『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
まだ君に会えるチャンスがあるなら逃したくない
まだ君のことを知れてない
だからもっと君のことが知りたい
会えるかどうかも分からないのに
何も情報がないのに
君に会いたい
そう思ってる
君が僕のことを忘れたとしても
さよならだけは
言わないで
お題『さよならは言わないで』
眼前には斃れた1人の男。たった今私が、死に追いやった男。
「全て終わりましたね、エレナ」
静かに私の隣に立つ男・グリムは、その手の中で鈍く光るナイフの血を拭い、懐にしまった。
グリムは、黒髪で黒いシャツに黒いネクタイ、黒いスーツを着ていて、全身黒尽くめの男だ。黒尽くめの服装の中で、服に隠されていない白い肌と、人間離れした赤い瞳だけが、色彩を主張している。
「そうね。私の復讐は終わった。私の家族を殺し、私を陥れた奴らはこれで皆殺し。貴方との契約もここで終わりだわ」
私がそう言うと、グリムはその赤を細めて、妖艶に笑った。
「我が契約者エレナ、俺はこれから契約に則り、貴女の魂をいただきます。いいですか。何もやり残したことはありませんね?」
私は、グリムの契約者。復讐に悪魔・グリムの力を借りる代わりに、復讐を完遂した暁には、私の魂をグリムに捧げるという、契約。
「やり残しがあるか訊いてくれるなんて、優しい悪魔ね」
「とんでもない。やり残しのある魂は不味いんですよ」
グリムは、眉間に皺を寄せて、オエーっと言う仕草をする。
「逆に訊くけど、全部終えた私にやり残しなんてあると思うの?」
私が問うと、グリムは顎に手を当てて少し思案した後、何か思いついた顔で人差し指を立てた。
「あの男は?貴女を慕っている男がいたでしょう。あれは良いので?」
「アルフォンスのこと?」
「ああ、そんな名前でしたね。さよならを言うくらいの猶予はあげますよ?」
アルフォンス。復讐に燃える私を何故か慕って、一緒になりたいなんて言っていた人。
「いいの。さよならは言わないで逝くわ。言いに行ってしまったら、それこそやり残しが増えそうだもの」
彼に会って別れを告げるよりも、復讐を終えたこの達成感と虚しさの中、逝きたいと思った。
「そうですか。では、契約を執行しましょう」
私達は向かい合った。グリムが私へ手を伸ばす。グリムの手のひらが、私の胸、心臓の真上あたりに触れた。
「貴方は、私にさよならを言ってはくれないの?」
私が問うと、グリムは可笑しそうに笑って、言った。
「貴方はこれから俺の一部になるんですよ。別れでも何でもないですから、さよならは要りません」
グリムの手のひらから、黒い炎が湧き出て、私の身体に入っていく。
魂と肉体の境界が広がっていく――。
私が私でなくなる直前、最期に見たのは、爛々と怪しげに輝く、赤い双眸だった。
「ごめんな」
病室の一角。私の恋人は不意にそう言った。
どうして急にそんな事を言い出したのかは十分理解できた。
恋人は末期の難病で、もういつ彼方の世界に逝くのか分からない状態だった。
「僕が死んでも悲しまないで。新しい恋人を作って結婚して、子供を作って幸せになって欲しい」
弱々しいその声に私は俯くしかなかった。
「さよなら、だ」
それが死期を悟った恋人の言葉。
「さよならは言わないでよ!」
思わず大きな声を出してしまった。だけれどその声は震えていて。
恋人は少し驚いたように目を丸くしたあと穏やかに笑った。
「…ごめん。じゃあ…もしも僕が生まれ変われたら…」
"今度は君を絶対に幸せにするから"
そう言って彼は深い深い、一生目を覚ますことのない眠りについた。
ーーーーーー
さよならは言わないで
さよならって悲しいよね?
そんな些細な話題
好きな人と別れるとしたらさよならは言わないでと約束をする
だけど君とはもう一生さよならは言えないね
【さよならは言わないで】
どうせ数年後に同窓会とかで会う
だったら“またね”とかにしよう?
泣き顔見られるのはもう嫌だよ
だから__
「…卒業、やだなぁ」
さよならは言わないで
さよなら
もう君には会わない
そして
もう見ない
でも
君だけはさよならって
言わないで
私が去りたいの
君には言ってほしくない
さよなら
いつになったら
君が来ることか
さよならよりも、またねがいい
貴方は逝ってしまう
とても長く生きたから
こんにちはと、さようなら
生きとし生けるものの運命だ
分かっていても
やはり寂しくて
笑わなければ
例え寂しくても
哀しくても
貴方に見せる最後の顔は
笑顔でなければ
そんな私の想いなど
貴方は見透かしていたのだろう
「またね」
それが貴方の最期の言葉
ありがとう
最期まで私のことを愛してくれて
ごめんね
最期まで気を使わせてしまって
だけど私からも言わせて欲しい
「またね」
精一杯生き抜いて
いつか貴方のところに行く日まで
【さよならは言わないで】
「消えたいな」
そうつぶやくと、
「同じく」
と返ってきた。
「ゲームしたい」
とか
「宿題だるい」
とか言ったときと同じテンションで。
「いつ?」
「…え?」
「いつにする?」
怖くなってうつむく。
「…まだ」
「そっか」
なぜか彼の声はずっと明るい。
「さよならするときは、絶対一緒な」
fin.
「その言葉って、なんだか次は無いみたいじゃない?僕その言葉そんなに好きじゃないんだよね」
別れ際、私の告げた言葉に対して彼は眉を潜めてそう告げた。思い返せばいつも、彼は誰かとの別れ際「またね!」と爽やかな笑顔を添えて手を振って別れていたのだったか。
ガサツな私と違って、彼は繊細な人だった。言葉の意味ひとつとっても気にするような、そんな人。だからこそ、こんな言葉が出てくるのだろう。
彼にそう言われると、確かにそんな気がしてくる。勿論、これが最後の別れという訳では無いけれども。
彼が嫌がる以上、さよならの言葉は飲み込んでにっこりと笑って手を振った。
「じゃあ、またね!」
さよならは言わないで
さよならは言わないでほしい。
さよならだけは、何だか寂しいような気がするから。
それだけは言わないで、
はるな「みき、ほんとうに行っちゃうの?マジ悲しい」
みき「うちも悲しい」
はるな「毎日一緒だって約束したのに」
みき「そうだよね。ごめん、うちのお母さんの都合でどうしようもないんだよ」
はるな「わかってる。みきは悪くないよ。でも、みきと離れたくないよ」
みき「うちも、はるなと離れたくないよー」
はるな「離れ離れになってもずっと友だちだよ」
みき「当然でしょ。ズッ友。あ、そろそろ行かないと」
はるな「絶対また会おうね」
みき「うん、絶対!」
さや「みき、たんぽぽバスもう出るよ〜」
ゆめの「はるなもつくしバスに乗るよ〜」
ひだまり幼稚園のみんなでお芋掘りに行きます。
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お題:さよならは言わないで
さよならは言わないで
どうか…どうかさよならだけは言わないで。
…もう逢えない気がしてしまうから。
さよならは言わないで
あなたは遠くにいるけれど、さよならは言わないで
さよならを言うくらいならまたねって言って
幸いなことに、わたしには仲の良い親友が二人もいる。
それぞれ五年と六年ほどの付き合い。はなればなれだなんて考えられないの。
そう、いつかそのときが来るかもしれないのはわかってる。
けど、今はまだ、さよならなんて言わないで。
私は、愛人。
誰よりも、彼を愛してきた。
一途に、一途に、愛してきた。
彼が家に来る時は、いつも夜だった。
華やかなシルクのキャミソールドレスを着て、
艶やかな化粧をして、
甘い声をした。
正直、彼と結婚できると思っていた。
彼は、奥さんより私の方が綺麗だと思っていた。
でも、現実は違った。
彼の奥さんを遠目で見た。
すぐに分かった
『さよならは言わないで』
さよならは、まだ。
君はまだ、死んだらだめだ。
「死にたい」なんて言わないで。
もちろん、そんなこと君には言えないけれど。
君を苦しめる言葉は、どう頑張っても僕の本心なんだ。
さよならは言わないで
さよならじゃなくてまたねって言って欲しいよね
15さよならは言わないで
言ったら終わってしまった言葉
関係は断たれることもあるだなと
ふとした拍子に言われる言葉が
キッカケにもなるのだと
言われるまでは思っていない
さよならは苦いか甘いかしょっぱいか 色は無いのに濃い味がする
「さよならは言わないで」
「さよならは言わないで」
まだまだ、一緒に居るつもりなんだからね!
草臥れた年寄りになるまで、腐れ縁だー!とか言いながらも、生きて行くんだから!
さよならを言うには、まだ早いのだよ。