ずっとこのまま』の作文集

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ずっとこのまま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/13/2024, 8:26:20 AM

学校の登校日は残り1ヶ月を過ぎた。


大学の一般受験をひかえ猛勉強をしている友達。

推薦が決まった友達。

前よりも進学を感じさせながらも、いつも通り時が過ぎていく。

もうすぐ卒業してしまう。

楽しかった
高校生活。


ずっとこのまま…


ずっとこのままの生活が続けばいいのに…

1/13/2024, 8:19:48 AM

ずっとこのまま

ずっとこのまま…はないよね。

良くも悪くも。

若いときより今の方が、
変化に弱くなったかも。

ずっとこのままが終わる時って、
そこに永遠の別れがあったりするから。

歳を重ねるのと共に、
メンタルも強くならないといけないんだなぁ。
と感じる今日この頃。
paki

1/13/2024, 8:16:14 AM

考えさせてくれと言ったが、考えることなど何もない。柳の提案を呑むか、断るか。ただ断る場合は、それ相応の理由がなければ柳は納得しないだろう。
 どうして今更都なんか……。ていうか何でわざわざ学校。
 無論柳は自分の昔のことを知らない。だから、自分の将来を心配して善意で提案したのだろう。
 ……あんな目に遭って、名を改めて神官の小姓なんてやっているのにまだ自分は叶わぬ夢を見ているのか。
 指先で郁青と綴った。セイとしか名乗らなかった自分に与えられた新しい名前だ。郁郁青青。何処の馬の骨かもわからない孤児に与えるには立派な名前だ。
 郁青は長い長いため息をついた。
 13歳。農村では立派な働き手だ。
 いつまでも神官の小姓でいられるはずはない。
「オレは郁青、郁青だ」
 そのために都に行く。あの場所で、郁青になるために確かめに行く。
 
 神殿に戻ると、柳はいつも通りの様子で郁青を迎えた。進路の話などなかったように迎えてくれた柳にこのままやり過ごそうかと気持ちが揺れた。
「郁青?」
「柳、話がある」

1/13/2024, 8:06:11 AM

【ずっとこのまま】
苦しくもないのにここに戻ってきてしまった。
まだ一ヶ月も経ってないのに…
それでも、話を聞いてくれるかい?

最近、しっくりくる一人称が変わった
"僕"だったのに、"俺"になってきた。
日常で使ってるのはもちろん"私"だけども

何か心境の変化でもあったかとか
思い返してみたけど特に何も無かった。

今年の抱負のせいだろうか
《逃げない、しかし無理はしない》という決意をした

その決意の強さから、"俺"に変わったのだろうか。

君はどう思う?
と言っても、自分の心境は自分にしか分からないか。

話を聞いてくれてありがとう。
また来るよ。次は本当に苦しい時にね。
また話を聞いてほしい。
独り言は苦しいから。

お題を無視してしまうのも良くないし書こうかな。






ずっとこのまま、というのはほぼない。
けれどそう望んでしまうのが人間だ。

私だってそうだ。
ずっと友達でいれたら、
ずっと楽しい時間が続けば、なんて思う

逆もある。
ずっと喧嘩したままなのだろうか
ずっと苦しいのが続くのだろうか

でも世界は常に変化する。

そういうものだ。
でも受け入れられない
諦めきれない。

だから苦しい。辛い。

このまま、君の友達でいれられたら楽だろう
自分の心に嘘をつくだけだから。

自分の心に素直に従ってたら
友達じゃ、いられなくなるから私はこのままでいい。

このままが…いいんだろうな……

――――――最近の話/本音と現実

1/13/2024, 7:59:13 AM

【ずっとこのまま】
俺は隆二(りゅうじ)。中学三年生。
菜「おはよ~!」
この人は菜々花(ななか)。保育園からの幼馴染。
隆「おはよう。」
菜「今日って数学あったよね。もぅ絶対小テストお  
  わった~!」
隆「朝から元気すぎだろ。まぁでも、小テストかぁ
  …」
菜「っていうか隆二、どこの高校受験すんの?」
隆「えっと、○○高校。」
菜「そうなの!?私△△高校。」
隆「そうか…。」
俺らも中3。来年は高校生だ。受ける高校は違う。だから会わなくなる。会える機会があってもどちらかに彼氏、彼女が出来ればもう無縁と言ってもいい関係になる。
隆「なぁ。」
菜「ん?何?」
隆「高校が別でもまた会えるよな。」
菜「何言ってんの!家、近所でしょ、当たり前!」
当たり前だよ。けど、やっぱり俺はずっとこのままがいいな…って思うんだ。菜々花には言えねぇけど

       【ずっとこのまま】  END

1/13/2024, 7:50:18 AM

久しぶりに幼馴染と待ち合わせをした。

幼小中と同じだったので毎日一緒に帰っていたのに高校は別のところに通っているので不思議な感じだ。

何処か気まずい雰囲気の中、「最近どう?」なんて当たり障りのない雑談をしながら歩くと突然思い出したように「あっ!」と彼女は大きな声を出してニコッと笑った。

「どうしたの?ニヤニヤして」
「え〜、どうしよっかなぁ?言っちゃおーかな」

いたずらっ子な笑みを浮かべてこちらを覗き込む彼女に少し嫌な予感がしたから「じゃあもう聞かない」と意地悪を言った。

「ちょっと聞いてよ〜!」なんて言って不満そうな彼女を放って歩くペースを早める。

彼女は慌てて追いかけてきて私のリュックを掴むので驚いて後ろに転けそうになった。
「ちょっと、危ないでしょ」

少しの沈黙の後、彼女は頬を夕日で赤く染めながら秘密を打ち明けるように言う。


「あのね、彼氏できた。」



私の10数年の片想いは結局の所実らなかった。


「え〜!どんな人?」
なんて質問してあげると彼女は嬉しそうに笑う。
本当に可愛い。

「ね、寒いから手繋いでいい?」

「いいよ」
彼女の手を握るととても冷たかった。

「私の手冷たいでしょ?」

「それな、冷たすぎ!私が温めてあげる〜」

「やったぁ」

二人でクスクス笑いながら帰る帰り道。
そうだ、これでいい。

友達のままで、



ずっとこのまま。

1/13/2024, 7:31:30 AM

ずっとこのまま

 大を力みすぎた鼠径ヘルニアが戻らなくなった。朝六時頃、119に電話して聞いた。
「救急車出します」と言われたが、
少し様子をみると言って寝た。
 朝十時過ぎ、119電話して病院に搬送してもらった。

 年配の男の副院長さんがタマタマをあーだこーだと押して半分位の大きさになった。少し休憩があった。その間に自分で押したら、完全に戻った。
 若い美人医が良かった。でも治療処ではなかっただろう!
 三割負担でも千円程ですんだ。帰りは電車で170円で帰ってきた。

痛かったしタマタマが半分こぶし大にずっとこのままだと心配だった。

これから小中学生学習指導に行く
休めない 徳博🤩
もっと読みたい♡876突破号
通算83作目

1/13/2024, 7:16:07 AM

【ずっとこのまま】

「バンドマンがアーティストに恋って可笑しいかな…」
「そ?俺は良いと思うけどな…ね」
「うん、僕も良いと思うよ!」

 こいつらは知らない。
僕が言うアーティストは“同性”だっていうこと。

 でも相手も、僕らのバンドのことを褒めてたしファンだって言ってたし…ワンチャンあるかもって…。

 こっそりライブに参戦して、このファンって言う立ち位置の方がいいのかな。

それなら、ずっとこのままでいいのかな。

1/13/2024, 7:09:49 AM

車で移動する。
父の運転で母と私とリアシートに座る。
乗ってすぐは無駄話。
眠くなったら寝てしまう。
いつのまにやら目的地だなんて。
なんて特等席。

いつまでもリアシートに座っていたい。

(ずっとこのまま)

1/13/2024, 6:56:34 AM

『ずっとこのまま』

ずっとこのままくっついていたい。ずっとこのままこの関係でいたい。ずっとこのまま同じ時間が続く気がする。私はこの人となら絶対大丈夫。

そうやって思っているのに、心の中では終わりの時間が近づくことを恐れてしまう自分がいる。
    ______やまとゆう

1/13/2024, 6:47:22 AM

この世が無常だなんて、そんなことはわかってる。

だからこそ永遠を願わずにはいられなかった。

君との時間。
絶え間ない幸せの連続は、願うには十分だった。

ずっとこのまま。叶わない願い。
少しでも、願ってしまったのがいけないのか。


記憶に鉛が絡みつくような、感じたことのない感覚。

君が、僕に残してくれた証だったらな。

それなら、このままでも、いっか。


「ずっとこのまま」

1/13/2024, 6:37:58 AM

「『ずっと』シリーズ、たしかこれで5回目よな」
「ずっと隣で」、「これからも、ずっと」、「誰よりも、ずっと」、「これまでずっと」。
さすがに6回目は来ないだろうな。某所在住物書きはため息ひとつ吐き、フラグめいた呟きをポツリ。
だいぶ書き尽くした感のある「ずっと」の、今回掲載分にでき得るネタを探した。
商品棚のド定番な陳列順、クソな職場で継続勤務するリスク、長いことそこに住み続けている家族、職場の先輩の過去話……他に「ずっと」で書けるハナシは?

「ソシャゲの画面が『通信中』とか『Loading』とかから次に移らなくて、それこそ『ずっとこのまま?』と思ったことは何度かあったわな」
ただそれを物語にできるかというと、微妙である。

――――――

最近最近、都内某所某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、一家で仲良く暮らしておりまして、
その内美しく賢い母狐は、神社近くで茶っ葉屋さんを開き、そこそこじゃんじゃかお金を稼、もとい、心魂すさみがちな現代人に寄り添い続けておりました。

今日は、お得意様だけが利用できる個室の飲食スペースに、数量限定の季節メニューが加わる日。
「新春の薬膳小籠包スープ」といいます。
フードロス削減活動の一環に、ご近所のスーパーや八百屋さんから、売れ残った春の七草パックをまとめて受け入れて、稲荷神社の薬草園で育った生姜だの牛蒡だのと混ぜ混ぜミックス。
稲荷のご利益と狐のおまじないをちょっと振って、おいしいスープでいただきます。

運が良ければ看板狐の、末っ子子狐が個室にお邪魔するので、コンコンのモフモフを眺めたりパシャパシャしたりしながらお食事が可能。
ちょっと、その光景を覗いてみましょう。

「おまえ、随分気に入られているな」
一番奥の個室では、藤森という雪国出身のお得意様と、藤森の職場の後輩が、ふたりして小籠包を楽しんでおりました。
「ちゅーるか何かでも、仕込んできたのか?」

後輩の膝の上には、薄手のひざ掛け毛布がのっかって、更にその毛布の上で、コンコン子狐がまんまる狐団子になったり、おなか出してヘソ天したり。
ずーっとそこから、動きません。
ずーっとこのまま、藤森の方へ行きません。
たまに後輩が藤森を気遣って、膝から子狐を降ろしますが、コンコン、すぐさま後輩の膝によじ登り、定位置で丸くなるのです。

「毛布に好きな匂いとか付いてるのかも」
コンコンにせよ、ワンワンにせよ、勿論ニャンニャンも、ともかくモフモフはことごとく好きな後輩です。
エキノコックスやら狂犬病やらを気にせず、思う存分子狐をモフり倒せるのは、願ったりかなったり。
「それとも、アレかな」
子狐のおなかを撫でつつ、米粉生地と小麦生地の小籠包を交互に楽しみながら、後輩が言いました。
「前回今月の8日頃ここに来たとき、私が子狐ちゃんにペット用七草粥頼んであげたの、覚えてるのかな」

「そういえば、そんなこともあった」
「私のとこに来れば美味しいもの頼んでもらえるって学習したとすれば、子狐ちゃん、おそろしい子……」
「どうだろうな?」
「きっとそうだよ。かわいーな、もう……」

ほらほら、今日は何食べたいの、お姉さんが頼んであげるから言ってごらん。
後輩はそれはそれは嬉しそうに、注文用のタッチパネルをトントン。ペット用メニューなど開きます。
藤森がジト目で後輩を見ていると、頭を上げた子狐と目が合いまして、そのキラキラお目々は、なんとなく、気のせい程度になんとなく、
何かを、藤森に伝えようとしてるように、見えなくもありませんでした……

1/13/2024, 6:32:32 AM

流れる時間の中にいる事は
一続きの紐のようなものじゃなく
パラパラ漫画みたいな一瞬一瞬の連続
だからずっとこのままなんてない
どこからだって何度だって小さくたって
次の一瞬は自分で選んで
選びたい一瞬を選んで

1/13/2024, 6:14:24 AM

ずっとこのまま

白い天井 無機質なリノリウムの床
白いベッドに白い布団 病院と言う建物
特有の独特の匂い

清廉潔白なシーツな上で眠り続けている


医者の話しでは、ずっとこのままの
可能性もあると言う話しだ....
分かっている そんなの....

でも僕は、諦められなくて....

だって心電図の音は、規則的に動いている
手を握れば体温だって感じられる。

だから 呼吸器を外す決断が出来なくて....


僕は、君が眠るベッドの上に突っ伏す。

「諦めが悪いって よく君に
怒られたっけ....」

僕は、綺麗な顔で眠る 君の耳元に囁く
そうしてまた 昨日と同じ
大粒の涙を 何回も何回も流す。
僕の大きな泣き声で君が
『うるさい~』と言って怒りながら
起き出すのを待つ様に

僕は、諦め悪く 君の手を握って
また 今日も涙が枯れるまで
泣き続けた。

君がもし側で見ていたら呆れる程の
大声で.....

男としては、情けないかもしれない...
こんな僕の 君は一体どこが良かったんだろう。....

ねえ そんな話しも君の口から
聞いてみたいから...

だから 僕は、まだ君の呼吸器を
外さない 外せない

ずっとこのままなんて 僕には、
とても思えないから....

ねえ 君は、いつも寝付くのは
早いのに
起きるのは、遅かったね...

君が まだ目覚めないのだから...
よっぽど良い夢を見てるんだね...

早く聞かせて
君の夢の話しを聞けるのが すごく すごく 待ち遠しいんだ...

だから 僕はいつまでだって待ってるよ
瞳から涙の最後の 一雫を零し

眠る君の額にキスをして
僕は、眠り姫の病室を後にした....。

1/13/2024, 6:10:57 AM

【ずっとこのまま】

もし今この瞬間、1秒にもみたないまさに今、

刻一刻と秒針が進み1秒また1秒と進んでいく世界、

その無限にすら感じる中で、ほんの数秒でもいいからずっとこのままがいいと望んだ日々は皆さんが今まで刻々と流されてきた時間と言う存在の中で時間にしたら何時間、何分、何秒、もしくは1秒も感じた事のないって言う人もいると思います。

ちなみに私はあります。

時間にしたら数分?数秒?思ったタイミングだけで言うなら1秒にも満たないかもしれない。

しかし、そのほんのわずかな時間は、いつも流れている時間とは違う物に感じるほどに、日々の時間の流れが冷酷や無慈悲という言葉を当てるなら、それは穏やかでいて、緩やかでいて、言葉に表すのは簡単なようで難しい。

人によっては、幸せを感じるもの、自信を感じるもの、覚悟を感じるものなど各々が望む(ずっとこのまま)は個々に違う。

私はその誰とも被らないかもしれない、ほんのわずかな時さえも愛おしく感じれる日々を送りたい。

皆さんもずっとこのままがいいと思える瞬間を迎えれますように、貴重な時間をありがとう。

-[完]-

1/13/2024, 6:04:21 AM

今日は14歳の誕生日。
ケーキを食べて、焼肉を食べに行く。
ずっとこのままだったら、楽しそうだななんて。
毎日ケーキと焼肉を食べたら、体重が増えてしまいそう🤭
今日一日は、ずっと特別。
#ずっとこのまま

1/13/2024, 6:02:51 AM

【ずっとこのまま】

このままじゃいけない、この家も私の暮らしぶりも…
そう思っているけど

せめて自分の行動はもう少しきちんとすべきだよね。
わかっているのにその1歩を踏み出せず行動を起こせずにいる
いや違う、起こせずにいるのではなくただの怠慢。

楽な方へ流れる私、ずっとこのままいられるならそれが楽だと思っている私

いつかそのしっぺ返しがくるだろう、だからその前に今年こそは1歩を踏み出し怠慢な私から脱皮したい。

できるかな?
いやいや、できるよね!だよ
できるかな?と思うことはやる気がない証拠。
できる!自分に言い聞かせよう。
できるよ!私。

ずっとこのままじゃいけない。

1/13/2024, 6:00:21 AM

ずっとこのまま、幸せだといい。
でもそんな事は無い。

明日には明日の私が、もっと幸せを感じている。
昨日の自分の幸せも引き連れて、成長を繰り返している。

嫌なことがあっても、今日という日を乗り越えた事を褒めてあげたい。


#ずっとこのまま

1/13/2024, 5:55:14 AM

好きなのかも、という彼の言葉に辛抱たまらずその身に抱きついてしまう。体温で身体が溶け合ってしまうんじゃないかという程に心地が良くて、もう一生離れたくないと思った。離したくない。彼の困惑した表情も複雑な心持ちも全部この腕で包み込んでやれたら、それ以上の幸福はないのに。
神様というものは残酷で、世界は私達のことを受け入れてはくれないのだ。

#ずっとこのまま

1/13/2024, 5:54:30 AM

ずっとこのままじゃいられない。
駅のホーム。
夜の帳が降りて、次の電車は来ない。
ベンチに座って、どうしたもんか考えている。

いつも通る改札が、ただの壁になってた。
駅から出られない。
ホームには誰もおらず、辺りにも人の気配はない。
思えば、この駅に降りたのが自分一人だったことが、そもそもの異常の始まりだった。
だってここは新宿駅。金曜の夜。

ほぼほぼ満員だった電車は、自分を残して走り去った。
そして、次の電車は来ない。
いざとなったら、線路に降りてフェンスを乗り越えようか…と考えていた矢先、スマホが震えた。

画面を見ると、妻からのLINEだった。
「どこにいるの?」
シンジュク、と書いて返信する。
「どこそれ?ロンジュキのこと?」
ロンジュキ…そんなお店があったっけ?
いや、新宿駅だよ、と送ると、
「ちょっと…どこの駅よ、それ。」
…ヤバい。何かヤバいことに巻き込まれてるようだ。

そういえば、街の灯りがまるで見えない。
深夜とはいえ、新宿だぞ。
金曜の夜に、まるで人の気配がしないとはこれいかに。

ふと気付くと、目の前に駅名表示板があった。
そこには、「論寿樹」と書かれている。
ロンジュキ…これか。ここがロンジュキなのか。
新宿じゃなくて、論寿樹。
あれ…もしかして…スマホを取り出し、妻にLINE。

「どうすれば、改札を通り抜けられるんだっけ?」
「チャージ切れなの?ちゃんと壁にタッチした?」

改札だったはずの壁に定期をかざす。
壁が消えて、見慣れた改札が現れた。
いつものように改札を抜けて、駅を出る。

見覚えのある新宿の街並みが広がっている。
でも、車の一台も走っていない。
信号までが消灯している。
「もう終電ってないのかな?」
「こんな時間に電車なんてないよ。」
まだ23時。
この世界は、微妙にルールが異なっているらしい。

目的地のビルの前に立つ。
ここに来るまで、誰一人として見かけなかった。
そして、消費者金融だったはずのその事務所は、
デザイン関連の会社に姿を変えていた。

妻に、明日朝の始発で帰るとLINEする。
どこのホテルもお店も営業してないから、公園で時間を潰すしかないらしい。
それでも、500万の借金を帳消しに出来て、
なおかつ、放火魔にならずに済んだということだ。

いいじゃないか、この世界。
俺は公園のベンチで眠りについた。

明日の朝、目覚めても、
これが夢なんかじゃなくて、
ずっとこのままでありますように。

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