『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『イルミネーション』
夜明けの近づく無人の公園をスミノフや缶チューハイを片手にふたりでふらふら歩いて目的地を目指す。LEDで隙間なくみっちり飾ったどこぞのテーマパークが世間では人気なようだが、ここにはご近所の自治会が手ずから飾ったチープなイルミネーションがあり、それが自分の中では断トツの人気だった。
「よくね?」
「センスあるねぇ」
連れてきた友人も似たような感性の持ち主なので気に入ってくれたようだ。まばらに輝くぼんやりとした明かりはやがて朝日に照らされて白々しく暴かれる。いたるところに絡まる黒い配線コードを見た友人は今日一エモいと言ってスマートフォンで連写を始めた。いい友人を持ったなぁと眠気の混じる頭でしみじみと思う。
「土曜の夜、イルミネーション見に行こうよ」
「理由は?」
「…まあ、特に深い理由は無いんだけど、コロナも開けたし、去年より屋台が多いかなと思って___奢るからさ、どう?」
「外、寒いから嫌」
とかいいながらも、結局2人でイルミを見に行って、
結局、誘った俺よりも楽しんでくれている。
やはり今年も行くのが正解であったと、
ほっと胸を撫で下ろした。
夜になる
暗闇の中で目を凝らす
薄っすらと見える輪郭
ひっそりと静かに佇んでる
誰が考え出したんだろう
こんな素敵な装飾を
木々の枝一つ一つ
建物の輪郭
浮かび上がる景色
彩り豊かで
目に飛び込む
幻想的なその景色に
息を呑む
自然と笑顔になって
簡単の声を上げる
イルミネーションによって
神秘的な情景がそこにある
吐く息の白さ
頬の冷たさ
そこに輝く悠然な景色が
淡く儚く輝く光が
暗闇を彩る感動が
寒さを忘れさせてくれる
[#45. イルミネーション ]
大規模なのを見てきた。
興奮冷めやらない帰り道。
信号と工事の電飾にまで
歓声を上げて帰ってきた。
#イルミネーション
小さな鞄を肩から斜めにかけて、左手に傘を持ち、座席から立ち上がった。
朝から降っていた雨はもう止んでいた。
駅から出ると、町の木々には色とりどりのイルミネーションが装飾されていた。
立ち止まり、変わってしまった町並みを見つめた。
ああ、とうとう帰ってきてしまった。
光の輪郭は程よくぼやけて行き、何とも言いようの無い美しさになった。
私はゆっくりと歩き出した。
青白い光に包まれながら、歩いてみる。
寒色しかないとは寂しい印象でしかなかったけれど、
人も賑わっている中では不思議と寒くはない。
一体どれほどのあかりが灯っているのだろうか。
歩みを進めていくうちに、そんなことを考えても仕方がないと、ただただ見上げていた。
少しずつ夜の冷気が、肌にじんわりと染み込んでくる。
大勢の人とすれ違うのに、知り合いがいないだけでこんなにも違うものなのだろうか。
たった一人で眺めているだけでは、ダメなのだろうか。
するとコートの袖が後ろに引っ張られる。
俯いているから顔は分からないけれど、走ってきたのか、肩が大きく上下に動く度に息遣いが聞こえてくる。
「よかったら、これ」
少しよれた紙の手提げには、カップが二つ。
奇跡的に中身は溢れていないらしい。
ひとつ取り出すと、震える手でゆっくりと飲み込んだ。
「……ぬるい」
その一言で、今にも泣きそうな顔で見上げて来たので、思わず笑いが込み上げた。
「冗談だって、あったかいよ。ありがとう」
誰かがいるだけで、こんなにも違うなんて。
見上げると、イルミネーションの光が
さっきとは違って、暖かく感じた。
去年君と見たイルミネーション。
今年もここで輝いてるよ。
遠くのほうでキラキラと青白く輝く木々がみえた。「もうそんな時期か。」と、信号待ちしている間、手持ちぶさたな私は他人事のように呟いた。大通りは賑わっていて、手を繋いでピンク色になったカップルや元気に走り回る子供とそれを見守る親子などが歩いていた。みんな幸せそうでふわふわした気持ちになる。信号が青になった。重いペダルに体重をかけながらも後ろに乗せているビンたちが割れないよう段差を慎重に降りる。青く使い古したウィンドブレーカーがシャッと擦れて音を立てる。私は細く暗い路地へ元気よく挨拶して入って行った。
もうすぐChristmas🎄
皆さんは、どの様に、お過ごしに、なられるのでしょうか?
恋人と、それともご家族と、色々な過ごされ方があると思います。
結婚してから昨年初めて1人で過ごしたChristmas子供が五歳の時に一足先に主人が逝ってしまった後、いつも娘とChristmasを過ごして来ましたけれど、その娘も大学生、生活が始まり1人暮らしを初めて昨年1人だけのChristmasでした淋しいかなぁ~とも思ったけれど以外に淋しさは、感じられませんでした。何故なら私の横には、いつも大好きな愛猫が居てくれるから感謝です。
暗くなると色々な所でイルミネーションが綺麗に輝いてます。綺麗だなぁ~と思いながら家路を急ぎます。
早く愛猫に会いたくて今年も愛猫とChristmas過ごします。
葉もない裸の街路樹に
光のコートを纏わせて
街を彩る装飾は
一人の僕にはあまりに眩しく
独りでいるにはあまりに寂しい
孤独は街の中にある
家の近くにあるイルミネーション、毎日仕事から帰るときに見かける
行きの時は朝と言うのもあり光はなくただの物として存在しているが、帰るときになると朝のぽつんと置かれた無機質なオブジェから幻想的な美しい作品に昇華する
きっとクリスマスが終わる頃には撤去されるだろう
それまではこのイルミネーションに
生きる希望の無い私を光で照らしほんの一瞬の幻想を見せていて欲しいものだ
酒の飲めない私が夢に酔うために必要な物だ
イルミネーション
近いと一つ一つが主張しあってうまくいかない。
遠くから俯瞰で見ると足りないものを補い合えて綺麗に見える。
そんな夫婦でありたいと強く願う。
イルミネーション。もうそんな時期か。あっという間の一年だ。
年を取ると一年が一日のように感じるね。昨日正月だったのにもう一年たったのかーってのは言い過ぎだけど。
しかしイルミネーションって関わったことないかも。あのクリスマスのきらきらした飾りのことだよな。
独り身であんなの飾ってもしゃあないし見に行く気にもならない。
イルミネーションに限った話じゃないけど金と時間を使ってきれいな景色見に行くってのが理解できない。
まぁこれは単に俺が貧乏人というだけの話なんだけど。金と時間が有り余ってたらきれいな景色くらい見に行くわな。
とかくこの世は格差社会。持てる者だけが幸せになれるくだらない世界なのだな。
イルミネーション
キラキラと輝くイルミネーション
チカチカと瞬く光
眩い光明が 目に痛い
だけど とても綺麗
電飾の コードを絡めて
クリスマスツリーの形やサンタクロース
トナカイ そり 雪だるま
クリスマスを主張するイルミネーション
電球も 赤 青 緑など色とりどりの
光を催す。
此処に 貴方と来れて幸せ
この景色を貴方と見れて幸せ
手を繋ぎ 一年の終わりの日数を
数える。
今年も あともう少しで終わりだね!
毎年 毎年 貴方とクリスマスの
イルミネーションを見ながら
こうして、手を繋ぐのが冬のデートの
定番だね!
来年も同じ景色に飽きる事なく
幸せを噛みしめる。
貴方と言う存在が変わる事なく
隣に居てくれるだけで
私にとっては、毎年のイルミネーションが
変化を伴う輝きに等しいから
これからも ずっと側に居てね!
大好きだよ!
メリークリスマス!!
以前このアプリで
家の最寄り駅の商業施設はハロウィンが終わると
LEDの青一色でライトアップをする。
これホント楽しみ。
と書いてしまった。
ライトアップ→×
イルミネーション→○
だった。やだ、お恥ずかしい。
誤字なら直すけど
これはこれで私らしいので、まあいいか。
今年も最寄り駅の商業施設は
青一色に飾られてる。
もうあと10日でクリスマスか。
あっという間に今年も終わりだ。
(イルミネーション)
「イルミネーション」
あなたと初めて2人で出かけた日。
去年の12月の初旬。
私のリクエストで湖畔にある公園のイルミネーションを見に行った。
綺麗だとはしゃぐ私の手をあなたは優しく握る。
初めて手を繋いだその時、
私の心にも灯りが灯る。
心が辛いとき
何をしても晴れない気持ち
なぜ、なぜ、
自分を変えられるのは自分しかいない
気持ちが晴れないなら、晴れるまでまつ
忘れるように違うことを考える
心の整理が必要
「イルミネーション」
真っ暗闇に明かりを灯したくなる
寒々しいこの街に
『イルミネーション』
『先輩。冬のイルミネーション、一緒に観に行きませんか?』
『気が早いなぁ。まだ秋も来てないんだよ』
『だって……』
『何?』
『早めに言わないと、先輩の予約、埋まっちゃう気がして』
『……ふふ』
まだまだ蝉の鳴き声が聞こえる頃に交わした約束の日。いつの間にか明日に迫っていた。楽しみと緊張で一睡も出来る気がしない。がんばれ、明日の僕。
______やまとゆう
【イルミネーション】
クリスマスが近づくと、街全体がキラキラと輝く。街路樹は鮮やかなイルミネーションに飾られ、道ゆく人々の足取りも軽く。澄んだ空気が夜空の月を冴え渡らせる。この時期の街を眺めるのが、私はいっとう好きだった。
「またここにいた」
呆れたような君の声に振り返る。打ち捨てられた無人のビルの屋上にわざわざ訪れる物好きなんて、私と君くらいだ。
「ふふっ、だって贅沢でしょ? この綺麗な世界を独り占めにできるんだから」
チカチカとイルミネーションの明かりが眼下に瞬く。北風に晒されて氷のように冷たくなった手を取って、自分のコートのポケットに入れた。指を絡ませて、熱を分け与えてあげる。
「それに、君も隣にいてくれるしね」
「ほんっと……そういうとこが敵わないんだよな……」
辟易したような声色に反し、君の耳は真っ赤に染まっていて、照れているのがよくわかる。そのわかりやすさに思わず口元が綻んだ。
二人きり、手を繋いで。クリスマスの華やかさに満ちた美しい街を眺め続けた。