『こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢なんてみないと言う
そんなあなたのゆめになりたい
服畳む
〈こんな夢を見た〉
こんな夢を見た
まだ私は学生で、世間から見たら子ども。
時々思う、「こんな人になれたらなぁ。」
だれでも思うかもしれない。あたりまえのことだろうと思う。だからこそ、私はすぐ夢を見る。偶像の自分に、「こうなってほしい」という妄想に、「こうでありたかった」
という理想にうなされている。
夜寝る前に見てしまう夢、自分とはかけ離れた夢、
「ああ、つらいなぁ」
また今日もうなされる。夢という檻に。
階段を駆け下りる朝 「ラウンドワン開くのっていつ?」二限からだよ
もう今まで通りいられない夢。
バラバラになっちゃう夢。
現実にならないで。
#こんな夢をみた
こんな夢を見た。
どこまでも広がる海原の真ん中を、オールの無い小舟で漂っている。
見回すも島影は見えず、航行する船はおろか空を行く飛行機さえも見つける事が出来ない。
いつからこうしているのだろう。どうしてこんな舟に?
何も分からずに、ただ漂っている。
いつのまにか夜が来て、辺りは暗闇に包まれた。
夜空を彗星が流れてゆく。長く、白い尾を引いて。
そして、そのまま、水平線の彼方に、落ちた。
そこで目が覚めた。いつもと変わらない朝。
時計を見て、慌てて身支度を整え、学校へと向かう。
玄関でつまづき、転びそうになりながら。
家を出る時、両親は自分を見送ってくれただろうか?
空を見上げれば、長く、白い尾を引いて、夢の中で見た彗星が落ちてゆく。
ビルの向こうに消えた数秒後に、経験したことのない衝撃に身を包まれた。
体が粉々になる感覚。
自分という存在が、終わりを告げる。
そんな夢を見た。
たくさんのチューブに繋がれた、白いベッドの上で。
両親が泣いている。
登校途中の交通事故だったと誰かが言っていた。
もう二度と目を覚ますことはない、と。
「世界の終わりが来るとしたら、それを見届ける誰かはいるのかな?」
友達の一人がそう言って、肩を落とした夕暮れの河原で、
「大丈夫。終わりが来た後で、きっと誰かが目を覚ませば、すべては夢だったってことになるから」
そう言って笑ったのは、誰だったっけな。
小舟は海をゆく。
世界の終わりから逃げのびて、どこかに始まりを探し求めて。
今度目を覚ます時は、目の前に彼らの笑顔があることを信じて。
白く尾を引く彗星の軌跡を辿り、水平線の彼方の街に流れ着き、ここですべてを始めようと地に降り立つ。
長い漂流を終えて、この足で始まりの大地を踏みしめた時、薄れていた意識が、自分でもそれと分かるほどに覚醒していき…
そして、目覚める。
いつもと変わらない朝。
身支度を整えて家を飛び出す。
玄関でつまづき、転びそうになりながら。
振り返れば、呆れ顔の両親が窓の向こうで見送ってくれていた。
【こんな夢をみた】
「こんな夢をみた」
夏目漱石の代表作のひとつ、『夢十夜』はそんな一文から始まる。
といっても僕は、その作品を読んだことなどない。短編だし、文章も読みやすいほうだから、読んだほうがいいんだろうなと思う。
この前友人も、『夢十夜』の漫画版を読んでいた。横でちらりと見て、面白そうだなとも思った。
けれども、僕は今の今までそれを読んでいない。
けっきょく中途半端な好奇心なんてそんなものだ。少し面白そうだな、少し気になるな、というレベルの気持ちは、僕の中にいる惰性によって簡単に掻き消され、行動までに至らない。
例えばそう。さっきから空を浮遊しているハンバーガーの群れがどこへ行くのかとか、今日いつの間にか学校のグラウンドにできていた50分の1スケール東京タワーが実際何メートルなのかとか、テストの途中でいきなり足がはえたあの消しゴムはどこへ行ってしまったのかとか…そんな日常的な些細な疑問は、全て疑問で終わってしまうのである。
あと少しでいいから行動力がほしい。そうなればきっと、もっと感受性豊かでもっと積極的で意欲的な人間になれるだろう。………おや、なにか聞こえ…
ジリリリリリリ_____________ガチャン
…今日の僕は、そんな夢をみた。
頭に響く目覚まし時計の音で飛び起きた僕は、慌ててその音を止めた。
こんな夢をみた、貴方が沈んでいくのだ暗い暗い冷たい底へ。死を肺まで飲み込んで苦しんで、どこか嬉しそうに沈んでいくのだ。触ろうとするとどんどん離れて段々顔から腐っていく。
どうか私も連れてってくれ貴方と共に居たいの。
望めば全て手に入るだけの財力は
誰しも羨ましがるものだろう。
私だって欲しい。
しかし、皆望みを叶えてしまうから、
財そのものの価値がきっとなくなる。
そんな世界で、一体何に価値を見出すのだろう。
きっと絵画や音楽が、今と変わらず
多くのひとびとが欲しがるものとなるだろう。
いわゆる芸術ってヤツだ。
芸術ってヤツは、どういう評価か分からない。
生み出された作品の良し悪しだけなのか、
それとも、生み出す過程の苦しみが作品を昇華するのか。
そんな世界で、自分に一体どんな価値があるだろう。
そこには、血と泥に塗れてでも生き抜こうとする
鏡合わせの自分がいた。
お題「こんな夢を見た」
「こんな夢を見た」
いつか私もお姉ちゃんのように
″あなたはいい子ね″って
抱きしめられたい
褒められたい
必要とされたい
こんな夢を見た事もあった
あんたはダメな子!!
こんな事も出来ないの?
邪魔だからあっちに行きなさい!!
何度言ったら分かるの!!
怒られてばかりだった私
夢は今も夢のまま...
もう諦めてる
私はなぜあの日 、あなたに背を向けて 帰ってしまったのだろう
それ以来 、あなたの夢を見る時は
それがどんな夢でも
あの日 一晩 一緒に過ごしたという設定になっている
もしかしたら、 あなたが 出てこない夢の中でも
そうなのかもしれない
ある日こんな夢を見た
深い森を抜けると 、大きな建物がある
その中にはたくさんのベッドが並んでいた
どのベッドの上にも抱き合う 私とあなたがいる
けれど、そのうちの一つのベッドの上にだけは
私しかいなくて
私はベッドから出て森へと帰ってしまう
きっと、それが私の本質なんだと思う
それを認めた上で
もう一度あなたに会うことができたなら
あの日なぜ私が帰ったのか答えがわかるのだろうか
「こんな夢を見た」
住んでる町の夢をよく見る。
夢の中の町は現実の町とはちょっとずつ何かが違う。
例えば、こんな所に商店街がある。
こんな道はないのに車で走ってる。
ここにあるはずのないイオンがある。
スーパーの中の配置が違って、別のお店みたいになってる。
確かに私の住んでる町なのに、違う。
こんな夢を見てる。
これって、現実逃避したいって事???
ある知らない5人に
声をかけられるんだ
いつも顔は見えない
「今日も頑張ろ〜!」
「好きなんだ君のことが」
「愛してるよ、ずっと」
「将来の夢なんてない」
「大好きで、離したくない」
多分、全員男の人
でも覚えがないんだ
会ったことも
ない
でも
毎日
毎日夢で会うの
こんな夢ばかり見るせいで
『最近は寝不足』
次の瞬間
彼女の携帯の通知音が鳴った。
こんな夢を見た
夢の中ならなんでも出来る
現実ではできないことも夢の中なら叶えられる
自分の思うがままに自由にストーリーを作れて自由自在に操れる
だから夢から覚めたくない
〜こんな夢を見た〜
好きな人とデートする夢を
一回も遊んだこと無かったからとっても
うれしかった
あと大切なことにきづけたな
ある幸せを見つけようって
ないものねだりは簡単だけど
あるものを探すのは楽しいよ
きっと同じ時間でも
違うものになるだろう
夢とは脳の記憶処理中に起きるらしい。
簡単に例えると、持ち運んでいる書類をうっかり落としてしまったみたいなものだとも聞いたことがある。そんな夢に関して、私が最近見ている夢と一緒に綴っていこうと思う。
時に私は夢を見る時、専ら現実に沿った夢を見る。夢によくあるふわふわとした世界でも異次元な世界でもなんでもない、本当に夢だと気づかなければ現実の記憶と混じってしまいそうなほど、本当に何の変哲もない現実の夢を見る。
…脳の記憶処理中に夢を見るなら現実準拠、たとえ現実的でなくとも多少不自然なところがあるだけのはずで、前述したようなふわふわした世界の夢はどうして夢の代表格のように言われているのだろうか?
多分私は今日の夜も日常生活と同じような内容の夢を見るだろう。なんなら見ない可能性も有り得る。
…今日私は、こんなことを書いてしまったせいで「ふわふわで穏やかな夢を見る人々は、どんな世界を見ているだろうと考えながら眠りにつくのだろうか」などと結論なぞ分かりっこない事に思考を巡らせて眠るだろう。
今ここでこの話題で話を進めたことを後悔し始めている。結論が出ない。だって夢だから、夢に結論も答えも何も無いのに考えたって何になるのか…
<こんな夢を見た>
こんな夢を見た
とっくの昔に学生という免罪符は卒業証書になっているが
今の感覚のままで学生になっている夢をたまに見る
それは 小学校だったり
中学校だったり
高校だったり
大学だったり
知らない学校だったり
そこでは
時間割を間違えて違う教科書を持ってきていたり
移動教室がわからなくて歩きまわったり
クラスメイト という名の知り合いだった人達と話したり
見たことのない先生に怒られたりした
楽しい思い出より
生き苦しい思い出ばかりが残る学校に連れて行かれるのは
私の無意識の後悔の現れなのか
自分自身への戒めなのか
2023/01/23
"こんな夢を見た"
──ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……
目覚まし時計の音に意識を引っ張られ、瞼を上げ目だけを動かして辺りを見回す。
──夢……か……。
上体を起こし、胸に手を当てる。
──ドッ、ドッ、ドッ、ドッ……
耳の奥に響く拍動と共に、シャツ越しに胸に当てている手が激しく上下する。心做しか、息も荒い。
恐らく、先程まで見ていた夢のせいだろう。
断片的にだが、黒い《何か》に追われ、その《何か》から走って逃げている夢だった。《何か》の正体は分からないが、その《何か》に漠然とした恐怖を抱いて逃げていた。
だが、息が荒くなっているのは、恐怖によってだけでは無いだろう。
俺は《何か》から必死に逃げていた。知らない場所で、全力疾走で逃げていた。──夢の中だが──物理的な酸欠状態からの息切れもある気がする。
──どっちにしろ夢見悪すぎ……。
「みゃ〜ん」
横から、するり、とハナが現れ、毛布越しに俺の太腿の上に乗って丸まると喉を鳴らして、前足で交互に押して太腿をこね始めた──つまりフミフミしてきた──。
「……」
ゴロゴロ、という音とフミフミされている感触のリズムに身を委ねていると、動ける余裕が出てきて、ハナの背を撫でる。
「なんだ、朝っぱらから甘えたか?」
「みゃあん」
喉を鳴らしながら返事をすると、ころん、と転がって腹をこちらに向けてきた。ふわふわの腹を優しく撫でると、ゴロゴロが少し大きくなった。
「お前……」
呆れの声を漏らしながらも数分戯れる。
ふと、先程までの息苦しさが無くなっている事に気付いた。
「……」
ハナの頭を撫でる。
──ありがとな。
ハナを抱き上げて、顔を洗いに洗面所に向かった。
お題 こんな夢を見た
このままあなたと二人だけで夢を見て
抱かれてる時の息さえも感じてみたい
少しづつ熱くなる肌にそっと身を寄せて
夜が明けるまで踊り続ける
「ほんとはね、私、君のこと、ちょっとだけ嫌いなの」
そう言ってヤツが死ぬ夢。
展望台の向こう、海が見える崖の上にいつの間にか立っていて、振り向いて笑ったかと思えば飛び降りた。
目覚めたらヤツは助手席で寝ていた。
帰る道中の駐車場で2人、そのまま朝を迎えたようだった。
安らかに眠る表情に、先程見た夢が重なった。
額の汗を拭う。
汗を吸ったシャツが肌に張り付いている。
動悸と血流が早くなるそのために、浅い息を落ち着ける。
恐慌状態に陥った夢の内容は、霧のようにもう掴めなかった。
ただ、海風に煽られたヤツの髪と、歪んだ唇の形だけ覚えていた。
2024 1/23(火) 5『こんな夢を見た』
こ こちらににっこりと微笑みかけた。
ん 「んな事、気にすんなって」
な なあ、お前は誰だ?
ゆ 「唯一、お前と海に飛び込んだ奴」
め 目からいつの間にか涙が溢れ出ていて、咄嗟にそれ
を を拭った。なんで、なんで溢れ出てくるんだ。
み 「未来は良くなるぜ。安心しろよ。」
た たから始まる名前だったような____
お題:こんな夢を見た 2024/01/23