『やりたいこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『やりたいこと』
軽快な電話の呼び出し音を聞きながら、オレはため息をついた。
本当はこんな電話、するつもりじゃなかった。でも、もう時間もない。致し方ない。
唐突に呼び出し音が切れた。
「はーい」と間延びした彼女の声が聞こえる。
「もしもし、今、話せるか?」
「あー、いいよ」
オレの問いに彼女は明るい声で応える。
「ってか、どうしたの。君から電話してくるなんて。珍しいね。何かあった?」
「イヤ別に」
オレは口早に否定した。
「ただ、ちょっと聞きたいことがあって。お前、何か欲しいもの無いか?」
「ははぁ、なるほど」
彼女が勝ち誇ったように言った。電話越しでも、彼女のニヤニヤ笑う顔が目に浮かぶ。
「もしかして、私の誕生日プレゼント?」
図星だった。
当初は、こっそりプレゼントを用意して、ビックリさせようと思っていた。
でも、いくら考えても、何をプレゼントすればいいのか、オレには分からなかったのだ。
ブレスレットや髪飾りなんかを探してみたけど、種類が多くてよく分からないし、
彼女がアクセサリーをつけている姿を、オレはあまり見たことがない。
ぬいぐるみは子供っぽい気がするし、花を贈るのは、こっぱずかしくてオレが無理だった。
「そうだよ」
オレは白状する。今更隠すつもりも無い。
「せっかく贈るなら、お前の欲しいものを用意したいからな。で、どうなんだ? 何かないか?」
「んー、特に無いかなぁ」
彼女のあっさりした答えに、オレは小さく肩を落とす。
「じゃあ、行きたいところとか、やりたいこととか、ないか?」
「んー、特に行きたいところは……あ、でも、やりたいことはあるなぁ」
「なんだ、やりたいことって?」
「君と、たくさん話がしたいな。今みたいに」
そう言う彼女の声はまっすぐだった。
照れも、ごまかしも、取りつくろった感じもなかった。
「だって、いっつも私ばっかり話してるもん。だから、君から私に話しかけてくれるの、うれしくってさ。って、聞いてるの?」
オレは電話に向かって「聞いてる」と慌てて返事する。
でも、本当は上の空だった。
突然熱を帯びた耳のせいで、電話が熱くって、話どころじゃなかったのだ。
やりたい事が今はない
やらないといけない事は
たくさんあり過ぎて
優先順位をつけると大変
まず本気出さないと
いけないことから始めよう
がんばれ!自分
【やりたいこと】#2
やりたいことはいくらでもある。
けど、実行することが難しい。
やる気はある。
けど、行動に移せない。
矛盾してるけど、これが現状。
満開の桜が咲き乱れている。そよそよと風が吹く。ふわ、と花びらが一枚、また一枚と舞いながら落ちていく。母に急かされ、胸に名札をつける。小学3年生と書かれた文字が輝きを帯びている。新学期。初めてのクラス変えに心が浮き立つのを隠せない。昔からの顔馴染みに新しい顔ぶれが揃った教室の中に僕はいた。ガラガラガラ、と教室のドアが開き、「おはようございます。これから自己紹介をしてもらいます。名前と将来の夢を教えてください。」廊下側の席から、新しい担任の先生と思われる女性は、それだけ言うと教卓の席に座った。僕の名前は、と順々に席を立ち上がり自己紹介が始まる。皆、淡々と名前と将来の夢を語る中で僕は頭が真っ白になっていた。何を言えばいいのか分からずに自分の番になった。感じる目線。顔が熱くなっていくのが分かった。震える声で名前を言った。将来の夢は、と口にしたところで言葉に詰まった。感じる視線に耐えられず俯いてしまった。仕方ないので、ないです。よろしくお願いします。といい、そそくさと席に座った。次の席の人が立ち上がりみんなの視線もそちらに向かったので、ようやく顔の熱が冷め始めた。この時の僕は自分のやりたいことなんて必要ないとさえ思っていた。
「ただいま。」僕は学校から帰るなり配布物や教科書で重たくなったリュックサックを放り投げ、流行りのテレビゲームをつけ、始めた。「手を洗いなさい。」唐突に聞こえた声が居間に響く。母は新しいクラスはどうだったの、勉強はと質問攻めのように聞いてくる。煩わしくなり、ゲームを中断し、外へ出た。
当てもなくふらふらと公園へ向かう。
「シュートっ!」公園には人だかりがあって、サッカーが行われていた。少し遠くから眺めていようと地面にしゃがんだ。おーい。声がした方を見ると同じクラスの翔が僕を呼んでいた。一緒にやろうと僕はチームに加えてもらった。サッカークラブに所属している翔はとてもサッカーが上手で人望が厚く、よくモテる。幼馴染ということもあり、彼に引け目を感じていた。試合は4-3で勝った。翔がいるこちらが優勢であったが、相手チームの剛士が立ちはだかった。剛士は野球のスポーツクラブに所属しているがスポーツ万能で何をやらせても上手い。試合に勝つのもギリギリだった。青空に高くそびえていた太陽も沈み、辺りはすっかり暗くなっていた。皆、お腹が空いたと帰路に向かっている中、翔は1人もう少し残るとボールを蹴っていた。
翌日、登校すると翔と剛士が喧嘩をしていた。なんだなんだと生徒がわらわら集まり、廊下は人で溢れていた。2人にどうしたのと問いかける。翔が震えた声で話しだす。昨日のサッカーの後、1人残ってサッカーの練習をしていたが剛士がやってきた。1対1で勝負をしようと。2人は日が暮れた後もサッカーをしていたのだ。翔のドリブルを剛士が止め、そのままゴールに向かいシュート。ボールはゴールに吸い込まれた。剛士は翔の方を向きハッと笑い言った「お前の努力は無駄」と。翔は剛士の首元を掴み剛士も翔の首元を掴んだ。携帯の音が響く。翔のお母さんから電話が来たのだ。流石に帰らなければ、そう思い、帰宅の準備をする。剛士はその背中に侮辱した言葉を発し続けた。そして、今朝のこの時間、翔は剛士に掴み掛かった。翔の目には屈辱の涙が浮かんでいた。先生は、お互いに謝りあってその場を収めるようすすめ、2人は時間をかけながらも応じた。
僕はその光景が理解できなかった。喧嘩をしていたことではない。翔のサッカーに対する熱意に対してだ。一騒動が落ち着き、自分の席で考える。僕には他人より優れたいとか負けたくないとプライドを持ったものがない。改めて思い、自分の席から翔の方をみる。翔はサッカーの本を読んでいた。こんな時でもサッカーか。僕は思った。授業が終わり、帰宅していた。今日は家に着いたら何をしようか、などと考えていると、「ういー」背後から声がした。振り向いた先には翔がいた。今朝の翔とは違い、みんなから人気のあるいつもの翔だった。一緒に帰ることになり、今日の給食の美味しかったものなんかの他愛のない話をしたながら帰っていた。ふと、昨日の自己紹介の時を思い出した。そーいえば、翔の将来の夢ってなんだっけ?と聞いた。
翔はキラキラした目でまっすぐこちらを見た。「サッカー選手!」彼は饒舌に語りだす。昔、テレビで見たW杯が忘れられない。家族だけじゃない。日本が、世界が一つになってサッカーを応援する。その舞台に立ちたい。選手は誰よりも努力していて、誰よりもかっこいい。俺もそうなるんだ。だから誰にも負けるわけにはいかない。語る翔の目は誰よりも輝いていた。翔と別れた。恐らくこの後も公園でサッカーが行われるのだろう。
僕は翔の目を思い出し、胸に熱が帯びるのを感じた。やりたいことがあるっていいなあ。心から彼を羨んだ。
『やりたいこと』
題 やりたいこと
さてさて、「やりたいこと」という議題についてだ。
「やりたいこと」とは、何を差してるのでしょうか?
自分のしたいと思うこと?
思い付いたこと行動に移すこと?
気持ちが沈んだとき、気分転換としてやりたいことをやる事?
全部正解で全部間違い。
例えば、やりたいこやれよと言ってくる他人がいる
他人なのだからこそ、「やりたいことをやればよい」と簡単に話してしまう。
でも自分が、落ち込ん出るときにこの言葉をかけられたら、前向きになれるのか?なれないのか?
反抗的に「うるさい」と言ってしまうかもしれない。
見方や立ち位置で、意味が変わるだから、全部正解全部間違いではないだろか。
“やりたいこと”
今日は単純にやりたいことを書くぜよ
ま、所詮叶わん夢の話だし
暇だったら見てってくださいな
生物兵器をつくりたい。
生物兵器っていうかキメラ?
ベースが人間でうさぎの耳で脚がチーターでみたいな…最強の生物がつくりたい。
もしくはめちゃつよ人工知能。
お友達になって欲しい。
もしくはイケメンかめっちゃ可愛い幼女にハカセとかマスターとか呼ばれたい()
延々話聞き続けて欲しい。
まぁ、現実的な話で言えば好きなこと、絵描くとか小説書くとかゲームするとか動物と遊ぶとか。
いつ死ぬかわかんないからね。
楽しめるうちに楽しんどこ。
やりたいことで溢れる浪人生…
これほど辛いものはない。
それをバネに机に向かう
なんでもできる来年に向かう
#やりたいこと
やりたいこと
やりたいことだけやって暮らしていけたならと思ったことありました。
これまで、わたしの人生はやりなくないことたくさんやって、ここまで来ることができました。
やりたいことだけやれる人は、少数派だと思います。
まず始めに好きな花を選ぶ。よく吟味した、色のついた花を選ぶ。はなびらと茎と葉とを分けておいて、たんねんにほぐす。よくよくほぐして、星の屑と区別がつかないくらいになるまでほぐしたら、それをまた煮詰める。煮詰めて、まっしろい砂糖をよく磨いた銀のスプーンですくって3はい落とす。
また煮詰めてぐつぐつ云い出しても思考を止めちゃいけない。弱火でじっくり考える。砂糖を焦がしてもいけない。銀のスプーンとよく澄んだつめたい月の海の水をカップ1はい用意し、スプーンの先につけたそれを水に入れて固まったら頃合である。
しばらくして砂糖に花のいろがついた頃になったら、つぎに月下美人についた露を混ぜてやる。(この時は急がないとすぐ固まってしまうのでよく注意をするように。)混ぜ終わって、多分にシャボンを閉じ込めたような泡の中に想像力と知識とがちゃんと閉じ込めてあるかを確認して、薄く円に落とす。この時やさしい意味を乗せてやるとたべやすくなる。( 型に流すのは厳禁、注意。言葉とは型に嵌るのがだいきらいだからだ )
2時間かそこら冷やせば、言葉は完全に成り立つ。さうして言葉とは紡がれる。時間と手間をかけた言葉がいっとう甘くておいしい。そして何より云いたいのは、言葉というのに不可能は存在しないことだ。
やりたいこと
やりたいことはたくさんある。
でもやる気が全く伴わない。
早く元気になって“普通”まで上がりたい。
自分のことをしっかり知ること
もしも、
響いてくれる人が1人でもいるなら
自身の表現で
何かを伝えられること
毎日の朝を深呼吸して
✳︎やりたいこと✳︎
「やりたいこと」
今日は休みの日だというのに
早く目が覚めてしまった。
いい天気だ。
早く洗濯機を回さなきゃ。
パンを切ってトースターに入れて
アイスコーヒー作らなきゃ。
パンが焼けるまで 新聞読んで
メールチェックしなきゃ。
SNS facebook Twitter
LINE 確認したら
アプリの更新しなきゃ
冷蔵庫を開けて
買い足す必要のあるものは?
牛乳と、リンゴジュース
冷凍ピザに期間限定フレーバーアイス
次々にスマホのメモに保存して。
あ、パンが焼けたみたい。
サクサクのうちに食べなきゃ。
氷が溶けないうちに
アイスコーヒーもひとくち
これらは 実のところ
わたしのやりたいことじゃない。
ほぼほぼオートマチックに
わたしの頭の上で悪魔が
糸を操るマリオネット人形として
やらなきゃならないと思い込んでいること
やりたいことは
口にすることが許されるなら
それは 二度寝
ほんとうはなにもやりたくないんだもの
「やりたいこと」
題.やりたいこと
あなたに会って、
「あなたの大切な人になってごめんなさい。あなたに、大切な人を失ってしまう恐怖感を抱かせてごめんなさい。苦しめてごめんなさい」
と
「わたしと出逢ってくれてありがとう。わたしの大切な人のひとりになってくれてありがとう。わたしの書いた小説を好きだと言ってくれてありがとう。生きていてくれてありがとう」
を伝えること。
やりたいことは焦って見つけるものではない。当たり前だと思っていたはずの生活に居心地の悪さを感じたら、少しずつ形を帯びていくものだ。望んでいたはずの物事にぼんやりとした不自由さを覚えたら、あとはそれを徹底して突き詰めていけば、次第に本当の願望が洗われてくるはずだから。
お題
『やりたいこと』
やりたいことかぁ…………
今はとてつもなくA.sax吹きたいんだ!
「2〜3人には共感してもらえる筈のネタ、言っちまって良い?」
指を組み口元を隠して、某所在住物書きは満を持してこのアプリに関する願望を告白した。
「3択4択程度でツイッターみたいなアンケートやってみたい。このアプリで。ある程度、投稿する物語のニーズを把握できるから」
ぶっちゃけ買い切り1000円2000円でも良いから途中途中に強制的に入ってくる広告全部消したい、ってのが本音だが。物書きは付け足し、ため息を吐くと、己のスマホの画面を見遣った。
「……つっても多分俺の投稿ってこの下の物語本編よりこっちの上の前座で共感してくれる人の方が絶対圧倒的多数よな」
ディスプレイには、「12歳以上対象」には少々不相応な、明らかにタバコを吸える年齢をターゲットにした広告が強制的に表示されている。
――――――
生物学ガン無視のおはなしです。八割程度がフィクションのおはなしです。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が家族で暮らしておりまして、
そのうちの末っ子子狐が、なにやら眠い目をクシクシと、こすりながら自分のお部屋でリュックに色々詰め物をしておりました。
子狐は、今己が行っている作業を、必ずやり遂げたいと、強く思っておりました。
「チョコと、クッキーと、ジュースと……」
きっかけは約2週間前の19時3分。マグニチュード6.2。都内23区は震度3で、とんと家の床が跳ねて、揺れて。子狐は母狐と一緒に、晩ごはんの皿洗いをしていたところでした。
「毛布は、……もーふは、リュック、入らないや」
コンコン子狐、狐なので避難訓練の習慣はありません。しかしメタい話を持ち出すと、「5月11日」の朝早く、「揺れたら机に隠れましょう」と、「日頃から揺れに備えましょう」と、不思議な「モンシロチョウ」からガッツリみっちり、話を聞いておりました。
あの5月26日から約2週間後の今晩です。
あの5月11日から約1ヶ月後の今晩です。
子狐は眠いのを頑張って我慢して、大きな余震に備えた非常用防災リュックを、しっかり準備してやりたいと思い立ったのでした。
LEDライトに歯磨きブラシ、耳栓に体拭きシート。
ノートの切れ端にぐりぐりお気に入りのクレヨンで、判読可能かどうかはさておき、名前と住所と連絡先も書いて、防災頭巾に貼り付けました。
「お菓子もあると、避難所でのコミュニケーションになるし、何より息抜きにもなるわよ」と、モンシロチョウが教えてくれたので、「コミュニケーションツール」は重点的に充実させました。
「おつきさま、おつきさま」
最後に大事な大事な、キラキラした物を収めた小さい宝箱をリュックに入れたコンコン子狐。部屋の窓から見えるお月様に、リュックを掲げて見せました。
「チョウチョさんに、聞いてください。『コレでいい?』って、聞いてください」
問い合わせ先が管轄外なのか、ちょっと雲で陰って声が届いていないのか、お月様は知らん顔。
ただ子狐のやりたいことを、その確固たる作業を、穏やかに見つめておるのでした。
やりたいこと
指をおって数えて
「いっぱいある」って笑ってほしい
やりたいこと
ひとつ、ふたつって数えて
「終わんないね」って笑ってほしい
やりたいこと
「どうしよう、ありすぎる」って
頭をかかえて戸惑う君を見ていたい
いっぱいある方がいいよ
終わらなければいいよ
ありすぎて悪いことはないよ
だって君と居られる時間が長くなるから
『私のやりたいこと』
私にはやりたいことがたくさんある。
大きなものから小さなことまで
ひとつひとつ叶えていくために書き出してみたら
100個を越えた。
たくさんやりたいことがあるって幸せだな。
これからも叶えられるように頑張りたい。
お題:《やりたいこと》
”やりたいこと”は、生きること。
言葉を尽くすこと。言葉を書き表すこと。言葉を得ること。
挑む、こと。逃げない、こと。
それでも、きっとできないんだろう。
”やりたいこと”は、まさに生きることそのものだ。
やりたいこと
『やりたかったこと』※リアル絡ませてます。
やりたいこと、あっただろうか。
小さい頃は友達と遊ぶのが好きだった。
学校が終わってすぐ近場の公園に遊びに行ってた。
門限ギリギリまで鬼ごっこしてたなぁ。
もう少し成長するとゲームを貰った。
遊びすぎて怒られたっけな。
またもう少し成長すると、将来の夢を聞かれた。
五才ぐらいの頃は、スケート選手になりたかった。
スケートをするのが好きで、習おうとしたけれど反対された。
九才ぐらいの頃は、ミシュラン料理人になりたかった。
日曜日のご飯を作らせてくれ。と、頼んだっけな。
十二歳ぐらいの頃も料理人になりたかったと思う。
十二歳ちょいすぎぐらいだったろうか。絵に出会ったのは。
最初は自分が嫌いなやつが絵を描くのが好きだったから、
見返すってゆうか、超えてやりたくて描いてた。
また、少し成長して。そいつと疎遠になって、普通に絵を描くのが好きになった。
絵を描くのは楽しくて、楽しくて、楽しくて、辛かった。
自分より下の子が上手いと萎えるし、友達の絵とも比べてしまう。
実は、昔からちまちま絵を描くのが好きになった時期が何度かあったけど、
つまんなくなって飽きてすぐやめていた。
絵を描いてるとつくづく思う…自分は絵を描いてなにをしたいんだろう。
例えば、嫌いなあいつは美大に入りたいって理由で絵を描いてた。
例えば、自分より下の子はただ好きって理由で絵を描いてた。
例えば、友達はイラストレーターになりたいって理由で絵を描いてた。
自分も、絵が好きって理由で絵を描いてると思ってた。
分からなくなった。絵を描いてる理由が、自分のやりたいことが。
上手くなればなるほど、絵の汚い部分を知っていく。
好きって理由だけで悩みにもぶつからずに描いている子。
自分より下手なのに、何故か人気がでる子。
ただ、楽しくて描いてる昔の自分みたいな子。
嫉妬してしまう。才能に、努力量に、与えられた使命に。
Twitterで見た、あの天才画家にも嫉妬してしまう。
好きって理由だけで、ずっとそこまでやれてて、絵に対しての悩みなんてなくって、独特の感性を誉められて、認めてもらえて、ただそれだけで生きていけて、自分のやりたいことをただやっていれば、学校にも行かなくてよくて、最初から未来は決まってて、明るい人生を歩んで、幸せな家庭をもって、なんでそんなに差があるんだよ。
努力もしなくていい、ずっと好きだけで生きていける。ずるいよ。
才能を持たずに生まれた人は、必ず努力しなければならない。
どんなに辛いことでも。
絵を好きか、分かんなくなった。
もう、随分絵を描いていない。勉強も、親にやれと言われるたびに腹が立つ。
やりたいことが、ないわけじゃない。
やりたいことを、忘れてしまったんだよ。
お題『やりたいこと』