『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
確かに俺は一億円欲しいと言った。
だがそれは現実逃避ゆえの比喩であり、机にドカンと置かれた百科事典みたいな厚さの現物を見た時は言葉を失った。
「え、なにこれ」
「ちょっとね」
「いやいや、「ちょっとね」で済ませられるもんじゃないよ!? ていうか日本銀行ってテープ貼ってあるけど大丈夫なの!?」
「ショートケーキだってお店のロゴが入ったセロファンで包まれてるじゃない。それと同じだよ」
「同じじゃない!!」
引き合いに出されたショートケーキもびっくりだよ。
彼女は唇をとがらせて、
「ほしいって言ったのあんたじゃない」
「いや言ったけども!!」
実物を前にすると嬉しさよりも怖さが勝る。
「ほんとに大丈夫!? 最近話題の金塊をあっちで買ってこっちで売って儲けた金だったりしないの!? あと贈与税どうなるの!? 確定申告は青色赤色!? やり方分かんないんだけど!」
「まあまあ」
彼女は落ち着いた様子で日本銀行のテープを剥がし、透明なフィルムをはがしていく。新札の匂いってこんな感じなんだ。インクの匂いがプンプンする。
「半分こでいーい?」
「いや待てって……」
チャイムが鳴ったのはその時だった。続いてドンドンと玄関の戸を叩く音。ワンルームの部屋にその音が大きく響く。俺は思わずドアを見た。
「すいません、警察ですが」
ドスの効いた声。
「おい、これって……」
振り返ると、なんとそこに彼女はいなかった。
残されたのは机の上の札束で、綺麗に半分なくなっている。
開け放たれた窓でカーテンがそよぐ。いつの間にか窓の外へ出ていた彼女は、窓枠に手をかけて、顔の上半分だけこちらに向けていた。
「欲しいって言ったのはあんただからね。じゃ」
彼女がひらりと姿を消したのと、玄関の戸が乱暴に開けられたのはほぼ同時だった。
【お題:ないものねだり】
お題:ないものねだり
後日あげるのでお題とスペース保存しておきます。
もっとあの時がんばってたら
あの時ちゃんと自分を大事に考えることができれば
たらればの
ないものねだり
過去を振り返らず
今できること
明日できることを考えよう
もう無駄な時間は繰り返したくないから
「とある空気の精霊の昔話」
私は六人姉妹の末のお姫様だった。私は海の底の城で暮らしていた。私の城の庭には姉妹達の自分々々の花壇を持っていた。そこにお日様の様な赤く輝く花だけを植えていました。私はどうやらお姉様方とは違って少し変わっていた様でした。私は一人でずっと上にあったお日様の様に輝く赤い花と美しい大理石の少年の像を大事にしていたのです。そんな私達ですがみんな人間の世界の話が好きでした。お婆様は色んな事を知っていて何でも話してくれました。花の匂いも魚、まあ鳥の事ですが、も分かりませんでしたがとても興味がありました。次の年に一番上のお姉様は人間の世界へ行きました。お姉様は沢山色んな事を話してくださりました。私はどのお姉様よりも強く心待ちにしていて後五年がどれだけ長く感じたか分かりません。そんなものでしたからどれだけ熱心に聞いたことか分かりません!
遥か昔の事を思い出した。私はこの後王子様に恋をして、失恋して泡になった後空気の精として永遠に生きる新たな命となりました。あれからもうすぐ300年が経とうとしています。あと少しで天国行きでしょうか。でもたったひとつだけ心残りがあるのです。出来る事なら王子様と結ばれて見たかった。過去に戻れるなら私はどうしたのでしょうか。
原作人魚姫を元にして。
「ないものねだり」
調べていたら人魚姫って海の泡になって死んだわけでは無かったのですね。こっちの人魚姫も真の意味で救われる、そんな日が来るといいですね。ちなみに今は原作が1837年なので189年目でしょうか。
そんな原作人魚姫の初版発行日はウィキペディアによると4月7日らしいです。
ないものねだり
私のないものねだりは、無駄に過ごした時間を取り戻すこと。過ぎ去った時間を取り戻したくても、もう戻らない。これからも無駄に時間を費やして、生きていくのだろう。
私はあまりにも、無駄に時間を過ごしていたと思う。特に面白いわけでもないのに、テレビを見ていたりしていた。何もすることがないと、出かけるが目的地もなく、ただ車を走れせた。今のご時世ガソリンが高いから、勿体無い。
ただ私には無駄な時間が必要だ。無駄な時間がないと疲れると思う。予定がパンパンだと、息抜きができないので保たない。
本来の私はおっとりとしていて、怠け者なのだ。でもしなければいけないから、セカセカと働いてしまう。それが私を苦しめて、イライラさせる。人によっては短気なイメージを持たれる。
ないものねだりは、手に入れることができないものだから、追い求めてはいけない。スッパリ諦めるのが最善の方法だと思う。
「ないものねだり」
君の声が聞きたい。君の瞳を見つめたい。君に触れたい。君という存在を、私の体の全てで感じたい。
なんて、もう叶うことのない欲求。あの日からずっと、私はないものねだりをし続けている。ねだっても願っても、もう二度と満たされることはない欲求に、心は飢えたままで。
私がこの世で生き続ける限り、飢えて枯れた私の心が息を吹き返すことはきっとあり得ないだろう。
→すきなこと
おはなしをかくのがすきなの
おもしろいってよんでほしいな
でも、じょうすにかけないの
わたしには、さいのうがないみたい
それでも、あきらめられないの
おはなしがあたまでぐるぐるするの
だから、
きょうも
あしたも
あさっても
わたしはおはなしをつくるの
テーマ; ないものねだり
身長があっていいなと拗ねている顔すらカワイイあなたはいいな
題-ないものねだり
ないものねだり
僕は心に悪魔を飼っている。
教室に入って、窓際の席に着く。
僕は目線を定位置へと持っていく。
そう、好きな女の子へと固定している。
チラチラ見るなんて、そんな不埒なことはしない。ガン見。
教室の後ろの方でイチャイチャしている男女がいる。
その傍らの女の子を僕はガン見しているのだ。
僕は見ていられないと思いながらも見てしまう。
それは、好きだから。
勢いよく席を立つ。
そして黒板いっぱいにこう書いた。
『自分にはクラス1かわいい彼女がいる自慢キモ!』
クラスのみんなが黒板と僕を見比べる。
そして男は怒る。
「おい!誰がっ!」
僕は心に悪魔を飼っている。
みんな耳を覆う。
【僕は爪を立て黒板を引っ掻いた】
俺の耳、、、
俺の耳を知らねえか?
取られたんだ、、、
俺の耳両方とも、、、
どこかに落ちてねえか?
耳、、、
ないか?
俺の、、、
(ないものねだり)
耳なし芳一のオマージュ、ホラー風味満載です。
「ないものねだり」
子どものないものねだりと
大人のないものねだりは
全く異なる
厄介
大人は厄介
純真無垢なその眼の
ないものねだりが欲しい。
私には才能がない。
私には学習能力がない。
私には身体能力がない。
[ないものねだり]
ないものねだり
『ないものねだりしてるほどヒマじゃねぇ。あるもんで最強の闘い方を探っていくんだよ。一生な』
『お前に俺ほどの才能があれば』と言われたら。
自分の持っているものでは、高みにはいけないとそう伝えられた私の好きなキャラのセリフです。
アイシールド21 37巻
ないものねだり
どうしよう!
わたしやっぱり
月がほしい!
こんなにも愛されて幸せなはずなのに
何かが足りない
ずっとずっとずっと付きまとう不安
私はどうなるのだろうか
"ないものねだり"
ないものねだり
変なあだ名で呼んでくる、あの子の運動神経が欲しい。
いつも話しかけてくれる、あの子の明るさが欲しい。
いつも頼ってくれる、あの子のコミュ力が欲しい。
毎考査で学年1位をとる、あの子の学力が欲しい。
いつも隣に居てくれる、あの子の画力が欲しい。
野球選手のような、努力する力が欲しい。
俳優や女優のような、演技力が欲しい。
声優のような、綺麗な声が欲しい。
お母さんのような、優しさが欲しい。
お父さんのような、力強さが欲しい。
「欲しい」としか言えない俺は“ないものねだり”。
ないものねだり
愛することと愛されること
同じようで同じじゃない
どちらも欲しい…は欲張りですか?
満たされることは満たすこと
結局は自分を愛せなければ
何かを愛せるはずもない
愛は自己満足を許さないから
有ることに気がつかないて
無いと嘆く
愚かな昨日までの無いものねだりの私
あなたのささやかな愛の言葉で
見えないものこそその中に
思いやりの優しさがある
ないからって望んでるわけでもない
【ないものねだり】
《ないものねだり》
“おねーちゃんおかえり!!”
周りと比べれば、歳の差のある妹が私にはいて。
3年前まではひとりっ子で、お姉ちゃんになりたいなんて思ってたのに…、ちゃんと心の底から嬉しかったのは1歳までの間。
妹が大きくなるにつれて、知識とやらがついてきて、自分より周りの目が気になって。
ふたりで手繋いでたところを親子って言われたのは、人生でもう5回は軽く超えてる。
“わたしもおねーちゃんとぴあの行く!!”
あーあ。
思い出したくもないのに。
今日は観たいテレビがあるから、早く課題終わらせて…。
なんて思ってたのに。
でも多分、観たいテレビは妹によって別の番組に変えられるんだろう。
それで喧嘩になったら、私が怒られて…。
お姉ちゃんになんてなりたくない。
ピアノなんて、プロ目指してる訳じゃないしもう辞めたい。
26.3.26
……もうどれだけ願っても、君に会うことはできない。
わかってるんだ。ちゃんと。納得もしてるし、何をしても無駄なことも理解してる。
…………でも
でも、ふと思い出して、後悔するんだ。
もっと、話しておけばよかった
もっと、会いに行けばよかった
もっと……もっと。
この数年、やろうと思えばなんでもできた。
俺が弱虫だったんだ。
勝手に恥ずかしがって、独りよがりな思い込みをして。自分に都合のいいように考えて。
「……………ごめん、ごめん……っ」
……今更、涙が溢れてくる。
年甲斐もなくポロポロと止まらない涙に、俺は今最高に悔いていると思い知らされる。
…………また君に会いたい、なんて。
ないものねだり。