『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は何百年生きているんだろうか。
そんなことも分からなくなるほど、長い時間生きている。
好きなこと、したいこといっぱいやってきた。
なんでも手に入れられる。
けれどなにか欲しい。心に穴が、それも凄く大きい穴が空いている。なぜ?
ないものねだり
テーマ ないものねだり
今はもう過ぎ去った君へ
どれだけ欲しても戻ってこない
今を生きる君はどれだけ幸せで
どれだけないものねだりなのだろうか。
ないから欲しくなる。
あの子が持ってるともっと欲しくなる。
みんなが持ってるとどうやっても欲しくなる。
結局欲しくて欲しくて手をこまねいていれば、貴方はたくさん持っているじゃないと言う。
違うのだ。
あるものは欲しいと思えない。
ないから欲しいのだ。
ないものねだり
反対されるとわかってても
私は声の仕事がしたい
死ぬまで仕事ができて
死んでも声が残るから
顔は写真で残せる
でも声はなかなか残せないから
忘れてしまう…。
あと人生においてないものねだりするなら
子供が欲しいなって思う。
それだけ。。。
子供の頃からの夢だから……
「あんたって、髪きれいだよな」
朝の通学・通勤時間帯で込み合う5両目、彼のいつもの定位置で、私は出入口を背に、彼と向き合っていた。
否、正しくは、彼と私は身長差が40センチ位あるので、私は見上げて、彼は見下ろす構図だけど。
新学期が始まって、社会人も学生もいつもの顔ぶれが散見されるようになって、またいつもの毎日が始まるんだと思ったら、私は前日から待ち遠しくて、鼓動が速くなってなかなか寝付けなかった。
「え、あ、そう…ですかね?まだ、この髪型には慣れてなくて…」
私は、熱を帯びた両頬を隠すように俯いた。
セミロングから、肩に着かないギリギリのボブスタイルに変えたのは二日前。
祖母の形見であるシュシュを1学期に無くしかけたことを反省し、校則の事もあって、思い切ってアップにしなくて済む髪型にしたのだ。
あの時、彼がシュシュを拾ってくれていなかったら、私は落ち込んでしばらく学校を休んでいたかもしれない。
彼が見つけてくれた祖母の形見は、仏壇前の祖母の写真の横に飾っている。
朝、家を出る前に必ず「行ってきます」と挨拶をして、笑顔の祖母とシュシュを見てから玄関に向かうのが日課になっていた。
「その髪型、似合ってると思う。あんたの髪がどんだけキレイか、良さが出てる」
「そんな、言いすぎですよ…」
「俺のは…」
彼が長めの前髪をつまんで言う。
「軟らかくて、少しクセが有るから、あんたのストレートが羨ましい」
ふっと柔らかく笑う姿に、とびきり心臓が跳ねた。
ぎゅっと、制服の胸の辺りを掴む。
ふと、彼が怪訝な顔をした。
「なに?気持ち悪い?」
私の様子の変化にいち早く気づいてくれるのは嬉しいけど。けど、今はあまり訊かないでほしい。
私は、出来るだけ不自然にならないよう、出来得る限りの微笑を貼りつけて応えた。
「誉められ慣れしてなくて、緊張しちゃいました」
嘘ではない。でも、きっと、この動悸の種類が違うだろうことは分かる。
まだ、気持ちを伝えるには、早すぎる。
彼はほっとしたように、表情を緩めた。
「そっか。まぁ、俺みたいな男から誉められても、ビミョーだよな」
そんなことない。
私は、貴方の言葉が嬉しい。
「ま、髪質ってさ、ないものねだりだよな。言ったところで根本は変わる訳でもないし」
彼の両耳のピアスが太陽光を浴びて煌めき、深緑色が明るく鮮やかな緑色に変わる。
私に無いもの。
ピアスを開ける勇気も、彼と特別な関係になりたいと伝える勇気も、今の私には、まだない。
#ないものねだり
ないものねだり
彼の私に対する愛がほしい
出会った頃のようなあの気持ち
初めて会ったあの日に戻りたい…
「ないものねだっても仕方がないじゃない?」
宮沢はあっけらかんとそう言った。
「いやまあ?うちにお金がもっとあればなーとか、もう少し鼻が高ければとか、そういうことは思うけどね?ないものねだるより自ら勝ち取っていくのが私の流儀だもん」
ふたりきりの勉強会。雑談をしているうちに“結局人間ないものねだり”という話になって。でも宮沢はあまりそういうこと言わないよね、と言った言葉への返答があまりにも宮沢らしくて。確かに夜中まで自主練に励む小学生だったという宮沢の粘り強い性格だと、誰かを羨む暇なんてないんだろうなと思った。
自分のことをすぐに凡人だ凡人だというけれど、そのどんな困難にも真っ直ぐに立ち向かっていく心の強さは、やっぱり君だけの特別で、僕は本当にそれが羨ましいんだよ、と心のうちでだけ呟いた。
[3/26 ないものねだり]
人はないものねだりでできている。
みんなそう思わない?
#『ないものねだり』
No.78
ないものねだりはやめた
私はあの子じゃないって
ようやく気付いたんだ
私は本当は
何が欲しいんだろう?
今はわからないけど
あの子じゃなく
私が欲しいものを
手に入れたい
【ないものねだり】
隣の席には、天使がいる。
さらさらの髪、きめ細やかな肌。目が合うと柔らかく微笑む。
勉強もスポーツも出来て、困ってる人にはすぐに手を貸している。
完璧超人か。
「いいなあ…」
小さな声でつい呟くと、こっちを彼が見た。また、笑顔。つい、こちらも笑顔。つられてしまう程、輝いている。
(羨ましい…)
隣の席には、天使がいる。
茶色く透けるウェーブがかかった髪、健康的に日焼けした肌。目が合うとにこっと笑う。
人懐っこくみんなに慕われ、常に輪の中心で活動している。
カリスマでも持ってるのか。
「いいなあ…」
隣から、そんな呟きが聞こえたから、そっちを向く。愛想良く笑顔を見せたら、彼も笑ってくれた。その顔を見ただけで、嬉しくなる。
(羨ましい…)
「ないものねだり」
赤ちゃんの時は抱っこが大変で
早く歩いてほしいと思う
反抗期が始まると憎たらしくて
早く自立してほしいと思う
親元を離れると寂しすぎて
″くそババア″って言われても
いてほしいと思う
親って
ないものねだりで…
子どもより
何倍もわがままな生きものですね
「ないものねだり」
自分に無いものほど欲しくなる。
欲しいものを手に入れる為には努力しなければならない。
わかっているのに。
努力せずに手に入れたい。
そういう自分が嫌いだ。
この性格がいらないから、
自分には無いものと交換したい。
どうにか手に入れたい。
「ないものねだり」
いいよね君は。
可愛らしくて、女の子らしくて、おとなしくて、勉強できて、おっとりしてて、男子にも人気で、私物も可愛くて、服もおしゃれで…
私にはない。
ほら。私が好きな男の子も、可愛いと言っている。私のほうが、たくさん話してるし、たくさん笑ってるし、元気なのに…
いいなぁ…
いいよね君は。
元気で、いつも嘘偽りない笑顔で、みんなに可愛がられて、ほっとけなくて、ちょっといたずらっ子っぽくて、あーだこーだ言うくせに先生の言うことはちゃんと聞いて、憎めなくて…。
私にはない。
ほら。男子とも女子とも仲良く話せてる。私は、男好きとかで女子に嫌われてるのに…
いいなぁ…
ないものねだり
買ってまで欲しいものは、案外昔から少なかった。
自らの手で触れて、時には仕組みに驚き、遊んだ最後には売り場の中だけで割と満足するからだ。
喉から手が出るほど求め、心奪われるほど執着できるものを、これから先に出会えるのだろうか?
熱意のままに語れる人が、いっそ羨ましい。
【ないものねだり】
『ないものねだり』
小さい頃早く大人になりたいと思っていた
食べたいものを食べ、欲しいものを買い、行きたいところに行く
そんな自由を手に入れたくて
だけど大人になった今
時間なんてものを気にせずに生きていた頃に
何でもできると夢見ていたあの頃に戻りたいと思う
何者にでもなれると信じていられた自由が欲しくて
小さい頃に欲しかったものを手に入れて
失ったものを手に入れたいと思ったときには
もうどうすることもできないところまで
進んでしまっていた
あの子は皆から可愛がられてる。
あの子は頭が良くて皆から頼られる存在だ。
あの子は可愛くて、いつも皆の注目の的だ。
羨ましい、あんな存在になりたい、あの子のものが欲しい。
いつか先生が言っていた。
「皆それぞれが自分にしかないものを持っている。」
私にしかないものなんて本当にあるのだろうか。
それが見つかれば私は満たされるのだろうか。
#ないものねだり
もうすこし
小柄になりたい
ないものねだり
わたしは
世間一般よりも背が高い
スラっとしてていいとか
かっこいいとか 言われがち
電車・バスの吊り革は余裕
人混みでも見つけやすい
高いところのものすぐ届く
いいこともあるけど
あまり目立ちたくない
紛れて 混ざって そうなれたらいいけど
ないものねだり
第三話
(全四話ほどを予定している小説ですが、
少し増えるかもしれません。
読んでくれている方、ありがとうございます。)
街とは逆方向に車は進んでいく。空は少し曇りかけていた。明らかにいつもとは様子が違う裕斗の表情は、何かに焦っているような、どこか落ち着き払ったような感じだった。『どこに行くの?』簡単に聞けそうな質問が中々聞き出せずにいた。
「あ、どこ行くの?って思ってるでしょ」
「うん」
「安心して!行ったところある所だし、そんな遠くないから」
「…そうなんだ」
何か考えがあって、車を走らせているのはもう確信できた。問題はそれが何なのか、そしてどこで話すべき内容なのかだった。
車内には一緒に行ったアーティストのライブ音源が流れていた。これは出会ったばかりの時の。そう、三年前だった。裕斗の好きな男性アーティストのライブで、あの頃はその場の雰囲気に合わせてリズムをとるので精一杯だったけど、今ではコアな曲まで分かるようになった。
その三年のうちにお互いを知り、熱され、そして落ち着き分かったようになっていき、今ではお互いにかける言葉がなんとなく少なくなった。決して努力しなかったわけではない。
出会った頃、裕斗は転職活動中でフリーターみたいなものだったし、私は内定済みの就活生だった。時間が結構あったから、アホみたいに楽しい時間はあっという間に過ぎていった。一通り恋人らしいこともやったけど、急ぎ過ぎたこともあった。今振り返るともっと大事にしなければならなかった事に気づくし、つくづくないものねだりだなと思う。
でもこうやって休みの日には迎えに来てくれたりするし、私もあまり予定を入れずに極力二人で居るようにしている。お互い愛情が無いわけではない。
…だけど、それも義務のようにさせてるとしたら?明らかにドキドキしなくなったのも裕斗には多分バレている。
まあ、だから結局は努力不足なのだろう。
迎えに来る直前に飲んだ頭痛薬が切れてきた。
頭がガンガンしてくる。
きっと私は一緒に居るべきじゃない。
「ごめん、ちょっと寝ていい?」
裕斗のいいよ、を聞くか聞かないうちに
私は目をぎゅっと強く瞑って、
得体のしれない涙をごまかした。
つづく
欲しいものは手に入れてきた
手に入れるための努力も重ねてきた
どんなに頑張っても手に入らなかった事がある
もう少し頑張ってみれば…
あと1回頑張ってみれば…
違った未来が開けたかもしれない
後悔だらけのないものねだり
ないものねだり
意味、そこに無い物をねだる事
無理に(無理やり)ねだる事
だいたい、こんな感じの意味だった。
難しい、書く事は決まっていても、上手にまとめられず、文章(語彙)力の無さに驚くばかり…
拙い単語を並べて拙い文章を作ってるだけ…
また、「ないものねだり」と「隣の芝は青い」は似て非なるもの、同音異義語とは違うけど、どこか同じように思うのは私だけかな…(笑)
そんな私だけど、この題も、次の題も、これからの題も私なりに考えていこうと思う。
私に勇気(自信)があったら、きっと仕事や恋愛などの縁も変わっていただろうか、いやきっと変わっていた。
合否に関係なく、行きたい会社には当たって砕けろの精神で行ってただろうし、例え成就せず振られてしまっても、好きな人(あっと好きになったり(一目惚れ)、手放したくない人など)には私から積極的に(がっと)行ってたと思う。
でも、私にはそんな勇気も自信も無かった。
いや、あったのだろうけど、振られるリスクや安牌(あんぱい)を取ってしまい、そこそこ良い会社に入ってそこそこ良い関係(友人として)になっていたりと、そこそこ止まりになっている私がいる。
ないものねだりもいいところだし、仕方ないと分かっているけれど、ないものねだりしてしまう…
でも、いつかきっと、これからの人生でないものねだりをしなくて良いように、しない選択が出来るようになりたいし、なって行きたい。