『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
付き合う前はこまめに連絡をくれたのに
付き合って半年すぎた今は1日話さないことが増えたね
7ヶ月付き合ったうちの4ヶ月くらいは会えてないけど、
会えてた3ヶ月の期間を私なりに大切に思い出にして頑張ってたよ。
上手く伝えられなかったけどちゃんと好きだった。
新しい服や、美容院で髪の毛を切ったり染めたらあなたに1番に会いたいと思うくらいには。
「すれ違い」」
この季節になると、金木犀の香りを楽しむいろんな物が店頭に並びます。
スキンケアグッズに入浴剤、アロマキャンドル、お茶やお酒も。
黄色は幸運に近い認識も持たれるので、集めて陳列すると映えますね。
わたしは近付きません。
どうもあの匂いは苦手で。
【すれ違い】
私はすれ違いについて必ずしも悪いことではないと思います。そう考えた理由は自分の体験からです。
私は人を助けることや人が喜ぶようなことをすることが昔から好きでよく困っていそうな人を見かけると自分から声をかけて手伝っていました。そしてそのことを私は勝手に「喜んでくれることをすることができた!」と思い込んでいました。でもある日、先生から言われた一言で今まで自分がしてきたことは「良いこと」ではなく
おせっかいと思われ、ただの邪魔だったのではないのか、と思ってしまいました。言われた一言とは「余計な時間がかかっちゃうし一人でできるから手伝ってくれなくてもいいよ。」という私の良心を踏み潰すかのような言葉でした。そこで私はすれ違いとはこういうことなのかということを知りました。
意見や考え方がすれ違ってしまったとき、自分もいい気持ちにはならないし、相手にも余計な迷惑がかかってしまったのではないかと考えたりしてすれ違いを悪いこととして捉えがちですが、私は自分の意見をしっかり口に出せたり、自分が相手が喜ぶと思ったことを行動に移せたりすること自体が大切なことだと思うのですれ違いは必ずしも悪いことであるとは思わないし、色々な人がいて色々な意見がある、ということを知れる大切な経験であると思います。
また、出られなかった。
仕事を終えて携帯を確認すると1件の不在着信。時間はかれこれ数時間前のものだった。他にメールも受信していた。それを開く手は素早いものだけど気分はあまり良いものではない。だいたいの内容は見なくとも分かっていた。そして想像通りのものだった。
『毎日お疲れ様。寒くなってきたから風邪引かないようにね。今日はもう寝るね。おやすみなさい』
きっと、俺からの連絡を待っていたんだろう。けれどこの時間まで待っても返事がこないから今日は諦めたんだろう。先週もそうだった。その前の週も、その前も。いつも連絡をもらってもリアルタイムで反応することができない。ようやく日付が変わる頃に自由になれても彼女は眠りについてしまっている。そんな、すれ違う日々をかれこれ数ヶ月送っている。それでも彼女はほぼ毎日メールを送ってくる。内容はいつも俺を気にかける言葉ばかり。きっと不満や言いたいことはあるだろうに。マイナス的なことは一切言わない。
今かけても無駄だとは分かっているのに電話をかけた。案の定、コール音はどこまでも鳴り続けた。これ以上粘って起こしてしまいたくないので発信するのをやめる。代わりにメールの作成画面を開いた。だが文字を打つ指が止まってしまう。明日は必ずお前が起きてるうちに電話する。それさえも言えなくて、結局送った内容は電話に出られなかった謝罪とおやすみの一言だった。このメールを、明日の朝見た時彼女は何を思うだろうか。あぁまた声を聞けなかった、と思いながら朝から項垂れるのを想像すると胸が痛む。メールなんかじゃなく直接おやすみもおはようも伝えたいのに、そんな簡単なことさえもできない。
いや、できないと決めつけている時点でおかしい。そのせいで知らないうちに制限をかけてしまっているのだ。不可能なんて決めつけている自分がどこかにいる。それでは何も変わらない。
もう一度メールの画面を開く。
『仕事が終わったら会いに行く』
何時にどこで、なんて考える前に送った。ほぼ勢いだ。だがこれで一先ずは朝起きた彼女の顔が憂鬱になることはない。あとはどうにかして今日の予定を片付けてゆくしかない。タイムリミットはあと約23時間。送った内容を実現させるために今日1日を送るだけ。その笑顔を直接見れたなら、何も言わずに抱き締めたい。
あの日、あの場所、あの時間に起きた
ほんの少しのすれ違いさえなければ
今と違う未来が待っていたかもしれないと、考える
ほんの些細なことで袂を分かってしまったのだから
どうせ結果は今と変わらない
その事実を飲み込める程
まだ大人にはなりきれない
(すれ違い)
なぜか彼とはよくすれ違う。
待ち合わせをしているときですら、(同じ電車を使うはずであるのに)もうすでに待っていて、今来たところだと言う。
ふぁさっ____。
さらっ__。
いい匂い。
こんにちは。もしくはこんばんは。先程、貴方とすれ違いました。覚えていませんか?
ああ、そうですか。残念です。私は貴方のことをしっかり覚えています。何故かって?そうですね、なんだか、この後、会える気がしたからです。
ほらね、当たっていたでしょう?
『すれ違い』
どうして人はすれ違ってしまうのか
あの言葉が
態度が、行動が
どれか一つでも違っていたら
今とは違う今があったのか
幾つものすれ違いという分岐点の先にある
未来をみつめて
今日もまた、瞬きの中選択し続ける
「すれ違い」
ふと鼻腔を掠めた香りに、遠い記憶を呼び覚まされる。我が青春の日々だ! 大いなる希望と少しばかりの不安とを抱えた、あの日々。
あの頃わたしの隣にはいつだって彼女がいた。わたしたちはふたりでひとつだなんだと言われていた。それを聞いて彼女がどう思ったかは知り得ないが、少なくともわたし自身もそう思っていた。どこまでも、一緒なのだと。そう信じてやまなかった。彼女さえいればわたしはなんだってできると感じていた。
だが、別れというのは案外あっけないものだ。わたしと彼女は進む道を違えてからというものの、すっかりと疎遠になってしまった。ドラマチックな決別というものもなく、単純に進むべき道が変わり、我々は互いに遠くへと言ってしまった。今考えてみれば、わたしたちの出逢いというのは、交差点のようなものでしかなかったのかもしれない。
振り返り、香りの主の姿を探してみる。しかし、そこには思い当たる姿がある訳でもなかった。まあ、所詮、こんなものなのだろう。
すれ違い
すれ違い…私と彼は、付き合うまで、何度もすれ違いを重ねた…気持ちのすれ違い、意見のすれ違い、感覚のすれ違い…沢山のすれ違いを重ね、私達は、奇跡の様に、赤い糸で手繰り寄せられ、赤い糸で結ばれた…こうして付き合った今、今でも時折すれ違いは、あるが、円満な関係を築き、毎日幸せな時を二人で重ねている…来月には、待ちに待った愛する貴方との同棲生活…きっと、同棲なんかしたら、今でさえ、まだ夢見心地なのに、同棲したら、なお、夢見心地な気分になるのだろう…最近、やけに彼に溺愛され始めた私…今迄より更に、溺愛されてるのが、自分でも分かる…何故なら、今までした事無かった事を、彼は、する様になったから…この先も一生貴方の隣に私は、いる。そして、この先も一生私の隣には、貴方がいる。それが私にとって、どんなに嬉しい事か…それを貴方は、まだ図り知れない…
【 すれ違い 】
取引先の担当が代わったりすれば、
ランチを共にしたり、時には飲みに行くこともある。
袖振り合うも他生の縁。
少しでも人脈を広げたり、維持したり。
きっかけはどうあれ、ご縁を大事にしようと思うのだが、
相手も同じとは限らない。
ランチくらいのんびりさせてほしいよなぁ。
最近、昭和の思考がお気に召さないお相手もいて、
聞こえてしまった一言に深く考えさせられたものだ。
パワハラのワードに恐れをなして、
後輩たちを誘うことはほとんどないが、取引先も難しい。
今夜の飲み会の予約は、キャンセルしておこうと思う。
「すれ違い」
有名人と道ですれ違うと、ちょっと得した気分になれる。
今までも何人かの俳優や芸人に遭遇したことがあった。
電車に乗ったら、反対側の座席に美人タレントが座っていたこともある。
タレントは実物の方がずっと可愛い、と言うのは本当だった。
テレビの中ではない、一般人のいる庶民的な空間が、彼らのオーラを引き立たせているのだろうか。
最近では、流行りの有名人事情にはすっかり疎くなってしまった。
自分では気づかないうちに、人気YouTuberとすれ違っていることがあったのかもしれない。
ひょっとしたら、たった今電車で隣に座っているおじさんも只者ではないのかも…。
すれ違い
すれ違ってもいいと思うんだ。
それをそのままにするのか、わかり合う努力をするのか、そこが大事だよね。
だから努力するよ。
あの時、あなたはそう言って笑ってくれたね。私たちは大丈夫、ずっと続くと信じてた。
だけどあの面影は今はどこかに消えてしまって、私も見つけ出そうとは思わない。
終わりが見えていても、回避する力が私たちにはもう無い。
ただ終点へ流されていく。
多分、冬が来る前には。
#62
ほんの少しのすれ違いが大きな亀裂を生む。
そうなることを知っていれば、もっとあなたを知る努力をしたのに。
あなたは、やるせない気持ちと消えない傷を私に残していった。あなたのかけらが消えるまで、どれくらいの時が必要だろうか。
#すれ違い
いつ?
朝
昼間
夕暮れ時
真夜中
どこで?
スクランブル交差点で
山の奥深くで
遊園地で
空港で
外国の広場で
すれ違う人
すれ違わない人
すれ違ってしまった人
すれ違ったかもしれない人
すれ違うことすらない人
それが今この瞬間起きてる
すれ違い
空がだんだんと赤く染まってきた。
腕時計を確認すると、約束の時間から二十分過ぎていた。気になる女の子の友達と、一緒に帰る約束ができたというのに。
もしかして、また迷子になっているんだろうか。
彼女はとてつもない方向音痴。半年通った学校で、道に迷っていてもおかしくない。
彼女が寄ってから来ると言っていた、図書室から行ってみようか。
どうしよう。待ち合わせの時間、過ぎちゃった。
ぱたぱたと、足音をたてて階段を降りる。
彼、待っててくれるかな。せっかく恋が進展するチャンスだもん。遅かったね、って笑ってほしい。
「ごめん、おまたせ…」
待ち合わせの昇降口についた途端、そう口に出す。
「…あれ…?」
返事がない…。っていうか、彼、いない?
私が遅れたから?それとも、まだ来てないの?
…迷ってるのかな?私じゃあるまいし。
来てないだけってことに賭けて、待ってみようかな。
ウエスト・サイドの路上にて
『ジェイクのヤツがおかしくなっちまった』
学校の連中はそう口々に言った。土曜日の午後のこと、落雷がジェイクの後頭部に直撃したんだ。それまでのヤツはすごく意地汚いヤツで、礼儀なんてまるで兼ね備えてないロクデナシだった。そんなヤツがある朝、教室に入るなり掃除を始めやがった。
「何してんだよ、掃除なんか清掃係のおばさんに任せりゃいいじゃんか」
「やあ、ルー! ちょっと教室の汚れを綺麗にしたくなってね。今日の朝は気持ちがいいな」
今すぐ病院に行って頭の手術を受けるべきなんじゃないかとか、もう一度雷にうたれて来いとか、クラスメートは口々に彼を心配した。だけど僕としてはだな。ジェイクは今のままでいいんじゃないかと思ったんだな。だけど今まで僕を見下すような態度で『お前』と言ってたヤツが『君』とか言い出すとかなり不気味だったな。でも、僕のストレスはかなり軽減されたよ。雷に感謝してるくらいさ。
だけど、ヤツはそれから数日後に死亡した。ウエスト・サイドの路上にてうつ伏せに倒れていたのを通行人が警察に連絡し、発覚したそうだ。医者が言うにはかなり重症だったそうだ。
少しでも面白がっていた自分を呪いたいね。だってジェイクはイヤなヤツではあったけど、死んで欲しいとまでは思わなかったんだから。
だけど、僕を含めたクラスの連中らがヤツの家族に『彼は本当に良いクラスメートでした』なんて言ったら僕らは最低最悪の偽善者になるのだろう。
駅前の商業施設の4階に
ゆっくり立ち読みできる本屋が入っている。
いつもはエスカレーターを使うのだが結構中の方にあり
その日はたまたまソコまで歩くのすら億劫になり、入り口付近の
エレベーターを待つことにした。
ラッキーなことに4階にいたエレベーターはどの階にも止まらず
あっという間に降りてくる。扉が開くと一人だけ乗っていた。
ちょっと目を引く華やかな女性だったが
こちらを見て、とても嫌そうというか気まずそうな顔をした。
女性は降りるすれ違い様、ほぼ駆け足で
ヒールをカツカツと鳴らし出口へ去っていく。
なんだよもーと思いながらエレベーターに乗ると
すぐ理由が分かった。
おならくさっ
まあ、彼女がなさったかどうかは知らないが
気持ちは分かる。何でいるんだよって思うよね。
いや、同情している場合ではない。
上昇を始めたエレベーターの中
同じ事態が自分にも降りかかっていることに気がついた。
おしゃべりが大好きな明るいあの子と話を振られない限りあまり誰かとはしゃべらない私。
授業中にふとその子と話してみたら、スマホのメモアプリに自作の小説を書くこと、好きな映画など(他にもいろいろあったが忘れてしまった)、意外と共通点がたくさんあった。全く真逆の存在だと思ったが案外似ていて面白かった。