『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#さよならを言う前に
私はこれから二度と君に会うことは、出来ない
会いたくても会えない場所に行くから…
でも、さよならを言う前に1度だけギュってしてくれない?
それか、頭を撫でてくれない?
「今までありがとう、大好きだよ」
って。
「今まで頑張ったね」
でもいい…
それが無理なら、額にキスをするだけでもいい。
私も最後のあいさつは、しっかりするから
お願い…
彼女は、目でそう訴えてきた気がした。
私は、精一杯の感謝と愛を伝えた。
彼女が望むとおりに…
最後に額にキスをした時。彼女は、笑って一言の別れの挨拶をしてくれた。
ワンッ!
そうして私に15年間付き添ってくれた愛犬は、
帰らぬ旅へと出発した。
さよならを言う前に
いつもより数ミリ長くアイラインを引いた目が鏡越しに見つめてくる。
せんせえさよなら、みなさんさよなら、またあしたあ
窓の外から聞こえる元気のいい掛け声に口の端が醜く上がる。
小学校の近くの物件に決めたのは、いつか子供を通わせられたらいいねと話していたからだ。
あんなに屈託なくその4文字を言えたのはいつまでだっただろう。
長く引いたアイラインの上にシャドウを載せる。──綺麗な色だねと褒めた声を思い出す。
鎧のようなスーツと剣のようなハイヒール。あとは念を入れた化粧が、これから臨む負け戦へのできる限り最大の防御策。
午後3時、外のうだるような熱さを全く感じさせない涼やかな喫茶店で徐ろに一枚の紙を取り出すと、目の前の男は明らかにほっとしたような顔でちらりと隣の女を見遣った。
「…確認してくれる。提出後に不備が見つかっても面倒だから」
「あっ、うん」
いそいそと受け取って紙に目を通す男。隣の女はちらちらとこちらと紙を見比べるように視線を動かす。ふわふわと巻かれた髪。丸い目とつるつるの唇。綺麗に塗られた爪。…随分とまあ、典型的なひとと争う羽目になったものだ。
「えっと…あとここだけ判をついてくれたら、他は大丈夫そうかな」
「…判ね」
鞄から印鑑を取り出して朱肉を軽くつけ、紙ナプキンを下に引いて紙の上に押しつける。
「これでいい?」
「あ、うん、あの……あ…ありがとう」
笑顔。ほんわかとした陽だまりのような笑顔が好きだった。それひとつで感情がほぐれて癒やされるような気がしていた。台座にしたナプキンで朱肉を拭き取って鞄に戻す。
「…飲んだら? 氷で薄まっちゃうでしょ」
運ばれたときにはガムシロップが混ざりきらずにゆらゆらしていたレモンティーが、今は女の手の近くで汗ばんでいる。ガムシロップの姿はもうない。「あっ、はい」とか細い声を出して女はストローをつかんだ。左手薬指に光る指輪。ひと粒ダイヤモンドの薄いピンク色に、ああ、指輪を忘れてきた、と思い出す。目の前で返してあげようと思っていたのに。
「ええと、それで…提出だけど、一緒に行く…?」
「冗談言わないで」
笑った。半分以上呆れ笑いだけれど、本気の笑いだった。うっかりするとそのまま涙まで零してしまいそうなほど。
「わたしはもうあなたに提出したでしょ。2度目は勘弁してよ」
「あ……ごめん」
「謝らないで」
注文したコーヒーはとっくに空になっていたので水を一口。こんな量じゃ乾きは収まらないけれど、これ以上飲んだら吐き出してしまいそうだ。
「あのね。短かったけどわたし、あなたのお嫁さんになれて嬉しかった。ほんとに」
「………」
「…じゃあ、わたしはここで。これまでありがとう」
にっこり笑った。これは99%が偽物の笑いだった。嘘でもお幸せになんて言ってやらない。夏の暑さの中でエアコンの風を感じるたびこの笑顔を思い出せば良い。新妻に困らせられるたび懐かしく思えば良い。もう一生二度と見られない顔を惜しめば良い。
何も言えない男とレモンティーのストローを握ったままこちらを小さく睨むような女。そんな顔しなくていいよ、あなたは勝ったんだから。戦利品をもう持っているんだから。
せんせえさよなら、みなさんさよなら、
「さよなら」
やっぱりあんな屈託なくこの言葉を言える時代は過ぎた。“また明日”なんて来ない。
だから鮮やかに去ってやる。鎧も武器も未だ外していないから。
鍵を回してドアを開けると、じんわりと暑いがらんとした部屋に迎えられた。
ヒールのない足が小さな違和感と共に床を踏む。シワを伸ばしてジャケットをハンガーにかける。冷たい水がアイラインをアイシャドウを落とすと、目は熱い水をどろどろと流し始めた。
あしたまた会えるさよならを最後に言ったのはいつだっただろう。
“さよならを言う前に”、目の前で泣き崩れたい。
どんな顔をしてくれるんだろう?こんな汚い私に手を差し出して、声を、かけてくださるのだろうか。
優しい彼だもの、救いの手を差し出してくれる。
あと、6日で会える。やっとつまらない夏休みが、終わる。そうだ、夏休みに“さよならを言う前に”彼に話しかけられたらどうするか考えておかなくちゃ…!♡
だってわたし、彼を前にしたら緊張で何も言葉が出てこないもの。鬼に金棒、ラプ◯ツェルにフライパン、私に台本だわ。いや…こんなことわざ、国語教師の彼に知られたら「なんておぼつかない日本語だ」と思われてしまう、、いや〜♡そう思われるのも、嬉しいかも〜♡♡♡♡
彼のことを考えたらまた気分が上がってきた…!♡
彼がいれば、どんな嫌なことでも頑張れてしまう、、
“さよならを言う前に”は、原稿用紙にもまとめられないほどの感謝を、どう伝えようかな…、、、
坊主に屏風、教師に出席簿、私に彼だわ〜♡♡
〖 さよならを言う前に 〗
さよならを言う前に言いたいことがあるよ
君は夏の空を駆ける蝶のようで、綺麗だった。
とでも言うと思いましたぁぁぁ???????
んなわけ無いだろ人間は蝶には慣れないんだよ??
人間は人間という種族なんだよ???(?)
自惚れないでよねぇぇんんんんん
あなたに言いたいこと
そんなの、いっぱいあるよ。
だけどこの紙には全部書ききれないから
言わないで心に留めておくね。
えっと、今までありがとう。
迷惑いっぱいかけちゃったよね、
ごめんね。
大好きでした、あなたのこと。
さようなら。
【2024-08-20 - さよならを言う前に】
まだ話しをしていたい
君と話すのはすごく楽しいから
この時間がもっと続いてほしい
お互いが飽きるまで語り合えればいいのに
けど、もう帰らないといけない
いつまでも話しを続けるわけにもいかない
名残惜しいけど、ここで一旦さよならだ
さよならを言う前に
次、会う約束を済ませる
話し足りなくて残念だけど
また会えるから、その時を楽しみに待っている
今度こそ、さよならだ
次に会う時もまた、たくさん語り合おう
きっと、次も楽しい時間になるだろう
「さよならを言う前に」
同じ風が吹いた
思わず振り返った
その先を手繰り寄せるように
あの日この日を思い出す
今日ここからは体温も
目尻の皺も白髪の数も
少しずつ
多分その日が来るまでに
忘れていってしまうだろう
せめて
さよならを言う前に
あの優しい声だけは
心に痛いほど刻みつけたい
さよならを言う前に
今まで我慢してきたことを
言わせていただきます
人に気を遣うよう育てられましたが
愛された記憶はありません
あなたは私を利用していましたね
あなたの言葉の端々から
なんでうまく立ち回らないの
きれいにならないの
女らしくしないの
と圧が伝わってきました
あなたが老いて柔らかくなったと
聞いて再会しましても
あなたは自分のことばかりでした
あなたは母親失格です
さようなら
皆にサヨナラを言う前に、この気持ちを伝えられるだろうか?一人一人に言いたいことがある。感謝を伝えたい。こんな私でもそばにいてくれた、仲良くしてくれた。元気をくれた。色々なものをくれた皆に感謝を伝える。それがどんな形でも。悔いのないように生きよう。サヨナラを言う日までに。
別れはいつもゆるやかに訪れる
さよならを言う間もなく
気づいたときには既に終わりを迎えている
衝撃を与えない優しさと
無言で去っていく残酷さ
気づいたときにはもう遅いんだ
さようなら、わたし
死はいつだってあなたのそばに
さよならを言う前に、いなくなりたい。
さよならを言うのが辛いから、黙って消えたい。
さよならを言う前に
人はさよならの数だけ強くなれる。
2022年私が中学3年の時に、今まで通っていた学童が突然閉所した。理由はよくわからなかったけどその学童に通っていた子たちにとっては衝撃的な話だった。
そして2023年の春、学童に通える最後の日私はサプライズで先生に子どもたちで書いたメッセージの寄せ書きを渡した。先生はとても喜んでくれた。「みんな元気でね、さようなら」最後の日帰りの送迎が始まる時に玄関で先生がそう言った。私はすごく寂しかったけれど「さようなら先生、またどこか出会えると良いですね!」と私はわざと明るくそう言った。先生の前では決して涙や寂しそうな表情を見せないって決めていたから。本当は最後に先生に言いたい事が沢山あった。
人は別れの数だけ強くなれるんだって思う。別れを経験する度にまた一つ成長できるんだ。だから別れは悲しいことばかりではない、新たな成長への一歩でもあると私は思う。
さようならを言う前に後ろを振り返って。
ここは、どこか知らない美しい街でした。
そんな街に住む少女と、少年のお話しでした。
エピローグ
前を向いて歩いていた。
まっすぐ前を向いて
ふっと思った
「どうして前を向いていたのだろうか」
そっと振り返って見た。
今までの物語がガラリと変わった。
人間になりたいロボットの彼は居場所をなくし
ロボットになりたい人間の彼女は我を失った。
今までの世界が壊れる。
もう一度、あの幸せな世界を見るには…
前を向き続けなければならないのか。
✡
自作小説、AI世界の君と僕より
「さよならを言う前に」
いつか、こんな日が来ると思っていた。
好きだった。
幸せだった。
でも、好きになればなる程、幸せであれはある程、
先が不安だった。
いつまでこの日が続くの?永遠はないでしょ?
いつまでキレイな私でいられるの?
いつまであなたは私を見ていてくれるの?
こんな不安に押し潰さる位なら、全部自分から壊してやろうと思った。
壊した方が楽になれると思った。
でも、嫌われたくない。
別れた後でも、あなたの一番でいたい。
一生、あなたの心に生きていたい。
だから、綿密に計画を練った。
さよならの前に、キチンと計画。
いつも通りの、あなたを大好きな私。
私を大好きなあなた。
日付は記念日を選んだ。
あなたがプロポーズしてくれると友達に聞かされたから。
いつも以上に私を好きなあなた。幸せの絶頂の私。
一番幸せなその瞬間に。
終わった事も気づかない内に。
あなたが私をほんの少しも疑わない内に。
私がこのボタンを押せば······
爆発が全てを終わらせる。
さよならを言う前に
『さよなら 元気で』その言葉を唇の
上に乗せる前に君の泣き顔を直視して
しまったものだから僕は、何も言えず
最期に君の頬へと腕を伸ばし君の体温を
掌で感じ指先に刻みつけ君の手が僕に
重ねられる瞬間 僕の腕は、君の頬から
離れ ゆっくりと僕の瞼は、閉じていった。
そうして最期の瞬間 君にさよならが
言えなくてよかったと心の中で
安堵した。
「さよならを言う前に」
明日は彼に言わないといけないことがある。
明日で彼と過ごすのが最後になると考えたら
寂しく感じる。
でも、これ以上 彼の傍にはいられない。
そんな気がした。
だから、最後に彼に言いたいことがたくさんある。
さよならを言う前に.......
さよならを言う前に、
"僕を君の側に居させてくれたらな…。"
叶わぬ夢を彼女に対して言った。
彼女は悲しそうな顔をして僕を見つめた。
大罪人として斬首罪になる直前に言ったからだ。
たまたま、会って運命の恋をして
知らない世界の罪に問われて
悲しくなってしまう。
また、貴女に会いに行きます。
だから、それまで忘れてくれ。
"貴方を忘れられないから私も連れてって。"
斬首罪を処刑する人に対して述べた。
そうして、私も処刑された。
次の世界でも一緒だよ!!
またね。
さよならを言う前に
さよならを言う前に貴方に会いに行こう
楽しい事も、悲しい事もすべてしまって
貴方に会えなくても
会えると信じて
さよならを言う前に
除け者にしてごめんなさい
次会う時は大人だね
さよなら
自分
共用スペースには今二人だけ。
僕は暖かいココア、隣に座る彼はアールグレイの紅茶。
蝉の鳴き声と温い風が窓から吹き込んでくる。
「ねぇ、例えばの話、しても良いですか?」
彼が不意に言った。
「もちろん、良いよ」と僕が言うと、彼はそう言ってくれると思ってた、なんて言うように微笑んだ。
「ほんとにもしもの話ですよ?…もし、私がいなくなったら、どうしますか」
予想外の質問に思わず狼狽える。
すぐには答えられなかったけれど、少し考えて答えを出した。
「捜しに行くよ。たとえ君がどこまで行っていても、もういなくなっていてもね」
そう答えると、暑かったのかローブを脱ごうとしていた彼の動きが止まる。
「…へぇ。なんかいがぁい」
「意外ってなに。失礼な…」
「だって、あなた現実から逃げるように創作にのめり込むんじゃないかと思うんですもん」
「あはは、そうかもしれないね。でも、捜すことは変わらないよ」
「そうですか。…良かった」
どうしてそう答えたのかを聞かれたけど、僕は答えなかった。
さよならを言う前にいなくなっちゃったら、悲しいからなんて言えなかった。