『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「クリスマスだー!」
いつもの面子で集まるクリスマスイブ。ここ数年、毎年恒例になっているイベントだ。
七面鳥にシャンメリー、もちろんケーキも用意してある。
高々とグラスを掲げる。「かんぱーい!」と弾んだ声、グラスのぶつかり合う音が部屋に響く。
部屋にクリスマスソングが流れる。それに合わせて歌い出す人がいる。
料理をつまみながら、一方ではゲームをやっている人もいる。
それなりの人数が集まっているから、各々好きなことを自由にやっている。それが許される空間なのだ。
大好きな人達と、こうやって集まって騒げることが幸せだと、みんな感じていた。
今年も楽しいイブの夜が更けていく。
『イブの夜』
「ごめんね!仕事遅くなる」
付き合ってる彼にそんな電話をもらったクリスマスイブ。
私は早めに仕事を切り上げた時間を持て余して、ご馳走を並べた机を見回してはため息をついた。
彼が忙しい職種なのは分かってる。
デートもなかなか都合が合わないし、会えても長くは一緒にいられない。
そんな彼が、イブこそ一緒にいよう、と言ってくれたから・・・
期待しちゃったんだろうなぁ、と、自分の落ち込み方に苦笑してしまう。
彼とお祝い出来るようにシャンパンもケーキも、プレゼントも用意している。
「さすがに、きついなぁ」
机に伏せてつぶやく。
彼が今日来れるか分からないって必死に謝ってた。
仕事のトラブルだって・・・
トラブルなら、仕方ないよね・・・
でも会いたかった・・・
ふっと目を覚ます。
私はあのまま眠ってしまったみたいだった。
時計を確認すると23時50 分。
もう、来ないかぁ。ご馳走どうしよう・・・
そう思っていると・・・
ピンポーン
開けると息を弾ませた彼が立っていた。
「ごめん、待たせて。トラブル速攻で解決して、走って駆けつけてきた!!」
彼の息は乱れて、ここまで頑張って走ってきてくれたことが分かる。
「イブに、間に合ったね」
びっくりしたのと嬉しさが混ざりあった気持ちを感じながら私は彼に言葉をかける。
「うん、間に合わせた。君と過ごしたかったから。約束しただろ?」
「約束、した。守ってくれて嬉しい」
私は彼に抱きつくと、彼は私をぎゅっと抱きしめ返した。
「ずっと一日、会えるの楽しみにしてたよ」
彼の言葉に、私も笑顔になる。
「うん、私も!」
私と彼は今日あった事を話しながら食卓へ向かう。
イブという特別な日に約束を守って駆けつけてくれた彼。
私には最高のクリスマスプレゼントだと思った。
音楽に救われる
歌詞
あなたはもう
さよならと
20年
今は嫌い
あいする事は何度も許す事
#イブの夜
恋人と過ごす、初めてのクリスマスイブ。
社会人になって人生で初めてできた恋人。
クリスマスに恋人がいなくて寂しいと、
友達の話に共感できなかった学生時代。
家に帰れば家族がいるじゃない。寂しいって何…?
恵まれている家庭で育ったのか、
単純に恋人ができない事に捻くれて言った
強がりだったのか。
どっちだったのか今でもそれはよく分からないけれど、
クリスマスに恋人がほしい理由はよく分かった。
恋人がいるとこんな幸せな気持ちになるなんて
思わなかった。
「はい、これクリスマスプレゼント」
1人幸せに浸っていると、彼が渡してきた。
「わあ、ありがとう!私も、メリークリスマス!」
「ありがとう!開けて良い?」
「うん!私も開けるね〜」
2人で開け始めて、思わず目が合う。
中身は2人ともマフラーだった。
しかも、色違い。
「クリスマスプレゼント何が良いか分からなくて…」
何にしたら良いか分からなくて、定番を選んだのに
理由まで一緒なんて…笑
「私も何が良いか分からなかった」
「ははっ、そうだよね笑 でも、これでお揃い…だね」
「うん…!」
初めてのお揃いが思いがけない形になったけれど、
とっても幸せだ。
恋人がいるクリスマスの幸せを知ってしまったから
もう、あの頃には戻れない。
今頃子ども達にプレゼントを配る為にイブの空を
駆け巡っているであろうサンタクロースに願う。
来年も、その先もずっとあなたと一緒に幸せな
クリスマスが過ごせますように。
イブの夜
12月24日は穏やかな始まりだった。昨日は今年最後の美容室に行き、半年間放置していた髪の毛をばっさり切ってカラーも入れて、ちょっと浮かれ気味で、真っ直ぐ帰らず好きなパン屋さんに寄ってパンを買った。自宅近くのスーパーでケーキを買おうか迷ったが…1ピース600円以上する。ケーキってこんなに高いのか…。安かったエクレアを買って家に帰ってきた。
だから24日の今日は家のことをやろうと決めた。窓から明るい太陽が差し込んでいて、やる気が出た。太陽の光って重要なんだな、と思う。
ダンボールを3箱片付けた。面倒くさがりの私にしたら、かなり頑張ったほうだ。ほどよい満足感で満たされたので昨日買ってきたパンを食べる準備をする。
全くもって普通の、なんてことない日だったし、イブらしいことは全然なかった。でもいつもより休日をちゃんと有効活用した気がする。
メリークリスマス。
昼間あんなに青く恨めしいと思った空は、雲ひとつも浮かばない聖夜となり、それは静かに街を包んだ。雲がないとは、何とも愛想の無い、無情な美しい夜である。
ケーキとプレゼントを持って歩いている父親がいた。
『ケーキとプレゼントも予約して、買ったからバッチリだな』
すると、黒いラジカセを持ち、サングラスをした
ラッパー風の男が現れた。
『ヘイ、ソコノオトウサン、ワスレモノシテナイカイ!』
『なんだ、なんだ』
『アナタノ、オコサンノ、タンジョウビハ、
イツデスカ』
『12月25日です』
『アナタハ、クリスマストタンジョウビヲ、
イッシヨニシテマセンカ』
『はっ!でも、でも、最近、不景気だし』
『ヘイ、オトウサン、オコサンガ、プレゼントヲ
フタツモッテ、ヨロコブスガタ、ミタクナイ!』
『くっ、みっ、見たい!ありがとうございます!俺、これから、プレゼント買ってきます!』
『ゴー、ゴー、』
『もしかして、ラッパーさんの誕生日は、クリスマスですか』
『10月8日です』
大切なひとたちよ、
今宵しあわせに過ごしていると知らせてくれる
これ以上望むべくもない
「イブの夜」
#282
『イブの夜』
どうか お願い
戦火の中
怯えながら朝を待つ
子供たちの命の灯火を消さないで
どうか お願い
寒空の下
身体寄せ合い暖を取る
彼らから
これ以上 何も奪わないで
夜空を見上げ 祈る
メリークリスマス
サンタさんにお願い
どうか
世界中のすべての人が
平和に暮らせる魔法をかけて
メリークリスマス
神様にお願い
どうか
命を諦めなくていい
生きることを諦めなくていい
魔法をかけて
街はイルミネーションできらびやかに飾り付けられている。キラキラと輝いて宝石箱の中に迷い込んだようで、昼間より明るく映るのは私の気分も関係しているのかもしれない。
ケーキの箱を抱え、すれ違う家族連れやカップルをにこやかに見送る。私は1人で歩いているけど街行く人の幸せそうな顔を見ていると私にも移って心地のよい幸せな気分になった。広場に設置された大きなクリスマスツリーは遠目からでも立派なものだったが近くで見るとまた迫力が違う。天使にリース、ヤドリギが吊るされて天辺のお星様がギリギリ見えるか見えないか、首が痛くなった。
彼の仕事は口では言えないものもあるけど家族を大切に想っている。弟の夢を壊さぬように一生懸命に夢を守っていた。
「ふふん」
いい子のもとにはサンタさんがやって来るものだ。私が彼のサンタになって時間が少しあるなら一緒にケーキを食べて「メリークリスマス」ととびきりの笑顔でプレゼントを渡して、お取り込み中ならばちゃちゃっとケーキとプレゼントを渡して宿に帰れるように荷物は最小限にまとめてある。
あまり会えない彼を訪ねてしまおうという私からのサプライズ。イブの夜に一目会いたい私のわがままでもあった。
彼の職場に近づくほど靴音が軽やかになっていく。小さな子どもが口ずさむクリスマスソングが私の心を盛り上げてくれる。
彼に、会えるかな。あの青い綺麗な瞳を見開いて驚いてくれるだろうか。
一目会えればそれでいい。それが私へのクリスマスプレゼントになるから。
#イブの夜
今夜は空が星で満ちていた
まるで赤い服をきたおじいさんに道を教えるかのように
きっと今頃、大切な人と夜を共にしたり
幼い子がケーキを方張っているのを見て親が微笑み
プレゼントを貰うために布団に潜り枕元をチラチラ
見ている子もいるだろう
だって今日は特別そうで特別じゃない日
クリスマスは明日だって言うのに
そんなことを思いつつ俺はケーキとプレゼントを持ち
愛する家族の元へ幸せを届けに行く
あれから、私は、みんなにリハトのことを話した。そしたら、一番、大きな鏡がある2階にある踊り場の図書館の
鏡の前に集まることにした。みんなと気持ちが離れないように私達は、Summerhalloween🎃の装いで行くことを、高橋悟君は、提案した。
私は、夏のワンピだからカゼ引くとヤダから、先日の研修のサンタクロース🎅のコスフレになった。
夏音ちゃんと陽葵ちゃんが、『あんずは、自分をすぐに見失いやすいかは』と、言って、夏音ちゃんは、私の髪をツインテールにしてくれた。
陽葵ちゃんは、自分のハルヒのリボンをスルリと解き、私に、ぎゅっと、強めにまじないをかけるみたいに結んでくれた。
高橋悟君は、炭治郎らしく、『ここから、連帯行動だからな❢』と、空気をピリつかせた。
木田太一君は、『それは何とか廻戦のセリフじゃないのか〜?!』と、言った。みんなは、いっせいに、木田太一君の方を睨む。木田太一君は、ごめんと(^_^;)と🙏と手を合わせた。
陽葵ちゃんは、図書館でバイトをしたことがあってこの時間は、お客さんを入れないそうだった。
みんなは、しっかりと手を繋いだ。ゴクンと、勝たずを飲むおとがした。
ちょっとの間があって、『エビカニクスの高橋先生と夏音先生とあんず先生と陽葵先生と木田太一先生だぁ~😯!!と、』と、谷川れいん君だった。あらま😯(^_^;)
谷川れいん君のお母さんは、『あら〜、何時かは、お世話になりました🙇♀(*^^*)ーー今日は、何が
かのイベントと私達の服装を見た。ーー私、これから仕事で会社に戻らないといけないの、高橋悟先生達だったらしっかりされているし安心だわ。うちのコを宜しくお願い致します🙇♀』と、言って、
スマを片手に会社へ電車をして、閉館には戻ります、れいんのことを宜しくお願い致します🙇♀と、私たちの『ちょっと(^_^;)!!』の声も届かなかった。(^_^;)(^_^;)(^_^;)(^_^;)‥‥‥夏音ちゃんと
が『仕方ない。(^_^;)』と、呟いた。谷川れいん君は、私たちの服装を見て、ワクワクしているみたい(^_^;)(苺先生、何時来るの?!❤(*˘︶˘*).。.:*♡』と、高橋悟君を見た。
『鏡よ、鏡。私たちをリハトのいる世界へ連れって行って!!』と、私、夏音ちゃんと、陽葵ちゃん、木田太一君、高橋悟君と、鏡の前に手を重ねたーーブラス、谷川れいん君の小さな手も置かれた。ーー一気に、不安が増したのだ。きっと、大丈夫って、信じよう⭐✨🙏
終わり 続く‥‥‥。
今晩は特別だから、と星が言う
優しい光を灯す夜だ、と
/お題「イブの夜」より
クリスマス・イブの夜、私のミッションはまだ終わらない。子どもが寝付いて眠りが安定するまでは。
わが家はママがパパでサンタさんなのだ。
忙しさの隙間を縫ってでも、サンタさんのプレゼントは明日の朝に気づくようにしなければならない。何故なら明日はまだ学校があるからだ。私としては、子どもの喜ぶのが今日でもぜんぜんかまわないのだが、嬉しくて眠れないような状態になると明日に差し支える。子どもが欲しがり始めてから数ヶ月も待たせたから、寝なくなってしまうのがありありと想像できてしまう。
ミッションコンプリートのために、私は決して寝落ちできない。決して。「ママも一緒に寝る」ふりが、ふりじゃなくなるとまずい。今もう眠気を感じるのだが、私にはいつものルーティンミッションもあるのだ。年寄りと子ども。なだめすかすぺーぺーの夜は、まだ終わらぬ。
めりーくりすます…
『イブの夜』
キラキラじゃない、普通の夜。
一人だけど、今年はもの寂しい感じがしないのは
絶対的な君のお陰だろうか。
安くて良い冬の買い物もできて、ハッピィ。
「どうも今晩は。お荷物のお届けにあがりました」
最近は、変な輩を招き入れるのが流行りなのだろうか。
先日は本体、今日に至っては荷物を持った配達員風の男ときた。
ここのセキュリティーはカスか。
文字の残滓だけでもうんざりなのだぞこっちは。
溜息をつき、思考の海へ視線をやると海は──荒れていない。
──おかしい。
闖入者とあれば思考の海は荒れるのが常だというのに。何故、荒れない?この男を受け入れているとでも言うのか?この配達員の身なりをした男を?
「あの、お荷物のご確認とサインをお願いしたいのですが」
配達員風の男が困り顔でこちらを見てくる。
男の言う荷物とやらは、片手サイズの小さな箱だ。
贈り物をやり取りするような関係はもう過去のことだ。今更自分にあるはずがない。
「人違いだろう。悪いが、受け取る気はない」
「そうですか。残念です。ちなみにこの荷物の送り主のお名前ですが…」
男の口から出てきた言葉に息が止まった。
「今、なんと言った?」
みっともなく震える自分の言葉に配達員は首を傾げながら、再び同じ言葉を口にした。
あり得ない。あるわけがない。
だって彼女はもう…消えてしまったはずだ!
初代のカードと共に!
「お荷物の宛名等のご確認をしていただけますか?」
穏やかな男の声にほだされた訳では無いが、気が付いたら荷物を受け取っていた。
「あざましたー」
配達員風の男はやる気のない礼をすると姿を消した。
やはり、アレは人ではない何かなのだろう。
でなければ、ここに来られるはずがないのだから。
男から受け取った片手サイズの箱には、懐かしい彼女の名前が書いてある。
「いないと思っていたんだぞ。ずっと…」
誰に言うでもなくそんな言葉がポツリと漏れた。
箱を止めているテープは、緻密なボタニカルアートのテープだ。実に彼女らしい。
「コレは罠なのか?罠にはめて自分をどうしたい?…」
久しぶりに彼女の名前を口にする。
胸に広がるこの感情は何と言うのだったか。
懐かしい。愛おしい。寂しい。切ない。
あぁ、どれも相応しくどれも適切でない。
かつては君の先生をしていたというのに。
もう、君に教えることは出来ないな。
「罠であっても受け入れよう。開けるよ…」
思考の海の番人は、小さな箱を開けた。
────────────────────────
「お疲れ様。配達ご苦労さまでした」
依頼主からメールが入っていた。
報告を事務的に入れてスマホを胸ポケットに仕舞う。
「お仕事完了」
配達員の男はポツリと呟き、夜空を見上げた。
今夜はクリスマスイブ。
奇跡の一つ起きてもおかしくはない──そんな夜。
配達員の男は穏やかに微笑んだ。
イブの夜
待ちに待った
聖なる
イブの会で
美味しいプリンアラモードと
カルピスの甘い味
イブの夜
いろんな人と
メリークリスマスの
メッセージ交換を楽しむ🎄
なな🐶
2023年12月24日
300字小説
声のプレゼント
イブの日、私は幾つもの舞台に立つ。目の前の幸せそうなカップルに愛の唄を高らかに歌い上げる。
夜、私は一人行きつけのバーで酒を啜る。マネージャーとしてパートナーとして支えてくれた貴方がいた頃は、炬燵で貴方の作るおでんを肴に熱燗を飲んで笑い合っていたけど。
貴方が天に召されてからは、毎年、一人になりたくなくて、朝まで飲んでいる。
カウンターに置いたスマホが震える。画面には貴方の名前。息を飲んで耳に当てると
「もしもし」
貴方の声が聞こえる。
「イブの夜にいつも寂しそうな君を気にして、ある人が電話をさせてくれたんだ」
「いつも見ている。いつも側にいるから悲しまないで」
貴方の声の向こう、澄んだ鈴の音が流れていった。
お題「イブの夜」
なんてこった。
イブの夜だというのに。
予定が真っ白じゃないか。
「それ自分で言ってて虚しくないの?」
「うるせえリア充爆発しろ」
(イブの夜)
イブの夜。
君に恋をした日。
君に話しかけた日。
君に告白された日。
君と一緒に過ごした日。
君と、沢山思い出を作った日。
2年越えの片想いを経て、
君と私は結ばれた。
、、、今日はイブの夜。
君と過ごす、イブの夜。
いつもと違うのは、
まだ幼い、我が子が居ることだろう、笑
ありがとう____
君にも、我が子にも、そのほかの人にも。
伝えられたら良いな。
#イブの夜
#2作目