彩「ねぇねぇ、色ってなんのためにあると思う?」
愛「は?何いきなり。急にそんなこと聞いてきてキモイんだけど。」
彩「毒舌!!た、ただ気になっただけだよ。色ってさ、色々用途があるじゃん?それは人間にも例えられるしさ。」
愛「...まぁ、そうだね。感情表現に使うこともあれば、それこそあんたが言った人間にも例えられることもある。で、それがどうしたの。」
彩「いやー、ちょっと気になってさ。カラフルなのって、いいイメージがあるじゃん?人間で例えたら才色兼備ーとか、色んな面があるーとかさ。けどそれになろうとして色をぐちゃぐちゃ全部混ぜたら、汚い色になっちゃうじゃん?」
彩「だからさ、人間が成りたいものって結局は努力じゃ手に入れられないものなんじゃないかなって。」
愛「いやひねくれすぎでしょ。」
彩「えー、だってそんなもんでしょ。どこの誰が1%の才能とか99%の努力って言ったか知らんけどさ。めざめして工夫して失敗したら、今までの努力も水の泡、それどころかもう戻せなくなるでしょ。」
彩「...だから、持って生まれたカラフルなんか目指さなくていいんだよ。」
5/1/2023, 12:41:12 PM