『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あの子は背が高いし
スタイルもいいし
スラッとしていて綺麗だし
服だってなんでも似合うし
モデル体型だし
髪の毛もサラサラのストレートだし
高いヒールも似合って大人っぽいし
顔も猫みたいで美しいし
羨ましい。
あの子は背が小さいし
小柄だし
華奢で可愛いし
女の子らしいし
女性らしい丸みのある身体だし
髪の毛もふんわりしてるし
厚底を履いても小さくてかわいいし
顔だって犬みたいで愛らしいし
羨ましい。
_________________________
あの子には趣味がある。
クールだし友達も少ないけどいつみても趣味に没頭していて、芸術センスだってある。
放課後は美術室に残って毎日絵を描いてる。
私は、窓の外から見てるから知ってる。
羨ましい。
あの子には楽しみがある。
元気で、いつも友だちと楽しそうに話していて運動神経だっていい。
放課後も友だちとわいわいはしゃいで遊んでいる。
私は、窓の中から見てるから知ってる。
羨ましい。
ないものねだりってわかっていても、あの子が羨ましい
けど、たまに羨ましがられたいときもある。
それもないものねだりなのかな。
『ないものねだり』(妹)
姉にあって私に無い才能、姉は人に好かれやすくて人と仲良くなるのが早い。
逆に私は人と壁が出来てしまって人と仲良くするのが苦手だ。
姉は手先がとても器用でお菓子作りや裁縫が得意だ
私は不器用でお菓子作りも裁縫も女の子らしい事は出来なかった。
姉のような才能が欲しい。
姉のような人間になりたい。
私は姉を尊敬していた、私は姉が好きだった。
でも裏腹に私は姉の事が嫌いで憎かった。
そんな私に姉はこう言った
『才能なんかじゃない、努力すれば、誰でも私みたいに慣れるよ。』
こいつは何を言っているんだろう、そう思った。
才能じゃなかったらなんなんだ、私だって努力をしてきた でも姉のようには慣れなかった。
これは才能だ、努力なんかしても意味が無い。
私には無いものを持っている姉が羨ましい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ないものねだり』(姉)
妹にあって私に無いもの、妹はとても頭がいい。
子供の頃からどれだけ勉強しても普通または普通以下の点数しか取れない私とは違う
しかしそれは、妹の努力の賜物なのだろう。
そこだけでは無い、妹の周りには親友と言える友達がちゃんと居る。
私にはそんな友達が居ない、皆私に好かれようとして思ってない事を言ったり、平気で嘘ついたり。
人に囲まれるのは嫌になる。
お菓子作りも裁縫もそんな周りの期待に応えるように初めてしまった、本当はお菓子作りと裁縫なんて1ミリたりとも興味が無かったのに。
それに私だって簡単に出来た訳では無い、ちゃんと努力をしてきた、なのに周りは「才能あるよ。」とか「さすが才能ある人は違うね」とか適当な事を言う。
私は才能という言葉が嫌いだ、私の努力を見てくれない周りなんて嫌いだ。
もしかしたら、妹のように頭が良かったら今のような現実になっていなかったのかもしれない。
もっと上手く立ち回れたのかもしれない。
そう思うと妹が羨ましい、頭が良くて、努力を認めてくれる人や親友が居て。
ある日妹が、何故姉はそんなに器用で人に好かれるのかと聞かれた。
私は思った事を妹に話した。
『才能なんかじゃない、努力すれば、誰でも私みたいに慣れるよ』
そう私が言った後、妹の顔が少し引きつったような気もするが気のせいだろう。
努力家の妹なら簡単に私のようになれるから。
でも少し、ほんの少し妹が羨ましい。
自分には無いものを持っているから.......
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
感想
分かりづらい所もあったり誤字脱字もあるかもしれませんが気にせずお読みいただけたら嬉しいです。
※ この物語はフィクションです。(?)
ですがこう言ったすれ違いはあるかもしれませんね。
人に嫉妬する、羨む事は皆さんあると思います。
それでも登場人物達のようには、私はなりたくないと思います。
初投稿ですがこれからもよろしくお願いします。
#ないものねだり
「幸せすぎ、今すぐ死にたい」
「いやすぐ死のうとするなw」
この会話何回したんだろう。
私の口癖だった。あんまり現実を生きるのが得意じゃなかったけど、君が好きだから君といたらとても楽しかった。君のとなりにいるの君が思ってるより結構、いや、とても好き。私が隣じゃ無くなる日が来たら嫌だから、その可能性がなくても、今私が幸せって本気で思っている瞬間死にたいって思ってた。
けどおかしいなあ、きみといたから死んでもいいって思ってたのに、きみと空を飛んだはずなのに地上に引きずり落とされているこの時間はもっと君といきたいって思ってしまった。
この時間だけでも少しでも長く続いたらいいのに。
昔から好きだった子に、好きな人は居るのか聞いてみた。
彼は私じゃない他の子の名前を口にした。
信じたくなかった。けど、それが嘘だと言う根拠なんて見つからなかった。
あの子にあって、私に無いもの。
「あ、全部だ、」
そうわかった時、私の口からは、乾いた笑い声しか出なかった。
ないものねだり
親からの愛が欲しいです。
病気で死にましたがね
え?親じゃないとダメ?当たり前でしょう。
友達・恋人・親戚の中は嫌です。
はい。
追記
死にたいな。苦しい。苦しい。嫌だ。嫌だ。
『ないものねだり』
歳特有の苛立ちを抱え、私はドタドタと足音を立てながら扉を開ける。
「お母さん!!𓏸𓏸ちゃんはもうスマホがあるのになんで私はないの?!」
今度は帰ってきてお母さんの「おかえり」という声が聞こえると同時に叫ぶ。
「ねえお母さん!!△△ちゃんは週に2回も外食に行くのに私たちは月に2回よ?!」
「お母さん、ごめんなさい…気づけなかった。
本当に大切なのはないものじゃなくてあるものを大切にしなきゃ行けないことだって…。」
辺り一面を埋め尽くす線香と、涙の匂いの中私はもう届かない謝罪を呟いた。
:ないものねだり
胸糞悪いことばかりつらつら書き連ねる。誰かを傷つけられたらそれでいい。傷ついてほしいのだ。優しいあなたには理解できまい。この感覚が、この感情が。いつだって誰かを刺せる機会を伺っている。
記憶から取り出したものは結局すべて形骸で、あるとするなら残滓だけで。その残滓を掻き集めたとして、それも何にもならない。そんなもの集めたって中身なんて疾うの昔に抜け落ちている。
温もりだとか優しさだとかはただの総称に過ぎなかった。酷い感傷だなぁ。けどこんなもの幇助にも成り得ない。役に立たない。ただ憂鬱とさせる成分だけ。アイデンティティ?個性?だとするとあまりにも虚しすぎる。
記憶の欠如がある限り真実なんて分からないし、ましてや目に見えない証拠も記録も残らない個人の感情なんて尚更。そもそも他人が知る術もないんだし、知ろうとするほうがおかしいのかもしれない。
断片的な記憶ばかり。
確かに片鱗はそこかしこに散らばっている。しかしどれも違う。そんな単純じゃない。一言で済ませられる程度だったらどれだけ良かったことか。良くはないか。あぁ、不毛だ。
遣る瀬無いとか後悔とかそんな正義じみていない。無駄なことを延々と再生するだけ。あまりにも幼かった。今の私はただ哀れな感傷で成り立っている。
そう思い込みたい。実に自虐的な精神不良だ。根本的解決とやらがない限り私に変化なんて無意味なんだろう。変に期待したり何かに縋ろうとするほうが却って良くない。
言葉なんてどれも役に立たない。
おはようこんにちはおやすみも言えないのは随分寂しい人だと思う。社会のマナーだとかそんなことどうでもいいんだよ。そこに心がないなら全部クズでいい。でもそれじゃあまりにも、欠けてる?
優しい挨拶がしたかったかもしれない。今じゃ鬱陶しい以外の何物でもない。
もし私が健康になったらそれはもはや私ではない気がしている。病んでいるのがアイデンティティとなり個性となっている虚しい現状だが、それでも手放さずに手元においているのはそれらが私を象徴するものだと心から思っているからだ。
歪な自己愛だ。私は私が好きだから己の体に噛みつき、傷をつけ、殴り、首を絞め、限界まで腹を空かせ気持ち悪くなっているし、泣いて、物を壊して、暴れ、惨めで可愛いねと自分を可愛がる。
全くもって可愛くない。
と、一応否定してみたりしつつ。
大丈夫、直に効いてくる。
お前が心底羨ましい。お前も私が心底羨ましい。だからイラつくし噛みつきたくなるし皮肉を言いたくなるし傷つけたくなるし暴言が出てくる。なあ、お前。そんなお前が滑稽で大好きだ。とことん嫌いになってくれ。いつかお前が望んだように私と同じになって首を吊って成功する日を心底楽しみにしている。
可哀想な人間になりたい。誰もが認める可哀想で哀れな奴に。「悲劇のヒロインぶってる」ではなくそれこそ本物の悲劇のヒロインになりたい。悲劇のヒーローでもいい。……いや、誰の役にも立てなかったのにヒーローは烏滸がましいか。
他人の所為にしたいだけ。皆他人事だ。自責することが趣味なのも自責しておくことで周りから責められるのを先に防いでいるだけ。ついでに自責すると共に遠回しに誰かをぶっ刺したいだけだ。
あまり己をマイノリティだと思い込みすぎないほうがいい。探せばそういうやつは他にゴロゴロいる。 そうか お前 知らないんだな。
続ける意味が分からなくなった。ずっと分かっていなかったが何となくでも続けていれば見えてくると期待していた。でも、それももう必要ないのかもしれない。だって解決しない、解消する気も失せている。結局私のこれは治らないなら何のために続けるというのだ。
「人の気持ちが読めて苦しい」のではなく「勝手に相手の気持ちを決めつけて分かった気になって苦しんでいただけ」ということに気付いた。
「なぜ怒っているか分かる?」という質問に答えられなくて毎度頭を抱えていた。昔から人の考えていることなんて理解できていなかったのだ。
かつてのあの人と同じように依存症になりたい。それでようやく報われる気がするのだ。記憶を私自身で再現することで、そしてあの人とそっくりになった私を救うことで過去のあなたを解消したい。憎いほど愛を求めていたあなたに成り代わって自ら首を絞められたら、あなたを殺せる気がしている。そう、ずっと殺してしまいたかった。泣き声がうるさかったから。
結局形骸でしかないのに。 それでもいい。中身がなくたって無意味だってそれでいい。依存症になりたい。懺悔なのだ。あなたと同じ道を歩むことで私は私の悔いを昇華したい。 十分正義じみているじゃないか。 矛盾しているのがデフォルトなんだよ。
加害者になりたい。もう既に加害者だが、もっと。恐怖で支配したい。恐怖で支配されるくらいなら、他人に支配されるくらいなら先に己が己を支配しておきたい。私は私の加害者として生きていきたい。そして他人も加害して生きていきたい。己が被害者になるくらいならいっそ加害者になりたい。
他人の気持ちを決めつけるよりいっそのことバッサリ徹底的に無視するほうが優しいだろ。私自身に。
私が傷つかなければ他人なんてどうでもいい。勝手に傷ついていればいい、泣いていればいい。それが嬉しい。それは私がやっと支配から逃れられた証拠となる!
自分自身を表に出さないように努めるだけで他人は褒めてくれる。他人が傷つこうとどうでもいいと思っているような私がまるで「良い人」みたいに。
そして私は「私もあなたのようになりたいよ」と笑うのだ。
ないものねだり
「ここ最近天気悪いよねー。」
「そうだねー。この一週間はずっとこの調子みたいだよ、今朝天気予報で言ってた。なんか元気ないね、紗希。」
「そうなんだよー。やっぱ雨だと気分上がらなくてさー。」
君と私は傘を並べて帰り道をたどった。
いつもどおり。
お互い喋ることもなくなって、傘の内に雨音だけが響く。
アスファルトの上はもう所々に水たまりができていて、ぎりぎり濡れない場所を渡って歩く。
ローファーが濡れていた。
こんなに雨が降っても電柱のそばに咲いた花は太陽があるのであろう方向に顔を向けていた。
生きてるんだなあ。
突然、私の視界の隅に映る君の足元に傘が落ちた。
顔を上げると君は傘をすてたまま走り出した。
少し行ったところで立ち止まって、勢いよくこっちを振り向いた。
降り続く雨で、すでに髪も制服もびしょ濡れになっていたけれど、君は無邪気に笑って見せた。
息を飲んだ。
まるでやってやったとでも言っているかのような、とびきりのあの笑顔が私には眩しいほどに輝いて見えた。
あの瞬間だけは、電柱のそばに咲いていたあの花も君の方向を向いていたに違いない。
鉛のような雨雲の下、この地上に、私の目の前に、
一つの太陽があった。
君のようになりたかった。
でもそんなことはできないから、今はまだそばにいさせて欲しいと心の中で願った。
私が持っていないものは全て、君が持っているような気がした。
だからこそ、あの日君と見た遠い夢を叶えられる気がしたんだ。
空に星が舞う静かな夜に、二人で草原に寝転がって星空を見た。
「きっと今ならあの星たちの一粒を掴めるよ。」
「おーなんか懐かしいね。掴めるかな。」
そう言って君はおもむろに宙へ手を伸ばす。
「頑張って」
「あんたもやるのー!」
美しい星空で満ちた私の視界に君が入ってくる。
君は私の腕を引っ張ってなんとか星を掴ませようと頑張る。
とうとうおかしくなって二人で笑ってしまった。
静かな心地いい時間が流れた。
「私ね、あんたみたいになりたかったの。」
君は言った。
「知紗いつも静かで何考えてるのか分からないときもあるけど、本当はすごくいろんなこと考えてて、周りをよく見てる。私はあんまり頭良くないからそういうの苦手で、それで周りからもっとちゃんとしろーって言われてばっか。知紗が羨ましいとも思ってた。眩しかったの。私にはできないことを知紗は当たり前のようにやってのけるんだから。」
私は驚いた。紗希がそんなふうに思っているなんて考えてもみなかった。ずっと、眩しいのは紗希で憧れるのは私だったから。
「私もずっと紗希に憧れてた。紗希みたいになりたいって考えたこともあるよ。いつも危なっかしくて見てて怖いときもあるけど、無邪気で明るくて太陽みたいで、笑ってる紗希を見るとこっちも元気出るって言うか、私が持ってないもの全部、紗希が持ってるような感じがして…眩しいのは紗希だよ…」
ちゃんと言葉になってるんだろうか。
早口すぎたのは確かだ。動揺しまくっている。
「なにそれー?後出しずるいよーまったく。」
君は笑って言った。
続けて言う。
「知紗の言いたいことわかるよ。知紗は私にないものを全部もってる。私もそう思ってたから。今までずっと一緒にいて、ずっと同じこと考えてたなんておかしいね。ほんと、人間ってどこまでないものねだりなんだか。」
「ほんとだね。けど紗希がそんなふうに考えてたなんてびっくりだよ。」
「そー?まあ私もびっくりしたかな。」
「あれー後出しー??」
「私はいいのー!」
「なにそれ理不尽すぎない!?」
静かな月と明るい太陽。星々は彼女たちをずっと照らしていた。
ないものねだり
俺は欲しいものは安い物だけならなんでも手に入った。すると、高いものにも手を出したくなる、お金は無いのに物欲だけが高まって行く
俺が手に入るものは物だけで人望も友達もいなかった。
もう物じゃ欲は満たされない。
友達が出来た。
1人の自由の時間が大量に減った。
友達と縁を切り時間を手に入れた。
何故か前よりも虚しく感じてしまう。
1人は寂しい
友達が欲しい
ないものねだり。
そろそろちゃんと全部書きたいなあ。
時間が結構ないんだよなあ。
時間がある時に溜めてあるお題全部書く!!
ないものねだり
母は私にギャルみたいになって欲しかったらしい
そんなふうになれる訳がない
期待に応えられなくて申し訳ない
どうやら恋愛の話だけって訳ではないようだ
と思ったから書き始めたので
恋愛必須ならやめます
いつまでも
どんなときでも
いっしょだ
といったあなた
いまはいずこ
あの子の手にある輝きは
私が持たぬものでしょう
あの子の光は道照らし
あの子はそれを迷わず進む
私には光がない故に
真っ暗暗闇這いずります
あの子の手にある輝きは
私にはない才能でしょう
才能は周りを認めさせ
あの子への道を作ります
私は才能が無い故に
真っ暗暗闇影に住む
今日も今日とであの子を妬む
私は闇へ彼女は光へ
この悲しみは何処へ投げよう
今日も今日とで私を憎む
どうして生まれてきたんだと
ないものねだり
題 ないものねだり
「私、美緒みたいだったら良かったな」
私は頭が良くて、いつもしっかりしている友達を見て、ふとポツリと言った。
「え?そうなの?」
美緒は意外そうな顔で私の顔を見る。
「可奈子は可愛いじゃない、私は可愛く生まれたかったけど」
「可愛くても、いい大学いけるわけじゃないもん。私、大学行って、資格取って働きたいんだから。でも、全然勉強しても頭に入らないよ」
私の呟きを聞いて、可奈子が不思議そうに問いかけてくる。
「芸能界とか目指したら可奈子なら人気になるんじゃない?それに、可愛いとみんな優しいでしょ?いいことばかりに見えるんだけどな」
美緒の言葉に、私は激しく首を振った。
「私は目立ちたくないの!それに、ちゃんと自分の頭で
勉強して、学力で就職したいの。みんな優しいっていうけど、私は美緒はみんなに尊敬されていいなぁ、と思ってるんだからね!」
美緒は私の言葉に考え込むように顎に手を当てた。
「うーん、尊敬ね。そうね、勉強で困ったことにはならないけど、期待されるのも結構プレッシャーなんだよ」
「そうなの?」
私は、美緒がプレッシャーに感じてるなんて、全然見えなくて、びっくりして、聞き返す。
「うん。ちょっと点数が下がると、親や教師にいろいろ言われるし、将来は安泰だ、って好き勝手に未来のこと言われるし。将来なんて分からないのにね」
そっか、頭が良くなるとそれが当然だから、頑張って維持しなきゃいけないんだ・・・。
確かに、美緒は大変そうだ。
私はないものねだりをしていたのかな?
「美緒も大変なんだね、知らなかった。私は私なりに努力するしかないね。美緒みたいにはなれなくても、頑張って学力あげてみるよ」
私の言葉に美緒は微笑む。
「可奈子のそういうとこ、私好きだな。今日勉強会する?」
美緒の言葉に私も笑顔になる。
「いいの?やった!やるやる。よーし頑張るぞ!」
私の出来ることには限りがあるのかもしれない。
それでも、ないものねだりかもしれないけど、少しずつでも、美緒に近づければ嬉しいな。
そうして、いつか、自分に出来ることが増えたら、もう少しだけ自分を好きになれる気がするから。
しんしんと降る雪
庭の梅の花が
雪を被って俯いている。
私はそれを、
食卓に置いたマグに手を添えて
暖房の効いた部屋から
ぼんやりとみている。
娘が、家を出て5年。
息子も、この間家を出た。
私は今、この広い一軒家に
1人で暮らしている。
夫とは上手くいかなかった。
はじめはなんでも素敵にみえるもの。
でも恋の魔法が解けてしまえば
何かしら、この失礼な男、ってね。
しばらくは“父親も必要よね”とか
だましだましやってたけれど
夫婦喧嘩が酷くって
子どもに静かに泣かれたら
もうそんなこと言ってられない。
だからお別れした。
手に職あるってこういう時強いのね。
それで、がむしゃらに
片親で馬鹿にされないように、と
働いて働いて
きっと寂しい思いもさせたけど
二人ともいい子に育ってくれた。
だけど、時々
料理の分量が変わったことに
子どもの声が聞こえないことに
部屋の明かりが少ないことに
紅茶の温もりがあるのに寒々しい部屋に
心に穴がぽっかりあいたみたいな
不思議な心地がする。
そうして、ぼんやりと外を眺めて
過去を思い返すことが増えた。
私は幸せ者だと断言できるし、
きっと世間一般的にも、
それなりに幸せな人生を歩んでいる。
子どもたちの自立だって、
寂しくはあるけどそれ以上に
ここまで立派に成長してくれたことが
本当にほんとうに、うれしかった。
それなのに、心はひゅうひゅうと
隙間風のように、空いた穴を主張する。
この心の虚は、
一体何を欲しがっているのだろう。
「ないものねだり」
「あのこが描いた絵綺麗〜!」
………いいなぁ…
「すごい!この子だったら大会優勝も夢じゃないな!」
……才能があるだけじゃん…
「……すごくいい声…ずっと聞いていたいくらい…」
……羨ましいなぁ…妬ましいなぁ…
こんなないものねだりしている私が嫌いだ。結果だけを見てしまってその結果の下にある努力をちゃんと見ていないわたしが。私もあの子みたいに良い子だったらこんな性格なってないのに……あ
#ないものねだり
人は自分にないものばかり欲しがります。
凡人は才能ない故に苦しみ、
天才は才能がある故苦しみます。
貧乏人はお金がない故苦しみ、
権力者は自由がない故苦しみ、
自由人は愛されない故苦しみます。
この世に幸福な人間などいないのです。
光の中では常に影ができます。
完璧な光のみを手に入れられる人間なんて
いやしないのです。
そればかりかずっとくっつき回る
影ばかりに目がいって
自分は不幸だと思い込んでしまうのです。
ほんとの光を手にするには
自分ごと全部消えなければならないのです。
あなたには
私にはない
他の誰も持っていない
唯一無二の良さがある
だから
自分には何も無いなんて
思わないで…
ありのままの自分を
受け入れ
ありのままの自分を
もっと愛し
ありのままの自分を
どうか大切にしてほしい
あなたにしかない
あなただけの人生が
この先も ずっと
輝いていますように…
#ないものねだり
彼氏が欲しいなんて、ないものねだりをしてみるけど
彼氏が出来たら何をしたいとか
付きあったらどう接していくのかとか
何も考えてなくて。
きっと今の私は恋に恋しているだけなんだろうなぁ
みんな欲をもってる。
色んな欲を抱えて、少しづつ叶えたりして生きてるよね。
あれがほしい、これがほしい。
それは、物体だったり、形のないものだったり。
でも、その欲が、絶対に手に入らないものに、
向いたりすることもあるよね。
ないものねだりって言ったりする。
結構みんな、ないものねだりしたことあるんじゃない。
あの人になってみたいとか、魔法が使えたらなとか。
そんなこと思ったりしたこと。
欲は、願いとも言えるよね。
そう、言い換えれば、
ないものねだりは、叶わない願い。
ないものねだりは別に、
わがままでも、悪いことでもないと思うよ。
だってみんなほしいものはある。
それが、たまたま手に入らないものだっただけ。
何を言われようと、
一度本気で願ってしまったら、望んでしまったら、
叶えるまで、その欲は消えない。
だから、ないものを願ってしまったら、
死ぬときまで、抱えていくしかないんだよ。
いけないことじゃないと思うけれど、
本人にとっては、辛くて、悲しいことだよね。
︎︎◌ ないものねだり ︎︎◌