『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「 」
なにかが聞こえた気がした。
なんだったんだろう?
幻聴なんて聞こえてしまうような性格じゃないのは、自分が一番理解している。
それは、確かにそこにあったものだ。
それは、確かに存在していたものだ。
それは、確かに。
「なんだっけ」
きっと。
思い出せないのはどうでもいいからだ。
身をよじって起き上がる。
今日も今日とて変わらず日は進む。
終わりに向かって進む哀れな生き物を救うのが俺の仕事。
別にそれが嫌だとは思わない。
けれどなんだろう。
今、とても。
「 」
こぼれ出たのは、赤ん坊をやや子を寝かしつける旋律。
ふと目を向けた先には、季節の花を咲かせる庭。
花が育つには日光が必要だと、誰かが言っていた。
やわらかな光が射し込む庭のそばには水を汲む井戸がある。
誰かがそこにいた、気がするんだ。
「ねえ」
名前を忘れてしまった人。
君は花のような人だった。
いい匂いがした。
笑顔が愛らしかった。
美しい声を持っていた。
そして哀れなほどに儚かった。
日光が必要だった花のような君。
君が夜闇で生きられたなら、まだここにいたのかな。
そうやって、詮無いことを考える。
やわらかな光の届かない影の楽園で。
お題「やわらかな光」
晴れていた空が急に曇りだし、すぐに降り始めた。
念のために持っておいた折り畳み傘を広げる。
遠くの空を見ると、雨雲はなく降っているのはこの辺りだけのようだ。
今朝見た天気予報を思い出す。
「トコロニヨリコウウって、本当にあるのか」
あれ、責任逃れの常套句だと思ってたよ。
そのまま歩いて学校に入る。
下駄箱で靴を脱いでいると、友人が走ってくるのが見える。
「セーフ」
「アウトだよ」
友人のボケに律儀にツッコミを入れる。
友人は直視できないくらい光っていた。
「あーあ、ピカピカじゃん。天気予報で“光雨”って言ってたじゃん」
「行けると思ったんだけどな―」
「あんたいっつもそれじゃん」
「そういうあんたも、ところどころ光ってる」
「どうよ。光、零れるいいオンナだろ」
「すげー。写真あげたらバズるかな」
「おい、SNSにはあげんな」
教室で友人と中身のない話をしていると、チラホラ生徒が登校してきた。
「みんな光ってるね」
「直前まで晴れてたからね。油断してたんだよ」
「けどこれ眩しすぎて授業どころじゃなくなるね」
そんな話をしていると一人の教員がやってきた。
「おい、傘を忘れたマヌケども。シャワー開放するから洗い流してこい」
それを聞いて、クラスメイトたちが我先にと教室を出ていく。
「私も行ってくる」
そう言って友人も出ていく。
さっきまで騒がしい教室が一瞬で静かになる。
急に暇になり、外を見る。
すると外は光雨が上がり、日が差していた。
校庭のところどころが光っている。
光溜まりや光雨に濡れた木が、光っているのだ。
眺めていて、いいことを思いついた。
これを写真に撮ったらきっとバズるはずだ。
スマホを取り出して、より綺麗に見える位置を探す。
満足の行く構図ができたので、ボタンを押す。
取れた画像を見て、納得の行く出来栄えに頷く。
それは窓枠という額縁に収められた風景画。
味気ない校庭を飾り立てる光たち。
木々が優しく光っている。
そして空から差し込む陽の光。
見慣れた場所が、輝やいて見える。
タイトルは、“やわらかな光”。
穏やかな昼下がり
すやすやとお昼寝する2人を
太陽はやわらかな光で優しく包み込んでいた
『やわらかな光』
窓から差し込む暖かな日差し
眩しいくらいな陽の光は今日からはじまる新たな門出を祝福していた
『やわらかな光』2023.10.17
「やわらかな光」
深夜の外出は少し怖いが、早朝の外出は心地よい。
開いているお店が少なく、太陽も眩しくない。
人や車もほとんどおらず、静かな時間を楽しめる。
今くらいの時期は、暑すぎず寒すぎず、気温もちょうどよい。
もうそろそろ、布団を洗濯するためにコインランドリーに行かなくてはならない。
早朝は空いていそうなので、今度行ってみることにしよう。
洗濯が終わるまでの間、コンビニのお菓子を食べながら読書や勉強するのもいい。
いつもと違う環境なので、思いもよらないアイディアが浮かぶかもしれない。
朝に携帯見たら第102回全国高校サッカー選手権大会応援歌にBE:FIRSTが……っていう記事を見た。
仕事中だったから帰ってきたら見てみようと思い、帰ってきてからTVのYouTubeで再生したら「Glorious」っていう曲だった。
最近ずっと仕事で悩んで悩みまくっていたので「Glorious」の少しを聞いてみてヤフオクのマニュアルで悩んでた文章が嘘のように消えて光が見えました。
普段はBESTY側がBE:FIRSTを応援してるのに今回はBESTYが応援された感じでありがとうって思いです
中学生の時のこと。
昼休みになると学校の屋上への階段を昇ると
扉は鍵がかかってて外に出られないが
扉手前のスペースによく通った。
誰もいなくて静かで
昼の日が扉の針金の入った硝子部分から差し込む。
階段の一番上の段に休み時間中ずっと居座った。
よく学園ものの漫画等では屋上に生徒が自由に出てるが
私の行ってた学校は全て屋上が開いてたことないな。
まあ、開放してなくてよかった。
とてもいい居場所だったから。
やわらかな光に満ちたスペース。
ついまどろんで5時限目が始まってしまい
教室に戻らず保健室に行って仮病を使ったことまで
思い出してしまったわ。
何もかも皆懐かしい…
10月に入ってから、夏みたいな暑さが消え、
毎朝 布団からでるのを拒むくらいに肌寒くなっていた。
衣替えの時期なので、
みんな夏服から冬服に変わっていた。
小さい虫達も元気よくでてきた。🐛
だけど、昼間になると分厚い雲も薄くなり、
雲の穴から柔らかいひざしが差し込んできた。
とてもきれいだ。
【やわらかな光】
やわらかな朝の光の中で君は眠っている。その神聖な眠りを見つめていられるこの時間を、今この胸を満たしている輝かしい感情を、なんと呼べば良いだろう。
息を呑んで見つめていると、君はふと小さな声を漏らした。あの美しい瞳がゆっくりと現れる。こちらを認めた君は嬉しげに笑ってくれた。
やわらかな光
優しく包んでくれる
あぁ ホッとして
涙出た
舞華
やわらかな光
やわらかな光…あー…今日も朝が訪れる…やわらかな光と、私を包む温かい優しい太陽みたいな貴方…その二つが重なる事で私は、目覚め、私の一日が始まる…あー、ホントに私、今が今までに無いほど凄く幸せだ…こうして心から愛する人と出会えて、そして、心から愛する人と夢の様な同棲生活が出来て…夢にまで見たおとぎの国の話みたいなラブストーリーは、生まれないけれど、それでも貴方といられる、ただそれだけで幸せだ。貴方は、私の弱い所を沢山知っていて、私がキュンとする弱いセリフとかも今では、全部覚えられてしまった…貴方は、私がして欲しい事、私の我儘、全てを聞いてくれる優し過ぎる人…ロマンチストで夢見な私の願い事、今までも全て叶えてくれたね。そして、貴方は、私の過去の嫌な思い出でさえ、記憶から消そうと、貴方との幸せな記憶で塗り替え、その嫌な思い出を全て上書きしてくれたね。私が望んだ訳でも無いのに、貴方は、私の為に、と沢山の事を自ら進んでしてくれるね。それが凄く嬉しいんだ。ホントに私、心から貴方に出会えて良かったと思ってる。こうして、貴方と付き合えた事、それも奇跡過ぎる、夢の様な感じなの。貴方と初めて会った日。何で、私が殆ど何も話さなかったかと言うと…決して、嫌いだからとかそんな単純な理由じゃなかったんだ。私は、初対面から恋に落ちてしまったから、緊張して、何も話せなかったんだ…それに、言葉にしたいけど、言葉にしたら、関係を壊してしまうし、一目惚れなんて言ったら笑われる気がした…だから、貴方への想いを隠し通すので一生懸命で、だから、貴方とあまり普通の会話が出来なかったの…でも、これからは、そんな愛してやまない貴方が、毎日一緒に暮らしてる生活をするなんて、私にとったら、まだ夢の様で…改めてこれからも末永く宜しくね💕︎愛する未来の旦那様💕︎
【 やわらかな光 】
こんなにも暗闇に墜ちるとは思わなかった。
ただ、自分というものの価値を軽んじて、
大事なものを見出だせなかった結果がコレだ。
他人がどんなに案じた言葉をかけてくれても、
何ひとつ響かない、いや、気付かなかった。
もがいても何も触れることのないここで、
過去を悔い、未来を嘆く。
そうして愚かさに打ちのめされて、やっと辿り着く。
あぁ、バカげた人生だったと笑い合う、
そんな幸せを噛み締めたかった。
できることなら、やり直したい。
その願いが伝わったのか、一筋の温かい光が差し込んできた。
安堵する、優しい光。
今、天上への門が開かれた。
結婚してはいけなかった人
多分僕はそうなんだろうな。
一番の理由は、相手に求めすぎること
こんな年寄りになるまでソレに気がつかず、相手を困惑させ、落胆させ、そして傷つけてきたのだと考えると、、、、
自分の性格に嫌気がさす。
相手のモラルの低さや、生き方の違いが、どうしても消化出来ない時があるんだ。
そんな時、悲しく、そして心の中で相手を軽蔑してしまう。
他人ならまだしも、伴侶の場合は、、、
しんどい。
光に手触りがあるってさあ、大体の私たちは、思っているのかもしれないね。あなたのことを掴めないのに、あなたは私たちのことを灼きつけたり、差したり、暖めたり、貫いたり、するし…。
ぬくもりの境界は、優しさの境界は、どこまでいってもみつからなくて迷子になってしまう。いつになったら朝がくるのか、たぶんみんなあんまり知らないまま、眠りにつくんだと思う。きみを慰めるために使った言葉が、境界を超えていないといいな。例えば明日、眠りを閉じるカーテンの向こう側に…、
朝起きてすぐにそとにでる
すると暖かくやわらかい光が声をかけてくれる
「おはよう〜、今日も1日楽しもう〜」と
僕はこの朝日を浴びるか浴びないかで1日が決まる。
人間も光合成をすればするほど元気になり笑顔が増えるのだ
そんな暖かくやわらかい光をぜひみんなも浴びて
一日を過ごしてほしい。
やわらかな光と
やわらかな私の体が
やわらか対決をしたら
どっちもやわらかかったので
なんだかとってもやわらかいですねって
やわらかく笑った今日の午後
「やわらかな光」
やわらかな光
言葉よりも、もっと多くを語る、
君のやわらかな目の光。
暗い心の奥まで届く光は温かくて、何にも代えがたいものだった。
君が見ていてくれるなら、もう辛くはない。
もう寂しくはないよ。
それだけで生きていけると思うから。
#59
昨晩の大雨が嘘のように晴れた今日。
私は約束の映画館へ向かう。
お相手は、だれだろうか。
やわらかな光だけの空間
やわらかな光しかない空間
そんな空間で僕は死ぬんだ
そして
疲れた誰かをそこに招き入れて
優しく抱きしめてあげるんだ
人々はそんな僕を悪魔と呼んだ
甘やかすなと
そう言って罵倒された
神に甘えるお前らが何を言えるんだ?
この子達を疲れさせたお前らが何で僕に向かって意見している?
お前らなんか糞食らえ
糞食らったお前らを神にくれてやる
冷たい。
ぺたぺたと、冷たい床を裸足で歩いていく。
周りは暗くて何も見えず、一体どこに向かって歩いているのか、皆目見当もつかない。
ただ、足を止めることは出来ず、ひたすらに歩き続けるしかなかった。
『さ、むい。』
ひんやりとした空気が体全体にまとわりつく。
長袖とはいえ寝巻き一枚にはさすがに厳しい寒さだった。
ガタガタと歯が震え、腕を組む。
少しでも暖を取ろうとするが、全く暖かくならない。
それでも何もしないよりはマシなため、肩を強ばらせながら腕を組んで進む。
ぺた、ぺた、
ひたすらに歩く。
周りが暗いのでどんな所にいるのかは分からないが、冷たい無機質な床があるという事は、きっと屋内なんだろう。
だが、いくら屋内とはいえ、空気が冷たすぎる。
外にいるのではないかと言うくらい寒い。
いや、屋内にいるのはあくまで仮定の話だし、本当は外なのでは?とも考えたが、外でこんな土でもアスファルトでもない無機質な床がある場所なんて存在するのだろうか、と悩み始める。
ぽわ、
悩み続けていると、横の方が明るくなったのを感じた。
『あれは、?』
横の方が明るくなっていく。
暗がりの中で明るい場所に行きたくなるのは、生き物の本能な気もするが、それ以前に直感的に、私が向かうべき場所は “あの場所” なんだと思った。
しかし、足は横ではなくまっすぐと進もうとする。
簡単に軌道修正が効かない。
徐々に遠ざかっていく明るい場所。
『ま、って。私、あそこに行きたい!!』
前へ進む足に抗って横に進もうとする。
だが、自分の足のはずなのに言う事を聞かず、進み続ける。
『お願い!!言うこと聞いてよ!!ね、ぇえ!!……わぁっ』
ドサッ
上半身だけ横に向けようとしていたため、バランスを崩し、倒れる。
だが足だけは前へ進もうとする。
明るかった場所は、もうだいぶ遠ざかってしまったせいか徐々に暗くなっていく。
『な、んで、』
ホロホロと、自分の目から涙が出る。
ポタリと床に落ち、這っている自身の手に落ちる。
その涙が少しだけ温かく感じた。
その事が余計に心細さを助長していく。
『ここは……どこなのよ……』
倒れているのに、前だけ進もうとする足。
悴んで感覚が麻痺しつつある指先。
冷たい空気の吸いすぎで、痛く赤くなっているであろう鼻。
全く出口の見えない場所。
もう、体力的にも精神的にも限界になりつつあった。
ふわぁ
この場所全体の空気が変わる。
冷たかったのが急に温かくなり、真っ暗だった場所が徐々に明るくなってきた。
先程見た明かりとは違い、大きく優しく包み込む感じ。温かさも相まって、安心感を強く感じた。
『あったかい……』
ホッとしたせいか、私はそこで、
意識を手放した。
ピッピッピ……
規則的な電子音に目を覚ます。
目を開けると白い天井が見え、カーテンらしきものが見えた。
そして電子音の正体……心電図も見える。
そう、ここは病院だ。
『びょ、う、いん、』
「!!」
周りを見ると人が一人、声でこちらに気づき目を大きく開けて顔をのぞきこんでいる。
「気がついたんだね?」
その人は嬉しそうに涙を目の縁に貯め、いそいそと立つ。
「待ってね!!先生呼んでくるから!!」
病院だと言うのに走って病室を出ていってしまった。
状況が上手く読み取れないまま、私は窓の方を見る。
カーテンが半分閉まっているが、窓が開いているからか、風になびき時折外が見える。
外は快晴で、青空が広がり、日差しが心地よい。
そして、あの時私を助けてくれた、やわらかい光とどこか似ていた。
数日経ち、体力等も戻りつつあると同時に記憶も戻ってきた。
私はどうやら事故に遭い、意識不明の重体だったらしい。
起きた時にいた相手は恋人で、どうやら毎日泊まり込みで面会に来ていたそうだ。
病院関係者の方々にはご迷惑をおかけした……と申し訳なさそうにしていた。
そんな彼とリハビリついでに外を散歩しながら、話すことも増えた。
「でも本当に気がついてくれて良かった。」
『ご心配をおかけしました。』
「一時危なかったんだ。心電図がピーって鳴って本当に死んじゃうんじゃないかって。」
『そう、なんだ。』
ふと、この前見ていた夢を思い出す。
もし最初の光の方に歩いていたら、どうなっていたのだろう。
もしかしたら、あの光は私をあちらの世界へ誘う光だったのかもしれない。
とても魅力的に見えて、あの光に向かう以外の選択肢を考えられなかったほど。
そう思うと、私の足がひたすらに前へ進もうとしたのは、生きようとしていたからかもしれない。
この足に負けてよかったな、と思いながら自身の足を撫でた。
「あ!喉乾いたよね。飲み物買ってくるけど何がいい?」
『じゃあ、お茶を。』
「了解。」
ニコッと爽やかな笑顔を見せながら、自販機のある方へ走っていく。
サワサワと風が吹く。
秋の手前と言えど、とても暖かい気候で、お散歩日和。
太陽も出て、暖かく、光もとてもやわらかかった。
私は、今日も生きていることに感謝している。
#やわらかな光