『はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
はなればなれ たった一つの スタンプで
君にエールを 素敵な時代
はなればなれ
まぁでもさ、もし会えなくなっても、僕はべつにさびしくなんかないけどね。
君がいなくたってやっていけるし。一人でだって楽しめることあるし。
あぁ、もう交差点か。
じゃあね、明日は貸した本、忘れないでよ。
僕のこと全てわかっていてくれる
離ればなれになんかなれないさ
(by忌野清志郎)
会わない方がいいんだ君のために
堂々巡りだもんこのままぢゃ
#はなればなれ
『はなればなれ』
いつも近くにいて、いつも話を聞いてくれた。
いつも隣にいて、いつも理解してくれた。
いつも近くに居たから、私は警戒を忘れていた
いつも近くにいた貴方は。
夏の暑さと共に、私から離れてった。
元に戻れるかは正直分からない。
だけどその決断した君を僕は誇らしいと思う。
汚れることの無い綺麗さも優しさもその温もりも、
僕にはきっと勿体なかった。
全てが嘘のような世界を共に、だなんて。
純粋無垢な君がどうか幸せであるように、
僕はここでずっと…
ニコイチの動物のぬいぐるみ。
手が磁石でくっつくようになってて、
いつも手を繋いで
可愛いぬいぐるみだった。
でも1つどこかで落として、
探し回ったけど
どこにも無くて、
泣きながらベンチに座ってた。
あの子と
はなればなれになった
この子は
寂しそに磁石がついてる腕を垂らしていた。
見つけてあげたかった。
この子にとって
あの子はトクベツだから。
あの子でいいんじゃなくて、
あの子じゃなきゃダメだから。
結局隣の県まで来ちゃって、
自販機で飲み物買って
また探し始めた。
疲れて、
疲れて、
でもこの子の隣を
埋めてあげたいから。
いつの間にか寝てて、
公園にいた。
霧が出てて、
前が見ずらかった。
ふと、
ポケットに重みがあると思って
見てみたら
この子とあの子が磁石でくっついて
手を繋いでた。
よかった。
見つかったんだね。
もうはぐれないでね。
あの子のお腹には
"Good Midnight!"
って書いてあった。
楽しかったようでなにより。
危ない目にあってなくてよかった。
ほっと安心した朝方、
ホットケーキを。
「はなればなれ」
離れていてもずっとなんて
綺麗な嘘は吐けないから
今 私を縛る想いが
いつか君を呪うように
たったひとつの言葉を囁いた
何も考えたくないということを考えている。
眠って眠って眠っていれば考えなくて済む。
眠りたい。寝ればいい。心音が気になる。
暑い、寒い、喉が渇いた。
何も考えたくない。
離ればなれになる時がきている。
あと何年、なん月何だろう。はっきりしない。もしかしたら、あと五年は一緒かもしれない。
好きでもなんでもないし、名前は間違えられるし。
感情移入しすぎ。責任をとってくれるわけでもない。
ただのおぺすすめかかり
あちらの、向こう岸の方だもんぬ、
一方的にこちらが好きで、転移していて
上手くいってるように見えてる。
だけど、それは
恨むかもしれない、%が高い。
「いかないで」
そうぽつりと呟いた。辺りは静観としており澱んだ空気が場を支配している。
「いかないで」
そう何度も何度も切望し、消え去る。
私はただそれを見送ることしか出来ない。腫れた目からは大粒の涙を絶えず流れている。大事にしていた髪はざっくばらんに拡がっていた。
遼遠の先にいる僕は慰めることすら出来ない。
すまない。そんな振動が彼女の耳に届くはずもない。
君が生きていく姿を見たかった。制服姿を見て、花嫁の姿を見ていたかった。君の笑顔が見たかった。
すまない、こんな父親で。
私の好きなアサガオで飾られた黒い箱の中からは、微動だにしない私がそこにはいた。
どうか許してくれ、離れ離れになることを。
どうか忘れてくれ、私の死に様を。
ずっとずっと近くてずっとずっと遠い場所で私は謝り続けた。
「信じてる。」「あの子は大丈夫。」そんな言葉に怠けて、見ていない。
自分しか見えていない。
遠く離れて暮らしているあなたが必死に頑張ってる姿。
段々と疲れていく姿。
寂しくてその場から逃げ出す姿。
遠くはなればなれでも、見てあげれたはずなのに……。
見えないことを理由に、見ていなかった私の最大の罪
今からでもあなたの母親に戻れますか?
ずっと一緒に居たかった。それだけが私の望みだった。それだけで私は満たされていた。のに。
[時間は進む。無常にも。]
はなればなれ
東都シンフォニーホールは、千秋楽の夜も満員御礼だった。
演目は『偽王』。権謀を蜘蛛の巣の如く編んでいき、政敵をことごとく搦め捕ってきた。ついたあだ名が毒蛇。その毒蛇と、はなればなれに生きてきた息子が、同じ選挙区の対抗馬として打って出る。父子、絆断つ戦い。
連日のホールの盛況の理由は、熟練の実力派が集結した、というだけでは無かった。毒蛇と息子。それを演じるのも、長年の不和が報じられていた本物の父と子であった。
まさに『偽王』のふたりそのもの、メディアが色めき立って報じた。
照明が舞台を静かに包む中、息子の仲間が、親子の争いを気遣う声をかけた。
「構うな。毒蛇は俺が討つ。討たせてくれ。……頼む」
愛憎を抑えた静かな語り口だが、声の一言一言が観客の心を力強く掴んでくる。
舞台袖の暗がりに立つ父。
稽古中には気づかなかった彼の演技の深さ。役者として、自然と目が奪われていた。
まだ出番があるというのに、涙が一筋、静かにこぼれた。
いいのか、ちゃんと話さなくて。
長年、共に舞台に立ってきた友人が、そっとハンカチを渡してきた。
ああ、ああ、いいんだ。いいんだよ、これで。
ハンカチで拭えば拭うほど、涙が溢れてくる。
見てみろよ、あれ。俺の息子だ。俺の息子なんだよ。凄いだろ?なっ。
ああ、凄い。血、だな。千両役者の。ずっと会ってなかったのに。お前の演技そっくりだ。
父は、うん、うん、とハンカチを目元に当てたまま頷いた。
さあそろそろ出番だ。もう泣きやめよ。毒蛇がそんな優しい顔でどうする。
そうだな。
最後に力を込めて涙を拭いた。目を閉じてひとつ、深呼吸。ゆっくりとまぶたが開かれるとそこには、皺に老獪さを刻んだ毒蛇が現れた。
気合い入れて行って来い。
ああ、行ってくる。
つわものの視線を携えた父が、慣れた照明の光に向かって歩き出した。
舞台上では、血戦に挑む息子の台詞が続いていた。全ての観客が、彼の決意を漏らすまいと、夢中で見入っていた。
「なあ、友よ。もし俺の目が愛で曇ったときは教えてくれ。目の前の相手は毒蛇。父ではない」
「その通りだ、小僧」
ホール中に、野太い豪声が響いた。唯一無二、他の誰にも真似できない、彼にしか出せない声。さっきまでの息子の決意のきらめきが、跡形も無く一気に消し飛んだ。
「私もお前など知らん。礼儀知らずのヒヨコが何を喚くか」
「何を言う」
息子の視線が毒蛇を射る。
素晴らしい。
止めどなく湧いてくるその思いを必死で抑えながら、毒蛇は罵声を続けた。
『はなればなれ』
考えた
切り離したらどうなるのだろうか
考える
ひとつ手放して、またひとつ
考えている
また繋がることはできるのだろうか
考えている
見えなくなるまで目を逸らし続けて
考えている
この痛みは、この気持ちは、忘れられるのだろうか
忘れても、良いのだろうか
目覚めた時、私はベッドで寝ていた。どうやら病院らしかった。でもなぜここにいるのか思い出せない。カーテンで仕切られた向こう側から、小さい声だが会話が聞こえてきた。
「相手の男は……」
「どうやら……らしい」
相手の男、と聞いた途端、ズキン!と頭が痛んだ。続いて目の前がぐるぐると回りだして気持ち悪くなり、激しく吐いてしまった。
その後、周りが慌ただしく動き出したのだけが分かった。誰の声なのか、色んな人の声が降って回ってぐちゃぐちゃになっていく中、私の意識は再び混濁していった。
あれから数日後、私は退院した。仕事を辞めてマンションを引き払い、両親にむりやり実家に戻された。そして大きな屋敷の一室に軟禁され、生活には常に人がついて回った。それは当然の結果だった。
「(わたしは……)」
そう、私はあの人と共に死ぬはずだった。なのに私だけが生き残ってしまったのだ。その事実はまだ夢見心地のように空中をさまよっていて、私は少しも受け止められず、涙すらも出なかった。
ただ、私は置いていかれてしまったのだという事実が、まるでガラスにひびが入っていくように、どんどん心を蝕んでいくのが分かった。
それからあっという間に十年経ち、二十年、三十年が経った。私は結婚し、娘と息子をひとりずつ授かった。子どもたちは健康に成長し、やがて家を離れていき、いまは夫婦だけで静かに生きている。家同士を繋ぐだけの政略結婚だった。しかし私は幸せを感じていた。
あの時のことを忘れたわけではない。思い出のガラスはとうとう砕けて、身体の奥に散らばり、何かするたびに常に血を流し痛むようになった。
しかし結婚して時を重ねるごとに、砕けたガラスは別の景色を映し出し、流れた血は乾き始めた。そして時間という雪に埋もれて、忘れていくのを、私は止めることができなかった。
「(あの人、恨んでるかしら……)」
身を切るような寒さを感じるたびに、あの時の手の温かさを思い出す。不思議なことに、もう顔も声もよく思い出せないのに、あの時のぬくもりだけは手のひらに残っているのだ。どうしようもない罪悪感が襲ってくる。
「(わたし、今の家族を愛してる……あなたが人を愛するということを教えてくれたから)」
人を求めて、右手を握り締める。
「(会いたい)」
それは不意に開いてしまった。少女に戻ったかのように胸が痛み、ボロボロと熱い涙が零れて、頬を濡らしていく。
【眠くて続きが書けないので終わります…】
「はなればなれ」
今日のお題は、今の私に刺さりすぎる。
君と過ごす日が増えて
君を知って、私も自分に素直になってきて
「この人と一生、ともに生きたい」
そんな風に思える相手と出会えたなんて、夢みたいだと
それなのに今は君と、離れたほうがいいのかもなんて
すこし頭のすみに置いてある。
でも、よぎるたびに、心が痛い。
私が一緒にいたいだけなら、君を縛る権利もない。
やりたいようにやってほしいと願いながら
君の描く未来に、私はそばにいる?
いなくても、いい?
時々不安になるの。
君は、家にきて、抱きしめながら寝てくれるね。
私が心配だからと。
君の負担になりたくないよ。
きみを傷つけたくない。
ごめんね、ありがとうが言葉にできないでいる。
ああ、また言えなかったとなるたびに
言葉が詰まるような感覚が襲う。
大切なら、がんばって、できるよね?
出来ない私は最低だね。
君のことより自分が大切なんだね。
こんな私と一緒にいても
時間の無駄だよ
だめだよ
こんな私、嫌いになって。
それも時間の問題。
はなればなれになったほうが幸せだよ
身を引くのも、相手のためだとわかっているのに。
私は君から離れたくない。
ほんとに迷惑なひと。
好きなのに何も犠牲にできないの。
「ジーナ、僕たちは離ればなれになるんだ。」
「もう一生会えなくなるんだ。」
「君は、きっと夜が3回来て朝が4回来るまで
僕を探すだろうけど きっと、いや、 絶対に
見つけることはできないよ。」
「君が僕を血まなこになって探して見つける前に
僕が先に君を、ジーナを見つけて逃げるからね。」
「これは、いわば、鬼ごっこみたいなものさ。
人生をかけた鬼ごっこ。」
「大丈夫。僕は、そんな簡単に死なないよ。」
はなればなれ。
はなればなれなのは
東京。
ここを
いつも通るのに。
はなればなれなのは
沖縄。
ちょっと
悔しいから
雨を願ってる。
はなればなれでも
大丈夫。
またお手紙書くから。
『眠気』
ウトウトとする中、ベットの中でゴロゴロとくつろぐこの瞬間はなんとも言い難い幸福感がある。
スマホを片手に何をしてもいい。
横になったまま読書をしても、
お菓子やジュースを飲んでは動画やテレビを見て
ケラケラ笑い、泣いてもいい。
でも、実行に移す前にふわふわとした眠気が
私をおいでおいでーと誘いにくる。
まだまだ日が登り始めるというに
私はまだまだ寝足りないと毛布の中に潜り込む。
季節によっては蹴飛ばすのに、
いざ寒くなると夜中に半起きして手探りで探す
私の相棒《もうふ》
ふわふわとした手触りでもいい。
シーツのような素材でもいいし、
冬に最適な羽毛布団でもなおいい。
なんだったらタオルケット1枚で、
天気の良い日に窓を開けて心地の良い風を招き入れながらお昼寝するのもまた一興。
大好きな抱き枕を片手にモゾモゾとした後は
眠気き任せてウトウトと船を漕ぐ。
時間も仕事も人間関係も何もかも現実に置いてきて、
夢の中でうたた寝に身を任すことに何の罪があろうか
あぁ、まだまだ寝足りない。
私は明日、お仕事ですね(´;ω;`)
→短編・お兄ちゃんとぼく
ぼくたちはそっくりで、お兄ちゃんは右、ぼくは左って決まってるんだよ。
ぼくたちは、後を追い合って進む。そうしないと前に行けないの。
それでね、オヤスミの時はお隣同士で並んでお話しながらゆっくりするの。
それなのに……
いつも横にいるお兄ちゃんがいなくなっちゃった!
お兄ちゃんとぼく、いっつも一緒だったのにっ。
エーン、エーン。
お兄ちゃん、どこに行っちゃったの?
ぼく、はなればなれは嫌だよ。
「もー! 玄関の靴、脱ぎっぱなし! ちゃんと揃えなさい!」
「あとでやろうと思ってたのー!」
そんなやり取りの後で、玄関のあちこちに脱ぎ散らかされた靴が、男の子の小さな手で一組を成した。
揃えられた靴は、仲良げに寄り合いおしゃべりをしているように見えた。
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