『ところにより雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
マッチを擦って温かい幻想を
ジュッ…
なんで雨なのよ!
しかも向こうの通りは降ってないじゃない!!
あーもうあーもう!
(ところにより雨)
マッチ売りの少女のオマージュ、まだまだしぶとく生きています。
[ところにより雨]
よく天気予報で聞くこの言葉。
晴れている所とは別に雨が降るところにもあるってさ、、
私の心はいつも雨。晴れてなんかいない
だれかの心が晴れている時、私の心は雨が降ってる。
ところにより雨って言葉も晴れている所がないと成立しないからね。私の心が晴れる日はいつ来るのだろうか、
ずっと土砂降りだよ
水害が起きるレベルで
誰か雨雲をどけて太陽になって私を照らしてよ
晴れにしてよ
なんで私に雨雲が来るの?
なんでヘラヘラ笑ってる最低なヤツらが晴れてるの?
おかしいよ!理不尽だよ!私ばっかり!
こんな最低な事考えてるからかもね、、ハハハ
私がみんなの前で取り繕って晴れているフリをしてる時
私の心はところにより雨が降り続いてる
【ところにより雨】
ゆっくりと息をする。気持ちの整理をつけるみたいに、なにかの暇乞いをするみたいに。あなたのことを考えるたびに、私の心は不思議と複雑になっていくようだ。
あなたが好き、と思う。なんだか認めたくない、と思う。好きになっていいのかな、と思う。絶対嫌われてる、とも思う。曇り、ところにより雨だ。
上を見上げれば、今日も今日とて綺麗に光り輝く太陽が晴天に浮かんでいるのが見える。
「はぁ、晴れは眩しくて嫌いだな」
「全部全部実際になれば嫌いでしょ。事実、昨日雨がどうとか言ってたじゃん」
それはそうなんだけども。僕に対して友人は今日も冷たい。上で輝く太陽とは真反対である。まあそもそも、晴れも曇りも雨も、何事も利点欠点があるものだ。そして、利点より欠点のほうが人は気にするというもの。少なくとも僕はそう思っているので、僕は全て実際になれば嫌いということが多い。
友人と家に帰るまでの道を歩く。昨日の影響でできた水溜りを遊び心で踏むとぴちゃぴちゃと音がする。少しはねたそれは、僕の足についた。
「ぅわっ、冷たっ」
「バカじゃん」
思わず漏らした言葉に、そう返される。本当にこの友人は……。力強く道端の水溜りを踏んだ。それは当然、友人にかかる。友人は少し固まったあと、僕をポコポコと叩いてきた。少し強くて痛い。でも―――とても、楽しそうではある。
前は、この友人はこうではなかった。とある災いにより周りのものを失くした友人は、その目に光を宿しておらず、ずっと泣いていた。こんな、晴天のような顔ではなかった。
「……」
とある災いから十数年経って、人々は回復した。もう、昔みたいに家で泣き続ける人も、道端で路頭に迷い泣き続ける人も、来るはずもない待ち人を待って泣き続ける人も、だいぶいなくなった。そう、昔はところにより晴れという状況だった。
だが今はどうだろうか。
「ちょっと、何考えてんの?」
「……なんでもない、きっとどうでもいいことさ」
僕らにとっては、きっと。いい方向に転んだに違いない。ただ、ただ―――少し、寂しいだけだ。回復した友人は、皆々と遊ぶようになった。それはいいことだけど……逆に僕は、遊ぶことがなくなっていったのだ。
「まあいいや、帰ろう。特別な存在も今待ってるし」
「特別な存在……ああ。あいつはあいつのような存在を見つけられるのかな、果たして」
もうずっと、友人は別の人を考える。
ところにより、晴れ。数少ない人々だけ晴れにいて、その他大勢は救われない雨の中に昔いた。けれど今はそうじゃなくなった。
ところにより、雨。その他大勢は救われた晴れにおり、未だずっと囚われ続けた数少ない人々は雨の中に居続ける。
「?ねえ、大丈夫?」
どれだけ経とうと、どんなことが起きようと、晴れの中を歩く人は必ずいる。雨の中を歩く人は必ずいる。ところにより晴れだった友人は、ところにより雨になった。なら、なら今の僕は、―――。
「特別な存在が待ってるんだって。行ーくーよ」
考え事をしていれば、むすっとしている友人が目に入った。ああそうだ、今は僕の心情なんてどうでもいい。特別な存在を、特別な存在に戻してやらなければ。
そのためには、僕はところにより雨でなければ。元気付ける人の元気がないなんて、本末転倒もいいところだ。ところにより雨、ところにより雨。僕の心には災いにより少し水溜りができてしまったが、それだけ。大丈夫、大丈夫。
「はいはい、わかったよ」
どす黒い嫉妬心が雨雲にならぬよう、押さえつけて。友人は、友人。そこを外れることも上に行くことも、ありえない。ありえてはくれないのだから。
―――今日の天気は、やっぱりところにより雨、だ。広範囲は晴れでなければ、そうでなければならない。
友人の隣を、友人として、広範囲晴れの範囲であるここを通り、家に帰った。
僕は雨が嫌い。嫌いでたまらない、君が傘をささないから。
傘をさしだしても、「俺風邪引きテェんだわ」と笑って聞かない。君の制服は雨に遊ばれて透けていく。それを見た女子達が黄色い声を上げる。…憎くて、悔しくてたまらなかった。
「良い加減にしろよ。…僕をなんだと思ってッ」
急に服を掴まれた。可愛いと思ってしまう。
俺は雨が好きだ。雨が降る時、俺は傘をささない。
ささなかったらこいつが怒るのを知っているから。
俺の為に必死になっている恋人がたまらなく好きなのだ。
「ア"ー、悪かったわ。…わりぃわりぃ。」
そう言って、拗ねた恋人の頭を撫でて歩き出す。
…こいつの好きな飲み物でも奢ってやるつもりだ。
俺たちの日常はところどころ雨。
あなたの所
雨降ってますか?
所により雨だって、
この空は
繋がっているのにね、。
ところにより雨
天気予報、『ところにより雨』らしい。
自分の心の気持ちもそうかも。
強がりを流すにはちょうどいい。
朝に落ちる
晴れの陽射し
アスファルトの焦げる匂い
混じる水蒸気
濡れた洗濯物
ふと気づく
#ところにより雨
どうしてか、この一帯だけ雨が降っていた。
さっきまでの空が嘘みたいに、静かに、確かに濡れていく。
予報にはなかったはずなのに、傘なんて持ってきていないのに。
濡れること自体は、嫌いじゃない。
けれど今日に限って、それが妙に心に触れた。
肩を叩かれる。
振り返るより先に、澄んだ声が届く。
雨音のノイズに紛れることなく、まっすぐに耳の奥へと落ちてくる。
「ところにより雨、だって」
翳された傘の内側で、
悴んだ指先に、ゆっくりと血が巡る。
ところにより、なんて。
こんな曖昧な線引きでは足りない。
いっそ、このまま強く降り続けばいい。
境界なんて消してしまうくらいに。
そうしたら、きっと貴方は
今みたいに、理由もなく隣にいてくれる。
――それだけでいい、と言えたらよかったのに。
もし許されるのなら、
この雨ごと、貴方を引き留めたい。
濡れてしまえばいい。
戻れなくなるくらいに。
そのまま静かに、
ふたりで、同じ深さまで沈んでいけたなら。
「ところにより雨」
天気予報でよく使われる「ところにより雨」。
それは、晴れている場所もあるからこそ使える言葉。
私の心の中も、こんな土砂降りの雨ばかりではなく、晴れている場所があればいいのに。
貴方を喪ってからは、私の心はずっと全てが土砂降りのまま。
いつかは晴れの日も来ると知っているけど、そのいつかがまだまだ先な事も知っている。
だって、今でもこんなにも貴方を求めている。
淋しいよ……
#ところにより雨
今日私と僕の見た空を切り取って
見比べてみたならば
どちらが本物か気づけるだろうか
私の空は雲一つなくて
僕の空はあいにくの曇天
でもね
どんな空でも
結局繋がった同じ空
【ところにより雨】
今日のお天気占いは、「ところにより雨」だった。
雨といえば、悲しみのことを指していることが多いと思う。
ということは、今日、私は悲しみに見舞われるということになる。それが少し怖い。
気になるのは、「ところにより」というところ。
つまり、ただ悲しいだけで終わるわけではないってことだ。
むしろ、雨は降るけど、雨をわざわざ書かなきゃいけないくらい、雨の時間は少ないのかもしれない。
それならいっそのこと、他の時間で雨をかき消せるくらい、楽しいことをしてしまおう。
そのまま、私に降る雨も、ある意味楽しめてしまうくらいに。
ところにより雨。天気予報が言っていた。
「ところにより」とは予報対象エリアの半分(50%)未満の狭い範囲で、雨や雷などの現象が散発的に発生することを示す表現らしい。これはネットで言っていた。
もしかして、この辺りも雨の対象なんじゃあないかしら。そう思って耳を傾けていると、どうやらこのあたりは対象から外れているらしい。なぁんだ、心配して損した。
きつね色に焼けた食パンを齧る。小気味いい音がして、なんだか気分が良くなった。
あ、今日雨だって〜
傘持ってた方がいいかも
あぁ〜、、。でも、、。微妙だなぁ、、。
帰ってくる頃にはやんでそうなんだよね。
雨かな〜って思って傘持ってて、
帰りに晴れてたら傘忘れるよね〜、、
ほんとなんなんだろうね、あれ。
毎回毎回朝に忘れないようにって考えとくんだけど、
帰る時には忘れてるんだよね、、。
まじでどうにかできないんかな、、。
あ、時間だ。
もう写真に話しかけるのも飽きたなぁ、、。
あともうちょっとで会えるね!
じゃあ、逝ってきます!
【ところにより雨】
《ところにより雨》#20 2026/03/24
「春雨じゃ、濡れてまいろう」
「何それ?真希」
「知らん」
即レスに、樹里は目を丸くする。
「知らんって」
「こんな時にさ、おやじ殿が良く言ってたからさ」
今どき珍しい、時代劇とかが好きだったおやじ殿。
放課後、にわか雨。見上げると、桜並木。この程度の柔らかな雨なら、散ることもないかな。
「まあ、超よゆーってことじゃない」
「そか」
折りたたみを広げかけた樹里が、それをしまう。ああ、相合傘も悪く無かったけど。
「そいえば、この時期だったっけ」
樹里が手を繋いできた。
「うん」
命日。
「今度の休み、行ってくるからさ」
「うん、気にしないで」
デート日和だけどな…あ!
「樹里も一緒に行こ」
「いや、でも…」
「全然、気にしないで。おやじ殿も会いたがってるよ、きっと」
幼稚園からの友達の中で、樹里だけは妙におやじ殿と馬があって。樹里んちとは、家族ぐるみの付き合いってやつだ。
「じゃあ、お母さんに聞いてみる」
「うん、母上も喜ぶよ」
張り切ってお弁当を余分に作る姿が目に浮かんだ。
「お墓参りついでにお花見しよ」
「うん」
「あとさ…」
ニヤっと付け加えた。
「娘さんを私に下さいって、伝えてあげてよ」
樹里の手の、握る力が一瞬強くなった。
「いやいやいや」
「いや?」
樹里の横顔は、赤い。
「嫌、じゃ…ない…」
「やった!助かるよ」
「助かる?」
「うん」
こんな日でも、あの日のことを思い出すような、こんな、にわか雨の日でも。
「樹里がいてくれたら、あたし、超よゆーだから」
樹里の目が、私を見て、ニカッと微笑んでくれた。
「分かった。真希が嫌って言っても、この手は放さんから」
「うん」
いつの間にか、雨は上がっていた。
きっと、来年の今頃も、私の心は雨模様だけど。
でも、樹里がいてくれたら、平気だ。
春雨じゃ、濡れてまいろう。
喜びを分かち合いたくて、弾んだ気持ちで話したのに…
あなたの言葉は否定と注意しかなかったね。笑顔はなく、しかめっ面でね。
春の雨が春を連れてやってくる
時折、霧雨になる
山の中の宿場町の面影が残る小さな街角に
春の鳥がやってきた
雨の中、橋桁で雨宿りをしている
昔のこの町にも宿が多くあったのだろう
ところにより雨
空が曇ってきた。機嫌が悪くなったのかな。
そういえば、雨が降る予報だったっけ。
なんで、あなたは追いかけてこないんだろう。
何も考えずに飛び出してしまった。
あなたは忘れてしまったんだね。
私が見せていた細やかな予兆に気付かなかった。
私の居場所を作ってくれたのに、其処にもういたくはない。
あなたが掴んだ私の手から伝わる温かさはこの雨の冷たさに
流されてしまったね。
あなたの呼ぶ声も雨が掻き消してくれる。
ここはもういたくない。
雨が傷口を綺麗に洗い流してくれる気がした。
ところにより雨が降る。心には晴れ間が見えた。
『ところにより雨』
予報は、ところにより雨。
あわよくば、その『ところ』が
僕たち二人の場所でありますように。
相合傘の口実を、ください。
夕飯を食べられるようになった。口の中が乾燥でめくれて、物を口にいれても噛めなかった。それでも食べなければと思い、ひと噛みするごとに白湯を含んだ。飲み込もうにも、嚥下できず、白湯で流し込んだ。唇がめくれて腫れ上がって感覚がなくなり、汁物が食べられなかった。温度のあるものは舌にしみて痛くて。
食べる、飲み込む、という事に全神経をかけた、今までに一時期までは、魚や肉も普通に食べて来た。ずいぶん前までは牛タンだって、何も思わずに食べて来た。だけど、食べる、という尊い営みは、口から命を入れるという事で、どんな命を自分の命とするのかを、わたしはわかっていなかった。
いただきます、とごちそうさまを丁寧に言えば、何だって食べてもいいとさえ思っていた。だけど、違った。
わたしが、ヴィーガン食をこれからもしたところで、動物は誰かの手によって殺されていく。その『誰か』は、わたし自身だ。いくらどんなに、動物性のものは食べません、と言ったところで。
だけど、思う。言霊は生きている。わたしが伝えた事が空に漂って、必ず、思いやりがあり世の中の不条理に心を痛めている誰かが、必ずキャッチする。わたしの事なんか知らない知りもしない誰かが、「あ、もう今日から魚も肉も卵食べなくていいや、ピザもケーキも要らない」と、突然思い始めるかもしれない。
一瞬の休みもなく絶え間なく神様の働きがあるから、と、わたしは信じている。
今日は地主さんに、助けていただきながら畑を耕して土を柔らかくして、新しい畝が出来上がった。
明日、目覚めないとしても今日に満足している。