『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう一つの物語
静かな月の夜だ
私は墓前にひとり立っていた
そこで眠る彼女に
彼の物語を報告するために
今頃彼は人々に囲まれ
賑やかに祝われているだろう
彼の活躍をもってして
一つの物語が幕を閉じようとしている
だけどその裏で
もう一人活躍した人物がおり
その主人公たる彼女の物語は
誰にも知られぬことのないままだろう
全て終わったよ
安心して眠るがいい
私はそれだけ告げてその場を立ち去る
私の物語もそれで終わった
絵を描くことが好きです。
その中で一番楽しいのは人物画。
その人に生命を吹き込んで、生活を見ることが好き。
この子は悩み沈む女学生。彼は機械に夢中な探究者。
その人は神さま。人を蔑む癖があるけど、とってもいい人。
いつか彼らが出会えば…小さな物語が生まれるかな。
こうやって自分の世界に人を創る度、出会わせるたび、
______わたしはヒトではなく神となるような、
彼ら彼女らが歩む人生を見ていたくなる。
______存在そのものが『もう一つの物語』へと変わるのだ。
『もう一つの物語』
もう一つの物語
ドラマの最終回がなんだか納得いかなくて
もう一つの物語を想像してみる
人生の分岐点
あの時‥‥
もう一つの物語を想像してみる
もう一つの物語の結末はハッピーエンド
#もう一つの物語
きっとそこでは。
美人でお金持ちに生まれついてて、地頭も良く努力も怠らないので才色兼備の名を欲しいままにした私が存在する世界線が…あったら良いなあ( ̄△ ̄)
運動神経も人並み以上で、きっと合気道とか有段者なんだ…ったら良いなあ( ̄△ ̄)
君と私の物語に
もう一つなんて
あったのだろうか
あの瞬間
あの場所で
あのタイミングで
出逢ったからこそ
惹かれたのではないか
例えば
何の障害もなく
ただ
普通の男女として
過ごしていたら
気にも留めなかっただろう
出逢いとは運命だ
そして
運命は必然なのだ
今の自分とは真反対の自分だったら。と思う。
そしたらもう少し愛されたり、可愛がられたり、素直になれたり、いい結果に繋がったのかな、と。
もっと夢も広がって努力をして、理想の自分に近づけたのかな。
自分の可能性を信じて、ただ前だけを見て無我夢中に思いのままに努力と継続をなしえたら、きっとこんな劣等感を抱くまま生きる事も、人間関係に悩んで細かい事に悩む事もしなかったんだろうな。
あの時に諦めずにそのままの自分でいれたら、きっとこうはならなかったんだと思う
そしてあの時あの人ではなく貴方を選んだら、またはもっと気づいてさえいれば、あの子に優しくできていればとか、そんなあったはずの可能性の未来を何年も経った今も考える。
もう遅いはずなのに。過去をずっと白昼夢のように生々しい感覚のまま生きている。
それが若い頃の青春だと思える反面、虚しい感情も褪せることもなく、苦くて甘くて、酸っぱい思い出たち。
それとはちがう後悔とはかけ離れた甘いだけの日々と理想の生活を夢見て、違う選択をとったもう1つの生きる道をただ罪滅ぼしかのように頭の中、夢の中で描いてる。
【もう一つの物語】
ぽよぽよとする水の中。耳の内側でポコポコ鳴っているみたい。
僕は目を開ける。
目の前には僕にそっくりの女の子。
女の子も目を開けて、ふふふっと笑う。
『ねえ、ここはどこなの?』
『私たちは、選ばれたんだよ。もうすぐ。もうすぐしたら、出られるよ。』
女の子は相変わらず笑っていた。
『♪〜♪〜♯〜』
この部屋に直接響く様な、まるで神様が空の上から何かを歌っている様な、女の人の歌声が聞こえる。
『ねえ、この歌は?』
『よく眠れる歌だよ。私と君は、2人で1つ。』
『うぅ、、』
突然、部屋が揺れる。
『な、何?!何なの?』
ビックリして、水の中にいる体がくるりと回る。
ドドドド、、
どこからか水が流れている。
『水が!なくなっちゃうよ!』
『わあっ!』
女の子が流されていく。
このままじゃ、、
伸ばした手は、届かなかった。
『私と君は2人で1つ。また、きっと会える。』
女の子は最後に、消えそうな声でそう言った。
ここ数日、部屋に直接響く歌は聞こえなかった。
啜り泣く声だけが、部屋にこだましていた。
今日は1番、部屋が揺れる。
女の神様の声も、とても苦しそう。
『うっ、、うぅ、、』
『まゆの、、君のせいじゃない。大丈夫。きっと、生まれ変わってきてくれるさ。』
僕は今、光に向かって泳いでいる。
泳がなきゃいけないって、部屋が押し出してくるんだ。
もう少し、、もう少し。
オギャアアアアアアア!オギャアアアアアアア!
分娩室に赤子の鳴き声が大きく響く。
廊下のソファで座っていた父親と思わしき男性はホッとしたように息を吐く。
『ありがとう。生まれてきてくれて、ありがとう。』
いつか、きっと。
2人はいずれ出会うだろう。
もしかしたら、彼の妹になって出会うかも。
だって2人で1つ、なのだから。
お題
『 もう一つの物語 』
味の無い人生
小説の中では私が主人公
誰も知らない私だけの物語
もしあの時こうしていたら、なんて考える事は性に合わないんだ。
僕はいつでも自分に出来る限りのことをしてきたはずだ。勿論力及ばぬ事もあったけれど、それも全て自分の糧にし前を向いて進んできた。
それなのに、どうして君の事だけは悔やんでしまうのだろう。
あの時君に出会わなければ、僕が手を伸ばさなければ、君を手に入れなどしなければ。そうすれば君がこんなにも傷つくことはなかったんじゃないか。
それでも、何度やり直したとしても僕はきっと君を探してしまう。君を求めてしまう。
絡んだ運命の糸は解けぬまま縺れ軋んでぷつりと切れて、その先でもう一度君と出会えたらーーそうしたら、僕らは
『もう一つの物語』
ある日の深夜
コーヒを片手に、書斎の机に腰かける。
木製テーブルに、白紙のノートを広げて
お気に入りの青いシャーペンを、手に取って。
さぁ、今日も二回目の朝を迎えようか
---二作目---
選ばなかった、選択肢。
それが、『もしも』の未来として、俺の脳裏に思い浮かぶ。
もしも、あの時親に反発していたら?
もしも、あの勧誘を断っていたら?
もしも、あいつと戦わなかったら?
もしも、もしも、もしも。
あったかもしれない未来。
あったかもしれない結末。
もしかしたら、その未来は、今より幸せだったのかもしれない。
けれど...
「?どうしたんだ、珍しくぼーっとして」
その『もしも』の世界では、俺とこいつは、出会えていたのだろうか...?
こいつと仲良くできていたのだろうか?
こいつと...恋仲になれていたのだろうか?
...そう考えると--
「いや、なんでもねぇよ」
この世界が、一番幸せな未来だと思えるんだ。
#もう一つの物語
104作目
もう一つの物語
周囲の人たちに、私の物語はどう思われているのか
多分、悩みなく幸せに、楽しく暮らしていると思われてるだろう。
実際違うけどね…
私の物語は周囲の人たちが思っているような楽で楽しい物語ではない
悩みもあれば辛いこともある
そんな人生を知られたら…
だから、人の人生、偏見だけて言っちゃダメだと思う
これは私だけのほんとうの物語
みんなが思っている物語は仮の物語
もう一つの物語は心の奥底に眠っている
朝起きると、
マイケル(仮名)です
今日はありがとうございました(^^)とラインが…
覚えてない…
これはいつもの事だ
どうやらいつものごとく、また飲んでる時に連絡先を交換したんだろう
着信履歴を見ると、昨日飲み始めた時にはなかった名前が並んでる…
私はラインを交換するのが苦手だ
連絡を取らない人間が永遠に増え続ける事が嫌いなのだ
ブロックしても偶然会うと気まずいし、ラインは1年に1度アカウント削除する
それが面倒でラインの交換はしないようにしようと、自分の中で誓ったところだ
ちなみにSNS系はしてないので、DMで連絡は選択肢にはない
酔ってもその誓いを守ったんだろう
だから着信履歴に知らない名前が増えてる
電話番号だと電話して来る人、テクストして来る人がいないから(日本ってテクスト文化ないけど)
最近は番号を教える事にしている
なのに、何でマイケルにはライン教えたんだっけ?
あー、英語話すの面倒で教えたんだっけなぁ…?
てかそもそも何話したのかもまっっっっったく覚えてない
何なら顔も
陽気な人だった気するけど
隣に女いたような…
マイケルと私が盛り上がって、すっげ嫌そうな顔してたのは覚えてるw
たまに連絡来るから、今度飲みに行く事にしたんだけど
久しぶりの英語は、受け取り方に悩む
楽しみだとも言えるが、早く会いたいとも言えるなとか…
マイケル、ごめん
私、本当何も覚えてない
マイケルには言えない、これがもう一つの物語
【もう一つの物語】
いつも明るくて誰にでも優しいまるで主人公のような君には辛い過去がある
元気に花畑の中ではしゃいでいるような過去
暗く闇の中を必死に進んで結果的に最悪なことをしでかしてしまった過去
2つ目はみんなには決して教えない
君のもう一つの物語
僕は知っているよ
誰よりも辛い過去があるから君は誰よりも優しいことを
時にはそんな君につけ込んで悪巧みする奴もいるかもしれない
だから僕は君の隣で
君とは違って平凡な人生を送ってきた
僕が君を守ってみせるよ
だから悩まなくていい
君はただ真っ直ぐに君が正しいと思うことをすればいい
あとはこっちでなんとかしてみせるから
もう泣かないで
私の物語と他人の物語
どちらが優れてるかなんてわからないけど
誤字だらけの物語の方が
私に合ってる
つまりそういうこと
愛し会うみたいに描き殴ってる
“もう一つの物語”
1人1人に、自分という名の主人公のいる物語がある。
だが、総てのストーリーが儚く美しいものでは無い。己の最後を笑って終わる者、泣いて終わる者、はたまた、誰にも看取られない者。
人生とは、波乱万丈で、1人1人が達成感を持ち、完結するものでは無い。
しかし、全ての人生という物語は皆平等に完結する。そして、その物語はその他の数多の物語と複雑に絡みある。本章には掲載されないだけで、様々な小話だって存在する。
一つの物語だけでは、勿体ない。
色々なジャンルに触れる事で、得られるものは多くある。そして、また物語の完成度が上がる。
ましてや、人生のサイドストーリーなんて、最高に面白いのでは?
小さい頃は、
お嫁さんになってあげる!なんて言ってくれてたのに
今じゃすっかり美少女主人公とモブ男子Aだ
お嬢様学校の制服、似合い過ぎてて
こんなんじゃすぐ彼氏できるに決まってて
てかもうすでにいるかもしんなくて
なんかもう色々ツラい
春の日向でキラキラ光る君物語とは
交差する見込みのない日影の俺物語
もう一つの物語
何も聞こえない世界で
何も見えない世界で
手探りであなたをみつけた瞬間
二人でまた
恋に落ちて
今度こそ
ほんとに
添い遂げる未来を
もう一つの新しい物語を
二人
書き上げよう
今度こそ
離れないでいよう
今度こそ
僕は1人の人と物語を作りこれからも作っていくつもりだ。
だから僕はまた別の人ともう一つの物語を作れと言われても
きっと無理なところまで来てしまったんだ。
もう一つの物語…
私は人生初の
一人暮らしをしようとしている。
ずっと実家暮らしだったから
節約をしてこなかった。
嬉しい半分お金の不安がいっぱい…
本社勤務になるから毎日残業出来るし
いっぱい稼ぐぞって思ってるし
どんな仕事をするのかも分かんないけど
私のもう一つの物語。
チャンスでもあり挑戦。
彼も応援してくれている。
会えないのは寂しいけど…
2人の将来を考えるきっかけでもあるかも。
私はそぉ考えているよ。
この恋の物語の主人公は彼で
ヒロインは もちろん 君で…。
彼には君が とても似合ってる
君にも彼が 悔しいくらい
とても似合っているよ…
その物語の中で 僕は
そっと 震える背中を押して
笑わせるだけの ピエロを演じる。
そして 君は彼のもとへ かけだしていく
そんな後ろ姿を見る度
ナイフで刺されたような気持ち…
息が上手くできない
苦しくて 苦しくて…
痛い…。
きっと 君が知ることのない
そんな もう1つの恋物語を
僕は生きている。
- ピエロ -