみで緑色でもあるんだ!
わたしって色んな色でいっぱいなの!
常に心がコロコロ変わるの!
だから色もたくさんなんだ!
疲れちゃうけどね!
みんなの今は何色の心?
今度聞かせてね!
–カラフル–
目覚めたら、モノクロの街にいた。
人通りの多い交差点。その中心に私はいた。
喧騒の中、行き交う人々は確実に言葉を発し、時には笑い合っているのに、何一つとして聞き取れない。
「どうなってるの?ここは、どこ?」
私の焦燥などお構いなしに人々は通り過ぎて行く。
誰かが背後から強くぶつかってきた。とっさのことで受け身が取れず、そのまま前方に倒れるように転がる。直後、膝に何かが滑るような、這うような感覚を覚えて、灰色のジャージの裾を上げてみた。
黒いドロッとした何かが傷口から漏れていた。
「ヒッ!」
これは血なのだろうか…?人差し指の腹で拭ってみる。黒くベタつくそれは素直に指先にのってきた。
臭いを嗅いでみる。なんの香りもしない。膝の痛みもない。
意を決して舐めてみた。味がしない。
「何これ?」
記憶にない場所と雑踏。会話の聞き取れない群像。痛みのない傷。黒い血。
自分の置かれている状況がさっぱり理解出来なかった。
「そうか。きっとこれは夢だ」
そう結論付けた。いつだったかテレビで「明晰夢」というものの解説を見た。自分の意識がはっきりしている夢。きっとそれに違いない。
そう考えたら、気が楽になった。テレビでは明晰夢はいい夢、自分の思い通りになる夢だと言っていた。
だったらいいことを考えよう。これから私は空を飛ぶ!友達や家族とのパーティーが始まる!お金の雨が降ってくる!アイドル歌手になって武道館をいっぱいにして…
いろいろ考えてみたが、結局のところ、全て無駄だった。
私の思考を全て無視して、白黒の街の白黒の人々は往来を続ける。それ以外のことは何も起きない。
「どういうことなの…?」
熟考した結果、とにかく歩こう、ここではないどこかに行けば、何か違うかもしれない。という結論に至った。
それからは夢の出口を探してひたすらに歩き続けた。
そんな私を嘲笑うかのように、歩いても歩いても歩いても、街の風景は変われど、白黒は白黒だった。目がチカチカしてくる。
歩いている人に声をかけても無視された。そもそも反応してくれたところで、何を言ってるのかは分からなかったと思う。
「どうなってるの?」
何度目かのため息を付いたとき、それは起きた。
ブッブーーーーーーー!
はっきり聞こえたけたたましいクラクション。
今まで歩道と人混みしかなかったところに、突然白い3トントラックが全速力で私をめがけて迫ってきていた。
それと同時に、空の方からどこか懐かしい女の人の泣き声がした。
「明晰夢なのに、なんでこんな悲惨な目に」
「このトラック、なんだか知ってる…」
「あの声は…お母さん…?」
全ての感想が一瞬でないまぜになり、この街のように薄ぼんやりと溶けていく中で、私は意識を失った。
「先生!起きました!娘が!ああ、ちょっと誰か!娘が起きたんです!」
目を開けた。私の眼前には高く白い天井があり、まだ夢の続きかと一瞬怖くなる。
「ちとせ!ちとせ!起きてる?意識ある?私が誰か分かる?」
意識と行動が伴わず、やたらゆっくり声のする方向に顔を向けると、目を真っ赤にした母が両手で鼻辺りを抑えながら、私を見下ろしていた。
「お母…さ…?」
「良かった!良かった!起きた!起きた!」
そうだ。思い出した。私は部活の帰りにトラックにはねられたのだ。
「ちとせ!お母さん、分かる?」
部屋の向こうからパタパタとスリッパの音が聞こえる。白黒の人達と違って母の言っていることははっきり理解できた。
周りを見渡せば、天井にはオフホワイトの蛍光灯が光を放ち、エメラルドグリーンのカーテンが、部屋を仕切っていた。
それに何より、目に鮮やかだったのはお母さんの「色」だ。人の色彩はこんなに複雑できれいだっただろうか?
少し日に焼けた肌と短い黒髪。そこには灰色と透明がかった白髪が交じっている。指先の少し血色の悪い薄紫の爪。黄ばんだ白目に囲われた焦げ茶色の瞳。そこから流す涙さえ、透明なのに光を反射して輝いていた。
目に飛び込んでくる色の全てが、私が「生き残った証」として感じられ、涙が止まらなくなった。
「大丈夫?ちひろ?どこか痛いの?」
母の心配をよそに、結局医者と看護師さんが様子を見に来るまで、私は泣き続けた。
世界がこんなにカラフルだって、私は知らなかった。
私はこの色の世界でもっとずっと生きていきたい。
そう思った瞬間、胸に熱い何かが灯った。
日々 その時々の気分で
心の色が変わる
見える世界の色が変わる
舞台の照明が切り替わるように
めがねのレンズを変えるように
移り変わっていくその色を
ちぎり絵にしたり
刺繍にしたり
ビーズにして繋げたりしてみたい
人生を織りなす作品に
ひとりひとりの物語
なんてカラフル
「カラフル」
#93
私の心とは真逆だね。
私の心は真っ黒なのに世界はカラフル。
だからみんな笑顔なんだ、
世界はどこもかしこも色がある。
目が痛くなるので、目を瞑る。
暗くても、色が確かにそこにあることがわかる。
色が消えたらどうなる?
何色か認知することさえ難しいと思っている。
でも、心にしみた色は消えないと思っている。
そんな僕は、みんなどこかしら違った色でいいと思っている。
『カラフル』
短い春が過ぎ風が花を散り去る頃
ひしめき出した夏のこと
予定にはなかった約束とワクワクを胸に抱いて
帰り道を歩く
香る緑と馴染んだ制服、風に擦れる木の葉の音を聞きながら
笑いあった僕等の青春カラー
砂浜に座り眺めた太陽の下できらめく水面に目を細め
陽がおちる頃には
爆発にも似た花火を見ながら はしゃいで転げた
人も花も空も星もその全てがカラフルで
数えきれないありがとうを叫びたい
点と点を繋いだ星座のように
同じ空の下で僕等もきっと繋がってる
一人一人が違う色の人生を歩いてる
ゆるやかに過ぎる夏の一日のように
カラフル
春は色が増える
たんぽぽや
色とりどりの
つつじやチューリップ
沢山の花が咲いていて
目でも楽しめるし
気持ちも豊かになれる
私の持っている服って、寒色が多いな。
暖色や白も、あるにはあるけど、
黒系、青系、特にカーキなどの緑系が多い。
ただ、気づいたんだけど、ピンクの物も
結構持っているんだよなぁ。
薄いピンクだったり、サーモンピンクだったり
するけど、財布とかバッグとか、タオルだって
そうだ。
こうして振り返ってみると、気づかなかった
ことも発見できて面白い。
今度、服を買う機会があったら、たまには
ベージュ系の物でも選んでみようか。
「カラフル」
お題「カラフル」
君からもらったジェリービーンズを
そっと噛む
少しの歯ごたえ後に広がる甘さが
凍ったアタマに沁みてくる
君はいつも彩りをくれるけど
僕はいつも白黒の中にいて
君の世界をうらやみながら
僕の世界でじっと
じっと
扉が開くのを待つ
外で遊ぼう
幼い声が求めているのは
風のきらめき
土のぬくもり
扉が開けば
白も黒も彩りだよ
凍ったアタマに沁みてくる
君の声は瑠璃色
心の中の色はいつもカラフル。
楽しいことや嬉しいことがあったら、明るい色だし、悲しいことや辛いことがあったら、寒色系になる。
痛い時は刺激的な赤だったり、鈍痛だと紫だったり、同じ痛いでも色んな色がでる。
でも、色が薄れる時がある。
それが所謂、鬱の期間なのかもしれない。
それまで色んな色があったはずなのに、ぱったりと薄れてモノクロの世界になるのだ。
濃淡はある。だから薄い時はやる気のないぼーっとしている期間、濃い時はむしゃくしゃして怒ったり泣いたり。
人生山あり谷ありだから、カラフルな時もあればモノクロな時もある。
同じ人生なら、心に彩りを、カラフルな人生のほうがいいよね。
【カラフル】
色とりどりで鮮やかな風景
モノクロな世界があってもいいけど
カラフルな方が素敵じゃない?
*カラフル
私にとって、色は命だ。
色に溢れた、カラフルなこの世界を眺めることは
私の生きがいだ。
私は、
このカラフルな風景を
愛している。
だからどうか、
カラフルな世界だということだけは
変わらないでいてほしい。
【カラフル】
中学の入学式の初日、私たちに配られたのは幾何学模様の印刷された一枚の塗り絵と、12色の色鉛筆だった。
自分の好きな色で、好きなように塗ってみてください。それを教室の後ろの壁に貼って、カラフルで素敵な絵にしましょう。そんなことを先生から言われて、ホームルームの時間に塗り絵を完成させた。青、緑、黄色。自分が好きだなと思った色を手当たり次第に配置して。
そうして放課後、クラス全員分の塗り絵が貼られた掲示板を見て、私は小さく首を傾げた。
一枚だけ、色のない塗り絵がある。ほとんどの面積が白のままで、ところどころに濃さの違う黒色が配置されているだけ。シンプルで簡素で、カラフルなんて言葉とは縁遠いはずのそれに、何故だか心が惹きつけられて仕方がなかった。
気がつけば教室からは人がいなくなっていた。だけど一人だけ、満足そうにその絵を眺めている子がいる。ああ、確か白と黒の塗り絵の片隅に書かれた名前の子だ。
「ねえ、どうして色を使わなかったの?」
思わず問いかけていた。ちらりと私へ視線を向けたその子は、不思議そうに首を傾げる。
「色なら使ったよ」
少しだけ骨張った指先が、真っ直ぐに絵を指し示した。
「白も黒も灰色も、全部『色』だろう? カラフルの仲間はずれにしたら、可哀想だ」
涼やかに告げる君の透き通るような声を、私は今でも覚えている。私の生きる狭く小さな世界、私の抱く常識、その全てを軽やかに壊していった声だった。
そんなことを思い返しながら、目の前に飾られた絵画を見つめる。白と黒で描かれた水墨画。雄大に翼を広げた無彩色の鷹の瞳だけが、鮮やかな七色に光り輝いていた。
(やっぱり君の絵が、好きだな)
世界中から評価される画家になった君は遥か遠い人で、直接この言葉を届ける術は、今の私にはないけれど。
ほんの少しの寂しさと、それ以上の多幸感を胸に、私はただじっと『カラフル』と名付けられたその絵を眺め続けた。
カラフル
これが個性とか多様性の象徴になったのはいつからなんだろう
※BLです。苦手な方は飛ばしてください。
ぶわりと一気に色が弾けた。
いつも見ていた校舎も、いつも練習するグラウンドも。
何もかもが色鮮やかにキラキラと輝いて見える。
歩調だって今日は軽い。ぴょんぴょんと地面を蹴って、飛んでいきたくなる。
「機嫌いいじゃん」
ふはっ、と笑う声に振り向くと、また色が弾けた。
ピンクと赤と黄色が花びらみたいに舞い落ちる。ドキドキするようなワクワクするような。くすぐったい気持ちに、ぴょんと心臓も跳ねた。
「そういう先輩は?」
いつもより笑顔が多いのを知っている。
いつもより口数が多いのも知っている。
ねぇ、先輩の見える景色も俺と同じようにカラフルなんでしょ?
返事の代わりにとびきり優しい笑顔が返ってきた。
頭髪が全て真っ白になったら、レモンイエローのコートや、ピーチピンクのワンピースなんかを着てみたい。
元々そう思っていたけれど、ブログで話題になり写真集が出て、その後に映画化もされたドキュメンタリー『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』を見たら、もっと派手でもいいんじゃないかと思うようになった。
65歳になったら、周りの目を気にせず、堂々とカラフルババァになるのが私の一つの目標です。
We have one colour. This colour is cannot to be imitated by others . Only you can decide how to use it, and you must take responsibility. So you should think about how to enjoy your life.
セカイはカラフルだ。
朝焼け、木漏れ日差す森林、
黄昏時の街並み、月光照らす穏やかな海。
春は花が咲き乱れ、夏は夜空に花を咲かせる。
秋は木々が色づき、冬は空気すら凍てつく。
生き物もカラフルだ。
見た目も特徴も性格も個性的で
一つとして同じモノがない。
そんな鮮やかな世界に生きている。
この綺麗な世界が好きだ。
一見無造作で乱雑なように見えるかもしれない。
でもその絶妙なバランスがとても綺麗に感じる。
だからこそ一つ一つが大事なのだ。
この色鮮やかな世界がずっと続きますように。
お題: カラフル