『ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供のころ、おひなさまが動いているのを見た事がある
ヒナまつり
赤ちゃんの幸せを願うヒナまつり(雛祭りの自己解釈)
ひなまつりとすっかり縁遠くなってしまった。
子供は男二人産んでから生活も慌ただしくなったのだ。横目で愛らしいお雛様を見たきり。
二人が小学生に上がって午前中は多少暇になってスマホを見た。そうだった。今日はひな祭りだった。
仕方がないと言い聞かす。寂しくないと言えば嘘になる。
どうしようもないというほでではない。子供が可愛いのは事実だ。
でも、ケーキくらいいいだろうか。
「ひなまつりの替え歌、結構バリエ多いのな」
俺は「ドカンと一発ハゲ頭」の方だったわ。某所在住物書きは過去投稿分を辿りながら呟いた。
アプリを入れて、はや1年と少し。お題の傾向として年中行事はお題として配信されやすい。
たとえばバレンタインとかクリスマスとか。
「……でも5月5日は去年、全然違うお題が来たわ」
菱餅、ひなあられの地域性、「『女の子』の成長を願う日」にご当地ひな壇、あとお菓子業界等々。
意外にも多種多様と思われる「ひなまつり」の書き方だが、物書きはそのいずれも諦めた。
自分の執筆レベルでは非常に難しい。
――――――
私の職場に、長年一緒に同じ部署で仕事してた先輩がいる。藤森っていう名前で、旧姓が附子山だ。
その先輩、3月から行方不明だ。
連絡はとれる。でも3月から突然私の異動先と違う「どこか」に飛ばされて、どの部署に配属になったのか、なんなら支店規模で飛ばされたのかさえ、
なにも、一切、教えてもらえない。
唯一の頼みは先輩のアパートだったけど、
そのアパートには、今、先輩の旧姓「附子山」を名乗る、ツウキっていう男が住んでる。
ツウキさん、付烏月さんは、先輩の前の前の前あたりの職場で、先輩に色々知識を授けたひと。
このひとが作るカップケーキがバチクソ美味。
何故か3月から、私の異動先の支店で、一緒に隣同士で働くことになった。
あとこのひとが作るレモンパイもドチャクソ美味。
ワケ分かんない。
今日も「親睦会」なる名目で、付烏月さんに占拠されてる先輩のアパートに(言い方)
行ってきます、だったんだけど。
「お邪魔、します」
今日こそ付烏月さんから、先輩との関係と、先輩が消えた理由と、レモンパイのレシピを聞き出そう。
先輩のアパート、今は付烏月さん在住になっちゃってるそこ、家具の配置も種類も全然変わってない部屋に行って、インターホン鳴らしてドアを開けると、
「あのね、コンちゃん……」
リビングで
おすわり子狐と正座付烏月さんが向かい合って
間に菱餅ヨモギ餅さくら餅等々入ったカゴ挟んで
お餅屋さんごっこみたいなことしてた。
「俺、藤森じゃないから、あんまりお餅食べないの。……買わなきゃイタズラ?……そう……そっか……」
わぁ。ひなまつり。
ナニコレ(わかんない)
「あっ、藤森の後輩ちゃん!いらっしゃーい」
私に気付いた付烏月さんが、イマジナリーわんこ尻尾をビタンビタン振り回すように、バチクソまぶしい笑顔で私に手を振った。
お餅屋さんごっこしてるのは、私もよく知ってる子狐だ。先輩がひいきにしてる茶っ葉屋さんの看板狐で、近所の稲荷神社に住んでる子。
去年の3月、それこそひなまつりの頃から、先輩の部屋に週1〜2回、遊びに来てるらしい。
そういえば去年の今頃、先輩からお餅貰った。
「1個だけ買うつもりだったのが、妙に美味くて懐かしくて、つい買い過ぎた」って。「食うの手伝ってくれないか」って。美味しかったからよく覚えてる。
……。 まさかね。
「後輩ちゃんも買う?稲荷神社のお餅?」
藤森がお得意様になって、今日で1周年のアニバーサリーだったんだって。
付烏月さんが自作のキューブケーキを冷蔵庫に戻しつつ言った。 すいませんそっちも食べます(食欲)
「あと、そのコンちゃんに、今日から郵便屋さん頼んだの。お手紙書けば、藤森に届けてくれるよん」
ケーキの代わりに付烏月さんが持ってきたのは、今どき珍しい紙の便箋と紙の封筒。それから先輩がこの部屋でよく使ってた少し高そうなボールペン。
「ヤギさん郵便ならぬ、キツネさん郵便。コンコン」
任用書、ちゃんとあるよ。ビタンビタン尻尾をぶん回す子狐が、付烏月さんの爆弾発言に乗じて、
『あなたを宇曽野・附子山・藤森・後輩ちゃん間の郵便屋さんに任命します』
って書かれたバチクソそれっぽい紙を見せてきた。
ナニコレ(2回目)
3月から突然支店に異動させられて、今まで長年一緒に働いてた藤森先輩は行方不明で、
異動先ではその先輩の旧姓「附子山」を名乗る付烏月さんが「ブシヤマって呼んで」でケーキが美味。
更には3月3日のひなまつり、先輩のアパートによく遊びに来る子狐ちゃんだか子狐くんだかが、お餅屋さんごっこしてて郵便屋さんに任命。
これだけイベントが大混雑してまだ3日。
先輩。早く帰ってきて(切実)
非常識ばっかり渋滞して常識が迷子(懇願)
でもキューブケーキ美味しいです(真理)
『ひなまつり』
雛人形を飾ってもらっていた子どもの頃。
ひなまつりの日だけは唯一
お母さんが私だけを見てくれていた気がした。
ウチはなんか宵節句とやらで前の日にひな祭りをやった。
その前日、出掛けた帰りにひなあられを買ってくるよう
指示を受け、可愛らしい袋に入ったひなあられを二袋
買って帰った。
1つは御存知砂糖がコーティングされてるアラレ。
もう1つはあっさりとした、この時期でなくても売ってそうな
でもパッケージにはひな祭りのイラストが入ったアラレ。
で、当日食べ比べてみた。
砂糖のアラレは、ド定番。甘くて美味しい。
もう1つの方は美味しい…が、なんだろ知ってる?この味。
…?ハッ!マヨネーズ味!!
ざ、斬新だな~。いや、私が知らないだけで
いまやこっちがメジャーなのか?
まあ、美味しかったけどね。
(ひなまつり)
私は雛人形。一年に一度日の目を見るのかみないのか
登場した時には、みんなを笑顔にする自信はある。ひとりで抱えないで。私がいるから。
一年に一度はお会いしましょう。必ず幸せにします。
ひなまつり
3月3日 ひなまつり 娘が大喜びして母親と 雛人形を飾っていた。
私は スーパーやコンビニを回って
ひなあられを買う役目を仰せつかっている
目的のひなあられを買った
ピンクの袋に 白 緑 ピンクなどの
カラフルなあられが入ったそれは
娘も大好きだ。
自宅に戻ると 娘が手足をバタバタさせて
キャキャと笑っていた
いつの間にか 居間には7段飾りの
大きな雛壇が出来上がっていた。
私は、妻にひなあられを渡すと
雛壇を見つめた
目に焼き付く赤い色が豪華さと
煌びやかさを部屋に齎してくれる。
娘は小さな手でひなあられを鷲掴み
美味しそうに食べている。
私は目を細め 娘がこれからも元気に
健やかに育ってくれますようにと
雛人形達を見つめながら
心の中で静かにこれからの事を祈った
のだった。
『ひなまつり🎎』
毎年のことだが雛人形は3/3にだして
ご飯はちらし寿司ではない。
ひなあられも食べずに
今年のひなまつりは幕を閉じた。
大好きだ
居間に飾ったひな人形
ながめ呟く
答えはないが
〈ひなまつり〉
ひなまつり
数十年前は誕生日でもないのにお祝いされるのが嬉しくて歌を歌う女の子がいた。おっきな声で楽しそうに歌っている声を聞いていると年に1回数日の役目でも幸せな気持ちになった。この子の健康と成長を祈るのが私たちの役目だ。
それなのにここ数年は出番もなくて、ずっとじめっとした屋根裏部屋の奥に押しやられている。この家が建った時からいる古参だというのにもう忘れられてしまったのだろうか。
昨年あたりから着物の端を虫に食べられてしまってところどころに穴が空いてきている。
もうここには私たちを必要としている子はいないのだろう。
そろそろこの家にもいられなくなってしまった。出番がなければ私たちはただの人形になってしまう。昨年はこの湿った屋根裏の段ボール箱が再び開かれることを願って眠りについた。
今年はどうだろうか。もう一度外の空気が吸いたい。
3月3日
声がする。視界が明るい。
小さい女の子の歌声が部屋に広がっている。
どうやらもうしばらくはこの家にとどまれそうだ。
微かな桃の花の香りとともに私たちは目を覚ました。
ひな祭りには特に興味がない。ハマったパズルゲームにカラフルな金平糖が出てくるときにふと思い出すぐらい。
子どもの頃少しの間だけ存在していた「トラム」誌に雛人形をみていっときうっとりしていたことはある。今のクリエイティブブームでまだ人形を作れてないからどうなることやら。しかし心の何処かに引かれてしまう。雛人形にはもう興味ないけど。なんやろな。
三兄弟の我が家では
ひなまつりは
なんとなく過ぎていく日
実家から7段飾りの写真が今年も届く
3月3日はひなまつり。
女の子の幸せと健やかな成長を願ってお祝いする日。
いつもは仕事を休めたれけど
今回は休めなくて少し悲しそうな顔をさせてしまった。
「ママ〜保育園で作ってきた!!」
元気に私の元へ走ってくる。
娘の持ってるものを見ると
紙コップや箱で作ったお内裏様とお雛様
「すごい上手に作れたね!」
私も小さい頃作ったなと思いながら
「これもおうちで飾ろうね。
今日はパパの帰りも早いって」
なんて
娘と手を繋ぐ帰り道。
来年は家で過ごそうね。
─────『ひなまつり』
行事ごとに見向きもしなくなったのはいつからだろうか。
1DKの狭いマンションで、一段だけ、たった二体だけの人形を並べておままごとのようなことをしていたことは、薄ぼんやりとしている幼少期の記憶の中でも鮮明に思い描くことが出来る。
クラスメイトのものより小さなそれが少し不満で、それでも行事の度、箪笥の奥から子供にとっては大きなダンボールを引っ張り出してくれる母に、形容しがたいむず痒さを抱いていた。
忙しい日々の中で、いつからか見向きもしなくなったそのダンボール。十年以上の月日が経って久方ぶりに取り出されたそれは、埃を被ってなお色褪せない存在感を放っていた。
この子にもいつか「いらない」なんて言われる日が来るのだろうか。古臭い行事と人形だと呆れられるのかもしれない。自身のことを回想してみれば、わけも分からず飾っていた当時より、大人になった今の方がこの行事を心待ちにしているように思う。かつての母も、こんな気持ちだったのだろうか。
与えられた愛を受け継ぐように。彼女が大人になった時、この人形をささやかな思い出の品として慈しめる日が来ることを願って、そっと真新しいベビーベッドのそばに飾った。
『ひなまつり』
ひな祭りは約1000年前から始まったという。
子を思う親気持ちはいつの時代でも変わらない。
昔のひな祭りに参加してみたい。
小さい子が、よくはしゃぐ祭りがある
ひな祭りは春が好きな子がよくはしゃいでる
私もたまにはしゃいでるがもう子供ではないから
控えめのはしゃぎだ
ひなあられをいくつか買って
家に帰ったら、「ひなあられちょーだい」と
言ってひなあられをあげるとニコニコと嬉しそうな顔をしている
小さい頃の私とよく似ている
ひな祭りを楽しんで良かったと思った
ひなまつりとは三月三日に女の子の幸せと健やかな成長を祈る行事の一つである。
学校でもお雛様を作った。
学校から帰るとお母さんとお父さん、おばあちゃんがひなまつりの準備をしていた。
私はお雛様を見て、酷く驚いた。
だって、お雛様にヒビが入っているのだから。
私は疑問に思ってお母さんに思わず訊ねた。
「お母さん。何でこのお雛様にはヒビがあるの?」
「じゃあ、瑠鈴はひなまつりの起源...始まりは知ってるかしら?」
「ううん。知らない。」
「そっか。ひなまつりの始まりはね、昔の中国でやってた厄災…悪いものをあっち行けー!ってお祈りする行事があったの。
だから、私たちはそれを真似してひなまつりが始まったのよ。
日本では人形(ひとがた)は身代わりになってくれるって考えられていたから、女の子の悪いものをお雛様に移しちゃうの。」
でも、それだったら…
「お母さん。お雛様は痛くないの?」
「痛いと思うわ。だけどね、お雛様は私たちよりずっと大人だから瑠鈴や瑠鈴の友達の為に耐えてくれてるのよ。」
「じゃあ私、お母さん達みたいな人になる!
それでお雛様を治してあげるの!」
「…そっか。私たちも応援してるわ。でも、辛いなら逃げても良いからね。」
このときの母の言葉は今でも僕の胸に刻んでいる。
「…あら?瑠鈴ちゃん。誰かお友達でも来てたの?」
「…ううん。誰も、来てないよ。おばあちゃん。」
『ひなまつり』三月四日
loto.
《解説》
最後の「僕」は誤字では無いです。
七歳までは女の子として生活する。というものがあってですね。
自分が知っている例であれば、鬼滅の産屋敷家みたいな感じです。
七歳だった瑠鈴が生まれて直ぐに亡くなってしまった両親と逢えるのがお盆とひなまつりだけ。
お盆は死者の魂が現世に戻ってくるとされているから、勿論逢えるのですが、ひなまつりやこれからは端午の節句で我が子の成長を祈りたいという想いで降り来れればなと思って書きました。
※これは読みたい方だけ読んで下さい。
何で瑠鈴の両親が生まれて直ぐに亡くなったかというと、両親が祓魔師だったからです。
ちなみに家系とかでは無いです。
此処まで読んで下さって有難う御座います。
*ホラーと言うほどでもないもの注意
あかりをつけましょぼんぼりに〜
幼い子供の声が聞こえる
あぁ、今日は3月3日か
ぼんやりと霞がかった意識の中
そんな風に思った
幼い子供の歌声はまだ続いていた
意識が次第に浮上してきて
同時にサッと血の気が引く
私は1人で部屋で寝ているはずで
もちろん幼い子供などいるはずもない
バクバクと心臓はうるさいのに
身体は動かすことができない
きょぉ〜おはたのしぃ〜い
妙に間延びした歌が聞こえる
ひなまつり〜
ねちゃっとした口腔音と温い吐息の様な空気が
私の耳に触れた
ひなまつり…
恒例のワカメちゃん家のひなまつり
私も健やかに育ちました