『つまらないことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
つまらないことでも
好き、楽しいと思えば
楽しいことになる
お題[つまらないことでも]
No.50
「あなたの人生です、好きなように生きていいのですよ」
そう言われると、困ってしまう。
私はアイデンティティがない、それは出口のない迷路を彷徨っているようなもの。
「では、好きなものはありますか?」
どの程度のことなのか?
好きなものはあるが、ライフワークと呼べない。
ただ私はその世界に潜って、そこの住人でいたいのかもしれない。
「充実した時間を過ごせていますね」
本当にそうだろうか?
自分にとって価値がある時間は、他者にとって興味もなく、無駄であるかもしれない。
「あなたの人生ですよ、あなた以外のことは一度忘れましょう」
忘れていいのか、考えたことがなかった。
大したことではない、でも私にとっては大切なこと。
このまま守り続けて、育てられるだろうか。
「その気持ちを忘れないで下さいね、いまのあなたはとても素敵ですよ」
私の心の何かが溶け出す、それとと同時に頬に伝うものを感じた。
『つまらないことでも』
つまらないことでも
君と居ればつまらないことでも楽しい。
よくある少女漫画の常套句の言葉。
恋人同士であればつまらない時間がない、それはきっととても幸せな事なんだろう。
けど、僕らには、正確には僕にはそんなつまらない時間はない!常に忙しい…。要領が悪いのもあるけど、すぐに考え込んでしまう癖もあっていつの間にか時間がなくなっている…毎日慌てて過ごしている。
そんな僕をしりめに僕の恋人は時間に余裕を持って動いてる。僕が思考の世界に入り込んでも、ご飯の当番で準備が出来ていなくても、君はその全てを無かった事にしてこれからの時間に余裕を持たせてくれる。
何度君に謝罪とお礼の頭を下げた事か…君にとっては迷い癖や考え込む、そんなことをしている時の僕といる時間なんてきっとつまらないだろう…。それでも君は、嫌な顔だけで済ませてくれる。それでもと、納得のいかない顔の僕を見て君はため息を着いて言った。
「どうせつまらないことでも考えてんだろう、でもそれはてめぇにとって有意義な時間で、のちに俺にも関わってくる事でもある。どんなくだらねぇことでも悩んだり、敷き詰めたり出来んのがてめぇの短所で長所だ」
まさかそんな事を考えてるなんて思いもしなかった。
4日目:お題『つまらないことでも』
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「犬ってさ、毎日同じことの繰り返しで飽きないのかな」
飼い犬を散歩させながら、僕は彼女の質問に答えた。
「尻尾振ってるから、楽しいとは思ってると思うけど」
「ふーん、毎日同じルートを散歩して同じ人と遊んで、『つまらない』とか、『刺激が欲しい』とか考えないのかな」
彼女はそう言って、縛っていた髪をおろした。
知らない香りがフワリと香る。
「君にとってはつまらないことでも、僕は毎日幸せだったよ」
「…そっか。」
じっと犬を見つめたまま、彼女はそう言った。
彼女の左手に、「離婚届」と書かれた紙はあったが、僕があげた指輪は無かった。
しっかり構成したり
ちゃんと校正したり
そういうことは今も前も出来てなくて
とりあえず書き連ねているだけだけれど
そういうことでも
積み重ねていけば何かの訓練にはなると思っている
つまらないことを
つまったものにするために
少しでもちりつもに
その中から原石を探して
磨くことが今の目標
/8/4『つまらないことでも』
つまらないことでも(2023.8.4)
帰り道、友人の後ろ姿を見かけて声をかけようとして、その隣に人影を見つけて、口にしかけた言葉が空気に溶けた。
別に声をかけたってあの子は気にしないだろうし、込み入った話をしているなら邪魔しないように軽く挨拶をして通り過ぎればいいだけだ。あの子は、そういう子だ。わかっているけれど、なぜだか私は、息を潜めて、前を行く二つの人影が見えなくなるまで俯いていた。
次の日、昨日のことをあの子に話したら、「え、声かけてくれたらよかったのに」って。やっぱり、そんなに気にすることじゃなかった。
そんなことはわかってた、わかってたけど、私の隣にいない君は、なんだか私の知らない君みたいで。
「なんて声かけていいかわかんなくてさ、つまんないことしか言えなさそうだし?」なんておどけてみせた私に、「つまらないことでもいいじゃん、一緒に帰れたらよかったのに」って言う君。
そうなんだけど、そうじゃないんだ。きっとこれは子どもっぽい気持ちで、無理に名づけるとしたら「嫉妬」や「独占欲」なのかもしれない。
ただ、私以外の人に笑いかけないで、なんて、言えるわけがないから。
だから私は今日も、わざとらしい笑みを貼り付けて、君の友達という道化になるんだ。そうすればするほど、君に相応しくない私になるのに。
つまらないかどうかはさておき、今はやれる所からやっていくのみ。自分が変わるために出来ることを少しずつやるだけ。周りの人とはペースが違うかもしれないけど、このままでいたくはないし、私は変われると信じているので前を見て歩く。恐らく私はそういう愚鈍な人間なのだと思う。でも良かったらこれからも見守っていてくれませんか?然るべき時には又チャンスを下さい。
走る事も、好きな人の側で過ごす時間も、体を解す事も、頭を解す事も、心を癒す事も、自分を解放する事も、人と繋がる事も諦めない。むしろここからだと思ってる。
自分の人生自由に生きたいの。だからまだ諦めない。
つまらないことでも
やらなければと思うと
すぐ眠くなるんだよね
私、自己中だから
やらない
気がむいてから
やる
そんな時
やりだしたら
意外と
楽しかったり
新しい発見が
あったりすることもある
気がむくまで
待つのも
いいかも
流れる景色を見ていた。
夕日を右手に走る列車から見える景色はいつもと何変わらぬもので、だが少しだけ違っていた。
ふと、窓に着いていた跡が目に止まった。普段何気なく使っていた電車。果たして私は今まで、モノに対して疲れるという概念を持っていただろうか。あの跡はただの汚れ?違う。今日も一生懸命にたくさんの人々を運んだ証だ。
『今日も一日お疲れ様です』
と、心の中で労った20分。
物語を綴る
毎日、毎日、思うままに物語を綴る
そのうちネタが尽きる
そんなとき、ふと周りを見渡す
ちょっとしたことも、小説になる
ちょっとしたことでも、小説に生まれ変わる
小説を書くようになってから
つまらないことでも
小説に生まれ変わらせることができるようになった
『つまらないことでも』
#つまらないことでも
つまらないことでも笑い合える人がいる…
これってさ一番幸せだよね( ´∀`)
“人は一人では生きていけない”
これってさ
まんざら嘘じゃないみたい…
笑えないくらい腐ってるとき
誰かが“察して”つまらないこと言ってくれたら
「つまんねぇ〜なぁ〜www」って
大口開けて笑えるじゃん!
ありがとう
一人じゃどうにもならなくて
辛くて苦しくて…
毎度毎度のつまらないその笑いのセンス…
最高!!
そのつまらなさに何度も何度も助けられてる
どんな時も“察する”ことができる…
そんな人でいたいよね<( ̄︶ ̄)>ウンウン
🌈黒猫のつぶやき🌈
苦虫を噛み潰したようなつまらない顔は
人に見せるもんじゃないよ
鏡見てみ?って言いたくなるよな
つまらないことでも
「それで俺は…って、すごい俺自分の話してるね、ごめん、」
「いいよ、晶が話すの聞いてると…なんだろ。力緩むから。」
「つまんなくて眠くなるって?」
「ち〜がうよ、はは…つまんない話でも安心するってこと。」
「あ〜…まあそれはそれで愛か〜。」
「まあ〜愛かなぁ。」
「そこは断言してくれよぉ。」
「はいはい。愛愛。」
「二回言っちゃだめなのよ…。」
どんなつまらない会話でも、切り上げようとは思わないのは
君だから。
真夏日
夕方に気温がぐっと下がって
涼しげな風が舞い込んでくる
その瞬間だけ、夏が好きになる
何があろうと
主が望むなら
すべてやり遂げよう
辛かろうと
苦しかろうと
すべて、やり遂げよう
ありがとう!と
大声ダミーロック
[つまらないことでも]
つまらないことはやらなくていいや。
そんなふうに考えて、その日から楽しいことだけをすることにした。毎日毎日楽しいことばかりをしていたら、ある日、していたこと全てがつまらなくなった。
どうしてだろう。考えても考えても分からない。
分からないから今度は今までつまらないと思ってしなかったことをすることにした。
そうしたら、つまらないことをどうしたら面白くて楽しいものにできるかを考えるようになった。
以前はあんなにもつまらなかったものが、自分の頭で考えて工夫して、そして自分の手で新しく生まれ変わらせていったら、以前のつまらないものは、もうつまらないものではなくなった。
つまらないことでも、こんなにたくさんの可能性を持っていたのか。
そう気付いたらもう世界が丸ごと楽しさで溢れてきてワクワクした。
【つまらないことでも】
いつも美味しいご飯を作ってくれるところ。
自分のことを後回しにしちゃうところ。
雨の日は駅まで迎えに来てくれるところ。
涙もろいところ。
何でも一生懸命に笑うところ。
たまにこだわりが強いところ。
食の好みが合うところ。
ホラー映画を頑張って見ようとするところ。
つまらないことでも全力で笑うところ。
まだまだあるよ。キミの好きなところ。
永久に溢れてくるから数えきれない。
だってキミの全てが愛おしい。
つまらないことでも、面白いことでも
やってみないと分からない。
【つまらないことでも】
「お、あの猫、アレに似てる。昔、近所に住み着いてて、春歌が家に連れて帰るって大騒ぎしたやつ」
言いながら夜雨が指差した猫は、ブロック塀の上で細長くだらりと伸びていた。声に反応したのかこちらを向いて、くわりとあくびをひとつ、顔を伏せる。言われて思い出したそれは確かに、ハチワレの歪み具合も仏頂面も、大変よく似ていた。
「つまんないこと覚えてるなぁ」
苦笑混じりの春歌に、夜雨はニヤリと、ひとつ笑った。
「アレは春歌が木登りしてみたいって聞かなくて、シャツ引っ掻けて破いた木」
「あそこに干してある洗濯物は、春歌のお気に入りで毎日のように着てた服と同じ柄」
「あの花は春歌が良い香りだって言って、家の庭にも植えてってねだってたやつ」
「春歌が思いっきり躓いてコケて、おでこから血ダラダラ流してて、本人はビックリしすぎて笑ってたのに、怖くておれが泣いた段差」
ふたりで歩く道すがら、記憶に、心に触れるものを、夜雨がひとつひとつ指差していく。春歌はそれに笑ったり、怒ったり、少し拗ねてみたり。
それから通りかかった自動販売機で夜雨は立ち止まり、一本のジュースを買った。
喋りすぎて喉が渇いたのかと思ったら、かがんで取り出したまま春歌にホイと手渡す。
「それでこれが、この間春歌が好きだって言ってたやつ」
春歌のするとりとめもない話をいつも、聞いてるんだか聞いてないんだかわからない態度で適当に相槌を打つだけのくせに、そんなことばかり覚えている。
くだらない思い出も、全部。
ありがとうと受け取って、春歌は体中いっぱいになった気持ちをごまかすように、ぴょこんとひとつ、両足で地面を蹴って跳ねた。そうして立った自動販売機の正面、お金を入れてボタンを押す。
買うのは、小さな夜雨が好んで毎回飲んでいた、ぶどう味の炭酸飲料だ。
つまらないことでも
楽しみを見つけられる人でありたい