『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『それでいい』
夜中にラーメンを食べてしまった。
でもお腹が空いたんだから仕方ない。
これは僕がより幸福になるための行いだ。実際に僕は、夜中の2時に味噌ラーメンを食べた事により、普段は味わえなぬ、罪に通じる快楽を満喫したのだ。
夜中にラーメンを食べて、何が悪い。
自分がより幸福になるための行いなのだから、それでいい。
平日に何もせずダラダラ過ごしてしまった。
でもやりたい事も無いし、人間は怖いから仕方ない。
これは僕が安心して生きるための戦略だ。家から出ない事は、外部からのストレスを避けさせて、体力の補充に努める、極めて生存に適した合理的選択なのだ。
仕事もせずダラダラして、何が悪い。
自分がより安心して生きるための行いなのだから、それでいい。
覚せい剤に手を出してしまった。
でも生きているのは苦しいし、何も楽しいことがないから仕方ない。
これは僕が命を終える前の最後の娯楽だ。すい臓の病気で、あと数ヶ月しか生きられないというのなら、最後にこの身体を犠牲にして得られる最高の快楽を、死ぬ前に知っておきたいと、思ったのだ。
死を控えた身体に覚せい剤を与えて、何が悪い。
自分の命を満足して閉じるための行いなのだから、それでいい。
全てのことは、それでいい。
誰も、何も、間違ってはいないのだから。
「それでいい」
何をそんなに急いでいるの?
あわてなくていい!
自分の「人生」なんだから!
ゆっくり、落ち着いて、気の済むまで考えて!
納得できて、はじめて動く!
それでいい!
それでいい
「それでいい」って地味に人を嫌な気持ちにさせる言葉だと思う。「で」を「が」に変えるだけで棘が抜ける感じがする。たった1文字の違いなのに、会話の色が変わる。考えてから話すって結構大事なんだな。
贅沢はせず
多少の趣味をするような
身の丈に合う生活をしていれば
それでいいと思ってた
だが今は色んな物が値上がって
今までの普通が
贅沢になってしまった
健康を満たすことも
心を満たすことも
難しくなってしまった
“それでいい”
彼はよくそう呟いていた。
彼は何を考えているのか分からなかった。
本当にそれでいいの?
あなたはそれで、本当にいいの?
その度に彼は深く頷いた。
そのうち彼はすっかり色褪せてしまった。
くすんだTシャツに日に日にやつれていく彼の姿は見ていられなかった。
ねぇ、私は、よくないよ。
だから、ねぇ、本当に、それでいいの?
彼は小さく微笑み乾いた声を漏らした。
いつだって君は僕の腕の中にいた。
小学生の時も
お風呂に入った時も
遠足の時も
修学旅行のときも
喧嘩した後も
いつだって、
どれだけ大きくなろうとも君はずっとそばにいたし、
それ以外の考えが浮かぶはずがなかったんだ。
大学が違うだなんて思ってもいなかった。
君は僕から逃げようとした訳じゃない。
“ちょっと”だけ間違えちゃっただけで、
僕だって怒っていないんだよ。
間違いは誰にでもある。
ぎゅっと君に回す腕に力がこもって、君は苦しそうな顔をする。
そうだよね、君だって離れるのは嫌なんじゃないか。
僕の想いが伝わってよかった。
言葉に出さなくったって僕には伝わるよ。
きっと君もそう望んでいるのだろう?
だってもう反対する声は聞こえないのだから。
あれ、
どれくらいだろう?
どれくらい、
僕は君の声を聞いていない?
少しくらい話してくれてもいいんじゃないかな、
冷え性の僕を温めるために腕の中におさまった、
子供の頃のやけに体温の高い君。
いつから、
こんなに冷たいのだろう ?
僕はぎゅっ と 、ひんやりとしたツボを抱きしめ、
「ねえ、話してよ。」
僕の問いに答える君の声は聞こえず、
ツボの中の“軽い何か”が
カサッ と擦れ合わさる音を鳴らした。
きっとこれで大丈夫。
これでいい。
これが正しいんだ。
「それでいいんだよ。」
それだけの君からの肯定が僕には一生届かない。
『それでいい』
もう、十分美味いから、これ以上は味を足さないで、お願い、お願いします。
25 「それでいい」
人にはそれぞれの個性がある。
みんな、好きなものも違えば、嫌いなものも違う。
それが当たり前。
その個性をそれぞれがうまく発揮できれば“最高のチーム”ができる。
個性は1つのチームを作るほどの大きな力を秘めている。
でも、ケンカや言い合いは起こる。
それは、それぞれが、自身の個性を全て出し切ってしまっているから。
自身の個性を全て出しきれるほど、相手を信頼できているから。
だから、自身の個性を出しきる数値をその場合に応じて変える必要がある。
それでこそ、1つのいいチームができる。
「それでいい」。
“それがいい。。”
2026.4.4.Sat.
それでいい
コーヒーカップを一人分取り出して、ゆっくり時間をかけて淹れていく。向かい合う席にはもう誰も居ないから、コーヒーの匂いが静かに広がるのを目を瞑りながら待てた。
日々家
それでいい
それでいいって
それでいいってば
何度言っても聞いてくれない
頑固者
繰り返す言葉
「これでいいかな?」
私は繰り返す
それでいい
今はそれでいい。ゆっくり歩いていけばいい。
好きなものがなくても、やりたいことが1つもなくてもいい。人生はまだまだこれからなのだから。
焦る必要はない。
私が1番恐れているのはね、君が焦って本当の自分を見失ってしまうことなんだよ。
自分のペースでいい。
周りの声なんて気にしなくていい。
君が笑ってくれるのなら、私はずっとそばにいるから。
だからどうか自分を嫌いにならないで。
自分を好きになれなくていい、愛せなくてもいい。
私がその分君を愛すから…。
「それでいい」
何事も頑張りすぎないで。
一等がすでに出ているくじびきを引くように君は私の手を取る
題-それでいい
『それでいい』
「あら、お父さん。ペンキ塗ってるの?」
「あぁ、最近禿げて来たからな。」
ぎゃははっ! ベタァ
「あっ!●●ダメじゃないか!?」
「あははっ、●●ったら…手が真っ赤よ!」
「…手形が着いちゃったな」
「あら、お父さん別にいいじゃない。」
「う〜ん…」
:
:
:
「おじいちゃんなんでこの壁手形着いてるの?」
「…あぁ、これはお前の母さんが着けたんだ。」
「ふーん…もう一度塗り直さないの?」
『いいや、それでいい…それがいいんだ。』
「へへっ、おじいちゃんらしいね」
【それでいい】
放課後の中庭。
真ん中に鎮座する大きな木の下にあるベンチで、読みかけの本を開く。
入学して以来、図書室ですら得られない孤独で要られるこの場所が、私のお気に入りだ。雨が降らない限りは、ここで本を読む。校舎と木の陰に隠れて涼しく、静かでいられる。
今日も一人、ここへ来ては、本を読む。
私の神聖なルーティーンだ。
しかし、今日はどうにも集中できない。
何か、妙な視線を感じてしまう。
教室や電車でも普通に本は読めるし、本の世界に降りる私が誰かからの視線を受けることも珍しくはない。
ないのに、だ。
何故か、集中できない。
視線、というより。
私の他に“何かがいる”ような、落ち着かなさ。
こんな場所に、誰かいるはずがない。
「いるんでしょ。出てきなさい」
人気のない静かな中庭に、私の声が木霊する。
静寂。
(気のせいだった…?)
仕方なく再び本を開こうとする。
が、
「えへへ、バレちゃった」
声が降りてきた。
顔を上げると彼女が枝に座り、私を見下ろしていた。
スカートから覗く白に気付き、私は慌てて目を逸らす。
「落ちても助けないわよ」
「だいじょうぶだいじょうぶ」
ニコニコ笑顔で彼女は飛び降りる。
猫のように、綺麗な着地。
この高さから降りるのが、怖くはないのだろうか。
「つかまえたー」
そんな私の心配を知って知らずか、彼女は私を抱きしめる。
「ちょっと、やめてって…」
振り払おうとした私の横目に映る彼女は、穏やかな顔だった。
今日もまた、満足に本が読めない。
それでもいいか、と彼女の小さな背中を、片腕で包み込むのだった。
仕事帰りに
時々顔を出して
一緒にお昼を食べて
お茶を飲む
愚痴を聞いたり
時々口喧嘩するけど
じゃ帰るわ
ありがとね
1時間くらい会話をして
1日の終わりに
おやすみなさいのライン
車で3分ちょっとのところに住む
80歳ひとり暮らしの母親との距離間
元気で楽しく過ごせているあいだは
このままで
(それでいい)
「それでいい」
ホントは君に願いたい事は沢山ある。
でも、全てを突き詰めれば、結局はただ一つだけ。
幸せになってね。
それだけでいい。
君の幸せの為なら、ママはどれだけでも頑張れる。
君の、その笑顔を守る為なら、どれだけでも踏ん張れる。
君が幸せなら、それでいいから。
それが、いいから。
迷いながら書き散らした言葉が、いつか道になるから。
苦しみ悩んだ時間が、いつか実を結ぶから。
だから今は、
「お題 それでいい」#214
それでいい(オリジナル)
ああ、死にたい。
売り手市場のご時世、就職活動で失敗する人は少ないと聞くが、俺は全く採用に引っかからなかった。
そこそこの大学にいるし、真面目にバイトも勉強も頑張ってきたというのに。
エントリー先が大企業ばかりなのがいけないのか?
落ち続けると己の価値低下を実感して鬱々とする。
人生、全てうまく行かなかった。
小中学校ではいじめられ、ハブられ、高校大学でも友達ひとり出来やしなかった。
禍福は糾える縄の如しなんだろ?
そろそろ俺のターンが来ても良くないか?
就職を機に人生上向くんじゃないかと思っていた。
けれど。
公園のベンチでひとり、絶望に打ちひしがれて俯いて座っていると、
「こんばんは」
声がかかった。
顔を上げると、黒いコートを着た男が立っている。
誰だろう。知らない人だ。
無視していると、彼は俺の目の前に、何かを差し出してきた。手が黒い。黒い手袋をしている。
「これ、差し上げます」
「へ?」
「人生、変えたいのでしょう?」
俺は思わず彼の手から細長いものを受け取っていた。
「人生、死ぬ気になれば何でもできますよ」
手にした物は果物ナイフのようであった。
「これは特殊なナイフでして。こう、頸動脈を切ると生まれ変わって、人生やり直せるんです」
「は?」
「まぁ、信じるも信じないも、貴方次第です。では」
彼は鼻歌を歌いながら去っていった。
満月の月明かり。周囲に人気もない。
薄っすら靄がかかっている。
何だか夢でも見ているみたいだった。
ぼんやりしてしまった。
俺の手には果物ナイフ。
俺はそれを鞄にしまい、トボトボと家路に着いた。
ああ、本当に死にたい。
家族からも呆れた顔をされた。
そんなだから就職できないのだと詰られた。
就職できなくても家を出ろと言われる。
どこからも、誰からも必要とされていない俺。
そのままの俺で良い、それでいいと言ってくれる人間は過去も今も皆無だった。
自分が捻くれた思考をしてたり、色々人と違っていたり、感情の起伏が抑えられなかったり、悪い所が色々あるのは知っている。けれど今更変えられない。
人生やり直したい。
俺は鞄から果物ナイフを取り出した。
これは神様からの贈り物だったのかもしれない。
あの黒ずくめの男は人生をやり直したい俺のために地上に遣わされた堕天使だったのかも。
ゲームのリセットボタンを押すように、これで人生をやり直す。
俺はいくらか躊躇った後、勇気を振り絞って己の頸動脈を切り裂いた。
(やってやった!!)
噴き出す生温い己の血のシャワーを浴びながら、俺は希望に満ちた気持ちで事切れた。
警察や少しのマスコミ、近所の人が集まる中、私はその家の前の道を通り過ぎた。
「何かあったんですか?」
スウェットを着た、明らかに近所の人らしき人に問いかける。
「昨夜救急車と警察が来てね。どうやらここの家の長男君が亡くなったらしいんですよ」
近所の人はスマホで非日常を撮影しながら言った。
「しかも、部屋が血だらけで。自殺らしいって」
「そうなんですか」
「いやーお気の毒だよねぇ」
全くそんな風に思っていないのが丸わかりだった。
「それは本当に」
私は、善意の他人、同情している風を装って答え、その場を後にした。
十分に現場を離れてから、ニンマリと微笑む。
(まさか本当に信じるとはね。怖い怖い)
私は堪えきれなくなって、クツクツと笑った。
(追い詰められた人間が一線を越える手伝いをするのは楽しいな)
今度はどんなお遊びをしようか。
シャイでヒト見知りでも
イヤなことが起きてグチって引きずっていても
失敗して後悔しても
やらないといけないことから逃げていても
他人任せでいても
不貞腐れて不貞寝していても
怒って不機嫌でも
無駄遣いしてしまっていても
仕事に行きたくなくても
それでいい
あなたは
それでいい
出来なくていい
笑えなくてもいい
信じられなくていい
君は君のままでいい
そんな綺麗事でも
君の心が楽になるなら
僕は何度でも君へ
この言葉を捧げよう
No.56