『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この世界には
どんなに思っていて
どんなにわかっていて
どんなに言いたくても
言葉にしてはいけないことが
あると思う。
『眠れぬ夜』
最後から2番目の恋を
思い出して
眠れぬ夜があること
#どこにも書けないこと
私の母親ってさ、
結構ちまちまネチネチ言ってくるのよ。でもさ、
いっぱい私のこと考えて言ってくれてて、
いっぱいありがとうって言いたい。
--《どこにも書けないこと》
お題:どこにも書けないこと
「最近、日記書いてるんですよ。」
暖簾がかかった飲み屋の個室。
私の言葉にお猪口の日本酒をあおった篠崎さんが答える。
「佐川、お前案外乙女なんだな。」
乙女なのだろうか。
日記は男女問わず書いてそうだが。
「男の人も書きますよ、きっと。
ほら、男もすなる日記といふもの〜って言うじゃないですか。」
「土佐日記か。でも日記書いてる男見たことないし。」
まあ私もなかった。
でも異性に話さないだけだと思ってた。
「しかし日記か。面白いな。どんなこと書いてるんだ?」
篠崎さんは意外に興味津々だ。
でも、書いてることは……言いたくない。
日記を書こうと思ったのは自分の感情の発散のような意味合いが強かった。
「いや、大したこと書いてないですよ。」
「大したことじゃなくても気になるよ。私日記書いたことないし。」
「今までに一度もですか?」
お猪口に日本酒を注ぎながら篠崎さんが頷く。
誰しもどこかのタイミングで一度は書いてみるものだと思っていたので驚いた。
小学校の課題で絵日記とかなかったのだろうか。
「日記って日々の出来事や思ったことを書くんだろ?
正直それを見返すのが怖い。」
書きたくないことが多すぎるんだ。
篠崎さんは酒に口をつける。
篠崎さんも悩みとかあるんだな。
と、なんだか他人事のように思った。
でもきっと、私は日記を振り返ることはしないだろう。
過去のことを振り返るほど、今に余裕はない。
いつもいつも辛い現実に負けそうになってる。
若干俯いていたのがバレたのか、篠崎さんがこちらを見てニヤッと笑った。
「その代わり、今日も付き合ってもらうぞ。
酒で記憶が飛べば、ここで話したことは実質無かったことになる。
どこにも書けないことはここで発散させてもらおう。」
そして私のカシオレを指差し、ほら飲め飲め。と言うのだった。
僕は心配症で、周りの目を気にして生きている。
なぜそのまで人の目を気にするんだろう?
その疑問は自分でも分からない、、、、
早く人の目を気にしない、強い自分になりたい!
この想いはここにしか書けない秘密です。
どこにも書けないこと
ある夜のこと。ベッドで輾転反側していると、瞼越しの部屋が不意に明るくなって、目を開けると窓の外が黄色く光っていた。
こんな夜中に何の作業をしているのだ。そう思ったのも束の間、カーテンと窓がさっと開いて、光が部屋を真っ黄色に照らした。
泥棒か。
しかし、身体が金縛りのように動かない。こういう場面で冷静に対処できる方だという自負があったのだが、実際はこんなものか。
暗澹とした気分で窓の光を見つめていると、黒い影が浮き上がってきて、それはエイリアンらしき形になった。逆卵形の頭の、全身タイツ風フォルム。
エイリアンは窓枠から降りると、ベッドで固まる私の横にちょこんと座った。そして、首をこちらに向けた。
途端、頭の中に弾けるようなイメージが浮かんだ。イメージと言ってもそれは映像的ではなく、言語的でもなく、しかし濃密な論理の構成体であった。パズルのピースのように対になりうる答えがあり、しかしその答え方は会話のように無数で、私はその選択肢から、快感情が予測された一つを選んで弾けさせた。エイリアンは頭蓋の裏側で笑ってみせた。それは幾何学模様のように繊細で洗練された美しさだった。
エイリアンと私は、一晩中意思を通わせた。時に侃々諤々と議論を交わし、時に喋々喃々と喜び合った。
とりとめのないようでいて、そこにはなにか目的があった。子供と子供が共同で積み木を完成させる時のような、霞がかった最終到達点が設定されていた。
そうしてついに、その頂点に到達したのを感じた。
縦横無尽のイメージの海を遊弋していた意識が、見当識を取り戻して現実に収束していった。
エイリアンはおもむろに立ち上がった。そして、もと来た窓へ引き返し、光の消滅とともに一瞬で姿を消した。部屋は真っ暗になった。外がまだ夜であることが信じられなかった。
エイリアンは結局何がしたかったのか、会話の内容は何だったのか。私は完璧に理解しているし、今でも鮮明に思い出せる。しかし、それを言語で表すことができない。
つまりはそう、どこにも書けないことなのだ。
2023/02/08
どこにも書けないこと
離れている あなたのところに
思いっきり 胸に飛び込みたい
『どこにも書けない詩』
待ち人達は書く 一雫の希望の詩を 餌を求めるひな鳥のようなその詩は承認欲求の海を海月と泳ぐ
どこにも書けない詩もある 顔から火が出るほど恥ずかしいので 冷凍庫の奥に置いてある 捨てればいいのに置いてある
お題が出るたびに、頭をひねっては書いたり消したりを繰り返して、言葉を紡いでます。
文章を書くことにいつも時間はかかるし、伝わるかどうか不安になりながら投稿しています。
それでもいいねがつくと嬉しくなって、他の方の素敵な文章に感動して、書くことが励みになってます。
私の夢は小説家になることです。
家族にも友達にも言えないし、素敵な文章が書けるわけでもないけれど、応援してくれる方がいる限り書き続けようと思っています。
贅沢かな?と思う煙草を吸ってしまったり
贅沢かな?とジュースを大人買いしたり
贅沢かな?とお菓子を沢山購入してしまいます。
少し控えねばならないと思ってはいますが
中々改善出来ません。
体の事を思って控える事も必要があります。
「この想いは」
この想いは、どこにも書けない、どこにも残せない
私の中に留めておかねばならない。
幼い頃から家の仕事柄、父から「感情を表に出す
な」「人に弱みを握られるな」と厳しく言われ育った。
だから、これは誰にも知られてはいけない。
知られてしまえば…私を引きずり降ろしたい輩に、ここぞとばかりに攻撃されるだろう。
私の仕事は、
散歩1つするにも、見張りが常につく。
そんな、厄介な立場の仕事だ。
今朝も日課の朝の散歩へ出向く。
この時間が1番危険だ。ヤツらがあちこちにいる。
油断は出来ない。味方にさえ知られてはいけない。
…そんな事を無表情に考え、歩いていると、足元に何か柔らかいものが当たる。
私は。すぐさま気付く。
しまった!ヤツに捕まった!
…そう、私の足元には…散歩中の犬がいるのだ。
「すみませ〜ん!…えっ!?あなたはっ!」
飼い主が驚き口にしそうになるのをSPが止める。
そう…私はこの国を守るもの。
だから、犬や動物が大好き等と知られてはならないし、どこにも書いては残せない。
「いえ。それでは。」
私は、颯爽と歩き出さす。
今朝も誰にもバレてない、大丈夫。
安心しながら、家路につく。
私の主は、国を守るもの。
そして、私はその主を守るもの。
朝の散歩を日課にする主。
幼い頃からの教育で、感情を出さず弱味も出さない完璧な主。
……………………ではない。
気づいていないんだ…めちゃくちゃ表情豊かだって!
犬に懐かれてるのは、そういう優しさが出てるんですよ!主!
みんなに「動物好き」と周知されたまま、今日も我が主は完璧と誇らしげに歩いていく。
「あの方、犬好きなのよー!」
「人柄が良いのねー!応援しちゃうわ」
今日も主は、株を上げ続け……この国は安泰だ。
そう。
私さえ、黙っていたら良いのだ。
だから、どこにも書けないし、残せない。
私は発達障害がある。
毎月カウンセリングに通わないと精神の安定が保てない
ストレス耐性が弱すぎるらい。
今は内職でなんとか生活費は稼いでいるけど
外で働いても家での仕事でもストレスが溜まると
過呼吸と腹痛と頭痛コンボがやってくる
こころの中の声は
声になることがない。
ほんとは声にしたいのに。。。
たくさん愛を伝えたいのに。。
許されない
許されたい
普段は口にしないような
汚い言葉で表現しないと
気が晴れそうも無い
負の感情
ひっそりと
誰にも見られない所で
書きなぐったりして
吐き出してみても
何だか
悪い人間になったようで
気が晴れるどころか
襲ってくるのは罪悪感
大丈夫
皆
自分の中に
天使も悪魔もいる
それが目覚めるきっかけが
あるかないか
口にするかしないか
行動に移すか移さないか
それだけの違い
大切な人を傷つけられたら
その命を奪われたら
誰も
天使ではいられない
「どこにも書けないこと」
「 どこにも書けないこと 」
『あぁ、嘆かわしい……!
今どきの若い子は積極性もなければ、
個人としての表現が非常に乏しい。
私が若い頃は、SNSっていうものがあって、
そこではいろんな人がいろんなことを考え、文にし、
毎日何千何万もの「つぶやき」や「投稿」が
行われていたのに。
私もよくテーマパークに行っては踊った動画をあげたり、
感動したらストーリーやショートにしてみたり、
店員への文句は140字にまとめて簡素につぶやいたり、
今思うと楽しい時代だったんだけどなぁ。
最近じゃ「令和はレトロ」なんて言われてるけど、
今の世の中よりも良かった気がする。
こんな気持ちになったのに、
どこにも書けない事も嘆かわしいわ。
こんなこと書いたりでもしたら、
処罰の対象だろうからね…
あぁ、あの自由に満ちた時代が、
また帰ってこないかなぁ。 』
「これは…」
私は亡くなった祖母の日記から目が離せなくなった。
所々掠れや破けがあり読みづらいところもあるが、
内容が分からないほどではない。
祖母の生きた時代を感じ、同時に羨ましさが込み上げる。
「自由に満ちた時代か…」
私が生きている時代も、
いつかは良かったと心から思えるのだろうか。
今現在では、到底そうは思えない。
私はこの大切な祖母の生きた証を、
しっかりとカバンへ詰めて、地下を後にした。
.
昔からあるであろうハラスメント系。加害者側が気付かない限りなくならない。私もパワハラを受けて人と関わることがますます怖くなった。ねぇ、分かりますか?貴方の何気ない言葉や態度は受け止める人からしたら、脅しであり暴言でありハラスメント行為ですよ。今の人達が甘いだとかゆとり世代だとか論点ずらししないで向き合って下さい。
#どこにも書けないこと
文字で形を、残した、なら
それはきっと永遠にここに残るから
声で残せば、記憶にしか残らない
恥ずかしいから1度しか言えないよ
君が好き
__どこにも書けないこと
実は、僕は
心優しく、博愛主義で
常に他者を優先し、
人を恨んだり、妬むことはせず、
感謝をすることを忘れず、
人を愛すことを大切にしているのです。
……そんなわけない
#24 『どこにも書けないこと』
「どこにも書けないこと」
疲れた
辞めたい
とまこにも行きたくない
嫌だ
会いたい
好きなんだ
色んな感情が混ざっている。
このアプリをはじめて、初めてのテーマがいきなり「どこにも書けないこと」というのは、いきなり書くハードルが高くはないだろうか(笑)本当はとっておきの話をしたいところだが、どこにも書けない内容は、もちろんここにも書けない。なので、今回は「どこにも書けないこと」にはどんなことが挙げられるか考えてみる。「どこにも書けないこと」は、人に見られては恥ずかしいと思うことや本当はこんなことを考えてはいけないと思っていることなどがあると思う。これらは他人軸で考えた場合の「どこにも書けないこと」である。では、他人に見られることは絶対にないと保証された場合、自分軸の「どこにも書けないこと」は何かを考えてみた。それはなんとなく感じている負の感情を言葉に書きおこすことで理解してしまうのが怖い時ではないだろうか。人とは事実を「認知」することで色々な物事を経験している。つまり自分にとってはマイナスな事実があったとしても、それを認知しない限りそれはないも同然のものとなる。そのため、事実に対するマイナスな認知は言葉にすることでそれが形をもってはじめて自分の前にあらわれる。だからマイナスな認知はあまり言葉にしたくないのだ。ココロのモヤモヤとして、気づかないふりをしていればそれは自分にとってないもの、と思い込むことができる。嫌な事を考えない、と同じように嫌なことをわざわざ書き残さない、のだ。
しかしここに来て一つ気になったのは、人はどこまで感情を操れるのかということである。感情があるから言葉になるのか、言葉があるから感情が生まれるのか。普通なら前者と考えるだろうが、先程述べたような考え方だと後者になる。後者の考え方の場合、言葉で感情を操つっていることになる。しかし言葉で感情を操るのは、自分を欺いているのと同じではないだろうか。それを繰り返していると、自分が何をどう感じているのか分からなくなってしまいそうだ。そうなってしまうのなら、自分にとってマイナスな感情でもそのまま正しい認知をしてあげる必要があるのではないかと思えてきた。しかし私のような自分の理想像ばかり思い描いてしまう人間にはそれもまた難しいことなのである。
中途半端なところで終わってしまうが、今日はここまでにしておこう。これを書くだけに20分もかかってしまった。堅苦しい文章だからか、それとも内容が難しかったからか。論文の練習にと思ったが、まずは自分の考えていることをはっきりさせるための言語化に力をいれるため、次からはもっとフランクな文章で書こうと思う。