『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
うだっている。寒いはずなのに、暑い。というか熱い。
むしのこえも聞こえない。ただ布団の上で、大汗をかく。
そろそろ寝なきゃなあ、なんて、思うそばからとめどもなく流れていく、川の、大量の水かさの、たった一滴で。
あたまの隣にある勉強卓の上に、蛍光灯が一台。
首をもたげる。わたしの方向に。
与えるのは、やわらかな光。
季節は秋、の、夜。
あなたたちは
この世界の行く末を照らす
やわらかな光
たしかな光
一筋の希望の光
こんな時代のこんな世界に
生まれたけれど
つらいこと、かなしいこと、こわいことばかりが
溢れているように感じるかもしれないけれど
でも
世の中捨てたもんじゃないんだよ
優しい人がたくさんいるし
美味しいものもたくさんある
摩訶不思議な生き物がたくさんいるし
涙が出るような素晴らしい景色だってある
この暗い世の中を照らさなきゃ、なんて気負わなくていい
ただ、自分の幸せに向かって
まっすぐ、自分らしく、輝いて
やわらかな光
やわらかな光
静かに輝く冬三日月 凍える空
頼りない月明かり ゆらゆら揺れてる
心の奥 滲むために 抗えずに頷いてた
あなたがいまそっと与えてくれる
あなたが光だった
凛として咲いたあの花のように
今日を生きる溢れる想い
愛しさで
「やわらかな光」
まぶたを開けたその時の 新鮮なやわらかな光 優しくて包み込んでくれてて 何よりも温かくて これから先もずっと 一緒にいてくれる そういう光を感じた あなたにも届けたい このやわらかな光を そして、伝えたい 僕も君の傍にいるよと
「うーん、これも違うなぁ」
何十回聞いたかもわからないそのセリフ。家具雑貨の照明器具の棚で、ここまで悩む客も珍しいだろう。驚くべきことに、何と1時間もこの調子だ。
2人の家を買うことにしたのが先週のこと。人気物件なので決めるなら早めに、という不動産屋の口車にまんまと乗せられた。今日は新居に運び込む家具の調達。彼女が好きなレトロなインテリアが並ぶお店に、足を運んできた。
入店した時の、彼女の輝くような瞳。子どものように興奮して、棚を見て回るその姿に連れてきてよかったと思ったのは最初だけ。
「これとかでいいんじゃない? 部屋に合いそう」
「ダメ。リビングのはLEDだから、寝室のはもうちょっと弱い感じの光がいい」
「でも、他にも見なきゃいけないだろ? この調子だと半分も周る前に閉店になるよ」
「お願い、あとちょっとだけ。これから何十年と一緒に過ごす2人の寝室だからさ。後悔したくないの」
祈るように手を合わせ、懇願する彼女には何も言えなかった。そんなに真剣ならもうちょっと付き合おうかなって、また流されてしまう。
僕らの関係はいつもこうだ。付き合うのも、同棲も結婚も、きっかけは彼女だった。気持ちが固まる前に押しかけてきて、「はいどうぞ」ってお膳立てしてくる。僕は「まあいいか」ってなりながら、だけど満更でもなく受け入れる。
「私のこと、ウザがらずにちゃんと受け入れてくれるから」
君はそう言って、今の関係を肯定する。
「ねぇ、これどう?」
ようやく心が決まったようで、嬉しそうに手招きしている。
「いいんじゃない?」
正直、何がそんなにいいのか、違いはわからない。でもきっと、刺さるものがあったんだろう。君は本当に嬉しそうだから。
「でしょ! これならピッタリだと思うんだよね!」
嬉しそうに言う彼女を見てると、待ち時間の疲労も吹っ飛んでしまった。
「じゃあ、次はベッドか」
飛び跳ねそうなほどテンションの高かった君が、少し萎んだように見えた。どうやら今日買う予定のリストの長さを思い出したらしい。
「ごめん、その前にちょっと……休憩していい?」
多分閉店までには間に合わないだろうな。心の中でそう思いながら、僕は笑顔で答える。
「いいよ」
『やわらかな光』
もうじきの鐘を待つ椅子
ソーダ水受けて脈うつ薄暮の窓辺
「やわらかな光」
やわらかな光。
それは、好きな人の言葉。
話すだけで、優しさに包まれる。
私にとってのやわらかな光。
手をつなぐだけで、世界がきらきらと輝いてみえる。
そして、存在だけで、何をしていても、温かく幸せな気持ちになれる。
こんなに、世界がやわらかな光に包まれるなんて。
好きになる力って人を強くさせる。
でも、怖い。
この幸せが失われた時、私は、きっと、ひどく悲しくなる気がする。
あなたを失ったら怖い。
それが欠点。
私の心の中でいつまでも、いつまでも…。
10.16
『やわらかな光』
雨音をかいくぐってここまで来たあなた。
しとしとしと、しとしとと。
明るすぎず、暗すぎず、やっと来たあなた。
今しばらくここで踊っていましょうよ。
穏やかに、可憐に、華やかに、そして美しく。
これくらいがちょうどいいじゃないか。
眩しすぎる晴天でもない、
何も見えない曇天でもない。
雨音と陽が織り成すやわらかな光が、
私の心を満たす今日を駆けて。
私はやわらかな光が好きだ。
特に、冬の日差し。夏の肌を刺すような光でもなく、秋の爽やかな暖かい光でもない。
冬の日差しは、寒い寒いと震える私達を優しく包み込んでくれるようなあたたかさがある。目にも優しい明るさで世界を照らし、お天道様が私達に「見守っているよ」と伝えてくれるようなやわらかな光。
ああ、これからの冬が楽しみだ。
木漏れ日から降り注ぐ
やわらかな光
木々の葉を気持ち良くゆらす
そよ風
酸素をたっぷり含んだ
透明な朝の空気
テーブルにはコーヒーの香りと
読みかけの本
ゆったりと時間が流れている
地球上にいる間に大切にしたい
私の自分時間
題「やわらかな光」
結露した窓越しに、たしかに天使がはためいた気がしている
とっくに冷え込んでいた心臓が、行き場のない痛みを吐き出す
久々に触れてみたい人ができたのだけれど、
ちらちらと瞼に沈む朝が、私に潜むちいさな悪魔を炙り出す
次に会うときは雨がいい、君の奇麗な羽をひとつもいだ日の、なまぐさい匂いがする
結露の色をも殺して、流した、雨の日にまた心臓は身体に嵌った
073【やわらかな光】2022.10.16
君からそっと手わたされた料紙には流れるような筆致でなにかがかきつけられていた。うたの道のたしなみに欠ける我が身にはなんのことだか皆目意味がはかりかねたが、それらがまるでやわらかな光をはなっているかのようにみえたのはたしかだった。
君はこれをうつむきかげんで真摯な眼差しをしながら運筆したのか、それとも、すっと背すじをのばしてすずしげな面持ちでいともたやすいとでもいうように綴ったのか、どちらも君らしくおもわれたものの、君のそばをしばしはなれて野に山に馬を馳せ朝な夕なに弓の練磨にはげむうちにかくもくらす世界に懸隔が生ずることになっていたとは。
幾つものなにかが懐中をよぎりさっていったがそれを言の葉にうつす巧みを知らぬ我が身であれば、硯をひきよせ墨をすることもかなわずたださずかりしものをじっと見つめるよりなすすべもなく、纏綿と綴られた文字のつらなりのつたえるなにかを載せた儚げな暈しのはいった料紙のはなつやわらかな光にただただおもてを照らされているほかはなかった。
・・・・・
今宵の「鎌倉殿」の実朝は仰天の設定でしたね(@_@;)
実朝からの和歌が仰天の内容であることを察することもできずに返歌に悩みひたすら真摯にむきあっている泰時の図、ということでお楽しみくださいませm(_ _)m
『やわらかな光』
求めて求められて
与えて与えられて
そうして繋がるものがあると
教えてくれた君でした
朝のゆったりした光で、私の1日は始まる
でも、起きるのって、ちょーダルいし、ちょーめんどくさい(´ε`;)
でも、学校に行かなきゃいけない
せめて、9時ぐらいからの学校がいいよ〜…
と言いながら、私は今日も学校に行き、授業を受ける
夜寝るのが、楽しみになる✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆
そして、
上に続く
やわらかな光
いつもよりもはやく起きた朝のことだった。
淡い朝の色がとても綺麗で、まだ残る月が朝と夜の境界線を曖昧にさせる。
朝なんて来てほしくなかったのに。
明日なんてこなくてもよかったのに。
そう思っていたのに、その美しさに心を奪われて、思うんだ。
こんな朝なら明日も来てよ、って。
まだ世界は美しいんだって思わせてよ、って。
淡くやわらかに光る月がひどく曖昧な時間を優しく見守っていた。
やわらかな光
私と涙と友達。
窓からやわらかな光が差し込む。
友達は怒っていた。
周りの子たちは引いて関わらないように目を逸らしていた。
逆ギレされ、
私は泣いてもう1人の友達に抱きついた。
「私が悪いみたいじゃん」
私は凍りついた。
そんなこと言われたら私は
泣いたらいいのか怒ったらいいのかわからない。
怖かった。
とにかく忘れたい。
でも18年経っても忘れられない。
トラウマ。
やわらかな光が降り注ぐ
そこには緑ゴケが一面生えている
すべてを包み込む優しさと
身を委ねる安心感と
あまりの気持ち良さに僕は意識が遠のいた
あはは大丈夫だよ
君に癒しは求めていない
君に搾取されたいのだと
やわらかな光
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
痛い ...
あと少し、あと少し...
「 頑張れ、あとちょっだよ! 」
痛みのあまり
強く目を瞑った
あたりがしんと静まり返った
周りの家族が見守っている
その数秒の沈黙が
何時間にも感じられた
「 おぎゃぁぁぁぁぁ!!! 」
室内に元気な泣き声が響き渡った
やっと 生まれた ... !
嬉しくて
泣きながら赤ちゃんを抱えた
その新しい命を授かった
赤ちゃんの瞳は
やわらかな光に輝いていた
毎朝犬猫専用の部屋のドアを開けて
トイレを取り換えて水を確認。
2匹のご飯を用意して
食べてる姿を眺めながら
カーテンの隙間からこぼれた「やわらかな光」が
一日の始まりを知らせた。
今日もクソ上司が居る会社に出勤する、
頑張ってくるから帰ったら散歩付き合ってな。
「やわらかな光」
どうしよう。
何もかも捨てて、君と逃げ出したい。
そう思った昼間。
真面目な君が「ダメだよ…」と呟く。
私はずるいから聞かないフリした。
このまま2人でどこまでも行こう。
陽が私達を照らす。
君の軟らかな手を握ってどこまでも走った。
疲れて木陰で休憩してるこの時間が好きだ。
君の脚から伝わる温かな温もり
優しくて落ち着く声
木陰から差し込む陽の光が暖かくて眠ってしまった。
あぁ、もう私はこのまま永久に眠りたい。
全て忘れて君と2人で。