Naru

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たとえ間違いだったとしても君に出会えて、君を助けられて本当に良かった。
死にたい。なんでこんなにつまらないのだろう。生まれてこなければよかったのにね笑
「あんたなんていらないのよ!!」
「あんたなんて産まなきゃよかった。」
何度言われただろうか。耳にタコができるほど聞いたっていうのはこのことかと思ってしまうほど何回も何回もそう言われた。
「死ねばいいのに。」
「あんたなんかに使う時間が無駄。」
「早く消えてよ。」
あんたは俺のなんなんだ。親じゃないだろ。息子にそんなこと言う親がいるか?
なんでそんなに死んでほしいんだよ。毎日毎日酔っ払って帰ってきて。飯もろくにつくらない。
彼氏ができたら
「私忙しいんだから自分で全部やってよね。」
いやいつも自分でやってるだろ。いつもはやってるけどみたいな言い草してんじゃねえよ。
今はこんなこと思ってるけど、死ねだとか消えろだとか言われると咄嗟に
「ごめんなさい」
って言うしかできない自分もうんざりだ。
その時君は目の前に現れた。
「死にたいな。もういいよね」
そしてこの橋から飛び降りようとしていた。柵に捕まり身を乗り出している彼女を見て勝手に体が動いてしまった。
「おい!やめろ!」
「え?誰、、、、?」
「なにやってんの?」
「ごめんなさい!助けてもらっちゃって。」
「いや今死にたいって言ったよね?」 
「え、あ、うん」
「なんで?」
「え~と部活での無視とかかな。」
「そーなんだ。」
「まあでももう大丈夫だよ!」
「んなわけないだろ。」
「いやいや!ほんとに大丈夫だって!!もうそんなつもりないから笑」
「転校したりしないの?」
「あ、たしかに笑お母さんに言ってみよー!」
「名前は?俺は成瀬波留。」
「私は間宮菜奈よろしくね。波留くん?」
「波留でもいいけど。菜奈でいい?」
「うん!じゃ最初だけ波留くんで!」
「わかった。」
「じゃあまたね!」
「うんまた。」
〜菜奈Side〜
「死にたいな。もういいよね」
思わずそう呟いていた。そして身を乗り出した。
その時だった。誰かに
「おい!やめろ!」
そう言われた。そちらを向くと見知らぬ美少年が立っていた。
「え?誰、、、、?」
そしてその見知らぬ美少年に無視されていることを話した。
そうすると彼から提案が出てきた。転校しないのって。その発想はなかったな~。言ってみるだけ言ってみるか。と思っていたら、名前を聞かれた。どうやら彼の名前は成瀬波留というらしい。名前も綺麗な名前だなと思いつつ私の名前も教えた。そして彼とまたね。と言葉を交わした。
彼にまたねと言われるとまた会えるような気がしてくるから不思議だ。

続き後で書きます。

4/22/2024, 11:11:28 AM