John Doe(短編小説)

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青空


夜が来るのが怖い。
眠れないし、悪夢を見るのが不安。
日が沈み出す頃、私の心はぐちゃぐちゃになる。
どうして夜は来るんだろう?
朝日が輝けば安心するのはなぜだろう?

死にたくなる。

そうだ。
夜の街に、真夜中の寂しいあの世界に。
夜空の代わりに紺碧の青空を張り付けよう。
どんなに夜が静寂に包まれても、空を見上げれば安心できるだろう。

青空は好き。
泣きたくなるほど安心するあの青さが好き。
夜空の星や月も綺麗だけど、不安になる。
人は死ぬと星になるそうだけど、私は綿雲になりたいと思う。
そして、あの広大な青の世界で引きちぎられ、揺られ、どこまでも流れていきたいと思うの。

私ってなんてバカなんだろう。

4/1/2023, 10:52:08 PM