『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
さようなら、君と別れて半年経った今でも愛してる。
最後に手を繋いで遊園地に行った時の君は、
とても美しく綺麗で、可愛かった
君の中に眠る音楽の才能はきっとこれからと活きていく。
「夢を追いかけたいから私と別れてほしい」だなんて、よく言ったものだ。
ああ、綺麗事はやめよう。
なにもかもに疲れた今日だけは。
今日が嘘を付いてもいい日なら、尚更ためらうことは無い。
君が作るメロディは
決まって酷い曲ばかりだったじゃないか。
聴き込まなくても理解できる稚拙さで、
「俺のそばに居なくても前向きに生きていけそう」
だなんて、何故そんな嬉しそうに言えるんだ。
君と別れてこんなに自分らしく生きられるのなら、
初めから君のことを愛さなければよかった。
いてもいなくても、同じじゃないか。
あのメロディが耳に残らなければいい。
これからもずっと、大嫌いだ。
(お題:エイプリルフール/本当の意味を熟考する時)
今日は私の誕生日でーす!
明日も私の誕生日でーす!
2日が待ちきれない可愛い妹
#エイプリルフール
エイプリルフールは昨日だな。最近時間の感覚がやばいわ。
この前ゴミ出ししたんだけどそれをやったのが昨日なのか今日なのかわからなくなった。もう壊れてるよこの体。脳がやられちゃってるよ。
ボケってやつだな。こわー。まだ流石にそんな年じゃないんだが。でもボケ防止のなにかをやり始めた方がいいかもしれない。
それでエイプリルフールの話だな。エイプリルフールはいろいろな企業が気合いの入ったネタをやる日だね。
俺がやっているFGOでは毎年一日限定のアプリを出してユーザーを楽しませてくれるんだが、最近はほんとなにもやる気がしなくてな。
いつもはダウンロードして少しはやるんだけど今年はダウンロードすらしなかった。生きる気力がなくなっている。
どうしたもんかな。無気力で絶望しかない。なんとかしないとやばいな。
『エイプリルフール』
エイプリルフールだからって嘘をついた。
「君が好き」
君は笑って嘘だと言って誤魔化した。
今は午後なんだけどね。
エイプリルフール
今日エイプリルフールなんだね。
これって、皆んながエイプリルフールを理解してないとただ
のタチの悪嘘つきだよね。
みんながみんな、頭の中お花畑じゃないんだよ。
自分の常識は他人の非常識とゆう言葉をふと思い出した。
四月最初につく嘘
それが今現実では嘘ではあるが
以外とそうでもないのかもしれない
空想の世界に浸って
それが本当の事のようになるかもだ
嘘。嘘。嘘。
この日は、世界が嘘に溢れている。
嘘をついても良い、いたずらめいた日であったはずのエイプリルフールは、インターネットの隆盛の歴史とともにその様相を変えて、いつのまにか企業や個人が予算をかけて偽の企画を発表したり、嘘のような本当のプロダクトを作る日になっていた。
恋人たちが愛を確かめ合う日であったはずのバレンタインデーが、職場で義務的にチョコレートを配る日になったのと似たようなものだ。
ほかの国のことは知らないけれど、日本というのはそうして遊びに本気になっている人々に前ならえして、いつの間にか楽しくない仕事にしてしまうのが得意なのだろう。
「主語巨大罪。居住国憂慮罪」
「うわっ、何だよ。横から見るなよ」
スマートフォンを同居人から隠して身をくねらせる。
片手に野菜ジュースのパックを持った同居人は、肩を揺すって笑った。不正アクセス禁止法だ、なんて言って。……それはほんとにある罪だ。
「エイプリルプールで許されるのは、嘘をつくことだけだったな」
「まさか、楽しんだもん勝ちなんだから寒いこと言うな、なんて常套句言わないよな」
「それは真実の一端ではある。だが、俺ならもっと賢く歴史から言葉を引ける」
同居人は胸を張り、芝居がかって腕を広げた。
「つまり──『書を捨てよ、街へ出よう』だ」
「『顔真っ赤にしてないで、回線切ってクソして寝ろ』だろ」
言い返し、けれど同居人の言うことは至極もっともである気がしたので、俺は書きかけだった記事を破棄すると、かれと一緒に散歩にでも出かけることにした。真の要求はそれだからだ。
嘘つきよりももっと回りくどく、本音を伏せて俺を誘う同居人のことを、俺は今日の日よりもずっと気に入っている。
#エイプリルフール
職場の先輩の部屋には生活感が少ない。
テレビはあるけど少し小型。ニュース限定らしい。
電子レンジや炊飯器は無くて、冷蔵庫は小さいやつだけ。食器なんて自分用と来客用の完全必要最低限。
ソファー無し。クッションも無し。
法律だの医学だの科学だの、学術書と実用書ばっかりで娯楽が何も無い本棚は、本当に読む本だけ置いて、残りはトランクルームに突っ込んでるとか。
まるで、インテリドラマ用につくられた架空のセットか、家具揃ってない新社会人の部屋。
去年の4月1日午前中に「昔ひとりで夜逃げしたことがある」なんて言ってた。「前の住所から、デカいトランクひとつで区を越えてきた」と。
まぁ、「4月1日」だ。でもやろうと思えば今でもできそうなくらいの、生活感の少なさではあると思う。
今日も4月1日。来週から始まる新年度に向けて、先輩の部屋でささやかな新年度会なんかしてる。
……節約で先輩のごはんをたかりに来たのではない。
「鍋おいしい。先輩コレ鍋の素何入れた?」
そんな先輩の、生活感の少ない部屋に、ひとつだけ少し大きめの底面給水プランターがある。
「肉と野菜だけさ。他は何も入れていない」
葉っぱが出てるところは見たことがある。でも、ツボミや花が出てくる頃には、涼しい寝室とか風通しの良いベランダとかに避難させられてて、何のプランターなのか、かれこれ数年分からないままになってる。
「肉煮るだけでこんなに味出るの?!」
「お前は出汁を何だと思っているんだ」
あまり見かけない葉っぱの形だけど、何だろう。
先輩の部屋に来て、その葉っぱを見かけるたび、そしてそのプランターがどこかへ隠されるたび、ずっと引っかかってはいる。
「これでラーメン食べたい」
「当店、しらたきと乾燥パスタしかございません」
「しらたきで低糖質麺風」
「乗った」
で、せっかくだし、プランターの正体を聞いてみた。
「ねぇ。あのプランター、何植えてるの?」
返答はまぁ、4月1日なので真偽は分からず、
「フウロソウ」
「ふ?」
そもそも正直に答える気ゼロらしく、
「ローズゼラニウム、ゲンノショウコ、ニリンソウ」
つらつら花の名前を広げて散らかして、少し、イタズラっぽく笑ってみせた。
エイプリルフール
数十年前の今日、可愛い甥が生まれた
初めての出産で不安だった姉、
突然の破水で、私に連絡が入り、
急いで自宅へ戻った、しかし、私は全く破水という言葉も知らない状態で、
ただただあたふたした事を覚えている
その後無事産まれた甥っ子を見に病院へ
その赤ちゃんはお父さんをミニチュアにした様だった
子供嫌いだった私が初めて子供が可愛いと思った瞬間だった。
嘘じゃない4月1日の話
『海鳴りと四月の嘘』
嘘をついてもいい日に可愛い嘘が浮かんでは消えていく ついちゃいけない嘘は川原に流したはずなのに
日ごとにチクチク私の心を詰っていく 本当の嘘は私の海に帰ってくるよ プラスチックの水母みたいに浮いては消えて 仄かな毒で紅くなる 遠くに聴こえる
海鳴で眠れないんだ 今日も明日も
―エイプリルフール―
優しい嘘を
卵のような丈夫な殻に
包まれた優しい嘘をつく
愛され温められたなら
きっとそこに生まれるは愛
エイプリルフール
【先生だって嘘付きたい】
「えー…今から先生は笑えない嘘をつきます。」
「えー?」
「明日、前回のテストの追試を行います。」
「!?」
「前回…つまり昨日のテストですね。」手帳パラパラ
「えっ…」
「い、いや嘘だから…」
「ホント先生笑えなーい…w」
「はは、そうですね。」
「明日の追試、頑張りましょうね。」
「えっ…」
「ほら、笑えない「嘘」って嘘付きましたよ。
嘘をつくのは「嘘」じゃ無かったでしょ?」ニッコリ
「え"ぇ…」
「そんなぁ…」
〜
「…なんか今回の追試緩くなかった…?」
「あら、また騙されたのですか?」ニコッ
「むぅ…」
「おやおや…かわいいですねぇ…」
「先生実はボンドルドだったんですよ
おやおやおや…」
「うっそだーそんな訳ー…」
「…」
「えっ」
「ふははっ、嘘に決まってるでしょ」
「もうこの教師がよぉ…」ハァ
〜END〜
「付き合おう」と言われました。
今日はエイプリルフールなので本当か嘘かわかりません。
素直になれない私を見て、彼はごめんと言いました。
わかりにくかったよね。嘘じゃないよ、付き合おう。
こうして付き合いはじめて三年目。
「別れよう」と言われました。
今日はエイプリルフールなので本当か嘘かわかりません。
困惑する私を見て、彼はごめんと言いました。
わかりにくかったよね。嘘じゃないよ、別れよう。
こうしてお互いの道を歩みはじめて三年目。
今日はエイプリルフールなので誰の言葉も信じません。
#17 エイプリルフール
青空
夜が来るのが怖い。
眠れないし、悪夢を見るのが不安。
日が沈み出す頃、私の心はぐちゃぐちゃになる。
どうして夜は来るんだろう?
朝日が輝けば安心するのはなぜだろう?
死にたくなる。
そうだ。
夜の街に、真夜中の寂しいあの世界に。
夜空の代わりに紺碧の青空を張り付けよう。
どんなに夜が静寂に包まれても、空を見上げれば安心できるだろう。
青空は好き。
泣きたくなるほど安心するあの青さが好き。
夜空の星や月も綺麗だけど、不安になる。
人は死ぬと星になるそうだけど、私は綿雲になりたいと思う。
そして、あの広大な青の世界で引きちぎられ、揺られ、どこまでも流れていきたいと思うの。
私ってなんてバカなんだろう。
実は私、君のことが好きなんだ。
なーんちゃって。嘘だよ。
そう。嘘。好きなわけない。
私が君のことを好きになるわけない
そうでしょ?
エイプリルフールについた嘘は
ほんとに小さな嘘だった。
それなのにこんなにも嘘が広まるなんてきいてない。
些細な嘘が噂話によって大きく変わっていった。
「今日はエイプリルフールだから嘘ついたんだ」
なんて口が裂けても言えないよ。
エイプリルフールってなんでも
嘘ついていいんじゃないの?
僕は嘘をついたことに後悔をした。
─────『エイプリルフール』
「お前が、好きだ」
放課後、幼なじみの莉瑠に告白した。場所は体育館裏。告白するにはベタな場所だ。熱の篭った告白を受け、彼女はびっくりしたような、キョトンとしたような瞳で見つめてきた。
「ほん、とう?」
「あぁ」
なーんちゃって。今日はエイプリルフール。……まぁ確かに、莉瑠のことは好きだが。相手の気持ちが上手く汲み取れないせいで、気持ちを伝えるのに億劫になっている自分がいた。とても情けないと思っている。早いうちにネタバレしちゃおう。
「なーんちゃっ……」
「知ってる?エイプリルフールって、嘘ついてもいいの午前中までなんだよ。午後からは嘘のネタばらし」
「へっ」
変に裏返った声が出る。その事実を知った途端、一気に顔に熱が集まっていくのを感じた。それを見た幼なじみは大笑い。ゲラゲラと声を上げて、ひっきりなしに笑う。やがて収まったのか、俺の目を真っ直ぐに見据えて、言った。
「いいよ。私も、好きだから」
いつもは強気な彼女が見せる、恥じらいの姿に思わず胸が鳴った。嘘の告白は、本当になってしまったのだ。
〜エイプリルフール〜
アレは嘘だったんだよね。
嘘であって欲しい。
だった一言の言葉で、君との絶縁がきまり、
そして君は命を無くしてしまった。
誰が悪いのか
今もわからない。
なぜ君はボクにそれを伝えたの?
その一言がどの様な結果を産むことは
わかっていたはずなのに、、、、
ボクがその言葉を言わせたのかもしれないね。
それにしても残酷な内容だ。
40年も経っているのに、
今もまだこんな文章書いてる。
その日がエイプリル・フールだったらよかったのに。
そしたら今も君は居たかもしれないのに。
十字架を背負って生きるボクを見ていて下さい。
たった一つの嘘が
たくさんの真実を
すべて嘘に変えてしまいました
オセロみたいな一日でした
きのう売れ残ったウソが、在庫処分セールになっている。売りきれなかったから、このウソはどこに捨てられるんだろう。
「あぁ、物語を作る人が買い占めてくれるから、心配らないよ」
通りすがりに誰かが言って、通り過ぎた。
「ほんとですか?」と店員に聞く。
「ウソです」
売れ残りのウソがひとつ、消えた。