『たくさんの想い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の仕事は、人の思い出を消すこと。
今日もたくさんの思い出が空に浮いている。
内容は様々だけど、基本的に悲しい思い出が多い。
みんな悲しい気持ちを忘れるのに必死なんだ。
そう、人間は忙しい。そして大変だ。
だからこそ支えになる”何か”が必要で、ずっとそれを探してる。
けど、ほとんどの人が気付いていない。
人間を支えてくれているのは、たくさんの思い出だということに。
グラスの底で足許をすくわれてからりと踊るような、氷の融けるさまと
香ばしく注ぎ込まれたあとに、水を吸ってすでに薄くなった麦茶の匂い
後ろめたさを含んで、つるつるしたガラスを撫でた水滴にたしかな色をつけたのが
私と君の肌色で、それがあまりにもおかしい、君はぼろぼろと赤い目で泣いた
このワンルームが今、熱っているのかなんて、私なんかに分かるはずもなくて
たくさんの思い出詰まった
この花畑は
花が咲き乱れては枯れ
咲き乱れては枯れを繰り返す。
それがまるで私の心のようで
私は思い出詰まった花畑に
私の思い出を重ねるのだ。
「たくさんの思い出」
憂鬱だった朝、足元に転がる銀杏、匿ってもらった古本屋、なけなしのお小遣いで買った小説達、死に場所を探した昼、虐められている白い烏、風に飛んでいく原稿用紙の隙間から現れた彼女との出会い、三毛猫親子とおばあさん、秘密の路地裏、はるか彼方のはくちょう座、彼女の最期。
何の変哲もないこの生活道路には、俺だけに見える想い出がこんなにもある。
たくさんの想い出
たくさんの想い出
私には若い頃の想い出がない。
なせなら高校や大学に行ってないから。
楽しかったろうな。
羨ましい、
一生その時の想い出はつくれない。
おばさんと高校生とは随分違うからね。
今まで何十年と生きてきて、こんなこともあった、これは忘れられない思い出になる、なんて、思い返せることが昔はあった。
ただ、高齢者の部類になった今、身近な人に、昔もこんなことしたよね、と、言われてみても、全く思い出せないことが増えてきた。
おかしいな、初めて君に会った日も、初めて君の家に行った時も、初めて子どもが生まれた日も、自分の親がなくなった日も、ほんの前なら思い出せたはずなのに。
そもそも、今このベッドで横たわっている「君」は誰だったっけ?
確か、「君」と数えきれない思い出を作った気がする。
でも……
「お前さんや、大切な人なのは思い出せるんだけど、誰だったかの?」
ベッドで横たわっている君は、なんの返事も返してはくれなかった。
【たくさんの思い出】
たくさんの想い出
想い出って、なんだろう。
いいものにもなるし、悪いものにもなる
想い出にふけり、いい気分になれる
でも、想い出にかじりつきすぎると次の一歩が踏み出せない
子どものとき、絵のコンクールで賞をとり、その時の書き方をおおきくなってもつづけて、進歩ないねと言われたことがある
くやしかったけど、その通りだ
想い出を良薬にするか、毒にするかはその人次第。
俺は良薬にしたい
家族より彼氏との思い出の方が沢山ある
思い出すと泣いちゃう 早く一緒になりたいね
法律も家族も何も守ってくれない 理解してくれない
この世の中おかしいよ
たくさんの思い出
父、祖父母の楽しいかった思い出。
同級生の親友
幼なじみの姉妹みたいな子
ボランティアの親友
いっぱい思い出がある。
辛かった事、泣いたり、笑ったり、してきた。
日々ありがとう。
風に揺れる 時が流れる 今日この頃 君は何してるかな? ふいに想う 涙ぐむ 泣きたくもないのに なぜ頬を伝う 悲しくなんかない 会いたくなんかない でも でも やっぱり会いたい
後ろ髪を引かれる。
心が引き摺られるようで、
立ち止まってしまう。
良い事と悪い事。
色々と、出会ってきた。
「たくさんの想い出」は、
どれも重たくて辛い。
辛くて、仕方がないんだ。
母校が統合することになった。
たくさんの学びを得た教室。
走るのは禁止だったけど先生に内緒で走っていた廊下。
白熱したドッジボールが繰り広げられた運動場。
2羽のかわいいうさぎがいた中庭。
学芸会を終えて達成感に胸がいっぱいになった体育館。
思い出せばキリがないけれど。
たくさんの大切な想い出をありがとう。
新しく生まれ変わって。
また、誰かの想い出の場となりますように。
たくさんの想い出
初恋の人は、ひとつ上の先輩。
会える日も話せる日も少なかった。
でも、委員会が同じになって話せる機会が増えた。
嬉しかった。けど段々、彼にとって私の存在は
ただのひとつ下だということが分かった。
悔しかった。何より辛かった……。
でも、それまでの沢山の思い出はどうしても
忘れられなかった。
だから、思い出に浸っていた。
その時…周りから
「早く次の恋行きなよ」
と言われた。私には恋する資格なんてない
そう思っていると、
「恋に資格なんてないよ。
自分が1番、良いと思うタイミングで恋すれば良い。」
そう言ってくれた人がいた。
同い年の男子。その時は何も思ってなかった。
けど…なんでだろう?最近、やたらその人が
気になって仕方なくなる。
大好きって叫びたがってる。
この思い、伝えて良いですか?
あなたに恋して良いですか?
たくさんの想い出。
たくさんの想い出に
まみれて
生きてる。
どこで
初めて知ったのか
本当にわからないくらい。
たくさんの想い出は
日記に書いてしまおう。
幸せな想い出を
忘れる前に。
あの人といる生活は
ずっと続いてほしいと願ってしまうし
作りたいと思える
たくさんの思い出
Memoria
書くこともできなくて
いつかは消えてしまうけど
Maybe
この心の中なら
忘れない
Memoria
−たくさんの思い出−
「たくさんの思い出ありがとう」私はそう言った。
君は悲しい瞳でこっちを見上げた。
こう言った理由、それは最期が近いから。
私が正直に言うと君が絶対泣くと思ったから。
でもその独言が君に聞こえてたみたいで、
「そうなの?」って聞かれてた。
まずいと思ったが、時すでに遅し。
そして最期の日。君の目の前で最期を過ごした。
#40 いつまで続くかも分からない、入院生活が続く。
ベットの上で、彼との少ない、でも想いはたくさん感じた過去を思い出す。どうなっているのかな、何も分からない事実。
せめて、退院させてよ。そう思ってしまった。
残りの人生を楽しませて、と。
___たくさんの想い出
テーマ:たくさんの想い出 #6
私は先輩のことが好きだ。
それに気がついたのは、高校2年の春のことだった。
先輩は一緒の部活。和太鼓部。
いつの間にか前に立って太鼓を叩く先輩に憧れて、気がついた頃にはそれが好きという感情に変わっていた。
私はその気持ちを伝えようと部活のない日の放課後、こっそり先輩の教室に行った。
その時、
「晴人〜」
そう先輩を呼び捨てする女の先輩がいた。
その女の先輩と仲が良さそうに話す先輩。いつもは一心になって太鼓を叩いていて、笑ったところなんて見たことがなかった。でも、その時の先輩の笑顔が素敵で…。
私が知らなかった顔があったこと、そしてそれを知っている女の先輩。
私は胸が苦しくなった。
「あれ? 篠宮?」
ドアに隠れていた私と教室を出ようとした先輩の視線が交わる。隣には、さっき先輩を呼んでいた女の先輩。
「今日は部活、休みだよな?」
そう言って私の顔を見る先輩。
「あ、う…。えっと……」
私は声が出なくなった。なんだか、変な感じ。何も言うことができない。
じぃっと見つめる先輩に
「はい! すみませんでした!!」
そう言って先輩の目を見ずに走り去ってしまった。
わー……。やらかした。
私は走り、そのまま下駄箱まで来てしまった。
上靴と靴を履き替えた時、先輩と隣りにいた女の先輩のことを思い出す。
「お似合いだったな、あの二人」
ポツリと呟いた。
先輩は顔も整っていて、背も高くて。隣りにいた女の先輩も、すごく美人でスラッとしていて。
私なんかが釣り合うはずがない。そう思うと鼻の奥がツンとした。
目からポロッとしずくが落ちる。
「あ~ぁ。恋なんてしなければよかったな」
私はそう言葉を吐いた。その時ポツポツと雨が降ってきた。
その雨は、どんどん強くなっていった。
私の心を表すように。
私の先輩とのたくさんの思い出たちのように。
「ねー…晴人。もしかして、いつも話しているのって今の子のこと?」
「そう」
僕は答える。僕は去っていった後輩の篠宮の背中をぼーっと見つめていた。
「えっと……。もしかしたら勘違いされたかも?」
幼馴染の真理にそう言われ、僕は何を言っているのか分からなかった。
「勘違い?」
僕がそう言うと真理は眉を寄せて
「だ~か~ら~。私達が付き合っているとか、そう見えちゃったんじゃないかって!」
真理がそういったのでますます頭にはハテナがうかぶ。
「なんで? 真理は彼氏いるじゃん」
僕の返しにはぁ~っと大きなため息をつく真理。
「アンタって顔はいいのに頭がちょっとね…」
真理はそんなことをブツブツ言っている。
「それに、僕が好きなのは真理じゃないし」
「だから! 勘違いされたかもって言っているの! 私達が幼馴染なこと、彼女は知らないでしょ?」
もー…っと呆れられた。
だって僕が好きなのは篠宮なのに、なんで勘違いされないといけないんだ?
僕は、真理の言うことが理解できなかった。
「あ、雨」
僕は窓の外を見て呟く。
篠宮、大丈夫かな…。
心の中では降り続ける雨のように、また篠宮のことを考えていた。
全くこの男は、何人の女子を虜にすれば気が済むんだか…。隣りにいる晴人を眺めて私は思った。
私もその一人だった。
その事実は今でも変わらない。だからさっきの後輩ちゃんの気持ちがわかる。
降り始めた雨を見つめていると思い出した。晴人が後輩ちゃんのことが好きだと知った、あの日降った雨のことを。それから私は晴人から離れるために彼氏を作った。
それなのに、一向に晴人と離れられない。
晴人とはたくさんの想い出があるからなのか。
さっき、晴人にはっきり
ーー好きなのは真理じゃないし。
そう言われたときズキンと胸がいたんだ。その時感じたんだ。好きという気持ちは雨のように落ちて消えてはくれない。
後、4ヶ月したら卒業だ。
6年間勉強していたこの場所もいやな思い出とか
面白い思い出とか、怒られた思い出とか
沢山あったな。
後、4ヶ月で中学生になるけど
中学いっても同じ人ばっかだし
そんなに寂しくはない。
それでも、この6年間ずっーといた
学校は、たくさん思い出があるな。
正直、卒業したくない笑。
だって、勉強むずくなるんでしょ。
嫌だよ笑
でも、楽しかった思い出を胸に、
新しい所へ行きたいな。