『とりとめもない話』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
とりとめもない話
問いを詰めない会話
ぼんやりとした疑問
束の間の感想
要するに視点を合わせない
ただ一緒にいるだけで
無理に理解しようとはしない
話が増えて
それぞれの状況からで
繋ぎ巡らす思考が
湧き上がるのを待っている
その息抜きだけど
とてつもなく意味があったりもする
『とりとめもない話』
いつの頃か、とりとめもない話を友人としなくなった。
仕事、婚活、育児、介護、勉強、老後。
何か目的がある話ではないと、会っている時間がもったいない気がした。
だけど、違うね。
心ではなく情報をやり取りしているようで、なんだかもやもやする。
学生の頃のように、話したいんだ。
また明日話そう、と言えそうな気軽さで。
『とりとめもない話』
①時計が止まった日
「部屋の時計、いつの間にか止まっててさ。」
「あるある。時間が止まったみたいに感じるよね。」
「動かない時計って、なんか…落ち着く時もある。」
「わかる。でも気づくと、慌てて時間確認しちゃうんだよね。」
「時間って、不思議だね。止まってると気になるのに、進んでると追いつけない。」
②コーヒーと砂糖の話
「コーヒー、いつからブラックで飲めるようになった?」
「高校くらいかな。でもまだちょっと苦い。」
「私、砂糖とミルク絶対入れる派。」
「甘くないと無理?」
「ううん、苦いのも嫌いじゃないけど、ちょっと甘さがほしいだけ。」
「なんかさ、大人になっても完全に苦いものばっかりじゃつまんないよね。」
こういう、なんでもない話ほど、
あとでふと思い出して、
なんとなく笑える。
部活は大きな大会が終わって冬季練習に入り、
学校生活でも修学旅行という大きな行事を終え冬休みを
待つだけの面白みのない生活。
残りの一週間半なんのために学校に行くのだろうか
思いつくただ一つの目的は、話したことすらないあの子が友人と交わす取り止めもない会話に聞き耳を立てることだ。
とりとめもない言葉たちが溢れてきて、言いたいことがまとまらない──。
そういう話。
題:とりとめもない話
「風邪」
風邪が流行する季節、街はいつもと違う雰囲気に包まれていた。冷たい風が吹き抜け、木々の葉がざわめく。人々はマスクをつけ、咳をするたびに周囲を気にする。そんな中、私は自宅で静かに過ごしていた。
ある朝、目が覚めると、喉の痛みと微熱を感じた。まさか、風邪をひいてしまったのか。体を起こすのも億劫で、布団の中でじっとしていると、頭の中に不安が広がった。仕事のこと、友人との約束、そして何よりもこの風邪が長引いたらどうしようという思いが、心を重くした。
その日、私は自分を励ますために、好きな本を手に取った。ページをめくるたびに、物語の中に引き込まれ、少しずつ気分が晴れていく。しかし、体調は一向に良くならず、午後になると、再び熱が上がってきた。仕方なく、薬を飲んで横になることにした。
その時、ふと窓の外を見ると、隣の家の子どもたちが元気に遊んでいる姿が目に入った。彼らの笑い声が聞こえ、私の心に少しの羨望が芽生えた。「あの子たちのように、自由に遊びたい」と思った瞬間、風邪のせいで動けない自分が情けなく感じた。
夕方、母から電話がかかってきた。
「元気にしてる?」
「大丈夫、ちょっと風邪をひいただけ」
私は答えたが、心の中では不安が渦巻いていた。
「無理しないで、栄養のあるものを食べて、しっかり休んでね」
と優しく言ってくれた。その言葉に少し救われた気がした。
夜になると、静かな部屋の中で、私は自分の体と向き合った。風邪は一時的なもので、必ず治る。そう思うと、少し気持ちが楽になった。明日には、また元気に外に出られるかもしれない。そんな期待を抱きながら、私は眠りについた。
数日後、ようやく風邪が治り、体が軽くなった。外に出ると、青空が広がり、温かい日差しが心地よかった。隣の子どもたちが遊んでいる姿を見て、私も思わず笑顔になった。風邪をひいたことで、日常の大切さを再認識した。
これからは、健康を大切にし、毎日を楽しむことを心がけようと決意した。風邪は私に、静かな時間の中で自分を見つめ直す機会を与えてくれたのだ。
立花馨
わたしすごいんだよ。
わたしはほおばる
大きな実を
とてもとても大きな実を
私の物語の
改行だ。映ればはやとちなこたえ
藻出せず
うちには
こもる。
くつべらのかたまり
イランホジャのなかみ。
地球が題材といいつつ
邦画佳作氏、
洋画まさかの
てんてこ舞い。
おわり。
勇太にシール一杯あげた。
くるしいな、ひるはこう 春はこう
なんかいやんねん
『とりとめもない話』
その瞳が他の人を映さないように。
柔らかい声が、他の人の名を呼ばないように。
とりとめもない話であなたの心を繋いで。
【とりとめもない話】*190*
コーヒー何杯かおかわりしながらとりとめもない話
ポッキーも追加で♪
お酒と簡単なおつまみで…なんならそこまで会話もなくてよかったり笑
これができるのはほんと気を許せる相手
後は…一緒の時間を過ごせるだけでシアワセな相手
どちらも、
何でもない時間が最高に贅沢な時間♡
とりとめもない話
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.12.18 藍
夏の夕方
公園の噴水の周りのベンチで
水しぶきに現れた虹の鮮やかさとか
鴨の親子の様子とか
散歩してる犬の愛らしさとか
聴こえてくる外国の太鼓の音のこととか
吹いてきた風が気持ちいいとか
まだ陽射しが力強く眩しいとか
雲が綺麗とか
見えたもの 聴こえたもの
感じたこと 思ったこと
のんびりしてる
「あっ」
お腹をリボンで結ばれて、ちぎれるくらい強く締め付けられてるよう。
僕は瓦礫の下敷きになって、人間の痛覚の限界みたいなものを感じた。
視界は暗いし、でも荻さんの周りは明るいかんじがする。
だが荻さん、と呼ぼうとしたら、ゲロッと出てしまった。
「スヒィ、スヒィ、スッ、ヒ、ヒ」こんなふうな息をする音といっしょに、荻さんの胸が大きく上下している。
その間にも倒壊は止まらないので、荻さん、僕の目の前で死なないでほしいが、僕を置いてかないで……
荻さん。黒くて、太陽に当たると赤くなる髪の毛が綺麗。
昨日ちょうど見た。冬の優しい朝、日差しに揺れる荻さんの髪。
痛みにもたれる脳みそで無事の手を動かした。シッシッ、みたいに。荻さん。
荻さんを引っ張ってここまで来た。手を繋いだのだ。
手袋越しで、だけどちゃんと指の感触がわかった。夏の間見ていた華奢な手は、白く光を透かしているみたいで、いつでもしっとり、やわらかな曲線を描いていて、そこにはほんとに重さや血が通っているんだろうか?ちょっと思っていた。
だけどちゃんと感触はあって、ちゃんと指の先は丸く、爪は固い。脳に伝わったそれらの感覚も、手の奥ゆかしい繊維も、綺麗だった。
手袋越しだったので、そのほとんどは僕の妄想かもしれない。
荻さん。今、僕から走って逃げた。
そこの背中は小さくて、リカちゃん人形みたいに僕の手で掴みあげられそうだった。
僕は荻さんにひたむきな恋をしたまま、死ぬのかもしれない。
荻さん。優しい笑顔。大きな目がゆるーっと細くなる。そんな時、飴玉みたいな虹彩がぼくのほうに向いてくれたら……
荻さん。もしかしてこれ走馬灯?
僕、とりとめもない人生
何てことはない、
ただ、とりとめのない話をするだけの行為が、
対人関係を構築する上で結構大切だったりすることを、
もう少し早く知っていれば、また違った青春時代を送れたのかもしれない。
「とりとめもない話」
あぁ、何だっけ
凄い大切なはずだったのに
断片的な記憶だけが浮いては沈む
記憶の片隅にそっとしまわれる
あなたと話したあの夢
もー。
今さらそんなこと言ったってなんの意味もないんだってば。よもやま話。あとの祭り。結論は出ない。
とりあえず、そこ座んなよ。コーヒー淹れたげるから。いつまでもクヨクヨしないの。貧乏神に憑かれちゃうよ。
いいから笑って、ほら。こーゆう時こそ笑顔、笑顔。無理にでもいいから口角上げてみ?うわ、何じゃそりゃブサイク。あぁ、ごめんごめん今のは言いすぎた。傷心してるあんたにそれは駄目だよね。
知ってる?1日に笑う時間が多い人と少ない人を比べると寿命の差が出るんだって。そーゆう統計があるらしい。詳しいことよくわかんないけど、とにかく、笑ってたほうがいいことあるらしいよ?ほら、笑う門には福来たるって言葉もあるくらいだしね。他にも、……えーと、セロトニン?とか、幸せホルモンがめちゃめちゃ出るのが笑う人なんだって。だからさ、とりあえず辛くても悲しくても笑っとけって話。え?お前はお気楽でいいね、って?そんなの、お気楽でなきゃやってられないじゃん。笑っても笑わなくても、今日やることは変わんないし。いいのいいの、悩みはあっても、全部が解決できるとは限らないからさ。だったら、笑ってましょーって話。はい、以上、“あたしの笑顔のすすめ講座”でしたっ。どう?元気出た?え?これこそとりとめのない話だって?ひどっ、折角元気づけてあげたのに。あぁ、でもいい顔してる。そうそうそれ、そーやって笑ってればまた次良いことあるよ。あたしが保証する。
とりとめもない話
突然呼び出されて
別れよなんて言われてさ
こんなの、とりとめもない話なんかじゃないじゃん
なんで、どうしてってとめても
君はもう止まらなくて
いつになったら、俺をみてくれるんだろうか。
別れたいって言うには
あまりにもあなたが辛そうで
止められなかった。
数ヶ月後、君はこの世から去ってしまった。
ほんと、ずるいなぁ。
ここでとりとめもない話をしはじめてもうすぐ100日になる。大体は創作の根やアクセントに後々使われるが、その日その日書くものなので、間接的に日記という機能を兼ねており、読み返せばその日何があったかを薄っすら思い出せる。
君がいなくなった翌日の朝の空気を思い出している。日々書き換えられていく記憶が、「これはあの日の朝の空気です」といった顔をどうにか取り繕って私にその瞬間を差し出す。その不確かで曖昧な記述や行動や現象に囲われながら、君の不在という確かな事実を抱きしめている。
毎日とりとめもない日常を送っているのに
そのままの日常を書くと
とりとめもない話にはならなかった。
カーテンを開けると
空中の何かを追って
飛び跳ねる子猫
もう
こんなに外は
暗いのに
僕は
今年の冬も
薄い毛布にくるまって
何やってんだろう
って
冷たい手をさすってる
余白には
寂しさが横たわる
隙間を埋めるように買った
きっと
他人にはガラクタで
僕にとっては暖かいもの達が
狭い部屋の中で
ぎゅうぎゅう詰め
とっくの前に
居場所をなくしてる
昔から
頭ん中は
いつも不謹慎
僕の部屋だけ
火事にならないかなぁ
あれもこれも全部
焼きつくしてしまいたい
痛み無く
ふっと死ねたらいいなぁ
亡骸は永遠に
見つからなくていい
見つかるなら
虫達に貪られ
無惨に朽ちて
綺麗に骨になってから
人知れず
静かに消えた僕を
誰がいつまでも
覚えていてくれるだろう
愛を受け取るのが
下手くそな僕は
無くすたびにいつも
思ってしまうんだ
消して欲しい
魂ごと
ミサイルが
僕の部屋だけに
僕の人生だけに
飛んでくればいいのに
「とりとめのない話」
暮れが近づいてきた。
秋の終わりからやっているのに、我が家の大掃除は終わる気配が無い。
脱いだら脱ぎっぱなし、やったらやりっぱなし、しっちゃかめっちゃかな家の中で。
クリスマスツリーなんか設置出来るわけないでしょう。
さっさと部屋の掃除しなさい、靴下を丸めて脱ぐな。
お菓子の空き箱は捨てろ、空き袋をテーブルに放置すんな。
こんな不潔な家に友達呼んでパーティーなんてしたら、明日から友達居ないよ。
うちは無宗教だからサンタさんなんて来ないし、このままだったら正月も無いからな。
テーマ「とりとめもない話」