『だから、一人でいたい。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君があの子と結ばれる為に僕は君を応援するよ。
だから今は、一人でいさせて。
今ゆっくりしたいから一人にしておいてくれないか?
その後の彼の行方は分からない。
「メグちゃん、スマホを貸してくれないか?」
師匠は不意にそんなことを言った。スマホというと、個人情報の塊。今やそのかまぼこ板くらいの物体に、その人そのものの情報が全て詰まっているといっても過言ではない。一般的な女子高生なら、たとえ仲が良くても人に触らせたくはない代物だろう。
「師匠、何に使うんですか?」
私はそう言いながら親の連絡先しか入っていないスマホをいとも容易く師匠に渡した。
「エゴサだよ。エゴサ。エゴサーチって言うんだっけ? 僕の過去の殺人事件が今どうなっているのか知りたいのさ。人を殺した僕の扱いがね」
師匠はスマホ……というかインターネットに繋がるものを何一つ持ってない。理由は『依存してしまうから』らしい。青空文庫を永遠に読み続けてしまうみたいだ。
「とりあえず一番上の記事でいいかな…………」
記事を黙読しているのだろう。気になるところは記事の概要よりも、その記事のコメント。昔は殺人を犯した師匠のことを全員が全員悪だと決めつけていたが、時間が経つに連れ、師匠擁護派や師匠を神格化した宗教、模倣犯まで現れ、顔写真も出てないのに神の代理人なんて呼ばれたりしていた。
「宗教は規模を小さくなったが継続的に活動を続け……また模倣犯を作り出そうとしてる……」
師匠は、ありがとう、と言いながら、ため息をついてスマホを返してくれた。
世間に与えた影響は小さくはない。人の噂もなんとやら。師匠の殺人事件も今や過去の負の遺産。
それでも師匠は私の目の前で息をして、生き続けている。私のために。師匠の本音は分からない。でも、なんとなく分かる。
俗世にまみれず、自由な人生を過ごしたい。
だから、一人でいたい。
【だから、一人でいたい。】
私は何も出来ない
何をやっても失敗ばかりで
責任を感じてしまう
迷惑をかけてしまう
何をしても周りに迷惑ばかり
何をしても迷惑をかけるなら
一人でいたい
何も出来ない。
だから、一人でいたい。
寂しいし、悲しいけれど
”大切”を作ってしまったら、失う時が辛いから
ギワ
今日もボクは、偽笑を浮かべて心を隠す
---二作目---
どうせ置いていかれるのなら
どうせ捨てられるのなら
初めから、独りで居た方が楽だと思った。
出来るだけ愛想悪く接して、言葉遣いも荒くして
誰にも近寄られないようにしてきたつもりだった。
なのに
なんでおまえは、そんなボクに突っかかってくるんだ。
なんで、そんな笑顔を、ボクに向けられるんだ。
もう辞めてくれ
お願いだから...
ボクの中で、おまえの存在を大きくしないでくれ
そうしないと...
いざと言う時、離れられなくなってしまうだろう
#だから、一人でいたい。
374作目
「だから、1人でいたい。」
もう疲れた。人間関係に。
今日は友達に久しぶりに会った。
楽しかったが話しているときに、質問攻めになり、困ってしまった。
久しぶりに会うと、色々根堀張り聞かれるから嫌になる。だから、1人でいたい。
当分、私は一人だろうな。と今日の日記を書きながら、私は思ったのだった。
「だから、一人でいたい。」
疲れた、誰もいない空間へ行ってみたい。
そこで思いっきり寝たい。
なぜって、私の心を見透かした様な目で見てくる優しい人がいて、その優しさが怖いから。
だから、私は一人でいたいんだ。
「だから、一人でいたい」
映画を観る時は、一人でいたいと思う時がある。
もちろん他の人と観て、感想を言い合いたいし、
感動を共有したい。その時間は楽しい。
でも、集中して観て映画の世界にハマりたい、
泣ける映画を観たら遠慮せずに泣きたい、
という時もある。
そういう時は"だから、一人でいたい"だ。
もう迷惑かけたくない
連帯責任とか無理
役割分担とか責任重大なの嫌
考えるの疲れる
親切に接するのキツイ
他人のこととか考えたくない
気を使わないといけないの辛い
意見を否定されたくない
だから一人でいたいんだよ
みんなで一緒に寝ると
ボディアタックやキックやパンチが
飛んでくる
だから、1人でいたい。
いや…1人で寝たい。
✴️105✴️だから、1人でいたい。
あとがき
睡眠大事🥺
ほら、そうやって。
心地いい言葉でわたしを騙さないで。
いつまでもそばに居るだとか、
嫌いになることはないだとか、
わたしといる時がいちばん楽しいだとか。
嘘ばっかり、その場の気分で発せられた言葉たち。
わかってた。わかってた。わかってたのに。
わたしは時々、誰かと”二人”でいたくなる。
こんな気持ちになるのなら、
さみしい気持ちに、虚しい気持ちに、
深く、深く、ずぶずぶと、
沈みこんでしまうくらいなら、
───最初から、ひとりでいさせてくれたらよかったのに。
『だから、一人でいたい。』
お題「だから、一人でいたい」(雑記・途中投稿)
……いや結婚したいけど。
まあ気の合わない人といるよりは一人の方がマシだよね。
昔働いていた、フルタイムのアルバイトを思い出した。
何がきっかけだったか、仕事内容の違う、割と年の近いAとご飯を食べるようになった。
一緒に食べていた他の人が家庭の事情で仕事を辞めたせいだった気がする。
ただ、そのAと私は気が合わないと思っていた。自分の考えが正しいと思い込んでいる感じとか、いい年して仕事帰りの寄り道に口出してくるところとか。
三十近いのに金銭面に強い制限を掛けられている辺りから結婚詐欺に遭ったのでは、と推測していた。
Aと同じ学校を卒業した後輩の友人Bには話したんだけど、本人には確認していない。ちなみにBもAの事が苦手。
アルバイト先は倉庫の軽作業だったから、休憩用の椅子は多少あるものの基本的に机がなく、食堂で食べると決まっていた。
一階は喫煙可、二階は禁煙。
私は煙草が嫌いだから二階を使っていた。……階段を上がるまで煙草の匂いと煙に覆われるのが本当に不快だったけど。
特に約束もなく、別々に食堂に行っていつも同じ席に座ってAとBと私の三人でご飯を食べていた。
でも、Bが休んだ時はAと二人きりになるのが嫌で、一階で一人でご飯を食べていた。
それを何回か繰り返したある時、Aから「今日一緒に食べて良い?」と聞かれて、つい「なんで?」と返した事がある。
Aと一緒にご飯を食べたくないから、同じ席を避けてわざわざ煙草臭い一階で食べているのに、Aと同席するなら一階を選ぶ理由がなくなる。
空気が読めないAもようやく察したらしく、以降は聞かれる事がなくなった。……Bが仕事をやめてからは私が誰と食べていたのかは全く記憶にないけど。別の人が入ってきたのは覚えているから三人に戻っていたのかな?
まあそこからもう少しして私も辞めたけど。さっさと次を決めようと思っていたのにダラダラと続けてしまった無駄な年月。
やけに気の合う人がいたり、そこそこ仲のいい人ができたり。最初はそうでもなかったのに、何がきっかけだったか、一度一緒に出掛けた人もいたなぁ。
あなたの事が嫌いだから、二人でいるよりは一人でいたい。そんな話。
誰かを傷つけてでも
自分を守りたかった
自分に冷たい世間が
本当に嫌いだった
ずっと孤独で
一人で構わないと思ってた
だけど
差し伸べてくれる手や
誰かを心配する優しい声
自分よりも大切な人達
その存在を知ってしまうと
求めてしまうし
自分もそうでありたい
誰かの人生の歯車の一端を担えるなら
幸せなんじゃないかな?と考えた
だから一人にはもうなりたくない
だから、一人で居たい。
地味な仕事はもう懲り懲りなんだよっ!
by風呂のフタ
大人数でワイワイするのも
数人でドライブするのも
二人で雑談をしながら食事するのも
一人で趣味に没頭するのも
頻度が高すぎなければどれも楽しめる
そして、どれも大切な時間だ
誰かといる時間ばかりだと
楽しさが疲労になってしまう
だから、一人でいたい
気を張ってるのがしんどい。無意識に気を使ってしまうから、使わなければいいというものでもない。自然体でいられない。自分の内面を理解してもらえるか、理解までいかなくても受け入れてもらえるのか。受け入れてもらえないだろうと思ってしまう。
だから、一人でいたい。
「私に近付く人にはいつも隣に誰か居て、最終的にはみんなその人の所に戻りました。だから、一人でいたいのです」
そう言って彼女は笑う。僕は手を差し伸べて「僕はそんなことしないさ」とどこかの王子にでもなったつもりで言った。
彼女は僕をじっと見つめてから、子どものいたずらを見つけた母親のような顔をしてその手を軽く払いのける。
「貴方もそうよ、伊吹さん。貴方既婚者でしょ?」
形の良い唇から背筋の凍るような声が出た。僕は抜かりなく外した筈の指輪をはめていた指を確認する。彼女は呆れた溜め息を吐く。それを聞いた瞬間、自分が鎌をかけられた事に気が付いた。
「もう騙されるのは懲り懲りなの」
そう言う彼女の目は、ゴミを見るようだった。僕は何も言えないまま、彼女の営む書店から出ていった。
日々家
湯かごを振りながら、ふらふらと歩く。
町中はいつも通り、温かい電球の明かりが窓から漏れていた。
かごの持ち手につけた根付けの鈴が、ちりん、と鳴った。
茜色の夕暮れが、空を覆って。
鳥たちの黒い影が、悠々と空を横切っていった。
喉が鳴った。
湯かごの中に買っておいたビールの瓶が、タオルに包まれて汗ばんでいた。
かごは一本のビール瓶には些か広いようで、タオルを巻いてもまだかごの内には隙間が空いていた。
ひぐらしの悲しげな声が、ポツポツと降っていた。
あの時の夏も、こんな風にひぐらしが寂しげに鳴いていた。
あなたはこちらを見て、楽しそうに笑って、ひんやりと汗ばんだビールの瓶をこちらに差し出した。
まだ未成年だった私は、首を横に振った。
それでも先輩は楽しげに笑って、中身の目減りした方のビール瓶を煽った。
「成人したらさ、…来年か。来年はさ、一緒に飲もう」
死ぬほど旨いからさ、そう言って先輩は本当に楽しげに踵を返した。
逆光で、先輩の後ろ姿は切り絵のように黒々とはっきり見えた。
夕日が真っ赤で眩しかった。
この温泉街に連れてきてくれたのは、先輩だった。
「特別に、夏にとびきり良い穴場を教えてあげるよ」
得意気にくしゃりと笑った先輩の手を、私は斜に構えた憎まれ口を叩きながら、握った。
それからというもの、毎年、私と先輩は二人でここへやってきた。
温泉に入って、冷たい飲み物で火照りを覚まして、くだらない話をしながら、夕涼む町をふらふらと歩いた。
この夏の密かな楽しみを共有する証の根付けが、手元の湯かごに揺られて、ちりちり、と鳴っていた。
ある日、先輩は消えた。
何があったのか、何が原因か、私には分からなかった。
私は先輩の数いる後輩の一人にすぎなかった。
大学の、ちょっと仲の良い、気に入られて、可愛がってもらっている後輩でしかなかった。
だから私は何も知らない。
先輩の住所も、苦悩も、過去も、交友関係も、他の趣味も。
先輩だって、私のそれらを知らなかっただろう。
でも、この夏の日の温泉街の散策だけは、私だけが知っていることだった。
ここをそぞろ歩く夕暮れは、私にとって先輩とだけの想い出だった。
だから、一人でいたい。
今日だけは、一人でいたかった。
仄かに温泉の硫黄の香りが香った。
栓抜きを取り出して、ビールを開けた。
先輩がいつもしていたように、直接口をつけた。
弾けるような麦の香りと苦い風味が、ごくり、と喉を抜けていった。
確かに、死ぬほど旨かった。
近くにあなたがいると私は馬鹿になる
もう、何も考えなくていいよと君がいう
だけどね、それじゃ駄目だった
自分のことは、自分でやる
相手に頼るのと、甘えるのは違う。
しっかり自分をみれなくなったでしょ?
だから、私はひとりを選んだ
どうか離してほしいと
けれど、新しく出会ったあなたはどうしてか
私をありのままむしろ1番輝いていた頃のような
そんな私を取り戻すようなアシストをする。
こんな人、手放したくない。
私からいっそ、結婚しようと言えるくらい。
私の価値観をどんどん変えるの。
あなたがいれば、お金、いらないよ。
あれば嬉しいな
無くてもあなたと一緒に過ごしたい。
あなたと最後まで私はそばでみていたい。
あなたの人生の1部になりたい。
これが、愛することなのだろうな。
君とこれからを生きたい。
だから、一人でいたい
そう思ったことは何度ありますか?
一度くらいはあると思う
悪いことではないと思うよ。
辛いとき、苦しいときだって必ずある
いいことばかりの人生なんて、つまらないと思う。
だから、時には休憩をして
そこから追いつけばいいだけ