ないものねだり
僕は心に悪魔を飼っている。
教室に入って、窓際の席に着く。
僕は目線を定位置へと持っていく。
そう、好きな女の子へと固定している。
チラチラ見るなんて、そんな不埒なことはしない。ガン見。
教室の後ろの方でイチャイチャしている男女がいる。
その傍らの女の子を僕はガン見しているのだ。
僕は見ていられないと思いながらも見てしまう。
それは、好きだから。
勢いよく席を立つ。
そして黒板いっぱいにこう書いた。
『自分にはクラス1かわいい彼女がいる自慢キモ!』
クラスのみんなが黒板と僕を見比べる。
そして男は怒る。
「おい!誰がっ!」
僕は心に悪魔を飼っている。
みんな耳を覆う。
【僕は爪を立て黒板を引っ掻いた】
3/26/2026, 12:17:23 PM