グラスの底で足許をすくわれてからりと踊るような、氷の融けるさまと香ばしく注ぎ込まれたあとに、水を吸ってすでに薄くなった麦茶の匂い後ろめたさを含んで、つるつるしたガラスを撫でた水滴にたしかな色をつけたのが私と君の肌色で、それがあまりにもおかしい、君はぼろぼろと赤い目で泣いたこのワンルームが今、熱っているのかなんて、私なんかに分かるはずもなくて
11/18/2022, 1:50:34 PM