『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どこまでも続く青い空に、どこか寂しい気持ちを覚える。
こんなにも綺麗な青空なのに、どうしてだろう。
──ああ、そうか。色が足りないんだ。この空にも、僕にも。
[どこまでも続く青い空]
「ねぇパパ、なんでお空は青いの?」
「なんでだろうね?」
「お空の向こうには何があるの?」
「ずっとお空だよ」
「もっともっともっと向こうには何があるの?」
「パパも知らないなぁ?」
「僕知ってるよ!お空の向こうはね、宇宙だよ!お月さまがあって、お星があって、すっごい広いんだよ!」
「よく知ってるね!また教えてね!」
「うん!!」
【どこまでも続く青い空】
雲ひとつない、秋晴れの空。
心地よく、どこまでも続いているように見える。
実際、どこまで続いているんだろうか。
大きく背伸びしたレイは、今朝目の端で捉えた全国の天気予報を思い出して、嫌気が差した。
夢は夢のまま、だ。
それでいて、実現できない夢は、ただの夢。
レイは今日、生まれて初めてのファッションショーに参加する。
服飾やデザインをメインのコースにしていない進学校の文化祭。そこで、レイはやっと思いの内を全て吐き出せる。
ここに来るまで、思ったより大変な事を乗り越えないといけなかった。
何より、デザインとは全く関係ない事と向き合わないといけなかった。
ー結局、人として成長できた、のかもしれない。
レイはひとりごちる。
今、どこまでも続く青い空を遮断して、レイが描き出す新しい空が、開幕する。
風呂に入ろうとする時に、いつも癖で脱衣所の窓から空を見てしまう。時間帯によって色を変える空はとても澄んでいて、どこまでも続いているように見える。
けれど、風呂を出る頃にはその姿を暗闇に隠してしまう。暗闇があの色を攫ってしまった、私の好きな色は暗闇が去る時、再び色づくことだろう。
どこまでも続く青い空が、好きなのだ。
お終い
どこまでも続く青い空というものは、いつも私を励ましているように感じる。ほら、今だって、ここから一歩飛びだとうとしている私を、そっと励ましているように清々しい。まるで受け止めくれるよう。覚悟は決まっているから。後一歩、前に踏み出せば終われるんだ。
テーマ:どこまでも続く青い空 #344
どこまでも続く青い空。
今日は秋晴れ。
そこに飛行機が飛んでいく。
飛行機雲が青い空に線を描いていく。
白くてふわふわしているその線はすぐに消えてしまう。
そしてまた青い空に戻っていく。
白鷺が今度は通っていく。
大きく翼を広げながら飛んでいく。
一羽だけじゃない。
二羽、三羽とそれに続く。
白鷺もすぐに飛んでいってしまう。
そしてまた青い空に戻っていく。
『どこまでも続く青い空』2023.10.23
札幌。その二文字が見えた瞬間、僕たちは歓喜の声を上げた。
「あと少しですよぉ。お二人とも、がんばりましょう」
カメラマンがそうインカムで励ましてくれる。前を走る社長も親指を立てて合図をした。
しばらく走行していて、札幌と書かれたカントリーサインを超える。
「来たぞー、札幌ー!」
拳を突き上げて僕は叫んだ。ゴールの劇場まであと少し。
このグリーンのロードバイクとの別れも近い。予備日も入れての四日間という短い間だったが、この子はもはや僕の足となっている。
最初はこの企画は嫌だった。ただのテレビの企画ならともかく、動画配信サイトに投稿するだけの企画だったので、やる気などあるはずもない。
ましてやロードバイクまでまったく乗ったことなくて、普通の自転車とは違ったそれに、最初はどうすればいいかも分からなかった。幸いなことに新入社員の彼が普段からロードバイクを使っているということで、乗り方を教えてもらってからだいぶ楽になったものだ。
お尻が痛くなったり体の節々が痛くなったり、チェーンが外れたことなど数知れず、雨に降られたこともあった。それでも、泊まったホテルは快適だったし、大浴場も気持ちよかった。疲れたあとに食べるご飯も美味しかった。
大変な旅路だったが、楽しかった。
ここにきて疲れがドッと押し寄せてくる。足がもう動きそうにない。しかし、ゴールは目と鼻の先だ。
ありったけの力を使い、ペダルを漕ぐ。ゴールは、あと一漕ぎ。
「ゴール!」
ロードバイクから落ちるように地面に寝転ぶ。
「おつかれ。ゴールおめでとう」
声をかけられるまで気付かなかったが、とっくに現地入りしている仲間たちが笑顔で出迎えて称えてくれた。
荒い呼吸を整えるように、ふぅっと大きく息を吐く。
疲れた。すぐにでもホテルに入って、ベッドで休みたい。風呂にも入りたいし、これまで我慢していたビールも飲みたい。
欲求がいくつもいくつも湧いてくる。
いろいろ言いたいことはあるが、今はただ、このどこまでも続く青い空に抱きしめられていたかった。
どこまでも続く青い空。
僕たちはどこに向かえばいいのだろう。果てしなく続く道の上で、僕は立ち尽くしていた。
そんな僕の隣で君は、「まあ、なるようになるよ」と明るく笑う。
「仕事やめちゃったの?」
直球な質問に僕は目を逸らした。
「やめちゃったというか、まあ」
その、ええっと、と言葉を濁す僕を彼女が追撃する。
「やめたんでしょ?」
「はい」
彼女が箸でからあげをつつく。僕は喉の急激な渇きを感じて、慌ててグラスに手を伸ばした。
「わたしは向いていると思ったんだけどな」
彼女は箸をビシッと僕に向け、左から右に動かしてみせた。あの仕事は、君に、向いている、と小声で繰り返した。
「そうですかね」
そうだったなら。本当に向いていたならば、僕はいま無職にはなっていないだろう。その言葉を飲み込んで、僕は愛想笑いを浮かべる。
「まあ、また、いい話があったら紹介するよ」
彼女は僕をまっすぐ見つめて、唐揚げを一口で食べた。
このあとの記憶はあまりない。僕は「ああ、はい」と言ったのか、「ありがとうございます」と言ったのか。会計が普通に割り勘だったことだけは、のちの財布が語ってくれた。無職にはきつい出費だった。彼女は近々連絡をよこすだろう。なんにも考えずに僕は「はい」と返事をしてしまう未来まで容易に思い浮かぶ。きっとまた、向いていない仕事をしばらく黙ってこなすのだ。ああ、そんな人生なのだ。僕はそんなやつなんだ、と溢すと、君は「そんなことはないよ」と優しく声をかけた。
「いつだって選べる立場にいるんだから」
君は太陽のような笑顔でいる。
明日は、地元は晴れの予報。
青空が見れるんだろうな。
広くて、きれいな青い空が。
「どこまでも続く青い空」
二人して大草原の真ん中にいた。ポップは手を空に伸ばしてみる。
「でっけえな。世界は」
ポップの真似をして、隣に居るダイも片手を空に透かしてみる。2人が再会してから1ヶ月経っていた。
手ひらの向こうには、抜けるような青空がつづいていた。
「大事なもの一つ探すにゃ広すぎるぜ」
「でも空は繋がってるよ。いつかは見つかるって思ったろ。ポップなら」
「へへっ。詩人だな」
自暴自棄を起こした日もあった。無理がたたり空から落ちたことも。仲間にひどく当たった日もあった。飲めない酒に頼った日だってあった。
そろそろ別れの時間だ。
(そんな綺麗なもんじゃねぇよ)
見苦しい姿を見られなくて良かった。いや、ダイになら、のたうち回る自分を見られても平気だったかもしれない。
やがてダイが音もなく立ち上がり指笛を吹いた。
1人乗り用の飛竜が旋回しながら降りてくる。キィと鳴く立派な顎を撫で、手綱の様子をたしかめている。
「おれの勇者は世界をひとっ飛びだ。かっこいいねぇ」
「ポップもだろ」
なんだそれ。意味わかんねぇな。
「またな」「おう」
おれ達は拳をぶつけ合う。
次の瞬間おれの勇者は竜の背の人になっていた。
"どこまでも続く青い空"
「…しっ、これで準備完了っと」
今日の開院の準備をいつも通り全て終わらせた。開院時間まであと三十分ある。
──時間まで窓を開けて、外の新鮮な空気を入れようかな。
正面玄関から一番近い部屋に行き、部屋の窓を開け放つ。ビュウ、と秋の冷たい風が一気に吹き込んできた。
「…寒っ」
う〜…、と自分の肩を抱きながら寒さに身を震わす。
「うおぉ…っ」
ふと窓の外を見上げると、雲一つない、一面に澄み渡った青空が広がっていて、思わず声を上げた。
「……」
ふっ、と微笑む。
──良い事あるといいな。……なんて。
綺麗な空に少しの間見蕩れる。そろそろいいか、と窓を閉めて時計を見る。そろそろ時間だ。
正面玄関の扉の前に行き、扉の内側を覆っていたカーテンを閉め、扉の錠を開ける。観音開きの扉の片方を開ける。同じ冷たさなのに、先程と違って穏やかな風が吹き込んできた。
「ふぅ……」
その風の気持ち良さに、思わず一息吐く。空を見上げると、こちら側にも雲一つない青空が広がっている。
よし、と身を引き締めると、扉を閉めて診察室に向かった。
俺バカだから分かんねえけどよ、時差ってあるだろ?
そんで日が暮れる前に時差のある国に移動するってのを繰り返してたら、ずっと青空の下にいられんじゃねえか?
皆さんは、イスラエルの戦争、ご存知ですか?
そうそう、最近ニュースで取り上げられている事です。
最近ニュースで取り上げられていない、ロシアとウクライナだって今でも地獄のような戦が続いていて、それ以外の国だって……
同じ空の下に生まれたんだから、仲良くしようよ。
私は小学生ながらに思った。
こんなこと12年も生きていれば分かること。
小学生でも分かるのに、戦争をする大人達は何を考えているの?
戦争というのは、正義と正義がぶつかり合っている事。
大人には大人の考えがあって、子供には分からないのかもしれない。
こんな時に私たちは何が出来る?
未来ある私たちなら、この世界を変えられるんじゃないか。大人達は無理だと言うかもしれない。その大人の言葉が子供たちの作る未来を潰しているじゃないか!
平和な世界を作るには、どうすればいい?
青い空に聞いてみても、答えは返ってこなかった。
それが答えなのかもしれない。返ってこなかった事が。
私たちは自分達で考えなければならない。
必ず、貴方を助けるよ。
同じ空を見ている人にこの思いが届くように、青い空にそう言った。
『どこまでも続く青い空』
学校の課題、予習、勉強。もう疲れて学校に行きたくなかった。でも休んだらその分遅れて、取り返しがつかなくなるのなんて目に見えている。
朝目が覚めると、起きたあとなのに疲れている体。また学校、1日が始まる。最近、学校に行くのがすごく憂鬱だ。
学校について、長い授業を受けて、放課後。なんとなく残ってた数人の友達。先生がいないのをいいことに私達は遊んでいた。
謎のゲームが始まって、何かの決勝戦が開かれて、爆笑する私達。楽しい時間だった。
そろそろ帰るか、と校舎の外に出ると青い空が広がっていた。疲れるときも嫌になるときもあるけど、この晴天をみるとどこまでも行けそうな、そんな気持ちが湧いてくる。
もしまた疲れたら、この日のことを、気持ちを思い出したい。きっと、この空が私の心を優しく溶かしてくれるはずだから。
どこまでも続く青い空。
わたしもいつか、綺麗になれるかな。
あの子みたいに、淡い笑顔でさ。
ああ
苦しい
息をするのも
胸が
体が
かきむしられるように
痛い
数々の呪いの言葉が
僕を支配する
助けてほしい、
のかもしれない
憎しみも
恨みも
悲しみも
殺意も
この胸の奥で
黒く戸愚呂を巻いている
苦しい
誰か助けて
僕は
優しくなんか
いい人なんかじゃない
ああ
この黒い感情全て投げ出して
あの
どこまでも続く青い空に向かって
この身を投げ出したい
自分の 存在 体 意識
全て煩わしい
人を恨むのも
自分を責めるのも
もう疲れた
どうして僕は
こんなにしてまで
生きなければならないのか
ああ
もう狂ってる
死ぬことも生きることもできない
僕は
自分を見失い
無気力
無感情で
空を見上げて佇む
まだ会ったことはない。
言葉を交わすことだけ。それは文書であったり電話だったり。
その時間はとても楽しく、それは私を幸せにする。
いつか会おうねと話した。
いつかのその日まで今頭上に広がるこの青空がずっと続いていますように。
どこまでも続く青い空。
今、私は何を想像したのだろう。
“どこまでも続く青い空”と聞いて、一番に頭に浮かんだのってなんだろう。
果てしなく地平線の向こうへと広がっている澄んだ青色は、毎日少しずつ色が変わっている。
全く同じ色が自然のスクリーンに映されることなんてないんだ。
そんな青い空に染み込んでいく私の悩みも、明日には今日の青色と同じように消えて、宇宙の彼方、どこかへ飛んでゆくのだろう。
上を見れば、どこまでも続いていく偉大な大空が、毎日、私に微笑みかけてくれている。
昨日も、
今日も、
明日も、
世界のどこかにいる誰かと謳う。
ああ、空はいつまでも美しいのだ。
〚どこまでも続く青い空〛
どんなに笑っても泣いても、それはすべて空の下での出来事
普段私が感じているものは、結局空が全部呑み込んでしまう
広大な空は自分を鼓舞してくれるが、時に孤独を感じさせる
自分って本当にちっぽけな人間なんだなぁ
どこまでも続く青い空
澄んだ空気には、なんとなく冷たさが混じっていた。
どこまでも青い空は雲一つなく、ずっと遠くの山まで続いていた。
こんなに綺麗な空を見ていたら、それまでの不安や恐怖や孤独感なんか全部無くなって。
どっしりと重たかった物を全部、背中から下ろして。
白い翼をはやし、青い空をどこまでも、飛べる気がした。