ぺんぎん

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結露した窓越しに、たしかに天使がはためいた気がしている
とっくに冷え込んでいた心臓が、行き場のない痛みを吐き出す
久々に触れてみたい人ができたのだけれど、
ちらちらと瞼に沈む朝が、私に潜むちいさな悪魔を炙り出す
次に会うときは雨がいい、君の奇麗な羽をひとつもいだ日の、なまぐさい匂いがする
結露の色をも殺して、流した、雨の日にまた心臓は身体に嵌った

10/16/2022, 2:06:07 PM