『やりたいこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
シューマイを5個食べ終えたところで、からしを忘れてことに気づいた。次はからしを付けたい。
小説を書きたいと思った。
恋愛ものでもなんだか哲学的に聞こえそうなものもなんでも書いてみたいと思った。
横にいた友達には興味なさげな顔をされた。
適当にアプリストアを覗いて「小説」と調べてみた。
出たのはこのアプリ。
テーマを考えるのは苦手だったから助かるな、と思ってインストールした。
キーボードを叩くのはちょっと気が乗らないような気もした。
でも、ここまで書くのは楽しかった。
「今年こそはスノボに挑戦しようと思ってます。」
「へぇ…。」
おっとりした話し方と見た目とは裏腹にこの人はなかなかアクティブな生き方をしている。たぶん。
「まあスキーすら滑れないんですけどね。今旦那にスケボー教わっているんです。昨日は一回転して転んじゃって。ふふ。」
「け、怪我には気をつけて…。」
日頃から危なかしいところがある人だ。本当に気をつけてくれ…。
「店長さんもやります?スノボ。」
「俺は…遠慮しておきます。」
「あら。お上手そうなのに。」
昔から体力だけはある。体力だけだ。スポーツは苦手。
「俺は今年の冬、セーターかカーディガンを編もうと思ってます。編み物、去年あまり出来なかったので…。」
「えーっ。すごいですね!」
どちらかといえば手芸やら工作の方が得意だ。素人レベルではあるが楽しいのが一番。
「あ、冬に向けて、ですね…。冬になってからじゃ遅いんだ。」
「では冬に成果を発表し合いましょうね。うんうん、楽しそう。」
「…頑張ります。」
うん。たしかに楽しくなってきた。目標は違えどやりたいことがたくさんある者同士で話すのは楽しい。最近、というかこの人と出会ってから気付いた。
「じゃあ編み物の季節になる前に羊毛フェルトをマスターしなきゃ。まだまだ作りたいものがたくさんあるんです。よろしくおねがいしますね。」
「…あ、ああ。もちろんです。」
この人の手芸作品はなかなか前衛的で独創的で個性的でコアなファンがいる。店に作品を並べるとあっという間に完売するんだ。少しうらやましい。
「やりたいことたくさんあって困りますね。時間とお金がいくらあっても足りないんですもの。」
「…ああ。本当に。」
やりたいことよりもやるべきことを優先しなければいけない。もどかしいが仕方がない。庶民だからな。
「あ、セーターといえば。動物が体を貫通しているように見えるセーター知ってます?あれかわいいんです。店長さんに似合いそう。」
「か、貫通…?」
やりたいこと
誰かを愛し
誰かに愛されること
私がやりたいことは
きっとこれだけ。
_ ₁₈₀
やりたいこと
“やりたいこと”なんてなかった。
何にも興味が湧かないし、皆が興味ある事は俺とっては、退屈な物にすぎなかった。
でもそれは突然現れる。
俺にも“やりたいこと”があるってことを。
やりたいこと
言葉にするのは簡単で、
達成するのは難しい。
自分を変えるというのは、
今までの人生を否定するのと同じであり、
どこまでも手探りなのだ。
もしも壁にあたったことを知らなければ、
私は私を否定してしまうかもしれない。
それほど苦しくて、先の見えない道を
超えようとする人たちに、
尊敬という言葉を捧げたい。
やりたくないことが山ほどあるように、
やりたいことも数え切れないほどある。
それなのに、何もかもが手につかない。
そんな日々がこの上なくむなしいのだ。
やりたいこと
やりたいこと
やりたいこと
皆のようにやりたいことはいつかは見つけられるのだろうと漠然と考えてきたのだが
ついぞ思いつくことはなかった
やりたいこと
やりたいこと
思い浮かぶのはあの時ああやればよかったこうすればよかったということばかり
愚鈍な自分にとって世界があまりにも早すぎて
気づくと置いていかれて過去に生きている
やりたいこと(有限を生きる)
余命幾ばくもない、と知ってから、あれもこれもやっておけばよかった、なんて後悔するんだから人ってのは自分勝手だとつくづく思う。
医者に、残りの人生有意義にお過ごし下さいなんて言われて参ってしまったが、―――そうなのだ。
時間がない
「ねえどうしたの急に、バッティングセンターなんて来て」
「んー? 何となく、昔思い出してさ。俺高校時代野球部で、結構強いとこだったんだぜ。甲子園とかは夢のまた夢だったけどな」
速球に反応が遅れて打ち損じる。
やっぱ鈍ってんな、歳には勝てないねえと感慨深く呟いて次の球を待つ。
………そういえばあの頃の仲間達はどうしているだろう。最近は飲みにも行かなくなってしまった。
―――久し振りに誘ってみるのもいいかもしれない。
「なあ、今度一緒に旅行に行かないか」
「えー? 何よほんと、どうしちゃったの? わたしがどれだけ誘っても動かない、出不精だったくせに」
口を尖らせる彼女に、俺は苦笑する。
ごめんな、もう自分には時間がないんだ、とはまだ言えなかった。
俺は覚悟ができていても、彼女がそうだとは限らない。
………俺がまだ元気でいる間は、彼女の涙は見たくなかった。素でいてほしかった。
―――何も知らない、そのままで。
「俺やりたいこと意外とあったんだって今更気づいたんだよ。付き合ってくれよ、一人じゃ寂しいから」
このとーり、と両手を合わせて懇願する。
「仕方ないわねー、いいわよ行ってあげる。ほんとどういう風の吹き回しなんだか」
呆れる彼女が見守る横で、機械から放たれたボールにバットを思いきり振り抜く。
ホームランと宙に掲げられた看板の脇をボールが掠め、俺はちっと軽く舌打ちをした。
「旅行の次はやっぱり野球観戦だな。あとキャンプやバーベキューもいい。一日中家でゲーム三昧も捨てがたい」
「遊んでばっかじゃない。仕事しなよ」
「………それはまあ、置いといて」
俺は一息入れつつ、彼女の方を見た。
何よ?とその目が訝しげに自分を映す。
「やりたいことはやる前提として、お前がいないと話にならない」
「―――あら。とうとう気づいちゃった? わたしの重要性」
おどけた風に胸を張り、誇らしげにする彼女に目を細める。
そんな彼女を、いつまでも目に焼きつけたかった。
「一緒に暮らさないか」
―――俺は一生忘れないと思う。
その時の彼女の表情を。
涙は見たくないと思ったが、これは純粋に心底嬉しかった。
今も刻々と削られていく命に、短いも長いも関係ないと思う。
全ては瞬間の連続だ。
―――命尽きるその時まで。
俺は全力で、俺であろうと思う。
END.
やりたいこと
子どものお友達のお母さんは、『ダンジョン飯』を全巻読んでいるそうだ。うちでは光TVで見ている。子ども達はともあれ、私は料理の方に興味がある。物語も面白い。
料理のレシピって、わりと彷徨ってしまうのだが、みんなどうしてるの…? 一冊あればコレでよし、その料理の作り方はこれ以外ない、というものは和食の料理指南本ぐらいな気がする。私のような歳だと、子どもの頃から「おばあちゃんズ」や「おばちゃま達」に“これはまずこう処理してからこうして、それからかくかくしかじか、あ、事前にこうしておくのよ”と教わったことごとがあるので、レシピ本のタイトルに引っかかりやすい。「ラクで美味しい」とか「安上がりで満足」とか、「これで健康」とか。
昔、父がダッチオーブンを買ってきたときなどは「材料全部入れたら火にかけるだけ」なレシピ本も買ってきた。面白かったのでいくつか作ってみたが、ある日ダッチオーブンが行方不明になった。後でわかったが、鋳鉄のダッチオーブンの手入れを嫌がった母が、しまい込んでいた。納戸の奥深く、封印するが如きしまいっぷり。いつかあれをなんとか引っ張り出して、まだ作ってみたいものがあるのだ。ローストビーフとか、パンとか、煮豆とか…。普段使うものじゃないから、ダークマターにならないようにしなくちゃだが。
「ブラックポット」が「サビサビレッドポット」になってなければ良いが…
やりたいことが多すぎて
何から手をつけたらいいのか
わからなくなって
結局何もしなかったり
今日は、明日は、明後日は
今週は、なんて予定を立ててみても
物事が予定通りに進むことはなくて
─────── やりたいこと 2024-06-11
やりたいことが多すぎる。
と言ってもありきたりな、インドア編。
サブスクで観たい映画がいっぱいある。
アニメだってドラマだって見たい。
ウォッチリストの中はいつだって満杯で、毎月のように増えていく。
時間がない、というのは言い訳で、いつでも見られる、で満足しちゃってるのかも。
音楽だって然り。
好きなアーティストの新しいアルバムが出ても、数回聴いたら次のアルバムへ、なんて。
学生の頃は、お小遣いで買ったアルバムを、文字通り擦り切れるまで聴いたもんだけど、便利過ぎて、サブスクの弊害なんじゃないかと思う、今日この頃。
積みゲーもどうしたもんかな。
これはサブスクじゃないけど、子供の頃の憧れ、大人買いの為せる業か。
ひとつのゲームのボリュームも昔と比べもんにならないし、これ、死ぬまでに全部クリア出来んのか?ってくらい積み上がってる。
まあ、嬉しい悲鳴ってやつか。
そして、書籍。
もしかすると、これに割く時間が一番減ってしまっているかも。
電子書籍に移行して、スマホやタブレットに保存しても、気付くとスマホを使って別のことをしてる。
YouTubeとかXとか、サブスクで動画とか。
紙媒体に戻した方がいいのかと思う、今日この頃。
世の中、便利になった分、昔のようなモノの楽しみ方が出来なくなったような気がしてる。
どっちがイイとは言い切れないけど、時折、「昔は良かったな」なんて感傷に浸るのも確か。
でも、今は今で、好きなものをいつでも、な現状に満足してる。
まったく、贅沢な悩みだ。
いずれにせよ、やりたいことがたくさんあること自体が幸せなのかな。
これらすべてに興味を失くす時が来るなんて、考えたくもない。
もちろんこれはインドア編であって、家族と出掛けることでも幸せは増してゆく。
それほどお金をかけて大それたことは出来なくても、日々の小さな楽しさを満喫していくことで、きっと人生は充実したものになるはずだ。
いや、すでに充実しているな。
これからは、その中から本当に必要なものの取捨選択が必要になるのかなと思ってる。
悲しいかな、時間は限りのあるものだから。
最近気がついた
やりたい事より
やらなきゃいけない事をした方がいい
やりたい事は
やる前のワクワクが心地よい
遠足の前の子供みたいな
やりたい事をやった後は
何故か多少の虚しさが残る
やりたい事はとりとめがなく
生きている以上は溢れ出るから…
やらなきゃいけない事を
片付けた後の
ご褒美ビールが美味しい季節
【やりたいこと】
やりたいこと
この現代に生きると、やりたいことだらけ
でも今の私が過去にやりたかった、なりたかったことを思い返すと本当にたいしたことないし、それは未来になった時に、今のやりたいことを思い返したらそう思うかもしれない
だけど、私は、今やりたいんだ
この気持ちは大事にしたい
好きにやりたいことやるといい、そう急に言われると優先順位がわからなくなって、やりたいことができなくなる。ならば、やりたいことの優先順位を決めておけば、自ずと本当にやりたかったことがわかってくるはず。それで、やりたいことに更に期間を決めると目標達成できる。だけど、自分のできる範囲にしとかないと元も子もない状態になる。
『やりたいこと』
やりたいことリストを手帳に書き留めている。積んでるゲームをクリアする。献血の予約をする。未開封の封筒や段ボールを開ける。などなど。
手帳を見返していると横線で消されていないやりたいことが目に留まる。
“好きな人に好きって言う”
「……いやいや」
このやりたいけれどやれてないことにはもう何度も見なかったふりを続けている。見なかったふりの間にその人は誰かと付き合ったり、それがダメになったりもした。フリーな今が言いどきだとわかってはいるけれど、なにせ自信がなさすぎる。面と向かって告白するイメージがまったく湧いてこない。
いつか横線を引っ張れる日は来るのだろうか。ため息をひとつ吐いてから手帳を閉じた。
やりたいこと…
特に思いつかないけど
無意識に
あれやってみたいとか
これやってみたいって
思う時がある。
その中に
本当にやりたい事が
隠れてるのかもね
そんな無意識に思った
小さなやりたいことから
叶えてみても良いかもね
お題『やりたいこと』
「2〜3人に共感してもらえるネタ言って良い?」
指を組み口元を隠して、某所在住物書きは満を持してこのアプリに関する願望を告白した。
「3択4択程度でツイッターみたいなアンケートやってみたい。このアプリで。ある程度、投稿する物語のニーズを把握できるから」
ぶっちゃけ買い切り1000円2000円でも良いから途中途中に強制的に入ってくる広告全部消したい、ってのが本音だが。物書きは付け足し、ため息を吐くと、己のスマホの画面を見遣った。
「俺の投稿、この下の物語本編よりこっちの上の前座で共感してくれる人の方が絶対圧倒的多数よな」
ディスプレイには、「12歳以上対象」には少々不相応な広告が強制的に表示されている。
――――――
最近最近のおはなしです。物理も生物学も現実感もガン無視の、非常に都合の良いおはなしです。
都内某所、某稲荷神社敷地内にある一軒家に住む末っ子子狐は、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔。
家族で仲良く、幸せに暮らしております。
善き化け狐、偉大な御狐となるべく、不思議なお餅を売り歩いたり、母狐が店主をしている茶っ葉屋の看板子狐をやったりして、絶賛修行中。
今日は人間にしっかり化けて、「同胞」の多い街へトコトコ、インタビューに行きました。
コンコン子狐、やりたいことがあるのです。
それは、お餅の中に包み入れる新しい具材の開発。
お餅に合うおかずの捜索。
おこづかいアップ、もとい、これもすべて修行のため。コンコン子狐、インタビューに行きました。
細かいことは気にしません。東京は大抵魔法も呪術も何でもあります。化け狐1匹魔女ひとり、魔性の猫に大狸数匹。探せば簡単に見つかるのです。
「餅に合う食材?」
まず最初に、子狐は大白蛇の酒屋さんに聞きました。
「そうだな。個人的には、焼き味噌とチーズが好きだ。少しだけ餅を炙って、そこに七味や明太子入りの焼き味噌だの、少し塩を振ったとろとろチーズだのをつける。酒に……いや、餅によく合う」
そうか。濃いめの味付けか。コンコン子狐納得して、持ってきたメモ帳にお気に入りのクレヨンで、ぐりぐりしっかりメモしました。
「お餅ねぇ。味噌は、アタシも同感よ」
次に子狐は、オネェな大古鹿のカフェに聞きました。
「今の時期なら、スパイスやハーブに合わせるのはどうかしら?若芽はもう難しいでしょうけど、山椒の葉の醤油漬けとか最高よ。ミョウガに、大葉とかニンニク入りの味噌をつけて焼いたのとか。ワイン……もとい、お餅に合うと思うの」
どうやら、お味噌は万能みたい。コンコン子狐学習して、これもメモ帳にぐりぐり書きました。
「洋菓子の材料だって、意外と使えるかも」
そして子狐は、化け狸の和菓子屋さんに聞きました。
「お父さん、どら焼きにホイップクリーム絞ったりするし、それからお母さんも、遊びで練り切りに少しクリームチーズ仕込んだりしてる」
子狐のインタビューに対応してくれた子狸は、子狐の友達であり、修行仲間でもありました。
「常連さんが言うには、『和洋折衷の甘さとしょっぱさで、お酒もとい般若のお湯が進む』って」
ハンニャノオユ?変な名前のお湯があるんだなぁ。
コンコン子狐は小首をこっくり。とりあえずメモ帳にぐりぐりしておきました。
「私なら、やっぱり肉と合わせるかしら」
その後子狐は、化け猫の惣菜屋さんに聞きました。
「炙ったお餅を、塩気の強めなハムで巻いて、少しオリーブオイルを垂らすの。お餅の甘さとハムの塩気を、オイルがまとめてくれるわ。少し辛い軽めのカクテル……じゃなくて、お餅と合うと思う。あと甘いのに合わせるならお餅カナッペも良さそうね」
かなっぺって、なんだろう。コンコン子狐さっぱりですが、美味しいらしいので、ひとまずメモ帳にぐりぐり記録しておきました。
焼き味噌、チーズ、醤油漬けにホイップとクリームチーズ、焼きミョウガ、生ハム巻きにカナッペ。
お餅に合わせてやりたいこと、お餅に合わせてやりたい食材がたくさん集まったところで、
最後にコンコン子狐は、やりたいことのメモ帳を、お家で夜勤明け休憩中の父狐に見せました。
「んんん……」
やりたいことメモを見た父狐、すごく難しそうな顔をして、ちょっと言いにくそうに言いました。
「非常に、大人の……えーと、麦ジュースが、進みそうなラインナップだね」
むぎじゅーすって、なに?まだまだ子供の子狐は、父狐をキラキラおめめで質問攻めにしましたとさ。
おしまい、おしまい。
世界が平和になればいいのに
そしたらとても生きていたい
そう思うのに
埼京線のホーム 川越行き
列に並んで
飛び降りることなんか考えない
電車が来るたび
ぴっちりと決められた時間に
首を絞められて
笑いながら崩れ落ちる
そんな妄想にまた笑える
ウォークマンを弄びながら
ワイヤレスイヤホンを耳に押し込み直す
目を閉じて 見ないふりをする
ムカつく顔のサラリーマンが
ジロジロ見てるんだ
殺したい 死にたい
でも生きたい
だから僕を忘れてくれ
見てんじゃねえ ちゃんと僕を見ろ
もう何も見たくないような世界なんだ
服のサイズは過剰にオーバーで
何もかも隠してくれたらいい、なんて
思ってるうちにまた視線を感じて
振り返ってわざと目を逸らす
うるさい 何がかわいいとか
何が似合うとか どんなシルエットとか
ほっといてくれ
僕だって気にしたくないさ
でも気にしなきゃまた傷つくから
削ぎ落としたい
カッターを手に取る
ぶっ刺したい 気持ち悪い
触んなよ こんなもんくれてやる
要らねえ
僕の望みは名前なんかつけなくていいような世界
僕の未来は笑ってる世界
僕の理想は好きで溢れてる世界
僕の目標は強く立ってられる自分
お願いだから わかってくれ
もう諦めたいなんて言いたくもない
息ができなくなった時
そんな風に手を差し伸べるなら
あなたはその世界から逃れられてないんです
わかる わかるよ
誰よりもがんじがらめにされてるのは
僕なんだから
僕じゃないか
僕なんかにできるかな?
世界を変えることなんて
そんなことを考えながら
今日もホームに佇みに行く
やらなければいけない事に日々じわじわと忙殺され
ふと気付けば自分のやりたい事が何なのかさえ分からなくなっている
とある本で読んだ一節を思い出す
―幼い頃好きだった事をやってみよう―
お絵描きも外遊びも特に楽しいと感じない子供だった
それよりも一人で空想やごっこ遊びの中で夢を見ている時間が楽しかった
目を閉じる
心のままに望む世界に浸るとき、そこには柔らかで癒しの広がる穏やかな世界が広がる
現実は辛い、気だるい、刺々しい日も珍しくない
久々の甘い世界は抜け難いほど甘く優しい
これは良い場所を得たと喜ぶ
これからもたまにはここに来て心を休め回復させよう
但しここに溺れてはいけない
夢は甘く柔らかく、それでも私は生きなければいけないから
私に優しく
人にも優しく
夢の外にも優しい世界を広げて
目を開いたこの現実、少し優しさで包んでみたい