すれ違い』の作文集

Open App

すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/19/2024, 3:20:48 PM

「ボクはキミを幸せにできない、、、」


その言葉最後に彼は画面の中から出てきてくれなくなった。




彼とは16歳のときバレエの留学先で出会った。



「はじめまして。九条天です。」

 「はじめまして。〇〇です。天くんって呼んでもいい?」

「いいよ。日本人の子がいると思わなかったから、すごく心強いよ。」

 「こちらこそ。天くんがきてくれて嬉しい。」



初めての話したのは、初めて天くんを見た次の日のレッスン終了後だった。

最初の印象は体が小さいけど、踊りは大きく、とても綺麗な顔立ちをした青少年。


明らかに人より努力してきたのだと分かった。








天と出会ってから、あっという間に天の留学期間が終わりに近づいていた。


最初はお互い探り探り話していたものの、今では休日に出かけたり本音を話す仲になっていた。





天の帰国まであと1週間。私も天も17歳になった。

 「ねぇ、天。」

「どうしたの?」

こっちを振り向いた時、天は確実に私の本音を全て見抜いたように見えた。

「ボクから話してもいい?」

少し緊張した面持ちで天は私に問いかけた。私は少し嫌な予感がしたものの、天の表情をみたら咄嗟に頷いていた。




「きっと〇〇はボクがバレエダンサーを目指してここに留学してきたと思ってるよね。でも、実は全く違うんだ。」



私からしたら否定したい事実だった。

正直これまで、日本のバレエを習ってる男性の中で明らかに天はレベルが違った。

繊細な踊りと確かな演技力。プロになるには充分すぎる実力だからである。



「ボクはある人のために、日本で、いや世界で1番のトップアイドルになる必要がある。」



天がアイドル、、、その言葉を聞いた瞬間、すぐに天がアイドルとして歌い踊る姿が想像できた。

すごく嫌で切ない感情に全身が支配される。



『アイドルになる。』



それは私に別れを告げているようだった。

天は別次元の人になってしまうのだ。





「でも、〇〇と同じ未来を見たいんだ。」





全く想像もしてなかった音が脳に響く。


 「え、、」


「〇〇と一緒に暮らして、普通の家庭を築いて、、、」


声が聞こえなくなった。俯いていた顔を上げると、天の頬に一筋の涙が伝っていた。


 「天、、、?」


「ごめんね。ボクがキミを幸せにしたかった。」


 「私、今幸せだよ。天と一緒に踊れて、他愛もない話をして、将来に思いを馳せて、、、」

 「ねぇ、天。私に少し時間を頂戴。そうだな、、3年。3年もあれば天も私も、、、」


「そうだね。分かった。キミを待ってるよ。」



天は全てを捨てたと同時に何かを失う覚悟をしたような顔をして頷いた。










それから2年後、天は『TRIGGER』のセンターとして日本を代表するアイドルとなっていた。


天はやはり昔とは違う笑顔でファンを魅了していた。







さらにそこから1年、、、プロのバレリーナとして主役として初めての舞台に私は立っていた。


私が演じたのは『ジゼル』


ジゼルは心臓が弱いが踊るのが好きな女の子だ。婚約者の浮気が原因で亡くなってしまうが、森に住む男性を踊らせて殺す幽霊から婚約者であった彼を守る話である。

バレエの物語の中でも悲劇的な話である。





終演後舞台裏に懐かしいが逞しくなった背中が見えた。


 「て、、ん、、、、」

「〇〇久しぶりだね。すごく美しかった。」

 「天もすごくかっこよくなったね。」

「ありがとう。」






沈黙が続いた、、、、、、



「〇〇、いままでありがとう。〇〇のおかげでここまで頑張れた。」


 「え、、、どういう、、こと、?」


「ボクはキミを幸せにできない、、、」


 「ちょっと待って、、!私ずっと、!!」


天は私のことを抱きしめた。顔は見えないが隣で泣いているのだけは分かった。天は私に話す隙も与えず、何も言わずに暗闇に消えていった。




「さよなら〇〇。愛してるよ。」





幻聴だったかもしれない。微かに耳に届いたその言葉は今でも耳元で響いている。



そして今日も私の家のテレビでは天の甘い声が響いている。

10/19/2024, 3:19:45 PM

すれ違い

出会ったはずなのに
少しのズレで
もう見失ってしまった。

もう一度すれ違ったら
私は声をかけるだろうか?

10/19/2024, 3:19:40 PM

すれ違い

私のことが好きだったのか
選択肢がなかったからなのか分からない
呪いのメールが友達からごめん送られたって送られるくらい
は?って最悪の暴言が出そうだったよ
地獄なのはお揃いだね
恐ろしい終わりだね
堕ちて堕ちて落ち着いたね、大人になった
綺麗な薔薇が棘を増やした
そんなすれ違いをしたね

10/19/2024, 3:18:23 PM

秋の良く晴れた空の下。
 気配を殺しながら、遠くにいるウサギを狙って矢を放つ。
 シュッと音を立てて放たれた矢は、寸分の違いもなくウサギを射抜く。

 久しぶりに弓を使ったが、腕は落ちてないようだ。
 この村を出て冒険者として過ごした十年間、弓なんて触りもしなかった
 けれど今朝持った瞬間、まるで自分の手の様に弓を扱うことが出来た。
 子供の頃とは言え、昔取った杵柄というのはバカにならないらしい。

「バン様、そちらはどうですか?」
 妻のクレアが、魚が入ったバケツを持ってやってきた。
 彼女の顔を見るに、今日は大漁のようだ。

「こっちも何匹か狩ったぞ。
 冬を越すには十分だが、まだ狩るか?」
「やめておきましょう。
 これ以上狩ると生態系を壊すことになります」
「そうだな」

 俺はクレアの言葉に従う。
 確かに狩り過ぎはよくない。
 子供の頃に調子に乗ってウサギを狩りまくったことがるんだけど、次の年ウサギが出なくなったんだよな……
 それで村の大人たちにメチャクチャ怒られたのを覚えている。

 でも次の春、森でウサギが遊んでいるのを見てほっとしたっけ。
 ウサギが繁殖力がすごくて本当に助かった。

「じゃあ、狩りは終わりにしよう。
 いい天気だから一旦休むか?」
「はい、そうしましょう」

 俺たちは手ごろな石を見つけて、向かい合って座る。
 空を見上げれば、遠くまで雲一つない青空。
 こんな綺麗な空を見上げると、胸にこみあげて来るものがある。

「なんかさあ、こういう風にノンビリしていると故郷を思い出すんだよね」
「故郷…… ですか……」
「こうしてウサギを追いかけて、魚も釣ってさ。
 このまま居眠りしようものなら、故郷が夢に出てきそうだよ。
 忘れがたき『ふるさと』だな」
「はあ」

 クレアは困ったような顔になる。
 アレは何を言うべきか迷っている顔だ。
 俺もクレアの立場だったら、そうなると思う。
 クレアは逡巡したあと、決意を決めた顔で俺を見た。

「あの、バン様。
 ここはバン様の生まれ故郷――『ふるさと』ですよね?」
「そうだな」
「それなのに『ふるさと』の事を思い出すんですか?」
「不思議なことにな」
「大丈夫なんですか、それ。
 医者に相談しますか?」
「大丈夫だろ。
 幸運なことに『ふるさと』はすぐそこにあるしな」

 俺は、クレアの懸念を笑って流す。
 どれだけ心配性なんだよ。 

「それより、クレアの事が聞きたい。
 クレアの生まれた場所は、海の向こうって言ってたよな。
 どんな場所なんだ?」
「うーん。
 表現が難しいのですが……
 森が多いですね」
「ここみたいな感じか?」
「そうなんですけど……
 なんというか、木の種類や密度が違うので受ける印象が違うんですよね。
 ここの森は開けて明るいですけど、私の故郷は薄暗い印象ですね」
「はー、森にも種類があるんだな。
 知らなかったよ」

 冒険者としていろんな場場所にいたが、まだまだ知らない所があるらしい。
 知らない場所があると知ると、冒険者の血が騒ぐ。
 ちょっとワクワクしてきた。

「いつか行こうな」
「え?」
「お前の故郷だよ。
 冬を越して、雪が解ける春になったら冒険にでよう」
「……遠いですよ」
「冒険のし甲斐があるな」
「まったくもう」

 俺たちは一緒に笑い合う。
 ひとしきり笑った後は石から立ち上がる。
 村にある家に戻るためだ。

 俺は一歩踏み出す前に、もう一度空を見上げる。
 人は言う、『世界は空で繋がっている』と……

 クレアの故郷も、この空と繋がっているのだろうか?
 俺はクレアの故郷に思いを馳せながら、俺たちの家に戻るのだった

10/19/2024, 3:16:29 PM

すれ違い、通り過ぎ、気付いて振り向いた時、運命は動き出すのだろう。
彼にとっての運命は、たった一人だった。
多くのすれ違った人にとって運命だった彼も、たった一人の為に狂わされた一人だった。

叶わなかった思いは、満たされなかった未練は、澱のように降り積もる。
狂わせて、狂わされて、運命になれなかった喜劇と、運命になってしまった悲劇を見つめながら、思いの欠片は降り積もる。

暗い暗い湖は、こうして閉ざされてゆくのだろう。

それだけの、話。


END



「すれ違い」

10/19/2024, 3:15:03 PM

「好きだよ」と「愛してる」

天秤に掛けても バランスは取れなくて

10/19/2024, 3:14:10 PM

「私、レモン好きなんだよね。」
「分かる〜、檸檬いいよね〜。」
「あの酸っぱさがいいんだよね。」
「あの心理的な酸っぱさは魅力だと思う。」
「物理的じゃね?」
「素材は、年月立てば酸っぱくなるかも?」
「(皮の話か?)」
「おっ、盛り上がってるじゃん。何話してたん?」
「今二人でレモンの話してたの。」
「Lemon?結構話題だったけどねー。やっぱ名作は色褪せないか。」
「めいさく?(腐らない品種なんてあったか?)」
「分かる、言葉の使い方が神がかってるよね。」
「やっぱさすがとしか言いようがない、ストリーミングで毎秒聴いてる。」
「(最近の朗読の話かなぁ?)」

れもんはすれ違う。

10/19/2024, 3:13:45 PM

最初のうちは気にならない「小さなすれ違い」が回収されないままの放置状態になるとやがて「大きなすれ違い」に早変わりする。


男女のカップルでの些細な違いは大きなすれ違いになる


いつ聞いたか忘れたけど会社の先輩に聞いた。人生の豆知識だから覚えておけって言われて。最初のうちはピーンとこなかったのが、今になって分からされる。

私達は世間でいう倦怠期に当てはまるのだろう。もともと素っ気ない彼がさらに素っ気なくなっただけで、お互いに「すれ違い」ができていく。時間を巻き戻せるものなら巻き戻したい。私の方が我慢をすることが増えて、泣くことも増えた。今この時間も、彼のことを考えて不安に押しつぶされて涙が頰をつたう。

彼から匂う、青色の紫陽花の香水は私から解放させないといけないと毎回思わされるが私は気づかないふりをし続ける。たとえ、どんなに自分が傷ついても、青色の紫陽花の香水をつける貴方が大好きでどうしようもないから。

          ~すれ違い~

10/19/2024, 3:02:05 PM

君が乗ったバスが
僕の自転車とすれ違う

互いの速度が速いほど
すれ違う時は一瞬で

君は 僕から遠ざかっていく

早く会いたい と
全力で漕いだペダルが

君を僕から 遠ざけていく

【すれ違い】



空回ることってあるよね。
互いに歩み寄ろうとしただけなのに、ね。

10/19/2024, 2:58:53 PM

003 ID:725jsx3cs
wwwwwwわんぱくビームは草w

004 ID:5582dfg88
>>>003 何笑ってるん

005 ID:8284fhpy22
>>>003 急にどした

006 ID:725jsx3cs
スレ間違えたンゴ







          “スレ違い”

10/19/2024, 2:57:58 PM

すれ違い
その瞬間におまじないをかけた
私のことを好きになる魔法のおまじない
どうか叶えと片っ端から試す私と
何も知らないあなたが今日も廊下ですれ違う
私達の思いもすれ違う

10/19/2024, 2:50:09 PM

お題「すれ違い」(雑記・途中投稿)
……全然思い浮かばない。
今日、派遣先から自分の署名捺印と、派遣元の印鑑捺して届けてねって内容を持って行ったら「送付」をスキャンして送信って意味に取られてアレ?ってなった。難しいね、日本語。

そして今日の仕事中にミャンマーから来た人に「寒くない?」って聞かれて「さっきは寒かったけど今は少しマシになった」って返したら「マシ」の意味が分からなかったらしくて意味を聞かれた。「和らいだ」とか「緩和した」とかって説明して通じるとは思えなくて、「それ程でもなくなった」とかって言い換えてみたけど。
「マシマシって言葉も聞いた事あるんだけど分からなくて」とも言われたんだけど、それは「増し増し」で特盛とか大増量の意味じゃないかなぁ……。もしくは夏の湿気で「蒸し蒸しする」の聞き間違いか。
日本語って難しいね。(二度目)

10/19/2024, 2:49:12 PM

「すれ違い」


駅に伝言板があったころ

すれ違い、出会えない

または

偶然出会えたキセキは

日常のあちこちで

生まれていた


便利で不便な

携帯の登場から

すれ違いは変わった

伝言板使ってみたかったなぁー

10/19/2024, 2:48:35 PM

出会った頃から
何もかもが
すれ違う
きっと
偶然出会っても
気付けない
こんなに愛していても
全てがすれ違い

10/19/2024, 2:47:15 PM

大都市で暮らす人たちって
すれ違う人と肩がぶつかっても
苦にならないの?
慣れるものなの?

人ごみで肩を避けるもぶつけるも
慣れる前に心折れるかも


すれ違うはずも無い
全ては君の意のまま
それは愛とは違うけれど
君を失うことが怖かった


#すれ違い

10/19/2024, 2:46:50 PM

「すれ違い」

 すれ違い。
 それはお互いにとって、苦しいこと。
 私は、友達との関係が悪くなってしまい、すれ違ってしまっていた。
 私達は二人で話し合い、仲直りできたから良かった。
 もし、すれ違いがまだ続いていて、お互いの気持ちが分かっていないままだったら?と想像すると、背筋がゾッとした。
 「私達、ずっと仲良しでいたいな」
 仲直りした後に、私は、独り言を呟いた。
 「私も君と、これからも仲良しでいたいよ」
 君は、そう言って笑顔になった。 
 私達は、笑いながら帰り道を歩いていた。

10/19/2024, 2:46:22 PM

すれ違い通信ってあったよね〜。懐かしい。3DS、お父さんに沢山ねだって買ってもらったな。お兄ちゃんの誕生日だったのに。。嫌だっただろうな。皆、優しい家族。小学生で全く、勉強しなかったな。後悔!!今は沢山、すれ違いしてるような気がする。いつか皆で笑いあえる日まで。歩いていこう!!

10/19/2024, 2:46:15 PM

すれ違いざまに
懐かしい香りが鼻をかすめた

ずいぶん前に衝動買いした香水と同じ香り
どこで買ったのかも
名前も忘れてしまった

海のような青い色をしていた
爽やかな香り
覚えているのはこれくらいだ

探すのを諦めていたが
もう一度探しに行ってみよう

10/19/2024, 2:43:31 PM

すれ違い 埋め合わせる為 話し合い
知れば知るほど またすれ違う

10/19/2024, 2:42:25 PM

「離しなさい」「手を離しなさい」

「いやだ」「離したくないわ」

「手術中だ手を離しなさい明美くん!」

俺。手術中。全身麻酔じゃないから声聞こえてる。元カノが働いていた病院にたまたま交通事故で運ばれてきた。明美はそんなに俺のことを大切に思って

「先生の手がこんなやつの血で汚れるなんて」

あぁ、、

小説『すれ違い』より

Next