『たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たとえ間違えだったとしても(6月4日)
僕が選んだことが
たとえ間違えだったとしても
自分を最後まで信じ続けたい
題 たとえまちがいだったとしても
「好き」
私は隣の席の優吾に言う。
「う〜ん、分かった分かった」
優吾は私の言葉を聞いているのかどうなのか、自分の席で、ノートをカバンから取り出した。
「昨日宿題できてなかったから、今しなきゃ」
優吾が教科書を開いて勉強しようとしている所を私はトゲのある言葉で重ねて話す。
「好きだってば」
「分かってる」
優吾はこちらを見もせずに、ノートの宿題に一心不乱に取り組んでいる。
「ちょっと、ひどすぎない?」
私の言葉に、優吾は面倒そうに返答した。
「いや、だって何回言うんだよ?俺は今宿題やってるの目に入らない?今日だけでその言葉十回以上聞いたんだけど」
「だってそれは・・・好きだから、伝えたいんだもん」
私の言葉に、優吾はこちらをちらっと見た。
「本当に俺が好きなら今放っといてくれる?」
優吾の態度と言葉に、私は少しへこんだ。
「・・・ねえ」
「・・・何?」
少しして、私は優吾に話しかける。
少し間があって、優吾からの返答がある。
「優吾は私のこと好きになってくれないの?こんなに毎日言ってるんだから」
「言われすぎると逆効果だって聞いたことない?」
優吾は手を止めると、私の方を見た。
「でも、どうしたら好きになってくれるのかわからないんだもん」
私は、戸惑ってしまって優吾に打ち明ける。
好きな人に打ち明けることでもない気がするけど。
「しつこくしなきゃいいんだよ?」
優吾は再びノートへと顔を戻した。
「そしたら、万が一でも好きになってくれる?」
「まあ、万が一っていうなら、可能性あるよ。しつこくしないなら」
上の空のような優吾の言葉に、私の気持ちは舞い上がる。
「ありがとう!私、頑張るね!!」
私が弾んだ声で優吾に笑いかけると、優吾はギョッとした顔で私の顔を見る。
「え、何を頑張るんだよ、万一って話だろ・・・」
「だめだよ、間違いだったって言っても許さないから!私、これからしつこくしないから、私を好きになってね!」
「もうしつこいじゃん・・・」
何か優吾が言っている気がするけど私の耳には入ってこない。
私は明日からどうやってしつこくしないようにしようか、頭を目まぐるしく働かせていた。
「たとえ間違いだったとしても」
「たとえ間違いだったとしても、僕は、君を信じるよ」
君は私をまっすぐに見て言った。
「君が私の事を信じてくれるのは、嬉しい。ありがとう」
私は、その言葉を聞いて自分自身を信じてみようと思った。
君が私から逃げられる瞬間は、いくらでもあった。
それでも私の手を離さなかったんだ。
散々私に頼って生きてきたじゃないか。
今更逃げたいだなんて、自分勝手が過ぎるぞ。
理解できない。君には私が必要だろうに。
私がいなければ何も出来ない癖に、
何も出来なかった癖に、
私を遠ざける理由はなんだ?
わざわざ綺麗な道を敷いてやっているのに、
断固として自分の道を突き進むのは何故だ?
君にとって私の手を振り払わなかったことが
たとえ間違いだったとしても、逃げることは許さない。
私が君から離れたら、どんなに困るか教えてあげよう。
目を腫らすまで泣いたって、涙を拭ってやらないよ。
喉が枯れるまで叫んだって、君を慰めてやらないよ。
君が自分から僕を求めれば、手を伸ばしてやるのに。
ねぇ、身をもって知っただろう?
君は私なくして生きていくことなんてできやしない。
これからだって、頼らないと生きていけないんだよ。
もう一度手を繋がせて欲しい。
ほら、そう言ってしまえば楽になれるのに。
頑なに口を開かない君が、どうにも愛らしくて。
全く私は気味が悪いよ。ぜんぶ、君が悪いんだ。
たとえ間違いだったとしても
なんも考えなくても済んだあの頃
男女の壁を 幽霊みたく 通り抜けられた
心ないことも 自分へ向く銃口に
気づかないで済んだ 幼稚な君
間違いを正す 大人びたあの子も
ずっと昔の夢は きっと明るい笑顔を並べていた
ほんの少し残る 後悔も、負けない奇跡も
ホコリを被っている
たとえ間違いだったとしても
暇つぶしと唄う 短い命は
はしゃぎたいと願うはずだ
たとえ間違いだったとしても
あの会話の最後に閉じ込めるかのように抱きしめられた
目尻にひとすじ流れていた
親友の話を聞くたびに
何度も何度も心の中を抉られる
今日も 忍耐が試される
「もう、どうしようもないでしょ?」とため息混じりに語る
ドラマの総集編みたいにノンストップ
感想を聞いているフリをして
少しも挟ませてはくれない
前屈みがキツイのか座り直す
困ってる仕草で笑う幸せそうな顔
私の眼の前で 今日もそれは開演する
あの日 あの時
私が貴女の代わりにシフトに出なければ
あの場所には 私が 居たはず
いや、よそう
いくら「タラレバ」を思い描いたって
過去には戻れない
あの日をやり直すことは 二度と叶わない
交差しない運命だったのだと思うしかない
でも、
未だに信じられない
彼は お酒が一滴も飲めない
なのに、あの過ちは起きた
彼には記憶がいっさい残っていなかった
でも、隣に居たのは親友だけだった
私は彼の彼女でも婚約者でもない
だから、奪われたわけではない
ただ、お互い、距離が少し近づいていた
「今度、◯◯を一緒に観に行かないか」
その先を 私は少し 勝手に夢見てしまったから
この感情が成仏できないでいる
ただ、私の親友と私の気になる彼が結ばれただけ
「……おっそい!」
ワンクッションおいて 私の鼓膜を揺らすあの声
無意識に聞き漏らすまいと集中してる自分が滑稽だ
たとえ、間違いだったとしても
彼は このまま全てを受け入れるだろう
逃げも隠れもせず
策略だとしても 利用されたとしても
たとえ、間違いだったとしても
この、現実からは 私も彼も 逃れられない
私は 今日も 静かに仮面をかぶる
「◯◯の親友」役として
「……お疲れ様。◯◯くんが来たから、私はもう行くね」
残念そうな顔を向けて「またねー」と手を振る親友
振り返った彼と視線が一瞬合うだけで
呼吸を抑制していた事に気が付いた
今日も無事に 演じきっただろうか
仮面は ズレていなかっただろうか
この舞台に 終演は訪れるのだろうか
「たとえ間違いだったとしても」
とある企業から声をかけてもらい、これまで勤めていたホワイト企業での仕事を捨て、転職する事になった。
役割、給与など待遇は良いが、ノルマ、仕事量が多すぎて、離職者が後をたたないと、入職後に知った。
転職、間違えたかな…と不安になった。
仕事の夢なんかも見てしまうようになった。
でも迷う度、転職を決断した時の気持ちを思い出す。
多少大変でも、もっと必要とされている所でもう一度挑戦してみたいと思ったはずじゃないか。
たとえ間違いだったとしても、挑戦せずに終わるよりはマシ。
そう信じて明日も働く。
「たとえ間違いだったとしても」
私は今、幸せだ
本当のところ…
影で他人を不幸にしているのも充分知っている
それでも私は今、幸せなのだ
両親に甘えることのできなかった私
友達を自分で作ることを許されなかった私は
男に直ぐに依存する
よくない…
けど
そうしないと生きては来られなかったんだ
今も依存なのかな?
私は違うと信じたい
愛だと信じたい
たとえ間違いだったとしても…
今だけは
君のそばで笑っていたい
そしてまた君が消えたら…
他の誰かを探すんだろうな
これが愛なのか?依存なのか?
いつかわかる日が私には来るのかな…?
#たとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても、
あの子じゃなくて、私を選んでくれたら、
どんなに、良かっただろう…
ねぇ、私じゃダメなの…?
たとえ間違いだったとしても
【準備万端】って言葉。俺この世で一番好きじゃないわ。あれって何を基準に言っているわけなの。何をどうして〝これで問題ないな〟って思えるんだよ。俺らは人間なんだ。問題ない訳が無い。問題だらけさ。そんなの地球上の生物すべてが知ってることだろうに。
【センパイ】、それ違います
それと、飲みすぎではありませんか
それから、人間は準備している時が一番不安を感じるのさ。仕事行きたくねーとか、事故にあったらどうしよーとか。そんな気持ちがあるからこそ、失敗のリスクを減らしてるんじゃねえのかよ。その気持ちを忘れて、先に準備をする奴らが俺は可愛そうで仕方ねぇ。
飲みすぎはカラダによくありませんよ
人間に必要な感情なのさ、準備の時に感じる気持ちは。小さい頃に感じた遠足前のワクワク感だってそうさ。自分で準備するから気持ちが高揚するんだ。大人が勝手に動くんじゃねぇよ。子供だって案外、余計なお世話だって思ってるんだぜ。………。
水を、どうぞ
…対子供用モードに変更しますか
いや、いい。今まで愚痴を言ってばかりでごめんな。親だって人間なんだよな。全てを教えてくれた教師だって、絶対に完璧で正しい大人でもないんだ。俺は間違っていたんだ。俺は間違っていた。俺は間違えている。…うん。
…殺戮モードに変更します
やっぱり準備万端って言葉は好きじゃないね。どんなに完璧な計画だと思っていても、何かが足りない気がして前に進めない。うっわ、俺愚かすぎ。なんか、怖くなってきたわ。震えが止まんねぇよ…。
ご要望を
俺は間違えている。人間は間違えている。だから、
「たとえ間違いだったとしても」
あの時
あっちの道を
選べばよかった
間違えたから
言える事…
でも
こっちの道を
選んでしまった
もう、戻れないし
やり直しも出来ない
たとえ間違いだったとしても
今の人生を必死に生きるだけ…
【たとえ間違いだったとしても】
何も間違ってはいないさ、と嘯いたあなたに、わたしは何も答えなかった。ひとことでも言葉を発したら、抱きしめた体が離れていく気がしたからだ。
鼻先をうずめれば澄んだ香りがして、ああ、あなたはこんな香りがするのだと、服の端を強く掴む。手触りの良い生地も、その一枚隔てた先にある肌の温度も、知ろうとすればいつだって知ることができたはずだった。それをしなかったのはわたしの過ちだ。こんな時になってようやくあなたを知ろうとしたわたしの、一番の過ちだった。
何も間違っていない、とあなたは言った。それこそが間違いみたいなあなたの慰めに、わたしは、それでもいいやと小さく泣く。あなたはそう言うけれど、わたしは、もう、何もかも間違っていても、それで良かった。
【たとえ間違いだったとしても】
たとえ間違いだったとしても
残り全てに「C」と書く。
時間はあとわずかだし
何も書かないよりはきっといい。
そしてなにより
「C」が一番確率が高そうな
そんな気がする。
名前を書くのも忘れずにね。
君と出会ったのはいつだっただろう。
僕たちはすぐに意気投合し、友達となった。
そして、大きな大きな友情を育んだ。
同じ趣味で共に楽しみ、笑いあったことで君と出会うまで何も無かった色褪せた僕の日常にはいつの間にか色がついていた。
僕は信じていた。これからもそんな色褪せない素敵な日常が続いていくと。
だが、それは僕のくだらない勘違いだったらしい。
ある日の放課後だった。
教室に忘れ物をしてしまい、それを取りにいった時のことだった。
僕は教室目掛けて小走りで向かった。
階段も登ったりしたせいで少し息切れを起こした状態で僕は教室に入ろうとした。
その瞬間だった。
「なぁなぁ、お前ってさなんでいつもあいつと一緒にいんの?」
「あぁ、それね。まぁただの評価点稼ぎの為かな。」
「あ、やっぱそうなのか。いやー、前から学年中で噂になってからさー。」
「普通そうでしょ、じゃなきゃ一緒にいないってあんな奴。」
僕は聞いてしまった。
友達の本音を。
「あんな奴」。その一言が耳に入った瞬間、僕は校舎の外を目掛けて走り出した。というより、周りのことには目もくれず走った。ひたすら走り続けた。
もしかしたら、途中で廊下を渡っていた先生に怒られていたかもしれない。
だが、そんなことは今の僕にとってはどうでもよかった。
唯一の友に裏切られたのだ。
裏切られたと言っても当の本人はそんなつもりは全く無かったのだろうが。
僕は涙を流さなかった。というより流す暇もなく、心が崩れ落ちた。
僕と彼が共に暮らした日々は一体なんだったのだろうか?
そんなことを考える日々がしばらく続いた。
彼は次の日には僕にいつもの態度で接してきた。
僕はそんな彼に面と向かって話すことができなくなっていた。
それは日に日に悪化していき、ついには彼とは一言も話さなくなった。
………たとえ、僕の選択が間違いだったとしても彼を責める気にはなれなかった。
何故なら、彼と暮らした日常に僕は救われたのだから。
#柚原くんの一目惚れ (BL)
Side:Shu Yuzuhara
やっちまった。と、後悔した。
まさか市ノ瀬が彼女と別れたと知ってすぐに衝動的に告白しちまうなんて。
「え、いや、あのな、好きってのはな、その…あの」
止まない雨の中、俺は市ノ瀬の傘の下で必死の言い訳を試みた。
これは俺が完全に絶対に間違った選択をした。
入学式でたまたま同じ桜の木の下にいて、それを見上げる市ノ瀬の横顔がめちゃくちゃ綺麗だったのは事実だが、これはさすがに引かれてもしょうがない。
「へぇ、柚原って身長の他にも意外と可愛いとこあるんだな」
「やめろォ!身長は俺のコンプレックスなん…はっ?」
…今、可愛いって言われたか?
コンプレックスを指摘されて思わず威嚇しちまったが、予想外の褒め言葉に俺の思考がフリーズした。
「は?俺が?可愛い??」
「なんか猫みたいで」
「…猫??」
「雨の中傘もささずにガチ凹みしてるかと思いきや、今度は身長のことで俺に威嚇するし」
「あれは!チビだってよくからかわれるからつい…!!」
「チビでもいーじゃん、可愛い」
「お前みてーなノッポに言われると腹立つ!!」
…やべぇ、市ノ瀬に可愛いって言われてすっげー嬉しいって思っちまった…。
市ノ瀬は明らかに俺より20cm以上背が高くて、イケメンで、時々本気で言ってるのかただの皮肉なのか分かんねーのが腹立つけど、やっぱり俺はあの日から市ノ瀬に惚れちまってたのかもしれない。
衝動的に告白したのが間違いだったとしても、せめてこいつの友達でいたい。
でもいつか改めて告白できたらいいな、なんて思っている自分もいる。
【お題:たとえ間違いだったとしても】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・柚原 愁 (ゆずはら しゅう) (受けみたいな)攻め 高1
・市ノ瀬 瑠貴 (いちのせ るき) (攻めみたいな)受け 高1
「たとえ間違いだったとしても夜華(よか)がそう思うならやってみなさい」
「・・・・・・・・・っ、ほんと!!?」
驚く私にお父さんはコクリと頷いてみせた。
初めて首を縦に振った父に涙さえ出てきた。
「最初は反対してたけど、夜華の人生だもんな。
夜華の好きにしなさい。
けど、何か困ったことがあったら必ず言うこと。
そして1日に1回は連絡を入れること。
これは絶対だ。これが守れないのだったら東京に行くことは許さない。」
「うん。分かった。わかりました。
ありがとう」
私は小さい頃から歌手になりたかった。
歌だけは唯一得意だって胸張って言えたんだ。
だから高校に行かないで中学を卒業したら東京に行きたかった。
路上ライブから初めて、歌で人の心にあかりを灯せるような歌手になるんだ!
1週間前まではお父さんから反対されてた。
「そんなの現実的じゃないからやめなさい」って。
心配なのもわかる。
幼い頃にお母さんを亡くしてお父さんが男手一つで育ててくれた。
それは分かってたけどどうしても夢を諦めきれなかった。
諦めようと思った。
けど無理なんだ。一度なりたいって思ったら思いは消えてくれなかった。
だから何回も何回もめげずにお父さんを説得した。
そしたら今日、やっと認めてもらえたんだ。
夢は誰かに言わないと始まらないから。
誰かに語らないと始まらないから。
生半可な努力じゃ報われない。
これからどんなことがあるか分からない。
もしかしたら東京で路上ライブやっても挫折ばかりかもしれない。
けど、私は一歩踏み出したい。
例えこの道が間違いだったとしても今動かなかったら後悔すると思うから。
今を全力で駆け抜ける。
たとえ間違いだったとしても君に出会えて、君を助けられて本当に良かった。
死にたい。なんでこんなにつまらないのだろう。生まれてこなければよかったのにね笑
「あんたなんていらないのよ!!」
「あんたなんて産まなきゃよかった。」
何度言われただろうか。耳にタコができるほど聞いたっていうのはこのことかと思ってしまうほど何回も何回もそう言われた。
「死ねばいいのに。」
「あんたなんかに使う時間が無駄。」
「早く消えてよ。」
あんたは俺のなんなんだ。親じゃないだろ。息子にそんなこと言う親がいるか?
なんでそんなに死んでほしいんだよ。毎日毎日酔っ払って帰ってきて。飯もろくにつくらない。
彼氏ができたら
「私忙しいんだから自分で全部やってよね。」
いやいつも自分でやってるだろ。いつもはやってるけどみたいな言い草してんじゃねえよ。
今はこんなこと思ってるけど、死ねだとか消えろだとか言われると咄嗟に
「ごめんなさい」
って言うしかできない自分もうんざりだ。
その時君は目の前に現れた。
「死にたいな。もういいよね」
そしてこの橋から飛び降りようとしていた。柵に捕まり身を乗り出している彼女を見て勝手に体が動いてしまった。
「おい!やめろ!」
「え?誰、、、、?」
「なにやってんの?」
「ごめんなさい!助けてもらっちゃって。」
「いや今死にたいって言ったよね?」
「え、あ、うん」
「なんで?」
「え~と部活での無視とかかな。」
「そーなんだ。」
「まあでももう大丈夫だよ!」
「んなわけないだろ。」
「いやいや!ほんとに大丈夫だって!!もうそんなつもりないから笑」
「転校したりしないの?」
「あ、たしかに笑お母さんに言ってみよー!」
「名前は?俺は成瀬波留。」
「私は間宮菜奈よろしくね。波留くん?」
「波留でもいいけど。菜奈でいい?」
「うん!じゃ最初だけ波留くんで!」
「わかった。」
「じゃあまたね!」
「うんまた。」
〜菜奈Side〜
「死にたいな。もういいよね」
思わずそう呟いていた。そして身を乗り出した。
その時だった。誰かに
「おい!やめろ!」
そう言われた。そちらを向くと見知らぬ美少年が立っていた。
「え?誰、、、、?」
そしてその見知らぬ美少年に無視されていることを話した。
そうすると彼から提案が出てきた。転校しないのって。その発想はなかったな~。言ってみるだけ言ってみるか。と思っていたら、名前を聞かれた。どうやら彼の名前は成瀬波留というらしい。名前も綺麗な名前だなと思いつつ私の名前も教えた。そして彼とまたね。と言葉を交わした。
彼にまたねと言われるとまた会えるような気がしてくるから不思議だ。
続き後で書きます。
たとえ間違いだったとしても
好きなように生きたい
趣味
仕事
人間関係
間違いを後悔したことはたくさんある
でもここからいくらでも修正できる
修正できないような間違いも
0にも戻して新しく書き始めればいい
間違えたことも
それで得たもの失ったもの
ぜんぶ糧にして
またわたしなりの自由を生きたい
たとえ間違えだったとしても
私は 私を信じて自分を貫く
たとえ間違えだったとしても
私が 私でなくなるのだけは許せないから
テーマ「たとえ間違えだったとしても」
「さあ見ていってよ、きみのために贈る魔法だ」
「一生に一度っきりの大魔法だ」
「きみの笑えない世界なんか、」
「みーんなまとめて終わってしまえ!」
<たとえ間違いだったとしても>
ころり、と転がり落ちる煌めき
床に砕ける高い音
ころり、と転がり落ちる硬質
頬に描かれる赤い化粧
ころり、ころり、と
宝石を零し続ける閉ざされた瞼
ころり、ころり、と
零れゆくいのちのあたたかさ
<雫>