カーテンを開けると
空中の何かを追って
飛び跳ねる子猫
もう
こんなに外は
暗いのに
僕は
今年の冬も
薄い毛布にくるまって
何やってんだろう
って
冷たい手をさすってる
余白には
寂しさが横たわる
隙間を埋めるように買った
きっと
他人にはガラクタで
僕にとっては暖かいもの達が
狭い部屋の中で
ぎゅうぎゅう詰め
とっくの前に
居場所をなくしてる
昔から
頭ん中は
いつも不謹慎
僕の部屋だけ
火事にならないかなぁ
あれもこれも全部
焼きつくしてしまいたい
痛み無く
ふっと死ねたらいいなぁ
亡骸は永遠に
見つからなくていい
見つかるなら
虫達に貪られ
無惨に朽ちて
綺麗に骨になってから
人知れず
静かに消えた僕を
誰がいつまでも
覚えていてくれるだろう
愛を受け取るのが
下手くそな僕は
無くすたびにいつも
思ってしまうんだ
消して欲しい
魂ごと
ミサイルが
僕の部屋だけに
僕の人生だけに
飛んでくればいいのに
「とりとめのない話」
12/18/2023, 9:47:11 AM