『こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「せっかくの夢の中だよ」とはしゃいでる、その横顔を朝まで見つめた
空を飛んだ。
風船を持って飛んだ。たった1つの風船。それでも、その風船は自分を飛ばしてくれた。星がよく見える雲の上まで。あと少しで届きそうな光だった。
誰かと話した。
何を話したのか、誰と話したのか、どこで話したのか、なんて。覚えていないけど。ただ、これだけは。とても安心して、温かかったことは覚えている。
朝だ。思わず、もう一度目を閉じる。
現実とは違う。
だからこそ、自分は夢をみる。明日も変わらず朝が来てしまうように。
_こんな夢を見た_
疲れた。誰もいない電車の席に座っている。今の会社に入ってもう3年経つ。毎日残業続きで、最近はろくに食事もできてない。家は寝るためだけにあるようなものだ。正月やお盆休みにも帰れていない。親からも正月ぐらいは帰るように言われているが、とても帰れそうにない。……まだ駅まで時間がある。少し寝てしまおうか…
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「僕の将来の夢は、警察官になることです!警察官になって、皆を守る人になりたいです!」
子供が手に持った作文を読み上げている。教室の後ろには子共達の親らしき人が並んでいる。あぁ授業参観か。発表の終わった子供が拍手を貰い、恥ずかしそうにしていた。どこかで見たことあるような子供だ。上司の子か?座った子供に変わり、次の子が作文を手に立ち上がった。あれ…あの子供…。その子供は恥ずかししながらも声を張って読み始めた。
「僕の将来の夢は、学校の先生です。理由は…」
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次は◯◯駅ー◯◯駅ーお出口は右側です
聞き慣れた声で目を覚ます。家の最寄り駅についたそうだ。荷物を持って立ち上がる。電車を降りて、改札をくぐる。ふと、壁に貼ってあるポスターが目に止まった。
【◯◯大学 教育学部】
学校の先生や保育士を目指す人達が行くような大学のポスターだった。
「学校の先生…」
それはかつての俺の夢だった。きっとさっきの夢は俺の昔の記憶なんだろう。授業参観の日に恥ずかしがりながら読んだあの作文。読み終わった時に、自分に向けられたあの拍手。きっとなれるんだとあの時は思っていた。だが、いつからか夢を追いかけるのを辞めていた。
「なんでだろうなぁ…」
そう思いながら帰路につく。
「………教師って今からでもなれるかなぁ」
スマホを取り出して調べてみる。働きながら学校に行くのは大変だろうなぁ。まぁ…仕事辞めるか。趣味も何もなかったから金はあるし。少なくとも今の会社は自分にはあってない。
「…もう一回、目指してみるかなあ」
なれるかなんてどうでもいい。ただ試してみたかった。
「とりあえず、ビール買って帰るか!」
仕事を
しても
しても
しても
しても
しても
はぁ、
また
出来てない
もっとこうして
って怒られた。
でも、
仕事をしていて
楽しいことも
充実してることも
あるのは事実で
それで
結局
辞めたくなくて
仕事を続けて
また、
怒られて。
もう
こんな仕事
辞める!
って思ったら
朝だった。
#こんな夢を見た
「こんな夢を見た、っておまえわかるか?」
君がそう切り出した。
妙に真面目くさった顔をしている。
「夏目漱石?」
すぐに影響を受ける君は、どうやら最近「夢十夜」を読んだようだ。
僕はそんな君の出鼻を意地悪くくじく。
「ああ。知ってるのか?」
「うん。高校の教科書に出てきたから」
「へえ」
なんだ、つまらん。
君は興醒めしたようで、そう言ってあさっての方角を向いた。
「僕は結局よくわからなかったよ、あの話。死んだ女にまた会うとか、百合の花とか」
「そりゃ夢だからな。支離滅裂なもんだ」
「そういうものか」
「そういうものだ」
僕はリアリストだけど、君はそうじゃない。
支離滅裂な誰かの夢にも、そういうものだと入り込む。
話の中でもう一つどうしても理解できないことがあった。男が言われるまま、女を百年待ったこと。
「僕なら死んだ相手のために、百年も待ったりしない」
「俺は待つだろうな」
「じゃあ僕が先に死ぬよ」
「それがいい」
僕が間違っていたのかもしれない。
主人公は君で、きっと僕は待たせる側なんだろう。
そしたら君は、夢を見ながら待っていてくれるんだろ。
その後で、僕は支離滅裂な君の夢を聞くんだ。
こんな夢を見た
私は屋上(?)に居た。
見下ろすと、いかにもキュビズムな、ピカソが描いたような、ビルの骨組みに似た白い棒の上に私は立っていた。
棒は直方体を形作っている。よく見ると所々に板が敷いてあり、そこに人とは違った何かが生活をしているのが見えた。
私は足元を軽く蹴って、ゆっくりと降下する。
着地したのはピンク色のアタマとカラダを持つ芸術家が、作品を作るための場所だ。
ふと気になって、芸術家に尋ねる。
「アナタは何を作っているの。」
ふむ。と一言置いて、芸術家は話し始めた。
「ワタシは色々なものを作る。けれどもそれに理由は無いわ。」
「それならなぜ作るの。」
「うむ…。それを知るために作るのかもしれない。少なくとも、今のうちは。」
芸術家の話を聞き終えて直ぐ、強風が吹く。
バランスを崩して真っ逆さまに落ちていく。
…
……。
見慣れた天井。暑さに汗ばんだ体。7時ピッタリを示した時計。
朝だ。早く準備をして学校に行かなければ。
朝食を済ませ、とっとと制服に着替える。
そういえば、
夢って起きたら直ぐに忘れてしまうけど、不思議と今日の夢はまだ覚えている。
何故なのだろう、特別なことは何も無かったのに。
まあいいか。
ドアを開けて学校に向かう。
あなたが死んでしまうんです。私の手によって。
私はおそろしくておそろしくて、何度もあなたを確認しました。あなたは確かにここにありました。
今日はあなたを抱きしめて寝かせてください。
おそろしかったと震えるあなたを突き飛ばせたらどれほどよいでしょう。
私が怖いと言っても聞かなかった癖にまるで子どもみたいに。
いつかあなたの夢が本当になるとき、痛みが少なく済みますように。
こんな夢を見た
真っ暗の中一人ぽつんと立っていた。
あたりを見回しても暗くてわからない
「誰かいないのー!」
そう声を出しながら歩いてみた、
歩いても一向に景色が変わらない闇のまま…
段々とさみしく、怖くなってきた。
歩いていると前から人の気配がした。
私は嬉しくなって小走りにそこへ行く。
でも私が見たのは、到底人間とは言えない姿をした化け物だった。
化け物は私を見た瞬間、よだれを垂らしながら走ってくる
怖くて怖くて私は全速力で逃げた。
でも大きい化け物のほうが歩幅も大きいからすぐに追いつかれてしまった。
腕を捕まれ、もうだめだと食べられると思った瞬間
私は目が覚めた。
彼は心配そうに私を見ている。
私は怖い夢を見たと言いながら彼の腕の中で泣いた。
怖かった、でも、同時に目を覚ましたとき彼がいてくれる安心感の大きさに気がついた。
お題 こんな夢を見た
どこに行くあてもなく、ただ街を歩いた。
途中、花屋さんに立ち寄って花束を買った。
停留所で路面電車を待ち、僕は遠くを見つめる。
路面電車がやって来て、順番に乗り込み、ゆっくりと席に着く。
ちょっとだけ窓を開けたら、風が吹き込んできて隣に座っていたお婆さんの帽子が吹き飛んだ。
僕は慌てて窓を閉める。「すみませんでした。」
帽子を拾って手渡すと「いいのよ、ありがとう。」と言った。
「あの、よかったらこれ。」僕は花束をお婆さんに渡した。
「ありがとう。きれいね。」
渋滞する車を横目に、少しガタガタと揺れながら路面電車は進んでいく。
暖かい日差しが心地いい。
こんな夢を見た。
僕の平凡でつまらない毎日もまだ捨てたもんじゃないなぁって思えた。
#こんな夢を見た
幼い日
毎晩同じ夢を見た
暗闇に浮かぶふとんには
確かに誰かが眠ってる
微動打もせずに
それがとても不安で怖くて
泣きながら目を覚ました
それから数ヶ月後
私の大切な人は突然帰らぬ人となった
不思議なもので
それ以降あの夢は見ない
そしてその大切な人は
未だに私の夢にさえ出てこない
たぶん夢は私に
少しずつ近づく悲しみに
心の準備をさせていたのかな
昨日とまるっきり同じ明日はない
明日は消えてしまうこともあるんだと
聞いてよ!もう最悪な夢見ちゃってさあ
それで遅刻…はごめんって、ここ奢るから許してくれよ。
えっと、この店の近くの地下鉄の駅あるじゃん。
僕もこの後そこ使うんだけどね、階段降りようとしたら誰かに後ろから突き飛ばされてさ。完全に宙に浮いちゃって地面に頭から落ちる、あ、僕死んだな、ってとこで目が覚めたんだよね。めちゃくちゃリアルだった。
それで大慌てで準備して、でも結局待ち合わせには10分遅刻しちゃったんだけどね。
遅刻したお詫びにお茶奢って、夢見が悪かった話をするんだよ。その後店出たら近くの地下鉄の駅に行くんだけど、階段から突き飛ばされた。近くに人なんていなかった。
あ、死んだなって思ったら目が覚めたんだよね。
時間見て慌てて準備したんだけど、また10分遅刻しちゃった。
♯こんな夢を見た
人の見た夢の話ほど
つまらないものはない、と言うけど
自分が見る夢は
どんなに荒唐無稽でも感情がリアル
だから聞いてほしくなる
だから聞きたくなる
その人の知らない一面が
夢の話で少し見えるのも楽しい
「こんな夢を見た」
#310
こんな夢を見た
大きな声で寝言を言う娘が、朝起きると決まって夢の話をしてくれる「すっごく楽しかったー」「続きが見たくて寝坊したー」「怖い夢だった…」
そんな娘の夢を録画して見てみたい…
こんな夢を見た
なぜかは知らないけど お菓子の家に迷い込み
そこに住み着く可愛らしい魔女と仲良くなった
#47
電車に乗っていると急に彼が現れた。
そんなはずは無い。
でも、本当に今、彼が目の前にいる。
彼は見つめてくるけれど喋ってはくれない。
お互い涙が溢れる。
数秒後寝ていたことに気づいた。
こんな夢を見た。見たくはなかった。
彼はもういないから。
#『こんな夢を見た』
No.25
こんな夢を見た、あんな夢をみた、いい夢でも悪夢でも、どんな夢をみようとも、何分後、何時間後には目の前の現実と向きあっている。
こんな夢をみた
割と夢は見る
部分的にしか覚えていない
断片的で何故なのか不明
それに夢占いで簡単に調べれる
そんな夢は見ていない
複数だったりする
調べても当たった試しがない
だけど現実だって意味がわからない
1人で完結するわけでもない
非現実的な夢もある
夢だと特に誰だかわからない
現実だってそれほど人はみない
あんまり興味がないぽい
存在はするけど
出会わないとわからない
わかっても誰だかわからない
夢だと尚更で
おそらくの関係性と男女があるだけ
家族ぽかったり
友達ぽかったり
見知らぬ他人だったり
夢に出てくるのは自分らしい
ほとんどが自分の仮の姿
誰かが重要な夢だと困るけど
当たってるとは思わない
夢が気になれば調べる程度
統一されてない夢
そんな夢が繋がってたりもする
現実だって
無関係そうで
繋がってたりするから
なんとなく
わかる時がくるまで
そんなものかも
崖から落ちた。
1人の親友と、生徒会長と、ハッカー、それから親友の相棒。
両親に会いにいくために。
両親に会った。
そこは不思議な場所だった。
キラキラしていた。
眼に移るもの全てが妖しく、麗しかった。
両親は死んだはずだった。
偽物だったけど、今目の前で両親がしんだ。
愛は本物だった。
声も顔も、癖も。
人間が動かなくなったのを初めて見た。
正確には人間ではないけど。
「うわあああっ!?」
現実
そんな 夢 を見た。
_2024.1.23.「こんな夢を見た」
そんな 夢 を見た。
現実
pkmn。家に帰ろう。
実話なんですが、小学校低学年くらいの頃、昼寝をしまして。約三時間以上にわたる(昼寝と言って良いのか)なっがい昼寝だったんですが、次に目覚めた時、時計は八を指していました。小さかった私は、
「え!?やばい、学校行かなきゃ!!」とか叫びましたね。あの時は本当に焦った。
こんな夢を見た
いつもと同じ時間に家を出て、あの公園に向かった…足元から伸びる影は、長く伸びて、階段でグネグネ折曲っている…山茶花の垣根を曲がると、ブランコに、あなたの姿があって…前後に揺れるあなたが、夕陽に包まれているのを、暫く見ていた…そして、我にかえって、あなたに声を掛けて、二人並んで他愛もない話をして、腕を組んで公園を後にして…
こんな夢を見た。
過去に決裂し、もう連絡の取れない、今まで
にないほど絆を深めた仲間であり親友。
其奴に嫌というほど罵倒される夢。
実際は、引け目を感じて俺が一方的に離れて
しまった。彼奴は「すまない」と謝る理由もな
く謝って俺の前から消えた。
罵倒されたのが、現実であれば良かったの
に。
現実であったら…
* #こんな夢を見た No.12