『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
イヴの夜
クッキーと牛乳を用意し、ツリーの前に置く。
今年こそは会えるようにと、意気込んではいるけれど、
いつも気付くと既に、プレゼントが頭の横に置いてある。
プレゼントがもらえること自体が、プレゼントだね。
"イブの夜"
「……」
俺は今、居室の椅子に座りながら自分のスマホとにらめっこしている。
《どんなメッセージを送るか》。いや、それ以前に《そもそもメッセージを送るか否か》を、シャワーを済ませて髪を乾かしてからチャット画面を開いて見つめながら迷っている。
──あいつだって仕事あるし、俺の我儘なんて迷惑だろ。
──でも、明日は二人きりですごしたいし……。
──いや、ちょくちょく二人きりでいる時あるし、別に特別じゃねぇし、明日に拘らなくたって……。
──いやでも……。
ずっとこんな感じの繰り返し。これを、かれこれ三十分くらいやっている。我ながら女々しすぎる。
──いい加減決めねぇと明日の業務に響くし、折角暖まった身体が冷えちまう……。
大きく息を吸い、グッと構えて決断をする。
──普通に考えて、メッセを送るなんて迷惑だろ。仕事あんのに。
──送ろうとしてんのは、所詮俺の我儘だし。そんなのは、あいつを困らせるだけだ。
うん、と頷いて画面を閉じようと指を動かし、ホームボタンの上に指を持ってくる。
「……っ」
画面に触れる寸前のところで、何かに遮られたかのように動きを止める。何度閉じようとしても、ホームボタンの上を彷徨わせるだけで、それ以上は動かない。
何故なのか、目を閉じて自分に問いかける。
──けど、送ってみなきゃ分からない。
──送らなきゃ、きっと後悔する。
やってみなくては分からない。
これまで何度も、そんな感じの言葉を聞いた事があっただろう。それで事態が好転した事が何度もあっただろう。
そして俺は、それを目の前で、肌で感じてきただろう。
現実は、良い意味でも悪い意味でも、想像通りにいかない。やってみなくては分からない。どうするか決めるのは、その後でもいい。
「……よしっ」
小さく気合いの声を出すと、入力欄をタップしてキーボードを展開し、文字を打ち言葉を紡ぐ。
──これでいいのか……?これでちゃんと伝わるか……?
打ち終わって、また迷う。女々しいにも程がある。
「あぁもう、どうにでもなれ!」
勢いに任せ、送信ボタンを押す。俺の大声に驚いたのか、ハナが慌ててベッドの上に乗り上げて毛布の中に潜ってしまい「あっ、悪ぃ……」と謝罪する。
【明日空いてるか?特に夜】
ポコン、という音と共に先程打った言葉が、個人チャットの画面に表示される。
──送ってしまった……。
送ろうと思って送ったが、いざ送ったらそう思ってしまう。かと言って消そうにも、まともな理由が見つからない。
内心そわそわしていると、既読が付いた。
「あ……」
思わず声が出る。もう消す事は出来ない。返信を待つしかなくなった。心が先程よりもそわそわして落ち着きが無くなる。落ち着かせるようにスマホを胸に当てて握り締める。
ポコン
手の中のスマホから、メッセージの送信音が鳴る。
弾かれたように椅子から立ち上がり、スマホの画面を見る。
先程送ったメッセージの下に、新たなメッセージが送信されている。
思わず息を飲む。恐る恐る視線をずらし、送られてきたメッセージを見る。
〖数週間くらい前から「この所働き詰めなのだからせめて一日くらいはしっかり休みなさい」と言われていた。〗
読み終わった頃に、ポコンと鳴ってまた新たなメッセージが来る。
〖言われた時になんとなしに明日と言ってあったが、どうすごせばいいか先程までずっと迷っていた。〗
ポコン、今度は短文のメッセージが来る。
〖明日は一日中、共にすごそう。〗
一瞬見間違いかと思い、再び読む。
「……っ!」
送られてきたメッセージが見間違いじゃない事を確認し、嬉しさの余りベッドに腰掛け、そのままの体制で横になる。
──明日、一日中一緒にいられる。
「ふふ……」
思わず喜びの声を出し、頬が緩む。
──こうしちゃいられない。早く日記を書いて寝なきゃ。
起き上がって、椅子に座って鍵付きの引き出しから日記を出すと、机に向かってハミングしながら今日の日記を書いた。
「なにしてん。」
ちゃっかちゃっか音がするから
ケーキでも作るんかと風呂場のドアを出ると
廊下に座り込んだ彼女がひとり
床に粉振るってた。
「あ、早い!早過ぎるよ!戻って!」
「お、おぅ。」
思わず後ずさってドアを閉めたけど
ちょっと待て
「なぁ、ドア開けるのは良い?」
「ダメ!あとちょっとだから待って。」
ちゃっか
ちゃっか ザザっ
紙か。床に紙敷いて粉振るって何なん。
小麦粉不良品やったんか。
なんか入ってたんか?
「終わったよー!良いよー!」
なんか入ってたんなら一緒に探そうと思ってたんやけど。
なぁ。やばいで。
目の前にサンタ帽子握り締めた彼女がおる。
「どしたんそれっ。」
「見て!さっきサンタさんが来てプレゼント置いて行ってくれたんだよ!証拠に帽子もくれた!」
「ほぉん。」
「足跡も真っ白なんだよ!」
「土足やな。」
「サンタさんは良いのっ!」
「入る足跡しか無いけど、帰りはどうしたんやろな」
「ば、ックトラックしてた!」
「そうかっ。」
「そうだよ!」
とんだ可愛い茶番に彼女を抱き上げて攫う。
今度はこっちの茶番にも付き合って貰おうな。
「あんたサンタさん帽子持ってるって事は、サンタさんやんな?」
「えっ!?」
「俺、あんたみたいな可愛い彼女が欲しかったんよ。ありがとうな。」
わざとらしく寝室に駆け込み、途中自室に荷物も取りに行った。
彼女になったサンタをベッドに座らせ握ったままのサンタ帽子を被せる。
「これ、俺の可愛い彼女にプレゼント。」
「ありがとうっ!」
「どういたしましてサンタさん。」
安っぽいぺらつぺらのサンタ帽子のくせに
恐るべし威力を発揮してる。
因みに玄関に置きっぱの俺へのプレゼントは
帽子とネックウォーマーだった。
俺はもっこもこパジャマ。
ネットで一目惚れ。クマの耳が付いとる。
速攻ポチッたぞ。
今、風呂入ってるから上がる時バレるやろな。
そんで恥ずかしがって着てくれるやろ。
最高やん。
クリスマス有難う。イブ最高。
明日は仕事やけど給料日やしな。
お、風呂上がったぞ?
#イブの夜
今年も、自分は独りだ。
毎年の様に街はイルミネーションと、白い吐息、そして入り交じる様に通行人が他愛もない会話をしている。
抜き足差し足で忍び込む。
絶対に気付かれないように。バレたら終わり。細心の注意を払う。
枕元には歪ながらも可愛らしい靴下。
残念だが少し小さいので、手紙だけ入れさせてもらう。そっと、そおっと。
かすかな寝息を聞きながら、ベッド脇にプレゼントを置く。音を立てないように、静かに、静かーに。
戻る時も命懸け。抜き足差し足忍び足。
扉を閉めて、任務完了。ほっと一息。
喜んでくれるだろうか?希望した通りのプレゼントのはずだか、如何せん、色も種類が多くてちと自信がない。
吐く息白く、星空の下。ぐーっと背筋を伸ばす。
いやしかしまったく。煙突がない家は一苦労だ。
人間は、今まで様々なイベントを生み出した。それは地域ごとに異なっているが、時に遠くの地から伝わるイベントもある。
元々、イベントとはその土地の特性に合わせた意味のある事柄であるはずだ。
しかし、何百、何千、何万年と時を経るうちに、人々は元々の意味などとうの昔に忘れてしまったのだ。
そうして、かつての技術や文化が滅びた世界には、もはやイベントとは退屈な人生を紛らわせるための道具になってしまったのでした。
駅からの帰り道
某大学とマンションとの小路の前
白い服の女の子 小柄な人
誰かを待っているような…
午後9時を過ぎてたくらい
私は何時もの帰宅の坂道を信吾手前で
坂道の先になんか白い人…
なんかややなぁ…
何時も遅い時間は人がいない場所なのに…
どうしよう…
やだなぁ…やだなぁ…
怖いなぁ…恐いなぁ…
やだなぁ…やだなぁ…
あまりにも怖すぎて…
稲川淳二さんの怪談話の語りみたいな
私になってしまい…
顔が女の子と分かる距離になると
あれ…私をにらんでませんか…
ヤバイなぁ…マジでヤバイなぁ…
でも…何か勘違いだろう…
勇気をだして2度見して確めてみようと…
チラチラとチラ見しようと…
ガン見したら…
あら…
可愛い…
小芝風花さんに似た方…♪
でもやっぱ…にらんでる…
アッ…
ガン見したからかぁ…
でもね…小芝風花さん…
私は そこを通らないと帰れないの…
山を1つ遠回りしなければならないの…
軽く遭難するの…
山岳警察隊が大変なの…
小芝風花さ〰️ん 小柴田理恵さ~ん
お願いお願いお願いと
小松政夫さんのように頼もうと…
危険防止を…思ってとりあえず…
大きな岩石と猿岩石有吉でない方を持つと…
私は悟ってしまった!
これはきっと何かドッキリだ!
クリスマスの夜に取材✨✨✨✨…
そっか…!
きっと…
モニタリングかぁ!!
それとも
お笑いウルトラクイズか?
それとも
博多華丸のもらい酒港旅2か?
そうこうするうちに…
後少しで…
どうしよう…どうしよう…
すると小路の奥から…
まるで野獣のような声がしてきた…
なんと…そこには…なんと…
めくるめく…✨✨✨✨
つづく
後編は来年のイヴの予定ですが…
大好きな💓♥️❤️なエドシーランからオファが合ったら
残念ですが居酒屋注文の様に
ハイ喜んでと延期します❤️(笑)🙇💦💦🍀
お馬鹿な話を最後までありがとうございました🍀✨✨✨✨
素敵なイヴとクリスマスをすごして下さいね🍀✨✨✨✨
"じんぐるべー じんぐるべー 鈴が鳴る"
煌びやかな色の交錯と オクターブの上がった声。 笑顔 満面の笑顔。
人生には、「クリスマス・イヴ」 なるものがあるらしい。
僕? うん。 365日 季節イベントも、 自分のバースデイすら 全く 理不尽なほどに 無関係な 平常営業。
でもね、 いいんだ いいんだ 。 だって うち 浄土真宗だし。 それに 人間を何千単位で殺してる神様、 信用出来ないし。
イヴの誕生以降 間違いなく 最高レベルの地獄と化しているガザの家族へ。
真の救世主が降臨しますように 。
父と子と精霊の名のもとに アーメン。
クリスマスイブだというのに
何もそれらしいことをしなかった。
白鳥を見に行ったり博物館に行こうとするも
予約が必要で入れなかったり、
天ぷらうどんを食べたり、
風呂に入ろうと思ったら
まだ柚子が湯船にただよっていたり。
明日がクリスマス当日だということも
全く実感が沸かない。
それはそれとして今日もいい思い出が作れた。
幼馴染みにクリスマスディナーに誘われ、家に着いた。ちょうど残業をして彼女に嫌われたところだったから助かった。
玄関に入ると幼馴染みの母に満面の笑みで出迎えられる。
「いらっしゃい、寒かったでしょう。こたつであたたまってね。ほら、あなたはコートかけてあげて」
「そんなん自分でやらせればいいじゃん」
幼馴染みが俺に当たりが強いのは知っている。何せ元カノだからね。
素早くコートをかけてこたつへ入る……あたたかく幸せがやってきた。外は雪が降りそうなくらい寒かったからここは天国だ。
「今日お父さん遅くなるって言ってたから、先に食べましょう?」
ワイングラスにシャンパンが注がれた。フライドチキンやピザがズラリと並べられたテーブルを見て、わくわくしてしまう。
──料理を食べ終わる頃には、用意されていたお酒はすっかりなくなってしまっていた。楽しくて止まらなくなってしまったんだ……すると幼馴染みが睨みつけてくる。
「このザル野郎!全部飲み干すとか何考えてんの?遠慮とかないわけ?」
「ごめんごめん、ついうっかり」
「父さんのお酒なくなっちゃったし!」
「買いに行こうよ。君も結構酔っただろ?酔い覚ましにそこのコンビニまで」
「は?」
不機嫌そうな声が上がったけど、幼馴染みの手を握ると急にうろたえ黙りこくった。こういうところは可愛らしい。
「ということで、ちょっとコンビニまで行ってきます」
幼馴染みの母に声を掛けて、二人で外へ出た。
はらはらと雪が降っている。
「あ、雪降ってるね。ホワイトクリスマスだ」
「アンタと二人の時に雪降られてもねぇ」
「不満かい?俺はロマンチックだと思ったけど。ほら、寒いから」
強引に再び手を握る。寒いだけだから、と言って握り返してくる手は懐かしくてやっぱり可愛らしい。
どうにかして付き合ってた頃に戻れないだろうか……考えたけど、コンビニに着くまでには思い浮かばず。
「また来年も仲良く過ごしたいね?」
今はこの幼馴染み以上、恋人未満を楽しむことにするか──
【イブの夜】
イブの夜
イブの夜、0時を過ぎたら、
わたしはサンタになって、
眠る娘の部屋のドアをそっと開けるだろう。
密やかなメリー・クリスマス🎄
#129
[ごめんなさい、急用で行けません]
きつめに巻いた茶髪を揺らし 歩きつつ煙草を咥える。
初デートの待ち合わせ 早く家を出すぎてしまった。
困惑を解すべく路地裏で一服。ライターが冷たい。
喫煙後のブレスケアが 煙と重なりぼんやり頭に浮ぶ。
新調したブーツも 濃いめのメイクも 忍ばせた香水も
今となっては全てが恨めしい。
ああ、漠然と何かが憎い――ジュッ。
ふいに指先に熱が突き刺さる。
気付けば煙草が 持ち手のすぐそこまで
燃え尽きようとしていた。
ふと 寂れた居酒屋の薄汚れた看板が目に入る。
繁華街の街路樹に巻かれたイルミネーションの光は
ここまで届きやしない。
扉を開く。 ジャラジャラと鬱陶しい鈴の音。
気怠げな店主の「いらっしゃい」の声に被せた「生一つ」。
目元に滲んだマスカラを拭い 乱雑に髪を結う。
鼻をすするのは 底冷えする寒さのせいだ。
そんなイブの夜。
2023/12/24【イブの夜】
今夜、うちの会社に、またひとつ新たなカップルが誕生したとのこと。
正直どうでもいい。妬みでもなんでもなく、只々ほんとうに心底どーでもいい。けれどマウントだけは取らないでくれ。取るのは悪徳ではない商法での契約だけでいいんだよ。
▶イブの夜 #50
メリークリスマス
今日は姉と一緒にバイトからもらってきたケーキを二人で分けたの。中が生クリームとスポンジ、少しのスイーツだったからとてつもなく甘かった。でも、姉との時間がとても楽しかった。甘いね〜って言いながら半分こしたケーキはもうないけど、その時の多幸感と甘さと満腹感がまだ感じられるの。二人だけの時間はもうすぐ終わるけど、まだ余韻が残ってるなぁ。
今日は姉がバイト先からもらってきたクリスマスケーキが今日で消費期限切れだったので二人でワンホールを半分こすることになり食べました。ほとんど生クリームだったので二人とも食べるのに時間がかかりました。皆さんはどんなケーキを食べられましたか?
今日も読んでくださりありがとうございました。今日のお題は『イヴの日』でした。
イブの夜
いきなり電話してくんなよ。昨日?あー…別に普通。普通の日曜過ごしてたわ。いや別に友達いないとかじゃねぇし。
一応誘われたんだけど、誘われたけどね。
イルミネーション?いや、眩しいし目痛くなるだろ。センスねぇな。
クリスマス?予定ねぇけど。だってただの平日じゃん。特になんかする意味なくね?何もしたくないわ。
クリスマスデートとかマジ興味ない、やってるやつキモくね?
お前は何すんの?
えっ、俺のこと誘おうとしてた?
は、え、あの、いや、行きたくないわけじゃ…違うし、別に?誘ってもいーけど?
嘘嘘嘘嘘嘘!ごめ、あの、誘ってください…
え、行ってくれんの⁈よっしゃー!!
は⁈クリスマスデートだねって…俺ら付き合ってな…気づいてたって…!
これからよろしく
今となってはそんなことは思わない
子供の頃はいつサンタさんがくるか待っていたなぁ
ただその時の習性なのかは知らないけど
こんな時間帯まで起きようとしてた名残はあるね笑
【149,お題:イブの夜】
「サンタさん早く来ないかな~」
そう言っていた日々が懐かしい。
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「吉野!またミスだぞ、これで何度目だ?」
「...すみません」
全然反省なんてしていない、ふざけている訳ではない
反省する余裕もない程、憔悴しきっていたのだ
「はぁ、......やる気ないなら帰っていいんだぞ?」
その帰っていいんだぞ、は心配なんかじゃないのも、大人になると理解が容易に出来る
本心ではない、うわべだけの平謝り
謝って、働いて、謝罪して、またディスクに向かう。
時は過ぎて、子供が一年の中で自分の誕生日の次に待ちわびるイベント、クリスマスがやって来る
イブの夜、世の中の子供はツリーを見上げ、手紙を書いて、親に「サンタさんまだ来ない?」と急かすんだろう
かくいう俺は、運良く仕事を抜けられたため
何日ぶりかに、家へ向かう最中だ
「ママ~サンタさん今日来る?」
「そうよ~、だから翔太も早く寝ないとね」
「おとーさんはー?」
「パパも今日は早く帰るって~」
「やったあ!」
街は明るい、緑と赤の光に照らされて連日徹夜だった目は悲鳴を上げた
どこかの親子の会話が聞こえた、自分もあんな時期があったというのだから不思議だ
もう何年も家族とは連絡を取っていない
なんだかやけに自分が惨めに思えて、胸を裂いて内蔵をかきむしりたい衝動があった
もう全てから目を逸らして、家に帰って泥のように寝たい
「サンタさんサンタさ~ん♪プレゼント貰ったらみんなで遊ぶんだ~」
「早く帰って寝よう、どうせすぐ呼び出される」
皆それぞれ帰路に着く、幸か不幸かイブの夜
昔は楽しみで寝られなくて
でも早く寝なきゃサンタさん来ないって
おもってたけど
今やイブの夜でもこんな時間まで起きるようになった
怖いわぁ
【イブの夜】kogi
多分クリスマス当日よりも、今夜が一番テンションが上がる日だろう。
子供に気付かれないようにプレゼントを置こうと、親達は子供に早く寝ろと念を送る。
子供は子供で、サンタがいつ来るかいつ来るかと胸を高鳴らせて余計に目が冴えてくる。
そんな親子の駆け引きを知ってか知らずか、サンタクロースは世界を回るのに大忙し。
子供も大人も、クリスマスが穏やかに、幸せに終わる事を願って空を見上げる。
仕事熱心なサンタクロースはその視線に、その願いに応える為にトナカイ達を繋ぐ手綱に力を入れる。
仕事を終えた彼にも、誰かがプレゼントを贈るのだろうか? もしそうなら、クリスマス当日に一番テンションが上がるのはきっと彼なんじゃないだろうか?
END
「イブの夜」
イブの夜
この夜は人々を幸せにしていく
そんな不思議な力がある。
子供はプレゼントを楽しみにしながら眠りにつき、いい夢を見る。
学生は仲間たちと「青春」と呼ばれるキラキラした時間を過ごす。
大人は好きな人と好きな場所で好きな事をする。
この夜はそんなプレゼントを届けてくれる