『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
赤子の泣く声。
病室から聞こえる歓声。
抱き合いながら笑い合う両親。
柔らかな日差しも
まるで神様が温かく見守ってるみたい。
何もかもが赤子を祝福する。
僕だってそうだった。
それが最初だったんだ。
僕の居場所が無くなったのが。
やわらかな光
カーテン越しに入る光
光が僕を包む
光とは優しい手のひらのよう
包み込んでくれるから
昔見た夢を覚えている。
好きだった人へ贈る花束は、
丁寧にメッセージカード付き。
知らない校舎の踊り場で、
息の出来る水都を眺めた。
「やわらかな光」の暖かさは、
嘘だって言われても覚えているよ。
『やわらかな光』
ストレスが溜まり飲みなれないお酒を飲んだ
家の方向が分からずふらふらしていたら
目の前にやわらかな光がもれる小さな家の前にいた
光に導かれ中に入ると
そこはやわらかな光と清潔なベッド以外何も無いところだった
私はそのベッドで眠った
何日も何日も眠った
やわらかな光が心をあたためてくれるまで
ただ光の正体は不明
もしかすると天使だったのかもしれない
もしかすると全て夢だったのかもしれない
わたしは せなかをまるくして
どうにもこうにも うごけない
あなたは ゆるりとそばにきて
ひょいと なにかをつかみとる
とてもおもかったはずのそれは
もうどこかにきえてしまった
/ やわらかな光
障子の和紙越しのやわらかい光を受けて窓際のイスに座る。
看護師から「目が覚めたら教えてくださいね。」
処置の際の麻酔で眠ったまま、ストレッチャーからベッドに移された君を見守りながら、手持ちぶさたについついまどろむ
この病院の病室の窓には、カーテンでもブラインドでもなく、大きな障子が入っている。
初めての入院の時、病室に入った時には『和風だね~』ってびっくりしたよね。
障子を開けると、エントランス前のロータリーのタクシーが見えた。
中庭のケヤキが見える部屋の時もあった。
あと何回入院するのかな、何回でも付き添うよ、薬が出来たなんて夢のようだ。
私は、うたた寝から『夢じゃない』と目覚める。
まだ、君は麻酔で眠ったまま。
起きたら教えてね。
【やわらかな光】
やわらかな光
いつも僕はひとりぼっち
何をしても誰と居てても
ずっとひとりだった
けど君だけは
僕のそばにいてくれた
今でもその笑顔を覚えてる
僕にとってはまぶしすぎず
そっと包み込んでくれる
優しい光だったから
やわらかな日差し
暖かい春の日差しが―。
僕たちは今日中学校を卒業した。
長いようで短い3年が終わった。
これから会えなくなる人も出来るんだろうなと一人でふと思っていたそのとき、視線を感じた。
振り返ると、そこには僕の大好きな子がいた。
その子はまるで花が綻ぶように笑う子だった。
だが、今僕の目の前にいる人は別人のようだった。
どうしたのか聞いても何も答えず、悲しそうな笑顔で笑うだけだった。
結局、僕は何も出来ずに彼女と別れた。
その日以降、彼女に会うことはなかった。
その後、僕は晴れて高校生になった。
めくるめく時を過ごし、僕はまた卒業式を迎えた。
やわらかな日差しの日だった。
お題《やわらかな光》
どんなに昏い水底にも月灯りはさしこむ。
わたしを迎えにくる。
いじめの沼は深く濃い。言葉の毒や暴力の傷は、わたしを鳥籠へ閉じ込めてしまう。もう二度と誰かと――希望を、持ちたくないんだ。
なのに、あなたはわたしを迎えにくる。
「学校が怖いなら、俺のとこへおいで」
「どんなに高位の者であろうと、やってることが最低なら人間として愚かだ」
「わかるよ。俺とおまえは似ているから」
――あなたを知りたくなっちゃうのは、似ているから。
――せめて。せめて、おまえだけは。
それぞれの痛みを照らすのは、光(自分)。
1度手にした花は、とても綺麗で見てて心地良かった。でも離してしまうとなにかがつっかかって
それを手に掴んだままなにもできないでいた
引きちぎった罪悪感と共に、その花は枯れたまま私の心臓の中に入った。
#やわらかな光
例えば…
カーテン越しに差し込む光
春の日の穏やかな朝
部屋に灯すアロマの蝋燭
私の進む道を導く光
………
やわらかな光は
どれも優しい…
私が逝く時にも
柔らかな光に包まれているといいな…
その日まで
悔いのないように
私らしく…
優しく交わす視線
近くでそっと話す声
ふわっと支える手
早歩きなのに気づくと合わせてくれる歩幅
私よりやっぱり大きな背中
あなたのすべてが
私にとって
やわらかな光
【やわらかな光】
なんか近所で流行りのパン屋とか出来たらやっぱ一度は行ってみるわけで「あれもうまそげ、これもうまそげ」ってトレイが山になる。で、確かに美味しいのだけども。どんなにパンが旨くても、所詮日本人は二千年以上前から米を作って生きてきた民であるので。すぐ「きさままさか、胃もたれか」ってなるんだわ。バターへの閾値が低い。ババアだからとか言いたいけど体質が根本的にくそ。
さあそれに対し米を見ろ。何だあの初見のふっくらツヤ。釜を開けた瞬間のぱちぱち弾けるみたいな音とか。あまい匂い。あー米。やっぱ米だ。思い出すと食べたくなる。「それではお聞きください。打首獄門同好会で、」って流れだ。いいよ米。これは体に良い宗教。米は信仰対象。しかも取り込めるんだぞ。これ以上最高なものないのでは。
とどかない、
だから小さく見えてたんだ。
いざ向き合ってみると
くじけそうになってしまう
夢を描くのはあんなに楽しかった
だけど、実際楽しむって
努力の先にあるんだね
先が見えないと
沈んでくいっぽうだよ
でもきっと
まだ、楽しめてない。
それだけなんだ
今は少し、先が見える
あとは自分のペースで
少しずつ輝度をあげていけばいい
#やわらかな光
やわらかな光
朝の光はどうしてこんなにやわらかいのだろう?
隣で寝息を立てる君の頬をそっと撫でる陽の光、もうちょっとと寝返りを打つ君。
窓を開けて大きく深呼吸。すうっと体の中に新鮮な空気が流れ込んでくる。朝の空気は澄んでいて美味しい。
なぜ地球はいつも僕らに変わらず恵みを与えてくれるのだろう?ふとそんな事を考える時がある。人の歴史なんて地球の歴史に比べたら比べられないほど短いものなのに、僕らは好き勝手に過ごしている。
雨の日も晴れの日も。
朝、やわらかな光で目を覚ます。
それは、数年に一回やって来る。
朝から目が覚めた途端から、物凄くただただ、しあわせなのだ。
理由はわからない。
前の日に何かあったとか、いい夢だったとかじゃない。
あまりに突然でハッキリしあわせだから、もしかしたら、今日が最後の日なのかと思うほど。
次の日には続かないけどね。
ふらっと立ち寄った浜辺
4月の終わり
まだ風は冷たい
雲の隙間から
海を照らす陽は
やわらかく光る
#やわらかな光
今日は何する?
ノープランで会うことは、私達にとって大して珍しくない。
「暖かいし、川辺に行こうか」
なんとなく、その日の気分で決まる行き先。
確かに今日は暖かい。
桜の花も5分咲といったところか。
土手には菜の花も揺れている。
草むらの上に並んで腰をおろす。
今日はジーンズだからへっちゃらだ。
頭の上には桜の花
川のせせらぎ
菜の花の甘い香り
気付けば貴方は横になって、私の膝に頭をのせて。
陽だまりの中、時が止まったような気がした。
穏やかな、平凡な、幸せな時間。
あと数日したら、私達は離ればなれ。
新しい旅立ちまでの優しい日々。
20年経った今でも思い出す。
桜色の、やわらかな光。
Mr.ChildrenのHEROという曲をご存知だろうか。
歌い出しはこう。
“例えば誰か1人の命と引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているような男だ
愛すべきたくさんの人達が
僕を臆病者に変えてしまったんだ”
リリースされた当時小学生だった私は
この滑らかな歌い出しの詞を聞き、
ああ桜井さんは恵まれた人なんだなぁと感心した記憶がある。
私は生まれた頃から平均より少し背が低く、ぽっちゃりとした体型と、奥二重で腫れぼったい目、ぼてっとした丸い鼻、剛毛なくせっ毛を持ち合わせ、全体的に垢抜けない田舎臭い印象を寄せ集めたような子供だった。
鏡に映る自分は笑っても泣いても、
クラスの下の中あたりの顔だなぁと嫌にリアルに自己採点していたのを思い出す。
ちなみに、先程のHEROの歌い出しを私の気持ちにするとこうなる。
“例えば誰か1人の命と引き換えに世界が救えるなら
僕はとりあえず挙手してみて、「みんなが選ばれたくないなら自分でもいいですよ」と、提案してみる人間だ
愛すべき存在はたくさんいるけれど、自分の必要性を見いだせないんだよなぁ”
と、言った感じ。
当時の自分は死にたかった訳では無いけれど、
自分の価値とか意味をあんまり見いだせないなら
死んで誰かの役に立てるのなら、
それは結構妙案かも。
と考えるような子供であった。
ただ、単に自分の見た目が残念なだけでは、人はこうも自尊心を失うことはない。
原因は5つ歳上の姉だった。
すらっと細く華奢な体型に、ぱっちり二重、鼻筋の通ったくっきりした顔立ちと、つやつやのストレートな髪。私とは何もかも対照的だった。
そこに姉としてハキハキと話す物言いの強さと、
女の子特有の自分の可愛さをよく理解して両親に甘える狡猾さがある人だったのだ。
頭の回転が早い姉はいつも兄と私を
ハキハキと従わせ、言いくるめ続けていた。
5つも離れた姉に理不尽を感じる場面も多かったが
言い返せたことは1度もなく、
姉は全てを持っていて
私はなんにも持ち合わせていない。
羨ましさ半分、悔しさ半分
勝てない存在に幼少期から
せっせと心を打ち砕かれ、小学生の頃には
立派に自尊心の低い子供が出来上がっていた。
最近ね、
ヒロアカの5期が始まって喜んでいるのと同時に
ふとHEROというタイトルの歌を思い出したがために
芋づる式に出てきた昔話でした。
やわらかな光に照らされて
目を瞑り 瞑想をする
わたしは綺麗なんかじゃない
汚い心を全部吐き出す
許せない感情や 納得いかない事
変わらない日常にもやもやする
生きていれば色んな葛藤に出会う
新たな自分を作るために
私は日々深呼吸をして 吐き出すの