『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《もうひとつの物語》
新体操をやっていなかった世界線
中学校は地元の公立に行っていたかな
高校も多分公立を目指してたかも
将来の夢は教員じゃなくて
髪の毛いじるの好きだから美容師さんかな
子どもが好きだから保育士さんかな
そう考えたら大学は今のとこじゃなくて
君とも出会えてなかったのか
もう一つの物語
村の外れにある小川のほとり。
秋の夕日が木々の間から差し込み、川面が黄金色に
きらきらと輝いています。
ごんは小川の石の上にちょこんと座りながら、
兵十の家のほうをじっと見つめておりました。
「今日こそは......今日こそは兵十に会って、
ちゃんと話すんだ」
小さな黒い手をぎゅっと握りしめたごんは、兵十の家の庭先まで行くと、屋根の上に登って、静かに待ちました。しばらくすると、兵十が引き戸を開けて井戸から水を汲もうとしている姿をとらえました。
ごんは大きく息を吸い込み、思い切って声をかけます。
「兵十......、おらが栗とか松たけを持ってきてたの、
知ってるか?」
突然の呼びかけに驚いた兵十は、手に持っていた桶を落としました。しかし、目の前にいるのがあのいたずらぎつねだと知った途端、怒りが抑えられませんでした。
「お前か!最近、家の前に妙な贈り物を置いていたのは!おっかあが亡くなった後でそんなことされても、何の慰めにもならんわ!」
ごんは悲しそうに尻尾を下げて、うつむきましたが、勇気を振り絞り、言葉を続けました。
「......ごめんな、兵十。おら、おっかさんが亡くなったのも知らんかったんだ。栗や松たけを持ってきたのは、少しでも元気になってほしいと思ってたんだ」
兵十はその言葉に怒りを鎮め、ごんの瞳を真っ直ぐに見つめます。
「本当に、そんなつもりで......?」
ごんは、こくりとうなづきました。
「おら、子どもの頃からおめぇことを見てたんだ。ずっとひとりぼっちで寂しそうで......おら、友だちがほしかったんだ」
兵十はしばらく黙っていましたが、やがて、
そっと口を開きました。
「ごん、お前も寂しかったのか」
その優しい声音に、ごんはほっと息をつきました。
やっと兵十に自分を見つけてもらえたことが、何よりもうれしかったのです。
それから、ごんと兵十は徐々に打ち解けて、毎日のように一緒に過ごすようになりました。ごんがこっそり持ってきた栗や松たけを分け合ったり、小川のほとりでお互いの話を聞いたりと、まるで昔からの友達のように笑い合いました。
ある日、村の人々が兵十の家の前を通りかかり、不思議そうに尋ねました。
「おい、兵十。あの子狐がまだいるのか?
お前の畑の物を盗んだやつだろうに」
兵十はにっこりと笑いながら、こう答えました。
「いや、あいつはもう友だちさ。俺の大事な友だちなんだ」
これには村の人々も驚きましたが、兵十の良き変化を目の当たりにして、次第に彼らの関係を受け入れるようになりました。
それからも、ごんと兵十はずっと仲良く暮らし、お互いの孤独を支えながら、村の中で穏やかな日々を過ごしました。
こうしてごんは、人間と友だちになるという、自分でも想像していなかった幸せを手に入れたのでありましたとさ。
【もう一つの物語】
もしあのとき、ああしていれば。そんな空想を浮かべながらひとり思考に耽る時間は、幸福と言えよう。
選びとった選択が幸か不幸かなんてもの、すこし年をとって振り返る余裕ができた時にようやく分かるのだ。
今の自分と違う選択をした自分は、どんな人生を歩むのか。分岐は、終着点はどこなのか。
そんな物語を考えながら、目を瞑るのだ。
私の意思
私の身体
生きてるだけでもう一つの物語
人はいつも、見えない何かに憧れている。
ミイラ取りがミイラになったとはよく言ったものだ。
それは、知らないことに対する好奇心かもしれないし、誰もが知らないことを自分が見つけたという優越感からかもしれない。
表の話だけでは飽き足らない。「裏」があると聞けば、皆皆どんな話なのだろうと足を止めてしまう。人の興味は、裏にある。
「かの武将の部下が…」とか「天下取りは実は女性で…」とか「歴史的なあの偉人は実は海を超えて生き延びていて…」とか、もう一つの物語には枚挙にいとまがない。
かくいう私はというと、いつも、そういう話を聞いては「もしもの話ばかりだなぁ」とぼやくような、夢のない子供だった。そういう食べられないロマンには興味がなかったのだ。
しかし子供ながらに、もう一つの物語というものは、つまりロマンというのは、わからないからいいのではないだろうか?と思っていた。
裏と表で、区別をつけるからよくないのだ。
物語をひとつふたつと数えるからよくないのだ。
そんなふうに数えていたら見えないものも見えてきてしまうだろう。だから、見えないものは見えないままで、あれやこれやと掘り返すのはどうかと思う。
テレビの特番でミイラの解説をしていたところを私がそんなふうにボヤいたら、父は物分かりの悪い生徒に向けるようなわざとらしい苦笑とため息を見せて、こう言った。
「わかってないな。そういうのを無粋っていうんだよ」
お題/もう一つの物語
あなたと幸せになること
ただそれだけなのにな
_もう一つの物語
「もう一つの物語」
もし、今もあなたと一緒にいられる未来が描かれる
そんな物語があったなら。
私は、きっと全てを捨ててでも
その物語を選んだと思う。
そのくらい愛してた。
二度とあなたには言えないし、言わないけど。
好きだったよ、世界中の誰よりも。
自分の人生をいう物語を生きている。
生きてるうちは、自分目線でしかこの物語を読めない。
死んだあとに人生を見返す。この時は客観的に見る。
それはもう一つの物語だ。
生きてる時点2つとも読めている人が最強。
❴もう一つの物語❵
それは、、、
もう一つの世界で起こった
もう一つの物語、、、、
ある日、アルフレッドと言うアメリカ産まれ
アメリカ育ちの青年がいた
アルフレッドは、とても元気で周りを明るくする
力を持っている
そんなアルフレッドが、、ある日、目を覚ますと
見覚えの無い場所に、、、
そこには、アルフレッドに似た一人の青年が立っていた、、、その青年は、別の世界のアルフレッドだと言い始める、、、
その青年の後ろには、、、見覚えのある仲間達が、、、
アルフレッドは元の世界に帰られるのだろうか?
この話には、、、元の世界に取り残された仲間達の
物語が、、、
見上げたら、
月が、ふたつ、見えた
よく見たらひとつ
私の世界だ
だけど、もしも、
もう一つ世界があるのなら
私の告白を喜ぶ貴方がいる?
すれ違って他の人に告白する私?
それとも
貴方が私に告白する世界も…
そんな、あるはずのない
もう一つの物語を考える
#もう一つの物語
僕は1人で物語の本を読んでいた。その題名は、[僕たちの物語]いい作品だなって思ってしまったのは僕だけなのである
もう一つの物語。
私の恋路。あなたとあの子の恋愛とは違って
知られてない私だけの秘密。
こんな結末でも、私の宝物。
私は私もあなたも好きだから。
この物語は幸せだったよ。
ありがとう。
【もう一つの物語】
不意に産まれた何か
それが何かを解明しようとする
深い
恐らく今までで1番深い
だけど
その何かに先がない事だけは分かっている
それなら解明する必要も無い
とも思える
しかし
ここで捕まえとかないと
後て失敗しそうに思う
そして
その失敗の被害に会うのは
きっと自分では無いから
ちとシンドイけれど
今踏ん張っておく
なんてやってる内に
既にもう一つの物語は
とっくに始まっているのだ
もうひとつの物語 の言い換え、連想ワード
Another Story
パラレルワールド
スピンオフ
ギャルゲー
寄り道
非現実
あの時ああしていたなら
あの時そう言っていれば
あの時あっちを選んでいれば
決断の数だけ失われた物語がある
捨てた分だけ現れた物語がある
【もう一つの物語】
『もう一つの物語』
○○しなければ、なんて想像を、これまでに何度したかわからない。
選ばなかった別れ道の先は、いつも理想的に輝いたものに思える。
想像上だけの、もう一つの物語。もう一人の私。
そんなものよりはきっと、私が選んだこの一つが私らしさであって。
例え時間を巻き戻せたとしても、またこの道を選びたい、と、最期の時に言えるように。
#もう一つの物語
きみと歩く。
きみと笑いあう。
きみと励ましあう。
でも。、
僕のとなりにきみはいなかった。
もーっと違う気持ちを持ててたら
私も貴方もラクだったね
もう一つの物語
あれは、風が少しだけ、秋を運んで来た位の頃…
近道をする為に、いつも横切る公園のベンチに、長い髪を揺らし乍ら、俯向き加減のあなたが居た…
何時もは、穏やかに微笑んでいるあなたが、寂しそうに見えた…
そんなあなたが、気になって、声を掛けて…其れから、何となく、言葉を交わす様になり、何時の間にか、心が、あなたで満ちて来ていた…そして、今では、同じ時間を歩み始めて同じ未来を…
そんな、もう一つの未来を、一人で描いている…
「もう一つの物語」
ああ、疲れた。逃避するように眠る。
睡眠薬を飲んで見る夢の行き先を選べたなら。