よあけ。

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:ないものねだり

胸糞悪いことばかりつらつら書き連ねる。誰かを傷つけられたらそれでいい。傷ついてほしいのだ。優しいあなたには理解できまい。この感覚が、この感情が。いつだって誰かを刺せる機会を伺っている。

記憶から取り出したものは結局すべて形骸で、あるとするなら残滓だけで。その残滓を掻き集めたとして、それも何にもならない。そんなもの集めたって中身なんて疾うの昔に抜け落ちている。

温もりだとか優しさだとかはただの総称に過ぎなかった。酷い感傷だなぁ。けどこんなもの幇助にも成り得ない。役に立たない。ただ憂鬱とさせる成分だけ。アイデンティティ?個性?だとするとあまりにも虚しすぎる。

記憶の欠如がある限り真実なんて分からないし、ましてや目に見えない証拠も記録も残らない個人の感情なんて尚更。そもそも他人が知る術もないんだし、知ろうとするほうがおかしいのかもしれない。

断片的な記憶ばかり。

確かに片鱗はそこかしこに散らばっている。しかしどれも違う。そんな単純じゃない。一言で済ませられる程度だったらどれだけ良かったことか。良くはないか。あぁ、不毛だ。

遣る瀬無いとか後悔とかそんな正義じみていない。無駄なことを延々と再生するだけ。あまりにも幼かった。今の私はただ哀れな感傷で成り立っている。

そう思い込みたい。実に自虐的な精神不良だ。根本的解決とやらがない限り私に変化なんて無意味なんだろう。変に期待したり何かに縋ろうとするほうが却って良くない。

言葉なんてどれも役に立たない。

おはようこんにちはおやすみも言えないのは随分寂しい人だと思う。社会のマナーだとかそんなことどうでもいいんだよ。そこに心がないなら全部クズでいい。でもそれじゃあまりにも、欠けてる?

優しい挨拶がしたかったかもしれない。今じゃ鬱陶しい以外の何物でもない。

もし私が健康になったらそれはもはや私ではない気がしている。病んでいるのがアイデンティティとなり個性となっている虚しい現状だが、それでも手放さずに手元においているのはそれらが私を象徴するものだと心から思っているからだ。

歪な自己愛だ。私は私が好きだから己の体に噛みつき、傷をつけ、殴り、首を絞め、限界まで腹を空かせ気持ち悪くなっているし、泣いて、物を壊して、暴れ、惨めで可愛いねと自分を可愛がる。

全くもって可愛くない。
と、一応否定してみたりしつつ。

大丈夫、直に効いてくる。

お前が心底羨ましい。お前も私が心底羨ましい。だからイラつくし噛みつきたくなるし皮肉を言いたくなるし傷つけたくなるし暴言が出てくる。なあ、お前。そんなお前が滑稽で大好きだ。とことん嫌いになってくれ。いつかお前が望んだように私と同じになって首を吊って成功する日を心底楽しみにしている。

可哀想な人間になりたい。誰もが認める可哀想で哀れな奴に。「悲劇のヒロインぶってる」ではなくそれこそ本物の悲劇のヒロインになりたい。悲劇のヒーローでもいい。……いや、誰の役にも立てなかったのにヒーローは烏滸がましいか。

他人の所為にしたいだけ。皆他人事だ。自責することが趣味なのも自責しておくことで周りから責められるのを先に防いでいるだけ。ついでに自責すると共に遠回しに誰かをぶっ刺したいだけだ。

あまり己をマイノリティだと思い込みすぎないほうがいい。探せばそういうやつは他にゴロゴロいる。 そうか お前 知らないんだな。

続ける意味が分からなくなった。ずっと分かっていなかったが何となくでも続けていれば見えてくると期待していた。でも、それももう必要ないのかもしれない。だって解決しない、解消する気も失せている。結局私のこれは治らないなら何のために続けるというのだ。

「人の気持ちが読めて苦しい」のではなく「勝手に相手の気持ちを決めつけて分かった気になって苦しんでいただけ」ということに気付いた。

「なぜ怒っているか分かる?」という質問に答えられなくて毎度頭を抱えていた。昔から人の考えていることなんて理解できていなかったのだ。

かつてのあの人と同じように依存症になりたい。それでようやく報われる気がするのだ。記憶を私自身で再現することで、そしてあの人とそっくりになった私を救うことで過去のあなたを解消したい。憎いほど愛を求めていたあなたに成り代わって自ら首を絞められたら、あなたを殺せる気がしている。そう、ずっと殺してしまいたかった。泣き声がうるさかったから。

結局形骸でしかないのに。 それでもいい。中身がなくたって無意味だってそれでいい。依存症になりたい。懺悔なのだ。あなたと同じ道を歩むことで私は私の悔いを昇華したい。 十分正義じみているじゃないか。 矛盾しているのがデフォルトなんだよ。

加害者になりたい。もう既に加害者だが、もっと。恐怖で支配したい。恐怖で支配されるくらいなら、他人に支配されるくらいなら先に己が己を支配しておきたい。私は私の加害者として生きていきたい。そして他人も加害して生きていきたい。己が被害者になるくらいならいっそ加害者になりたい。

他人の気持ちを決めつけるよりいっそのことバッサリ徹底的に無視するほうが優しいだろ。私自身に。

私が傷つかなければ他人なんてどうでもいい。勝手に傷ついていればいい、泣いていればいい。それが嬉しい。それは私がやっと支配から逃れられた証拠となる!

自分自身を表に出さないように努めるだけで他人は褒めてくれる。他人が傷つこうとどうでもいいと思っているような私がまるで「良い人」みたいに。

そして私は「私もあなたのようになりたいよ」と笑うのだ。

3/26/2024, 5:47:47 PM