『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
荒くなった息
重たい足取り
逃げてるはずなのに怖くは無い
いや怖い
まるで鬼ごっこをしてて
捕まっても特に痛い思いをしないと言うか
それが大前提で分かってて
そんな中鬼に見つかって追われてる感じ
雑居ビルより一回り大きい感じのビルで
迷路みたいな道を走って
自分はやっぱり誰かに追われてて
階段を降りたら捕まると思って
とりあえず登って
学校みたいな階段を登って
扉を開けたらやっぱり学校みたいな屋上があって
トイレの鍵を閉める感覚で屋上の扉を閉めて
プールとか何重にもある柵とか
そんなの気にせず登っては飛び越えて
鍵を誰かがガチャガチャと開けようとしてて
振り向いたらお父さんが居て
まぁ他にも大人が居たんだけど
あの人だって分かるのがお父さんで
自分と目が合ったらなんか叫んでたから
『パパは僕の事作って良かった?』って
大声で叫んでから最後の柵を飛び越えたら
「馬鹿な事をするな」ってぼんやり聞こえて
お父さんってあんな声してたんだとか
お父さんってあんな顔してたんだとか
そんな事を考えてたら
目が覚めた
ボサボサになった髪を撫でて欠伸して
ボーッとした脳みそのままタバコを吸う為にベランダに出て
空気が凄く冷たいのに陽は暖かくて
空は異様に綺麗だった
題名:何処までも続く青い空
作者:M氏
出演:?????????????????????
【あとがき】
夢を見ました
忘れないうちにネタにしとこうと書きました
M氏は自分が思った以上にファザコンです
飛び降りてしまおうと考えてた時に懸命に鍵のしまった扉を開けようとした父親を見てめっちゃ笑顔になりました
寂しかったです辛かったです殴られたくなかったです愛されたかったです普通の家族らしく居て欲しかったです
夢の中の自分は救われたのか分からないけど
久しぶりに父親の顔を見て“パパ”と呼べた気がします
ザッと15年ぶりくらい
嬉しかったです
空は繋がっている、そう実感するようになったのは本当に最近だ。
決して広いとは言えないコミュニティで出来た10年来の親友。アホらしい会話で笑いあえて、時に悪ふざけをして。
家族よりも相手を知っている。
そんなあいつも親の転勤で遠くに引っ越してしまった。親の転勤って漫画かよ!と2人でけらけら馬鹿にしたのはもう1ヶ月前なのか。その2週間後にあいつは新幹線で私の元を去っていった。つまらない人生に戻ってしまったものだ。
幸いLINEは交換していたので会話は出来る。
でも会話だけじゃ物足りない。
放課後通学路にある駅で少しだけ遠くへ行ってみたり、親に連絡も入れず夜まで公園で縄跳び対決をしたり。全部昨日の事のように思い出せる。心に穴が空いた毎日だった。
(今日満月らしいよ)
ホワンと気の抜けた通知音とともにあいつの名前とLINEの文字が現れる。
(今日満月らしいよ)
(へえ。そっち見える?)
すぐに既読をつけ、返信をする。
どんな言葉を返しても乗ってくれるのが話してて楽だ、と思う。
(へえ。そっち見える?)
(見てみる)
(えめっちゃ丸い)
(丸いだけかよw)
(そっちどう?
天気予報晴れでしょ)
こいつ、こっちの天気登録してんのか。
まあ私もあいつの引越し先は毎日チェックしてるんだが。それにしても遠いな。ほぼ日本の最北端と最南端とか…
しみじみ考えながらカーテンを開け、ついでに窓も開ける。優しい風が冬の匂いを運んでくる。
(確かに月見える)
(ま!?よかったー)
(そんな月大事?)
(だってさ)
(今久しぶりに同じもの見てんだよ)
ぶわっと世界が変ったような気がした。
スケールが大きすぎて気がついて無かったのか、私よりも成績の悪いあいつに指摘されてしまった。
確かに月は地球の裏にいない限りどこからでも見える。そんな当たり前のことに気を取られすぎて忘れていた。
久しぶり、という言葉がやけに反響する。
悲しいなあ。
(あれ)
(おーい?)
(既読ついてるよな??)
(え月見てるの?)
/ / /
____,____
/// |ヽヽ\ /
^^^^^|^^^^^^
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. |´・(ェ)・)
/ 0と ) /
し─J
(お前そんな月好きだっけ?)
あいつの言葉に気を取られている間、スタンプやらなんやらがだいぶ溜まっていた。
慌てて反応すると、てめえ月に浮気か。と帰ってきた。
お前一筋だっての。なんだか今日は夢にあいつが出てきそうな気がする。
どこまでも続く青空には、果てしなく遠い遠い国にも繋がっているだろう。
あれから、もう10年は経っただろうか。
もうすぐ、姉がワーホリから帰国する予定だった。
あと少しのところで。
それでも、厳しい夏の暑さには乗り越えられなかった。
祖父が入退院を繰り返すようになって、半年とちょっと。その間に、身体はすっかり弱っていってしまったのだろう。
生前は、独立して自分だけの城、小さな工場から立ち上げて家族を養ってきた。祖父はいつも無口だったけれど、0から1を作れる職人気質の立派な人だった。
ワーホリには後悔はないとは思うけれど、家族のうち一人だけ お葬式にも参列できなかったこと、それだけは今でも心残りだったのかもしれない。
それでも、青空は繋がっているから。きっと祖父も姉の気持ちが伝わっているといい。
その分、祖母には祖父の分までたくさん会って、後悔のないように、束の間のひとときも全て思い出に刻み込んでおきたい。
全ての出来事には、必ず意味があるのだから。
このまま全部全部放り出して
あの青に溶けてしまえたらいいのにね
『どこまでも続く青い空』
/軽く、軽く、何も残さないまま
雨は嫌いじゃない。
何となく落ち着いて家にいても
いいのだという理由になるから。
傘もささずに濡れてもいいのは
小学生までで中学生の制服が
濡れるのは嫌だという思い。
遊んでいても雨が降るとみんな
いっせいに家に帰っていく。
家に帰れば母親や兄妹がいるんだろうが
私には兄弟はいないし
共働きの親はまだ帰ってこない。
お人形で1人二役をこなし
雷が鳴れば毛布をかぶって
じっと待つ、雷の音が小さくなるのを。
どこまでも続く青い空
ある秋の昼下がり、私はおよそ十年間暮らした家を出た。鍵は閉めない。いや、鍵はもともと持っていないのだった。私は何も持っていない。
足の裏が地面に触れると、その感触の生々しさに一瞬怯んだが、私は慎重にゆっくりと歩み出した。大地が身体を支えてくれることの安心感。頬を緩めて、歩調を徐々に早めていく。いつしか私は駆け出していた。
前方から乾いた風が吹いている。見上げると雲のない澄み切った青空がある。背後から私を引き戻して閉じ込めようとする人は、もういない。
私は今、海の見える町に住んでいる。
「どこまでも続く青い空」
キャンバスに
ひこうき雲を
なぞる指
どこまでも続く青空
下ばかりを見ていて、前を向けず
誰かと目を合わずに逃げている
心が晴れなくていつも雨が降り続けてた
ちっぽけな自分
寂しくなる時にふと見上げた
面白い形をした雲があった
自分の心は青空が見えなくても
見上げた空はたくさんの雲があるけれど
明日になれば青空が見えるかもしれない
そんな空が私の心にも出来るだろうか
吹き抜けていく風に、干したばかりのYシャツがクルクル踊るように靡く。
そのままハンガーごと飛んでいってしまいそうになったので、慌てて引き戻したハンガーのフックの所に大きい洗濯ばさみで留めた。
今日は風が強いから角ハンガーのほうが良いな、と洗面所に引き返して角ハンガーを二つ小脇に抱えて帰ってくると。
物干し竿に等間隔に付けた洗濯ばさみの上に赤トンボが三匹。
同じ方を向いて、仲良く並んでいた。
テーマ「どこまでも続く青い空」
【どこまでも続く青い空】
このどこまでも続く青い空はどこかで黒い煙に隠されているのだろう
終わることのない醜い争いは罪もないむしろ人を癒す空を汚してしまう
人の争いは人やものを歪ませる
だから私は今日まで人と争そわず生きてきた。
心を殺して
それ自体にもう何も感じない
人は私を歪んでいると言うのだろうか❔
スマホを握って、向き合った!
青い空の活字を見ると
『春』かな?
だけど実際、空を見上げるのは
『夏』でしょ!
いや、昔から『天高く……』と
言うくらいだから、澄んだ空の
『秋』かな
春、夏、秋とくれば
『冬』も書いてあげたくなる
どうしようか……
どこまでも続く『青い空』
まー
かつて君と見上げた
果てしなく広がる未来の色
永遠を疑わなかった未熟な色
ここに1人見上げる
決して戻れない過去の色
君と過ごした季節の色
いつか君につながるこの空の下
まだ手を伸ばさない臆病者を
揶揄う声が聞こえない
『どこまでも続く青い空』2023/10/24
空というものは不思議だ。
果てに広がるのは宇宙なはずなのにその暗さは見せず、ただ青く澄んでいる。空が青いのは光の影響らしいが、難しいことはよくわからない。
都会の喧騒から離れると、こんなにも空は広く青かったのだと気づかされた。知ってはいても、あの高いビル群に囲まれていると見失ってしまうというものだ。しかしここでなら星だって見える。
漫画で見るように草むらに寝そべった。身近な虫の気配には怯えつつも、解放感は極上。深く呼吸をすると肺の底まで洗われたようにも思える。
辞表と有給申請書を叩きつけて飛び出してきたのはやり過ぎただろうか。ふと頭をよぎった罪悪感は、木々のざわめく音で掻き消えた。
ここまで広い空の下だ。このくらいで神様が怒ったりなんかはしないだろう。
『どこまでも続く青い空』
『青空はどこまでも続いている───』
爽やかな音楽と、空を見つめる制服姿の少年。タイトルが浮かびエンドロールが流れる。
駄作だったな。
懇々と流れるエンドロールを消してキッチンに立った。空っぽの冷蔵庫から発掘した枝豆をレンジに突っ込む。
始まりから終わりまでパッとしない映画だった。登場人物は終始悶々としていたし、展開も妙に暗い。リアルな人間像だなんだと銘打っておきながら、現代の軟弱な若者をこき下ろしてやろうという意図が透けて見えた。
これだから老人が描く青春モノは見るに堪えないのだ。
貴重なテスト前の土曜日を無駄にしてしまった。誰が悪いのかと聞かれれば、テスト期間に映画を見だした私が悪いのだけど。私がテスト期間だって知っているのにDVDを借りてきたママにだって責任はあると思う。
とりあえずリビングの机に教科書を広げて枝豆を齧ってみる。やる気は出ないが、起きてきたママに怒られるのも面倒だ。
中学に入ってからなんだか上手くいかない。中間テストではそこそこ点数を取れたのに、夏休みが開けた途端に勉強が分からなくなった。特に数学。クラスの友達とはなんだか合わないし、担任はウザいし。
うちのクラスの担任は話が長い。ホームルームの度に一々西中生としての自覚をだとか、相応しい振る舞いをだとか言わないと気が済まないらしいのだ。なんの特徴もない公立中学に自覚も何もないだろうに。
そんなことよりもっと実のある話をしてほしい。教師は社会に出たことがないからできないのかもしれないけど。
中学に上がってそれを聞いた時は落胆したものだ。偉そうに説教をする先生たちだって、社会に出たことはないんじゃないかって。昔は大人はもっと立派なものだと思っていたのに。
教師って結局、生徒のことを集団としてしか見てない。
私は勉強も運動もできないし、顔も可愛くない。友達も多い訳ではないから、なんで生まれてきたんだろう、なんてしょっちゅう思う。
生徒だって真剣に悩んでるのに、それをまるで分かってない。なんにも見えてないくせに人生の先輩みたいな顔をして説教するのだ。
ほんと、やってられない。
はあ。降下したやる気を立て直すために溜息をつく。今日は図書館にでも行こう。
天窓から見える青空を見て思った。
どこまでも続く青い空、だっけ。
続いてたって何の役にも立たないじゃないか。友達でも運命の相手でも神様でもいいから、誰か私を助けてくれればいいのに。
『どこまでも続く青い空』
東京なんて飛行機ですぐじゃん。なんて笑いながら言うお前に、そういう事じゃねぇよって笑って返した。あの日から1年が経とうとしている。相変わらず地元で燻っている俺は、どこまでも続く青い空に飛行機が飛ぶのを見る度、あの日のお前を思い出す。
「だからってお前が帰ってくることないだろ」
「飛行機怖くて地元から出れないくせに。」
“どこまでも続く青い空”
どこまでも続く青い空を
眺めて君は
ドコへユく......?
どこまでも続く青い空
君も同じ空を見てるのかな。
ほんの少しの共通点だけれど、
あなたとの繋がりがあるだけでも、
心の丈夫さが変わる気がするの。
どこまでも続く青い空。
それをテーマに書く作文のような、詩のような宿題。
どこまでも、という曖昧な文脈。
青い空というそれは、地球の中での規模であって大気圏を越えた先には意味の無い色だと思う。
そう呟いた私の言葉に、盗み聞いていた人物がひとつの単語を口にした。
「ペイルブルードット。」
ボイジャー1号が撮影した写真の話だ。
大気圏を越えた先であっても、地球の海の色は数十億キロメートルを越えた場所でも小さな点として見えるのだと。
私が見上げているこの空は、遥か遠くに在る1機の人工物からしたらドット程度の大きさにしか見えないらしい。
それじゃあ、どこまでも続いて無いよ。一つの点が消えたら終わりじゃん。
なんて言葉を零してみようものなら、論点が違うとニヤついた顔で言われてしまいそうだ。
言葉に悩んでいると、先程と同じ声でもうひとつ言葉が飛んでくる。
「大気圏を出たら宇宙だろ。太陽系で考えるから頭を捻ることになるんだ。地球の中だけで考えればどこまでも続いている青い空、まぁるいからね。」
規模縮小。
先程のボイジャー1号の話は横に押しのけられた気分だ。
「君がしていたのは果てが見えないものの話だ。だから類似のものを話しただけだよ。」
果てが見えないものの話。
ボイジャー1号は今も宇宙を進み続けているから、ということか。
「…どこまでも続いて欲しいって人間の希望もありそう。」
作文用紙はまだ白紙のままだ。
【どこまでも続く青い空】
どんなに離れても、あなたがこの同じ空の下にいる事実だけで、何があろうと私は耐えられた。
どんなに苦しくても、この空が続く限り、いつかは再びあなたに会えると信じていた。
嬉しい時は、同じ空の下にいるあなたも幸せでありますようにと願い続けた。
それが「愛」だったと気付いたのは、永遠の旅路へと向かう朝のこと。
どこまでも続く青い空の下、私はそっと目を閉じた。
#どこまでも続く青い空
あの日君と見つめた青い空は今も僕の頭上に広がっている。
どこまでもどこまでも続く青い空は、今君の上にも広がっているのかな。
会いたいよ……。
だけど、あと少し待っていて。
きっと君に相応しい男になって、君のもとへ戻るから。