イブの夜』の作文集

Open App

イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/24/2023, 12:56:39 PM

「」

 クリスマス・イブに雪が降るなんて、いつぶりだろう。〈星詠み〉としてこの教会で過ごすことになってから、数年が経つが、初めてのことかもしれない。〈星詠み〉は、〈彼ノ地〉にいます星々の意志を、この私たちの世界へ伝え継ぐことを生業としていて、私の母も〈星詠み〉であった。母が死んだあと、私がこの街の〈星詠み〉を務めている。私たちは星々の意志を受け取るために、非常に多くのエネルギーを使うため、星々の力の満ちた教会の中で一生を過ごすのである。一年に一度、このクリスマス・イブを除いて。
 
 クリスマスは星々の誕生を祝う大切な日である。だから、クリスマスの前日であるクリスマス・イブの夜からクリスマスの夜までは、教会の外でも星々の力が強く漂うのである。クリスマスは教会で儀式を行うため、外へ出ることはできない。だから、〈星詠み〉にとって唯一、イブが教会の外で過ごせる特別な日なのである。そして、それは〈彼ノ地〉の星々にとってもそうなのである。

 私は、昼間の仕事を終えて日が暮れた頃、教会の外へ出た。雪はちょうどよく積もっていて、降り出したのが遅かったからだろうか、足跡ひとつない白銀の絨毯はとても美しく、その上に歩を進めるのは少しもったいな気がした。杉の木に囲まれた教会の前の広場に出ると、中央に位置する大きなモミの木の下に、雪のように美しい白髪を無造作に散らし、夜空のような紺色の衣を纏った青年が、その美しい金色の目で私を見つめていた。そして私と目が合ったことに気づくと言った。
「久しぶりだね、リゼ。」
透き通るような美しいその声を聞くと、なぜだか心が温まるようだ。
「またお会いできて嬉しいです、ステラ様。」
そう答えると、彼は少し微笑んで言った。
「そんなに堅苦しくしないでよ。僕たち、毎日言葉を交わしてるわけだし、去年もこうして会ったじゃないか。」
「いえ、私はあくまで〈星詠み〉ですから。このようにしている方が話しやすいのです。」
 そう、彼はこの街を司る星々のうちの1人である。どういうわけか、毎年この日になると私はこちらの世界へ降りてきた彼と一緒に過ごすようになってしまった。本来なら、星々と私たち〈星詠み〉は、その意志と言葉によって繋がるのみであり、このように現世で共に過ごすなんてことはないのだが、5年前に彼がこちらにやってきてからというもの、毎年このように一緒に過ごすことが当たり前になっている。
 一緒に過ごすといっても、彼はこちらの世界の存在ではないから、私以外の人間の目に触れてはいけないし、彼も星々の力の濃い教会の周りでしか人間の姿を維持できない。だから、この教会前の広場だけが私たちを繋いでくれる。


私たちは雪の積もった広場を歩きながらたわいもない話をしていた。私たちが歩く音は、まるで和音のように心地よいものに聞こえた。
何を話していたか、よく覚えていない。けれど、随分と早く時間が過ぎてしまったように感じる。もうすぐで日が昇ってくるようだ。彼は〈彼ノ地〉へ戻らなければならない。日が昇ってしまえば、現世と〈彼ノ地〉をつなぐ〈光の谷〉が消えてしまう。

「そろそろ時間みたいだ。早く戻らないと谷が消えてしまうし、シャルル様やサーシャ様に叱られてしまうからね。」
そういって笑う彼は、なんとも形容し難い魅力があった。
「そうですね、お父様はまだしも、弟のサーシャ様にまで叱られてしまっては、ステラ様も立つ瀬がなくなってしまいますわ。また明日からこの街を守ってもらわないといけないのに。」
私も少し微笑んで、冗談混じりに言った。
「リゼはそんなことまで言うようになったか、さすがは僕が見初めだ人間だよ。」
「そんなつもりはないですわ。さあ、早く帰らないと谷が閉じてしまいます。また来年会えるのを楽しみにしていますね。」
「ははっ、そうだな。では帰るとしよう。」
そういってステラ様は薄暗い空に溶けるかのように、消えてしまった。

一年に一度、たった少しの特別な時間。広場の積もった雪に残されていた2人分の足跡は、昇る日に照らされてだんだんと形を崩していく。

12/24/2023, 12:47:03 PM

『イブの夜』

こんばんは、クリスマスイブね。
チキンにシチューにケーキと毎年食べ過ぎちゃう。
今年もそんな感じ……苦しい(笑)

12/24/2023, 12:47:01 PM

世の中イブの夜=リア充の日って認識あるけど、非リアで何が悪いってんだ、非リアでなんか文句あっか。

12/24/2023, 12:46:58 PM

怒りが先にきてしまった。
相手は素直に謝ってるのに。
冷静になると どうしてこんなことで? っていうことに
怒ってた。

また自分が嫌いになる

12/24/2023, 12:45:43 PM

子供達が寝静まる夜のこと
      サンタクロースの出番です
      眠っているのを確認したら
      こっそりと贈り物を置いて
      トナカイを走らせるのです 
      ボクにはサンタが来ないと
      贈り物がないと嘆かないで
      心に置いたかもしれません
      目には見えなかっただけで
      気付かないかもしれません
      どんなプレゼントなのかは 
      結んだリボンが解ける時に
      きっと分かることでしょう
      自分の心を見つめて下さい
      あたたかく照らして下さい
      サンタクロースの願いです
      

            『イブの夜』

12/24/2023, 12:40:04 PM

『美味しいご馳走』

イブの夜に君は何を食べたいの?
そう聞かれたから

なんだと思う?と答えた

骨付きチキン
いいえちがうわ

ケーキ
そんなんじゃない

じゃあ焼肉?
うーんちょっと違う

お寿司
それも違う

じゃあ何を食べたいの?教えて
そう言われたので答えを教えた

そしたらあなたは蒼白な顔で後退りした
私は笑みを深めた。

さあて、私の今日の夕食はなんだったでしょう?

ふふっ私最近おかしいの
楽しくて楽しくてたまらないのよ

永遠にあなたと生きていけるの
愛おしいわ

窓の外は真っ暗闇
雪がちらつくのが見える

ねえ、きれいな晩ね

あなたの頭を撫でて
語りかける

頬にも手にもあなたの紅
すべて無駄にしないように

しっかり最後まで味わって
あなたの愛を噛み締める

イブでもどんな夜でもいいわ
あなたと一緒なら


#イブの夜

12/24/2023, 12:39:36 PM

Thema「イブの夜」




「そういえばお前、結局誘ったの?」

「いいや、勇気出なくってさ。本当に臆病だよな。俺って」

俺には好きな人がいる。

ずっと前から好きだった。

一緒に過ごしているうちに、どんどん魅力にひかれていった。

「クリぼっち、やだなぁ」

「そう思うんだったら、さっさと誘ってこいよ」

1か月前、俺は『好きな人』に「一緒にクリスマス出かけない?」そう言おうと決心した。

ようするにクリスマスデート。

でも結局勇気が出なくて、何も言えなかった。

「もう時間ないぞ」

24日。俺は昔からの親友と2人でクリスマスパーティーをしていた。というか、ただのお話会みたいな感じ。

「ここで言わなかったら後悔するのは分かってる。でもビビって身体が動かないんだよ」

クリスマスデートに誘うというのは、成功すれば最高に嬉しい。けれど断られたら、もう立ち直れないんじゃないかってくらい落ち込む。

だから怖いんだよなぁ。

「知っるか?」

「ん?」

「今、告白をしようかしないか悩んでるとするじゃん」

親友の顔を見ると、それは真剣な表情だった。

「告白して断られて「告白しなければよかったぁ」って後悔するよりも、告白しないで「あの時告白しとけばよかったな」って後悔する方が、よっぽど辛いんだよ」

「……」

「テストやったり時とかさ、早く結果知りたくね?どうなったかなって、ずっとムズムズするじゃん」

「確かに」

「まぁ要するに、挑戦しないで後悔するより、挑戦して砕けて後悔した方がましってことだ」

その言葉で気づいた。確かに今、何もしなかったら今後ずっと後悔する気がする。でもここで勇気を出せば、結果が悪くともスッキリする気がする。

「何もしないでお前自身の青春を終わらせていいのか? 挑戦するのは大事だと俺は思う」

俺は顔に出ていたのかもしれない。

「その顔は覚悟を決めた顔だな」

ありがとう。親友。

「確かあいつ、そろそろ塾終わる時間だったよな? ちょっと行ってくるわ」

「おう、行ってこい」

そして俺は走り出した。

「頑張れよ。お前がリア充になるのを楽しみにしてるぜ」




━━━━━━━

「はぁ、はぁ……」

全力ダッシュしたせいで息切れがひどいな。

時計を見ると、針が10時を示していた。

「そろそろ塾終わる時間だよな」

『好きな人』とは結構話したりしてて、塾の帰りに会うと一緒に帰ったりしていた。だからきっと大丈夫なはず。

「あっ……」

すると塾から出てきた。『好きな人』が。

「え!? どうしてここにいるの?」

驚いた表情をしている。まぁ、当たり前だよな。

「あっ、いやそのな……」

目の前に相手がいるのに、少し言葉が詰まる。

「えーと……」

すると後ろから親友の声が聞こえた気がした。

「頑張れ」

後ろを振り向くと、遠くから静かに親友が見守ってくれていた。

ポケットに手を入れて、寒そうにしている。

その姿を見て、俺は決心した。

ありがとうな親友、今まで俺の恋を応援してくれて。待ってろ。今、言うから。

「あのさ、明日クリスマスじゃん」

「そう、だね」

スゥーっと深呼吸し、君の目をしっかり見て言う。

「明日、一緒に出かけない?」

いや違うな。

もういい。ここまで来たら言っちゃえ、俺!!

「俺とクリスマスデートしてください!!」

頼む頼む!!

こんなに心から願ったことは無い。

君と一緒にいたい。



照れているからなのか、寒いからなのかは分からないけど、君の顔は少し赤くなっていた。

そして君は笑顔で答えてくれた。

「いいよ!!」








視点B

あっ、たぶん今言ったな。

遠くからでも分かる。あの必死の表情。

俺はずっと応援してたよ。お前の青春を。

ほんっとうに。ずっと好きって言っててさ、早く結ばれろよ。とか思ってたりしたよ。

でもそれがいざ、くるって思うと、関係ない俺でさえドキドキする。

「……あれは、」

心から嬉しかった。

あいつも、あいつが好きな人も。

満面の笑みだったんだ。

あぁ、良かったな。本当に良かったな。

「また今度、デートの感想をたっぷり聞かせてもらうとするか」

そうして俺は、心の中で「おめでとう」と思いながら歩き始めた。

12/24/2023, 12:37:57 PM

イブの夜。

イブの夜
去年は一緒に
過ごせた。

今年は
少し遠くに。 

明日は早起きして
逢いに行こう。

12/24/2023, 12:37:18 PM

イブの夜

クリスマスケーキを食べて、歯を磨いて、

お風呂に入って、パジャマに着替えて、

靴下を準備して、ベッドに横になったら、

いつも通りで、ちょっと違う、イブの夜がふけていく。

今夜は世界のどんな子どもにも、

サンタがやってきて、プレゼントを贈る。

今夜だけは、どの子たちも、笑って眠ってほしい。

今夜だけ、世界が平和でありますように・・・

12/24/2023, 12:36:37 PM

『イブの夜』


「今夜は特別。イブの夜」
みんな私にそう言うの。

特別だから
夕飯はご馳走だったし、ケーキも食べて良いんだって。
特別だから、
夜の間にサンタさんからプレゼントが届くんだって。

年に一度の、特別な夜だから。
みんなは私にそう言うの。

だけども、私は知ってるの。

たとえ、イブの夜じゃあなくっても
「明日は何して遊ぼうか」って相談しながら
一緒にぬくい布団に入れる夜こそが、
きっと幸せな夜なんだ、って。

12/24/2023, 12:34:41 PM

イブの夜

寝静まった夜にひとり
蝋燭の火を見つめながらホットワインを傾ける
昼間のパーティーの賑やかさもあって
ひときわ静かさを感じる

パーティーの片付けもした
子供たちの枕元にプレゼントも置いた
何にせよ今日の仕事は全て片付いた
ここからは自分のためだけの時間だ

自分で自分に
メリークリスマス

12/24/2023, 12:22:39 PM

テーマ:イブの夜 #404

イブの夜
食卓にはたくさんのごちそうが並ぶ。
そしてごちそうが食べ終わると
僕たち家族はある特殊な儀式をする。
部屋を暗くして家の中心にある
キャンドルに火を灯す。
そのキャンドルが燃え尽きるまでは
話してはいけない。
何があっても、だ。
家族みんなでジッとその光を見ていると
不思議な感覚になる。
皆呼吸を忘れたかのように動きを止め、
火を一心に見つめている。
話さなければいいはずなのに
皆動きを止めて火のゆらめきを見るのだ。
今年のイブの夜も
きっとあの儀式の時間がやってくる。
僕はあまり好きじゃない。
でも家族である限りはやらなくてはいけない。

12/24/2023, 12:19:04 PM

イブの夜

私的には普段通り

家族や恋人に友達とかにでも
プレゼントでも配ってれば
どんなプレゼントかはさて置き

特別な日ではない
キッカケになればいい
その日でも目指して

基本的にこの日さえ過ぎれば
特に何も思わないと思う

クリスマスが近づくと出てくる
終わったら何んでもない
だから駄目なんじゃないかとも

自分は近づいても
クリスマスだなってくらい
終わっても次があるし
何処を目指しているかによる

イブの夜に拘りはない
一つの目標で目的とは別

構えないと成せない
だけど構え過ぎても成せない
普段に落とさない疲れそ

日々が虚だとしても
虚には器がある
虚が器から溢れ落ちて
拡がる波紋
揺れては溢れた一欠片
それがあなただったもの
あなたから溢れ落ちて
それでもまた同じものを溢したいの?

12/24/2023, 12:11:53 PM

普段はあんまりケーキとか(金銭及びカロリー的な意味で)食べれないけどイブはなんか許される感じがして、普段よりちょっと豪華な夕飯にしっかりした大きさのケーキを食べちゃう。
明日は運動しないとな〜!と思いつつ胃と相談した結果、残した半分のケーキを食べてクリスマス当日を終えてしまう予感を感じてるイブの夜。

12/24/2023, 12:10:59 PM

【イブの夜】


こんな夜はきっと
みんな誰かと過ごしている
ボクは一人で部屋にいる

でも寂しくないよ
三人の精霊が来てくれるから
スクルージのように
過去・現在・未来の精霊と
ケーキを食べて
ボクはこの夜を過ごす

12/24/2023, 12:07:07 PM

イブの夜。いつもと変わらない夜を過ごしています。
家族でパーティー、とかしないウチなんですが、そのスーパーで、たまにしか置いてない二個入りのバスク風チーズケーキが今日あって、迷わず買い、それがはからずとも、クリスマスケーキとなりました。
とあるアプリの書き込みを見ていたら、クリスマスがなんぼのモンじゃい的な投稿がいくつもあって、私もそう思っていて、いわゆる「ぼっち」でも大して気にしません。その方が楽なので。
まぁ、世間はクリスマス一色ということで。とりあえず、メリークリスマス…イブ。

                 「イブの夜」

12/24/2023, 12:06:00 PM

「先生はサンタさん信じてますか?」

銀行に行くなどと適当な言い訳で学校を抜け出した際に買ってきた小さいケーキを美味しそうに食べながらそんなことを言った貴方。
純白の真っ白のケーキは貴方みたいで俺には少し眩しい。

だが、最初の言葉は聞き捨てならない。
もしかして俺、サンタを信じて夜な夜な夜更かししてる子供と間違われてる?
俺もう結構いい歳なんだけど。貴方絶対分かってない。
どっちかと言うとその言葉は俺の言葉だろうに。

「んー、小さい頃は信じてたよ。どんな顔してるのか一目見てみたくて朝まで起きたことがあったぐらいだしね」

結局朝まで起きたのにサンタを目撃することは叶わなかったけれど。
その後拗ねてふて寝していたら枕元にプレゼントがあったっけ。懐かしいなあ。

「ふふ、先生可愛いですね」

そういって笑う彼女の顔が妹の顔に重なって酷く懐かしい気分になる。
よくクリスマスソングを英語で歌ってみたいの!って泣きつかれたっけ。
英会話を習っていた俺は渋々妹に付き合ってよく歌ってあげたものだ。

「……There is just one thing l need…、」

「、need…?」

「ほら、All l want christmas is youってしらない?定番のクリスマスソングだよ。プレゼントは貴方がいい、って結構ロマンチックじゃない?」

「聞いたことあります!へぇ〜そういう意味なんですね。それに先生すっごい好きそう、」

ふふっと笑った彼女をジトリと見つめれば、バカにしてないですからね!?なんて焦ったように付け足してた。
別にそんなつもりじゃなかったけど貴方が楽しそうだからなんでもいいか。

「サンタさんくるかなぁ、」

「はい!きっと来ますよ。先生とってもいい子ですから」

はにかむ彼女を見ていたら、布団にくるまって聖なる夜を待ち望んで眠りにつくのが楽しみになった。
サンタさん、クリスマスに多くは望まないから。
俺が欲しいものはたった一つ……


2023.12.24『イブの夜』

12/24/2023, 12:04:13 PM

~未編集~


キラキラとしたクリスマスカラーに彩られた繁華街を、イヴの夜を満喫するカップル達が歩いている

賑やかな繁華街の裏路地では、特別な夜を楽しむカップル達のために、ごうごうと音を鳴らしながら動きまわるエアコンの室外機達、そんな中で私は油のついた紺いろの防寒作業着に身をくるみ機械とにらめっこをしていた

油で汚れた腕をすこしまくり、時計の針を見れば普段ならリビングで家族とテレビを眺めながらちびりちびりと発泡酒を楽しんでいたであろう時を指していた



事の発端は、一日の業務がだいたい終わり、少しもて余した退社までの時間、初めて出来た彼女と過ごすクリスマスイヴのデートプランを鼻息荒くにやにやと語る後輩の話しを聞いていた時だった

残り数分でタイムカードを切れるなと、時計をみていると事務所の電話が鳴り響いた

この時間に鳴る電話は大抵よろしくない知らせだ、電話を取った人間のほうに視線を向けると、肩をがっくりと落としながら

「先週定期点検に入った○○町のイタリアンレストランでガスエアコンがトラブってるみたいです…」

誰かしらの残業が確定する一報だったようだ

そのエリアのメンテナンス担当は目の前にいる後輩のようで「まじっすか…」とひどく疲弊していた

先ほどまでの幸せそうな表情から一変し、まるでこの世の終わりのような顔になるのを見ていると心が締め付けられ、
ついつい、私が行くから大丈夫だと言ってしまった

電気エアコンよりもガスエアコンの方が複雑なうえ、経験がないと中々対処に困る場面も多い

そんな悪いからいいですよと言われたが50手前のおっさんにはクリスマスなんて関係ないよと返しながらロッカーから防寒着と作業道具を取り出し作業車に向かって歩いた

背中の方で後輩がありがとうございますと大袈裟に喜んでいたのを聞くと少し誇らしい気持ちになれた

12/24/2023, 12:01:40 PM

《イブの夜》

「あ、知ってました? クリスマスは家族と過ごす日で、クリスマスイブは恋人と過ごすらしいですよー」
 へらへらと月下で笑う青年に、
「それは日本での傾向の話だ。私たちはそんな間柄でもないし、第一互いに嫌い合っている」
 影に隠れた少女が返す。
「別にそんなこと俺は一言も言ってませんよー? ただ、せっかくクリスマスが近いというのに、仕事三昧とは面白みがないなぁと」
 そう嘯き得物をホルダーに仕舞う青年。
「クリスマスイブ、というのはクリスマスの夜という意味らしいがな。日没で一日を区切っていたことからそう呼ばれるようになり、今では一日の区切りが違うから前夜と捉えられることが多いんだとか……つまりお前は、私とクリスマスの夜を迎えてる訳だ、喜べ」
「急に語り出して気持ち悪いかと思えば、更にゾッとするようなこと言い出しましたね! 頭でも打ったんですか、あんた」
 青年は怪訝そうに少女を見た。
「悪いが頭は打ってないんだ。ただ、こう言えばお前は嫌がるだろう?」
「……なるほど、嫌がらせ目的ですか」
「ふん。そういうことだ」
「なら、是非俺から嫌がらせされて下さいよ!」
 笑顔で何を言っているのか。
「断る。誰が好んでお前にされるというのだ」
「まあそう言わずに! つっても、あんたの許可なんて関係なく勝手にするんですけど——」
 やめろ、と口にする時間すらなかった。
「ね?」
「……っ! おいやめろ! 離せ!!」
 嫌いなくせに、嫌がらせの為にここまでするのか。
 少女がそう動揺してしまったのも無理は無い。
「いわゆるお姫様抱っこです♪ 嫌でしょ」
「ッッ!! 離せって言ってるだろ! 馬鹿!」
「いやでーす。離したら嫌がらせにならないんで」
 にたにたと笑みを浮かべる青年から逃れようともがくが、流石に同輩の青年には膂力が負ける。身長も負けているし、腕の可動域も狭められているし。
 目算で五メートルはあったというのに、一瞬で背後に立たれたばかりか抱き上げられた。
 その無駄な実力の使い方に苛立ちつつ、少女は怒鳴る。
「嫌がらせされてやっただろ! もう満足しろ!!」
「ハイハイ、耳元で叫ばないで下さーい」
 どうせ言っても聞かないのだろうと放った言葉に、果たして、青年は従った。
「……いや、下ろすのかよ」
 呆気に取られて口にした少女の言葉に、
「え? 下ろしてほしかったんじゃないんですか?」
「以外に素直で驚いただけだ、他意はない」
 早口でそう言い捨てて、少女は歩き出した。
 そんな少女の背中に青年は零す。
「……だって、あんたに心の底から嫌われちゃったら、どうするんですか」
 風が強く吹き、少女は振り返る。
「ん? 何か言ったか?」
「なんでもないですよー、というか俺を置いてかないで下さいよ——お嬢様」
「うるさいわね、あなたは従者らしく全て私の行動に従いなさいよ」
「……全てはお嬢様の御心のままに」
 偽りの主従は夜を行く。
 この街を、守る為に。

 クリスマスイブだからどうした、悪はイベントだからと待ってくれないのだから。

「さあ、悪人を裁く私たちの、聖夜の始まりよ」

12/24/2023, 12:01:17 PM

イブの夜は美味しいご飯をお腹いっぱいに食べて友達と電話しました。
でもみんなうるさい。
いい年なんだから彼氏作れとかイブに彼氏と別れましたとかもう少しでテストなんだから勉強しろとかみんな口うるさい。少しは黙れ。
彼氏作れ?誰か俺を迎えに来い。彼氏と別れました?お前に問題があったんじゃない?勉強しろ?前回そんなに勉強してないのに社会64点上げてるわ。お前の方が馬鹿だろ。
みんななんで人の人生に口出ししてくるんだろ。
「貴方の為を思って」とか言う人居るけどそういうのがうざい。みんな嫌い。誰か俺を消して、

Next