夕飯を食べられるようになった。口の中が乾燥でめくれて、物を口にいれても噛めなかった。それでも食べなければと思い、ひと噛みするごとに白湯を含んだ。飲み込もうにも、嚥下できず、白湯で流し込んだ。唇がめくれて腫れ上がって感覚がなくなり、汁物が食べられなかった。温度のあるものは舌にしみて痛くて。
食べる、飲み込む、という事に全神経をかけた、今までに一時期までは、魚や肉も普通に食べて来た。ずいぶん前までは牛タンだって、何も思わずに食べて来た。だけど、食べる、という尊い営みは、口から命を入れるという事で、どんな命を自分の命とするのかを、わたしはわかっていなかった。
いただきます、とごちそうさまを丁寧に言えば、何だって食べてもいいとさえ思っていた。だけど、違った。
わたしが、ヴィーガン食をこれからもしたところで、動物は誰かの手によって殺されていく。その『誰か』は、わたし自身だ。いくらどんなに、動物性のものは食べません、と言ったところで。
だけど、思う。言霊は生きている。わたしが伝えた事が空に漂って、必ず、思いやりがあり世の中の不条理に心を痛めている誰かが、必ずキャッチする。わたしの事なんか知らない知りもしない誰かが、「あ、もう今日から魚も肉も卵食べなくていいや、ピザもケーキも要らない」と、突然思い始めるかもしれない。
一瞬の休みもなく絶え間なく神様の働きがあるから、と、わたしは信じている。
今日は地主さんに、助けていただきながら畑を耕して土を柔らかくして、新しい畝が出来上がった。
明日、目覚めないとしても今日に満足している。
3/24/2026, 11:31:10 AM