『もっと知りたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もっと知りたい
もっともっと知りたい。
たくさんの学び。
学べる喜びは、大人になってわかりました。
たくさん学び、遊び、眠り。
健康であることが、大事な基本です。
ありがとう。
貴方のことをもっと知りたい。
そう感じるようになったのは、貴方が私に触れたから。
「髪、切ったんだ。かわいい」
話したこともないくせに軽率に髪に触れるその神経。
正直吐き気がしたわ。
だけどおかしいの。もっと触れてほしいと思ったの。
やだな、私。欲求不満なのかしら。
あの日から私はずっと、下心で貴方を見てる。
ねえ、その気にさせたんだからこっち向きなさいよ。
貴方の気まぐれに振り回されてるの、責任とってほしい。
#6 もっと知りたい
#もっと知りたい
都会の裏路地
俺は定食屋を営んでいる
普段は至って普通の定食屋。
ただうちには裏メニューがある、ゲテモノ中のゲテモノ地球外生命体を使った裏メニュー
友人の宇宙人と一緒に宇宙を周り食材をかき集める
宇宙人を食材に料理を研究している
未だに知らないゲテモノをこの手で研究出来る喜び。
もっと食べたい
もっと知りたい
もっと見たい
今日も相変わらずの仕事仕事シゴト。頭おかしい客は来るし、頭おかしい指示も飛ぶ。
最初言ってた話と、最終的に出た話が、全然整合性取れてないなんてザラ。
課長クラスはただ決裁だけやってりゃ良さそうで、新人いびりに余念がない係長は今日も安定の監視業務。
だいたい迷惑を被るのは、善良な客と真面目な部下。
どっか行きたい。
遠い、人も仕事もストレスも無関係な所に行きたい。
休業願望がポッコリ浮かんで、消えて、また浮かんできてを繰り返すのは仕方ない。
具体例として脳内再生されるのは、少し前、田舎出身の先輩から聞いた、先輩の故郷。「花と山野草ばかり」という、「遠い、何もない街」だ。
きっと電車なんて30分に1本で、バスも30分に1本で、道のわきに、いっぱい、花が咲いてて……
「2時間バス無し電車無しも、普通にあるが」
休憩時間にそれを愚痴ったら、先輩が電車とバスを訂正してきた。3時間だってあり得ると。
「花は、たしかによく咲いている。今なら、やっとフクジュソウの第一陣が、咲き始める頃だろうな」
本格シーズンは、まだ先だが。
付け足す先輩の目は懐かしさが滲んでるようだった。
「街の中でフクジュソウ咲くの?」
「咲く。どこかから来た種が、空き地で根付くんだ」
「フクジュソウの次は?」
「オオバコ科の、薄紫色したやつが」
「次は?」
「ニラを差し置いて、スイセンのツボミが」
「その次は?」
「春が来る。目にも、肌にも分かる春が」
今日は随分と質問攻めにあう。
ポリポリ首筋をかく先輩に、それでも脳内再生の解像度を上げたくて、見ず知らず、行ったこともなくの、先輩の田舎の花を聞き続けた。
暖かい、静かな街の朝を、スマホのカメラ片手に……
「想像を壊すようで申し訳ないが、3月はまだ、最低気温氷点下が、チラホラ」
「え」
「だから朝は寒い。なんなら雪が4月に」
「せんぱい いったい どこすんでたの」
「田舎だ。安心しろ、最高氷点下は3月で終わる」
「さいこう ひょうてんかって なに……」
私の事、知って欲しくありません。
あなたの事、知りたくもないです。
勉強になりました。
さらなる飛躍に活用させていただきます。
だけど、ありがとうは言いません。
もう、二度と会いたくないです。
私の前に現れないでください。
近寄らないでくださいね。
遠くからみるのもやめてください。
何卒よろしくお願いいたします。
あなたは蠢く澱み
形をかえても本質は微塵も隠せていない
泥濁は持ち合わせておりますが、清々しいのです。
臭でもない、色でもない
強いて言うなら、血が拒否する
だから、どこかに行ってください。
見えなくても存在自体、忌み嫌うのです。
記憶から消し去る方法は無きものと
されば、時を待つしかないと
出会いに感謝?
はぁ?あなたのせいで、最大の不幸です。
時間の無駄を初めて感じました。
【切望】
シティ・ライツ・エンディング
毎日みすぼらしい服で。
どこか思い詰めたような顔で。
ふらふらと出かけては街の灯りに嫌気が差し。
暗い住みかへと戻る。
満足に食事もせず。
誰にも愛されず。
自分の存在に疑問を感じ。
どこかに居場所を探し。
無意味で空虚な一日を繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し……。
そのうち心が苦しくなって。
薬は必然的に増えていって。
もはや人間の尊厳すら見失い。
周りの人間を恨み、人生を呪い。
そんな自分自身を誰よりも嫌悪し。
そして今、人生のエンディングを準備し始める。
テレビの画面の向こう側で。
「街の灯」のチャップリンが悲しそうに笑った。
僕は今、この映画のチャップリンと同じ顔をしているのだろうか。
僕に向けてチャップリンは笑っているのだろうか。
彼は何を思って笑ったのだろう。
白黒の世界で。
笑いの世界で。
泣きたいような、笑いたいようなそんな顔だ。
そして。映画はエンディングに入る。
僕は泣いていた。
街の灯りが、涙で滲んでいた。
僕のエンディングが、始まる。
「……テイちゃん…いねぇ」
「…だから言ったじゃん…テイちゃん、
婆ちゃん達と京都観光に行ったんだって」
朝起きて、弟(兄)がいない!と騒ぎ、オレの背中に乗っかり、村中を探し歩かせ、やっぱりいないことを理解した姉が、うなだれている。
「……ババァ」
「コラコラ…はい、家着いたから、降りて」
「ちぃっ…テイちゃんなら、じゅっと
おぶてくれるでにっ…」
…でしょうね、テイちゃんは姉さんを一日中
抱えている時もある。嫌な顔一つせず、むしろ
笑顔で、時折姉さんと目を合わせ、楽しげに。
「前の…テイちゃんともそんな感じだったの?」
前の、とはテイちゃんが姉さんの弟になる前、
姉さんの恋人だった頃を指す…が、この話は、
まずかったかな…?言ってから焦る。…が。
「ふ~ふふっ変わらぬぃ~びょ♪︎」
意外と大丈夫なんだ…。
「ぜも、カマレはオラだけに優すがったんょ、
ほがのぬんげんとば、口もきかんがっだんょ、
…ぁ~ババァババァテイちゃん返せぃ…!」
カマレはテイちゃんの前の名前だ。
人当たりの良い、今のテイちゃんとは、
真逆の感じだなぁ。生まれ変わる時に、今度は
こうなろうって決めたんだ、テイちゃんのこと
だから、姉さんを、あらゆる面から守る為に。
…あれ?姉さんどこ行った??
「テイちゃぁぁん♡オラを置いでったなぁ♡
おすおき♡すでやっかんなぁぁぁ~♡♡」
…さて、テイちゃんは、オレが守る…!!!
もっと知りたい
あなたが誰と居るのか
あなたは誰が好きなのか
あなたはどんな顔で泣くのか
あなたはどんな顔で笑うのか
あなたは私をどんな風に思っているのか、
あなたのことをもっともっと
他の人が知らないことも
私は知ってるってなりたい。
もっと知りたいは
罪なこと。
もっと知りたいは
危険な距離。
その一線を越えてしまえば
私はもう戻れない
もっと知りたい
知りたい
知りたくない
知らない
知らないのも嫌
知りたい気持ちは
なんとも都合がいい
知りたいことを
自ら選んでいる
知りたくないこと
そのままにして
知りたいことだけ
知っていくなんて
全てを受け入れる
気持ちなんて
最初からないから
そんなことが言える
聞き方によっては
なんて残酷な一言
そんなあなたに
私は何も教えない
同じであるために
私からも何も聞かない
知りたい気持ち1つで
全てが終わりへ向かう
なんでそんなことになるか
もっと知りたくない?
美しい立方体形の箱に籠もり
座して活字の列を追う
ページを捲って人知れず
私の世界で君を追う
君と付き合うアイツらは
多分、表紙で君を知る
私は君の足跡で
書かれた文字で君を知る
捲る捲る
巡る巡る
私の頭で文字が踊る
私が君を踊らせる
あれ、なんだか怪しい雲行き
此処から先は第二章
君だけが知る君の秘密
私だけが暴く君の秘密
BAD ENDはすぐそこに
私はそれでも君を知る
「−もっと知りたい−」
もっと知りたい
色々話をしているともっと君を知りたくなる
ほんとに変わってる君
でも私に新しい風をいっぱいくれる
これからも色々話してね
もっと君を知るために
お風呂上がりで濡れた君の髪を乾かすのは俺の役目になっている。
「お願い」と椅子に座った君からリネンを受け取る。髪を傷付けないように吸水性の良いリネンに水分を移し、ある程度水気が抜けたところで温風を吹き付けて、櫛ですく。
髪が乾く頃、シャンプーが香る指通りの良い髪に顔をうずめてみたい衝動に駆られたり、うっかり白いうなじに口付けてしまいそうになったりする俺と違って君の目はとろりとしている。
「眠そうな顔だね」
「乾かしてもらうの、心地がよくて…」
うつらうつらとする君を起こそうと、うっかり、うなじに吸い付いた。
「う、わっ」
大げさなくらいに驚いて堪らず、2回、3回と。シャンプーの香りも楽しめて一石二鳥だと気付く。
「シャンプー変えたんだ」
「そう、なんだけど…」
びくびくと肩を震わせる可愛らしい反応に、どこまでイタズラをしたら白旗を上げるのか知りたくなって、うなじから肩のほそい線を唇で撫でる。小さな息づかいが漏れたが「止めて」と声は上がらない。
調子に乗って『もっと知りたい』と噛み付いた。恨めしげな君と涼しげな俺。くっきりと残った歯形は独占欲と優越感の現れだった。
あなたのスーツの内ポケットには
惑星のチャームが輝いている
ミルクティーを飲みながら
あなたのことをもっと知りたいと思ったけれど
知ったらとても遠くに感じそうで
やめた
私は石ころを蹴るように
こころのなかの星を蹴った
#もっと知りたい
/もっと知りたい
苦手なことがたくさんある
いやな人じゃないと知ってても
苦手な人がたくさんいる
ずうっとずうっと避けてきて
知らないからだ、と気がつく
知らないのはこわい
こわいから、見ないようにして
がんばって目をそらして
知らないままにして
少し知った
少しこわくなくなる
頭の中の地図がまっくろだと
どこにも行けない
好きにならなければ、じゃなくて
どこかに行きたいから
私は目をひらいて「知らない」を知る
〈もっと知りたい〉
ぽつりと野に放たれた赤子
分からぬ分からぬと大声で泣く
ぽつりと野に放たれた赤子
襲いかかる強大さに静かに怯む
ぽつりと野に放たれた赤子
勇敢にも立ち上がる
ぽつりと野に放たれた赤子
覚束なき足取りで、前進
見たり聞いたり
受け手になれば
引き出せるのだろうか
それだけじゃいけないなら
接するしかない
僕にはその距離感が難しい
波長を合わせる努力なんて
馬鹿らしい時もあるけれど
やってみるしかない
もっと知りたい
「君のこともっと知りたい」
この言葉は,友達や先輩,
過去の恋人に言われた言葉だった。
私は極力自分の話をしたくなかった。
本当の自分なんて真っ黒で
みんなに嫌われてしまうから。
それが怖くて,今のこの関係を壊したくなくて
こんな自分誰も好きでいてくれないから。
嫌われないように私は無意識に自分の話を避けた
知ろうとしてくれるのはとっても嬉しいのに。
ごめんね言えなくて。
私が本当の自分をみせても君は私から離れない?
離れないで
私だって君のこともっと知りたい
1つずつ自分のこと教えあって
お互いのこと知っていきたいな
─────『もっと知りたい』
世の中の事
何でも知りたい
活字中毒は
ハテナが浮かぶと
本屋に走る
いつも不思議と
そこに答えがあったから
もっと知りたい
同じ気持ちで
色んな話したね
たった数ヶ月で
話題が尽きそうなくらい
もっと
知りたかった
でも
もう今は
知る術は無い
きっと
何を読んでも
分からない
あの日
回れ右した
君の事
「もっと知りたい」
もっと知りたいこと。
それは、自分のこと。
どれだけ一緒にいようとも、自分と自分を取り巻く物事の間には、複雑さが多い。
特に、性別やジェンダーのことについて、それは社会を揺るがす大きな課題となっている。
自分はLGBTQの当事者だが、それ故にこの問題の大きさを知らなければならない。
元々、LGBTQという言葉が生まれる前から、このような問題は―記録に残っているだけでも古代から―人々の間でストレスとなっていたと思う。自分は異常ではないかという個人のストレス。家族は、または隣人は異常ではないかという人へのストレス。
しかし現在、LGBTQを「異常」とみなすのは、一部のクリスチャンを始めとした宗教家か、政治的な意見を持つ普通の人々かに限定されるように見える。
確かに、自分でも自分のことを「異常ではないか」と思い悩んでいる、またそのような過去を持つ人にとって、「異常である」と断定されることは、受け入れがたいことだ。
しかし逆に、「何でもいいよ、許されるよ」という意見や風潮も、当事者に特定のコミュニティ、特定の人、特定の言葉への依存を引き起こし、必ずしも賢明ではない。
それに、LGBTQ独特の文化や雰囲気に目を留めてみると、伝統的なイメージを踏襲しない生き方やあり方をしている当事者を「差別」し「排斥」してきたことは否定できない。その反動として、「多様性」という言葉を旗印と掲げ、あまねくセクシャリティを包括しようと躍起なのも確かだ。
当事者間のそのような動きに対して、社会は「当事者をありのままに受け入れなければ差別だ」という重圧を背負わされている。
もちろん、当事者たちは、社会によって傷んできた。しかし社会の方も、当事者たちを受け入れようと傷んできたのではないか。その善良な、あるいは不可避の痛みを無視して、まだまだ足りない、もっともっと受け入れてほしいと、重圧を押し付けることは果たして是であろうか。
自分はLGBTQ当事者だ。
しかし同時にクリスチャンでもあり、日本という社会に生き、世界の一部を構成する砂粒だ。
その神を信ずる砂粒が、どのような神の意図によってLGBTQという言葉を背負う者として生まれたのか、それは分からない。
ただ一つ言えることは、LGBTQ当事者は社会に対して不誠実であったということを、LGBTQの渦の中から眺めていたということだ。
そのことが、これからどのような人生へ、また人間関係へと発展していくかは分からない。
しかし、LGBTQが隣人の痛みに関心を払ってこなかったことを知る者として、もっと自分のこと、さらには自分の周りのことを知らなければならないと思う。
もっと知りたいこと。
それは、自分のこと。