たとえ間違いだったとしても』の作文集

Open App

たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/23/2023, 3:21:49 AM

楽しく過ごせればたとえ間違いがあつても、気にしない。

4/23/2023, 2:59:59 AM

この高揚が
この切なさが
この痛みが
たとえ間違いだったとしても
こんなにも大切に抱いていたいのだから
正しくなくても構わない

(たとえ間違いだったとしても)

4/23/2023, 2:56:00 AM

/たとえ間違いだったとしても



うたた寝に
夢を見た
お告げのようにも思えたが

私なぞの身に
そんなことが起きるだろうか

空は曇りだが
雲は薄墨と白によく光り
私らしい空だった

あれはお告げなのかもしれない
私は
よんぶんのさんくらい、信じることにした

4/23/2023, 2:52:13 AM

たとえ間違いだったとしても



その選択が間違いかもしれないって

悩んでいますか?


たとえ間違いだったとしても

自分の気持ちを抑えること できないでしょ


誰かが それを 止めようとしても

自分でも それが 良くない未来につながっていると

わかっていても 止める事なんてできないこと

誰にだってがあります



痛くて 辛くて 泣いたり 叫んだり 

するかもしれない


その道が苦しくて 苦しくて
 
頭を掻きむしって 家の中の物をなげとばしたり

錯乱したりするかもしれない



でも 選んだことり後悔することはないよ 

絶対に


だから 間違いだったとしても

自分の思う通り進んでみても

いいと思います

4/23/2023, 2:51:03 AM

強烈に引き寄せられ
魅せられて
どんなことよりも夢中になった

やめなさいと言われて
やめれるものではない

どうしても手に入れたいと
心が叫ぶ

遠回りになるのだろうか
しあわせを掴むための一欠片

知ってしまった
自分の中に住んでいた黒い獣

未来のことはあとから考えよう
この獣に従って進むと決めた
この道がたとえ間違いだったとしても



#たとえ間違いだったとしても

4/23/2023, 2:50:42 AM

たとえ間違いだったとしてもその判断を悔いなきものにすることを考えて先に進めばいい

4/23/2023, 2:49:57 AM

『たとえ間違いだったとしても』


その手を取らずには居られなかったろう。

いつかの後悔を待つだけだとしても
隣にない道を歩くなんて出来ない。

始まりをまた君と生きるために還りたい。

4/23/2023, 2:47:47 AM

「今あなたは幸せですか?」

なんか宗教勧誘みたいな言葉が聞こえてきた。
けどこれは生きてく上で大切なこと。
私は今幸せなのか?
自分で分からない。

別にお金が沢山あるとか
毎日友達と遊んでるとか
すごく幸せだと感じるわけじゃない。
でもご飯も食べれるし、
好きなこともできてるし
不幸なわけじゃない。

幸せって気が付かないのが不幸
って聞いたことあるけど
もしかしたらそれは本当かもしれない。

もしこれを抜け出すなら?
間違いを恐れずにやってみること、、
私の頭にはそれくらいしか分からなかった
まぁ、気分が向いた時にね。
間違いだったとしても。
やりたいことやればいっか。

この考え方はきっと間違ってないから。

「たとえ間違いだったとしても」

4/23/2023, 2:42:46 AM

たとえ間違いだったとしても


社会的信用なんてなくても
学力がなくても
仕事に必須な能力なんてなくても
取り柄がなくても

きっと、咎められないよ
背景を知れば。

そして、明日は我が身だと
私を見て思い知って欲しいよ。

私のできることは
強引で、危険な手立てしかない
そんな不安定で弱い立場だけれど
 
できるだけ、やってみるよ

たとえこの生き方が

間違いだったとしても。

4/23/2023, 2:40:30 AM

―たとえ間違いだったとしても―

目の前に現れたのは別れ道
幾度目だろうか
きっとこの先も道は
枝分かれしていく
きっと目が回るほどの
複雑な道のり
行先も当てもなく
きっと終わりなんてない
でもそれでいい
この選択が
この決心が
たとえ間違いだったとしても
この道の果てが
この私の終わりが
地獄に行きついたとしても
後悔はしない
酸いも甘いも味方につけて
未知の未来も乗り越えていく

4/23/2023, 2:31:35 AM

題 たとえ間違いだったとしても

たとえ間違いだとしてもやるってどれだけの決意があるのだろう.間違いなら報われない。それでもやる。やるしかないとはいうけど、やらない選択肢だって常にあるだろう.なんならその選択肢とともに生きている人の方が多いような気がする。やるか、やらないか?その選択を突き出された時にやると言える人間の割合はそんなに高いのか?それを貫く人間の割合はそれと同じなのだろうか?できない人間の方が多いと思う。そんな人間を普通と呼ぶのか?
それともやると答える人間の方が多く、なんとかみんなやってるのか?やらないと答えた人間が、車輪の下なのか?どちらにしても普通とはすごいことだと思う。普通を積み重ねてすごいことになるのだから、すごいことの素は普通ことだろう.普通のことAと普通のことBの粉を混ぜたらすごいことになる。私はグレープ味が好きだ.
普通でいいって負け惜しみで言うことが、情けなく感じることがある.なんで普通のことAとBがもらえる前提で話しているのだろうと思う.まぜまぜ。
いや、違うのか?普通の人は普通のことAだけを持っているのか?すごい人はそのどちらも持っている。こう言うふうにも考えられる.水魚の交わり的なノリでAとBがあえば、ねるねるねるねができるんじゃないか?
普通が一番だという言葉が惨めに感じられるのは、まだ私が若くAも BももしかしたらCかもしれないが、何かしらの味になるねるねるねるねを持っているからなのかもしれない。歩いていく中で粉を落としたり、食べられてしまったりすることがあるんじゃないか?
ぶっちゃけ、ねるねるねるねにあのアメはいらない。けど見た目的にあったらいいし、ある方が美味しい.
でもなくてもねるねるねるねはねるねるねるねだ。だってあのアメは封を切れば完成だもん.
普通が惨めに感じられるのは、生まれた気は普通じゃなかったから?てか、このアプリの仕組みがわからん?これみられてるのだろうか?

4/23/2023, 2:17:36 AM

「たとえ間違いだったとしても」



陽向(ひなた)くん、
30歳の誕生日おめでとう

独り暮らしで自由なあなたには
今更必要なものなどないだろうと思って
お母さんからは手紙と「これ」を贈ることにしました

あなたが3歳の時に
離婚を選んだお母さんは
おじいちゃん、おばあちゃんにも頼れず
陽向くんと二人きり
楽しいときも 辛いときも
うれしいときも悲しいときも 
いっしょだった

あなたが幼い頃は
お母さんはあなたを保育園に預けて
朝早くから夜遅くまで仕事していたから
先生との連絡帳がズッシリと
こんなに何冊にもなりました

この中にはおかあさんの弱音が
たくさん書かれています

「仕事が忙しくて、会話ができていません」
「どうしたらいいかわかりません」
「他のお母さん方はどうされていますか?」


陽向くんが20歳の頃にはきっと
ピンと来なかったでしょうが
30歳になった今なら わかるだろうと
「これ」を選びました

今のあなたくらいの歳に
お母さんが何を考え 何に悩み
どうやってあなたを育て
あなたから育てられたか


お母さんは失敗だらけ
間違いだらけの人生を歩んできたけれど

あなたのお父さんと別れた選択が
たとえ間違いだったとしても

あなたの今の存在が
お母さんのすべてを肯定してくれています

だから 安心して失敗してもいい
あなたの選択が間違っていたと
あとから気づいても それでいい
そのままでいい

お母さんが失敗を繰り返して
いまのあなたを得られたように
こんなにも誇らしいあなたを
得られたように
あなたもきっと何かを得られるから

あなたが描いた沢山の絵
いもほり えんそく しおひがり
うんどうかいでもらったメダル

これも一緒に入れておくね
あなたはこれを描いたとき
メダルをもらったとき
自分がどんなに世界から愛されているか
知ったはずだから 

いまだって愛されているんだから


    お誕生日

       ほんとうにおめでとう

4/23/2023, 1:53:43 AM

痛みを堪える面差しを僅か残しているくせに、なんてことはないと言わんばかりの振る舞いが鼻につく。思ったことをそのまま唇に乗せてやれば、横に腰掛ける綿雲めいたピンク髪の偉丈夫からは苦笑の御回答。
「君は僕をよく見てるね。嬉しいけど恥ずかしいや」
「茶化さないでちょうだい」
 ぴしゃりと誤魔化しを断てば、芽吹く春の森に似た眼差しに漸く感情が追い付いた。
「君の言い分はごもっともだよ、ミーミア」
 馴染んできた共同生活の場、巨木の切り株をそれぞれ机と椅子に加工した居間の空気は、机上で湯気を消さないカップのハーブティーも手伝って柔らかく凪いだもの。大きな両手の指をカップに添え、唇に近づけつつも触れず、ハイネは意を溢す。
「僕はただ逃げているだけ。あの時の判断は正しかった、って思いたくて、信じたくて」
 彼は、故郷のため未来のためと、同胞を殺した。生きたまま火炙りにした、と淡々と細やかな事実を告げた時の無表情を知るは自分だけだと思いたい。
「ただまぁ、事実からは逃げられないかな」
「そうね。大量虐殺には違いないわ」
 真実の在処や有無はさておき、事実は事実でしかなく。否定や慰めを与えたところで無意味であり、だからミーミアは事実を述べる。標のように、楔のように。忘れるなと打ち込むのは己のみであれと、横柄な感情を伏せながら。
 案の定、発言は性分由来だと判断しているハイネは柔らかく笑みを綻ばせた。
「僕、君のそういうところが好きだなぁ」
「あたしは貴方のそういう素直なところは嫌いじゃないわね」

【たとえ間違いだったとしても/終わりの魔術師と共犯者】

4/23/2023, 1:52:21 AM

これが間違いでもまだやり直しはできる
そのうちにそれが少し上向きになっていく
まだ実感はないが必ずよくなっていく
間違いを多少の事でも何か発見がある
そう自分を責めないようにしよう

4/23/2023, 1:51:47 AM

たとえ『間違いだった』としても、この旅を中断することは絶対にしない。
そう心に誓って、早数ヶ月。
旅というものにはトラブルが当然のようについてくる。 博士は、そのトラブルに慣れているようだった。

「助手くん見たまえ、熱気球だぞ」と、ひび割れた地面を見ることなく歩く。
「上なんか見てられないです」と半ば怒りながら返せば、「ワタシに出来るんだからキミにできないわけがないだろう」とケラケラと笑った。

 博士は、僕の尊厳の恩人だ。 生まれた場所で暮らすのにあまりにも向いていなかった僕を、博士は法律やらなんやらを全てさらっとクリアして救い出してくれた。
大きな地鳴りがして、また足元が割れていく。 今は僕の足でまたげる程の亀裂でも、数日も経てば底の無い闇に変わる事は知っている。

「知っているかい、ここに熱気球が多い理由」
「『家』ですよね」
「正解! ……と、言いたいところだけど」

違うのか、と風になびく白衣の裾を見つめた。 顔を見る余裕なんかとっくになくて、それでも視界に入れないと少し不安だったから。
ガイドブックに書いてない真実がある事は知ってるけど、それなら来た直後に見えた大量の熱気球は一体なんなんだろうか。

「アレに住民達が乗っているのは間違いないよ」
「でもね、助手くん」
「世間はそんなに優しくないし、正直でもないんだ」

 博士はひょいひょいと亀裂を踏まないように避けながら、事も無げに僕に言葉を伝えてくる。
これは長くなるぞ、と僕は期待を込めて耳を研ぎ澄ませる。

「アレはシェルターだよ」
「シェルター? ……地面が割れるからですか」
「んん、まあそれもあるけど……」

口篭るのは珍しい。 少し思い切って歩を早め、僕は博士の隣に立った。

「政府が騙したのさ、彼らをね。 政府といっても僕らの住む国じゃない、この、亀裂だらけの国の方だけど」
「彼らは『永続的可能な燃料』で浮かされた熱気球に乗っている。 気球とは言うけどあれはもうれっきとした船だ、本物の『熱気球』だらけの国はまた別にあってだね──」
「博士、話逸れてます」
「……まあ、また今度連れてくけど。 ここの熱気球の動力はこの地面だからね。 さらに観光名所として付近の国は爆儲け」

 うげ、と声を出しかけた。 博士は身振り手振りを繰り返しながら説明を続ける。

「政府は彼らに『もう地面の亀裂に怯えなくていい家が出来ました』って告知して、ここいらに住む国民達を熱気球……まあ、ほんっとうに、広々として羨ましい家だけどね。 アレに住まわせたのさ」
「熱気球を初めて上げる時にだけ少しの燃料がいるのさ、でもとある高度まで行けばそこからは何をしても下がれなくなる。 亀裂の隙間からよくわからないガスかなんかがちょっとずつ出てるらしくてね」

僕が思わず口元を抑えると、博士はにんまりと(顔が見えなくてもわかる)笑って、「わざと大量に吸ったり亀裂に落ちでもしない限りは大丈夫だよ」と優しい声色で伝えてくれた。

「まあでも、それも『その高度』に行くまでの話だ。 そこに見えない壁でもあるみたいに、ガスの層が出来ているみたいなんだ。 だから誰も彼らを助けない。 大枚払って地面を埋めて、爆発するまでの間に救出するミッションなんてものはほとんど不可能だからだよ」

「でも博士、」と、遮るつもりはなかったのについ口をついて出た言葉に博士が立ち止まる。
気付けばそこは周りより細かいひび割れが多いように見えた。

「言ってみたまえ」
「ガスが溜まってるのはこの地域だけなんですよね」
「そうとも」
「なら、もういくつかそれ用の熱気球を作って横にずらしていけば」
「……」

 ひどく悲しそうな顔だった。 まるで昔からの友人が頭上にいるみたいな、そんな顔を一瞬だけして、また歩き出した博士についていく。

「──どうなると思う?」
「え?」
「当時の革新的技術によって、熱気球たちは空へ放たれた。 水も何もかもを上で調達、もしくは確保できると世界が保証したからさ。 でも、」
「でも、『帰り道』だけは用意されてなかったし、今もない」
「あれは何万トンもする構造物だ、ガスで浮いているだけで、ガスがなくなればすぐさま……」
「中の人達は」
「中の人達はどうなるんですか……」
「…………さあ、ね。 そもそも、生きているのかすらわからないから……」

 博士はそれきり黙り込んで、僕は、例えそれが嘘でもとても悲しい事だろうと思ってしまった。
騙されて気球に乗った人達は、どんな気持ちで帰れない事を知ったのだろう。
知らないのなら、今はなにを思っているのだろうか。

そして、「ああ、僕も同じなんだ」と気付いた。
いつか博士について行った先で、もう逃げられない場所で、騙されてしまうんじゃないか。

 それでも、後悔はない。
僕は他でもない僕で、過去の僕が選択したこの旅がどうなろうと、絶対に悔やむことだけはしちゃならない。
それが『自分自身』に対する、僕なりの礼儀だからだ。

「博士」
「ん?」
「僕、博士の話もっと聞きたいです」
「構わないとも、目的地に着くまで話していてあげようじゃないか。 そもそも気球を発明したのは誰か知っているかい? あれは──」

4/23/2023, 1:49:58 AM

『たとえ間違いだったとしても』

間違いだってかまわない

別に気にしないから

だから、君が僕を殺したいと言うのなら

僕は頷くよ

だって、君が僕の最期を看取るんだろう?

好きな人と最期を過ごせるんだ

こんなに幸せなことはないよ

一生に一度の素晴らしい経験だ

4/23/2023, 1:27:39 AM

テーマ : たとえ間違いだったとしても

この言葉って結構、使い勝手が良かったりする
使いやすいんだよね

なんか、ふと過去に目が向いた

誰だって殺したいくらい憎い相手はいるじゃんね
それを実行するか、しないかは置いておいて

僕も1人だけ
たった1人だけ
許されるなら殺したい人がいる

あの時、躊躇ってしまった
今でも後悔してる出来事

自分の人生めちゃくちゃになるぞって言われても
そんなのどうでもいいくらいに憎かったんだ
自分の人生めちゃくちゃになるより
相手が生きてる事の方が僕にとっては嫌だった

だけど、思う

一般的な考えの上だと、殺人って1番やっちゃいけない事
わかってる、十分に理解してるよ
だけど、その考えさえよぎることも悪だとされる時だってあるわけで

なんでって
人間の本能じゃないのって僕は思うんだけど

野生動物は生きてく為に、お互いを殺し合う
生きてく為だから仕方ないよね
生存本能で相手を殺して
人間じゃない動物は、これらを当たり前として行って
それを見てる人間の僕らも、これらを当たり前として

でも、僕ら人間同士でこれらを行った場合
「狂ってる」の評価が飛んでくる
だって、人間は殺し合っちゃいけないんだから
とすると、戦争は何だよって思っちゃうけど

お互い平和に暮らすための条件を紙の上で行って
時には裏切って、裏切られて
普通という概念から一般的って言う言葉を作り出して

なら僕は、まだこんなのより本能的な野生動物の方が
生きてる物としては普通な気がして

ただ、他の動物より
少し器用で、喋れるだけの人間という動物だろ
人間より頭いい動物たくさんいるし
ただ、その動物たちは喋るという事ができないだけで

だから
「こいつがいたら僕は生きていけない」って
思う事は何もおかしくないし
ある意味、生存本能が働いてるだけな気がするんだ

現実問題
やっちゃダメ
思っちゃダメ
…まじ、うるせぇって思って

さて、テーマに戻るよ

僕ね、本当に後悔してるんだ
あの時、実行しなかったおかげで今でも被害こうむってるから

過去の自分には頼まないよ

今の僕が、あの時に戻れるんだとしたら
今度こそ、必ず
その行動が一般的には【たとえ間違いだったとしても】
僕は正しい行動だと思うから
次こそ、必ず

4/23/2023, 1:08:12 AM

―たとえ間違いだったとしても―

茶道歴約20年になっても間違える事はある。
そういう時、つい手が止まったり、慌てたりしてしまう。
間違えても気にせず続けて、丁度良いところで直せるようになりたい。

4/23/2023, 1:03:47 AM

俺が好きな人は、決して望む場所まで招き入れてくれない。

「あの、俺、もう少し一緒にいたいです」
「だめよ。ご両親が心配するでしょう?」
「今日はいないんです。明後日まで帰ってきません」
「うん、それでもだめ。あなたは未成年なんだから」

 通っている塾の講師だ。初めて見たときから好きだった。彼女に褒められたくて、少しでも印象をよくしたくて、勉強もテストも頑張っているようなものだ。
 もうすぐ、目標の大学入試がやってくる。つまり、塾に通う理由がなくなる。
 彼女に会えなくなってしまう。

「……べつに、先生は、学校の先生じゃないじゃん」

 ジュースの入ったままのグラスを握りしめながらこぼれた台詞は、しっかり彼女の耳に入ったらしい。眉間にはっきりと皺が刻まれる。

「関係ありません」
「未成年だから? だったらなんで俺とこうして会ってくれるの」
「君がわからないところがあると言うからよ」
「何回もやってたら、それが口実だって先生ならわかるでしょ?」

 彼女の口が閉ざされた。違う、こんな言い合いみたいなのをしたいわけじゃない。けれど勢いが止まらない。

「先生ずるいよ。俺の気持ち知ってるくせに、誘ったら乗ってくれるんだもん。期待するなって言う方が無理じゃん」

 頑張って声を抑えているこの努力を褒めて欲しい。俺だって下手な騒ぎにするのは本意じゃない。

「……そうね。それは、私が悪いわね」

 本当にそう思っている口振りと表情だった。ずるい、そんなふうにされたら下手な反論ができない。

「私、付き合ってる人がいるの」

 思わず立ち上がってしまった。なんとか今いる場所を思い出して、すぐに腰を下ろす。

「だから、悪いのは先生。君は優秀な生徒だし、気に入っていたのはうそじゃないから、本当に申し訳ないことをしたわ」

 うそだ。今までそんなそぶり、一度も見せなかった。諦めさせようとして、下手な芝居を打っているだけだ。
 でも、仮に本当だとしても――

「俺、諦めないよ」

 テーブルの上にあった彼女の手を取る。一瞬震えはしたものの、振り払われはしなかった。場所のせいかもしれない。

「先生には悪いけど、未成年なんて関係ない。先生が誰かのものになるのを待ってるつもりなんてない」

 たとえルールに反していたとしても、目的が永遠にかなわないとわかってしまったら、「いい子」のレッテルなんていらない。

「全力であなたを奪いにいくから、覚悟しててね」


お題:たとえ間違いだったとしても

4/23/2023, 12:55:40 AM

【たとえ間違いだったとしても】

 大雨が降りしきっている。夕暮れ時の薄暗い景色の中を、衛兵たちの掲げるトーチの橙色の光が忙しなく横切っていた。
 狭い洞穴の中に君と二人で身を寄せ合い、必死に息を殺す。ドクンドクンと煩い心音は、僕のものなのか君のものなのか。それすらももはや分からなかった。
 やがて、トーチの灯火が遠ざかっていく。どうやら離れていったらしい。ホッと息を吐いた君が、それでも警戒心を残したまま洞穴から身を乗り出した。打ちつける雨が、君の全身をしとどに濡らす。
「大丈夫そうだよ。早く国境を越えよう」
 君は軽やかに僕へと手を差し出す。けれど僕は、動けなかった。
 手入れの行き届いた庭園で薔薇の花を愛でながら、シンプルだけど良い生地で仕立てられたドレスを纏い、穏やかにティーカップを傾ける君の微笑みを思い出す。……髪も服もびしゃびしゃにして、腕に擦り傷をつくり、泥に汚れたこんな姿、君には似合わない。君はもっと、幸福でいられた人のはずなのに。
「……何で、僕を助けたの」
 両親をこの手で殺した。衛兵たちに追われるだけの罪を、僕は確かに犯した。炎に包まれた僕の屋敷で、タイミング悪くマドレーヌを届けに訪れた君も、それは目にしている。それなのに、どうして。
「助けてほしく、なかったの?」
「当たり前だろっ……! 僕は別に、死罪で良かったのに!」
 全身で叫んだ声が、雨音にかき消される。そうだ、それで良かった。両親の統治のせいで酷い目に遭っていた領民たちは、これで救われる。僕が黙って死ねば、両親の所業は公にはならず、弟は問題なく家を継げる。これで全て上手くいくはず、だったのに。
 なのに君が僕を、助けてしまった。衛兵たちに剣を向けてまで、僕を連れて逃げてしまった。もう、僕は捕まるわけにはいかない。捕まれば幇助罪を問われて、君までギロチンで首を落とされてしまう。
 君は真っ直ぐに、僕を見つめていた。アイスブルーの瞳に、ちっぽけな僕の姿が反射している。肩を震わせるばかりの僕の手を強引に引いて、君は僕を雨空の下へと連れ出した。

「貴方が嫌だって言っても。たとえこの選択が、間違いだったとしても。それでも私は何度でも、貴方を助けるよ」
 
 力強く誇り高い声だった。雨が体温を奪っていく。ああ、早く行かなければ。国境を越えて、安全な場所に辿り着かなければ。一ヶ所に留まるのが危険な以上、この国では雨宿りすら満足にできやしない。こんな環境、僕はともかく君の身体には害でしかないのだから。
 羽織っていたボロボロの外套を、君の頭に被せた。こんなのでも、ないよりはマシなはずだ。
「ありがとう」
 外套をそっと手で抑えてはにかんだ君の笑顔を、消させるわけには絶対にいかない。僕なんかどうなったって良いから、君のことだけは守ってみせる。だって君を巻き込んでしまったのは、全部僕の責任なんだから。

 君と二人、手を取り合って。僕らは音を立てて降る豪雨の中を、国境へと向けて再び歩き始めた。

Next