『これからも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
永い永い時間、桜の樹の上からこの土地を見守ってきた。
人間は、桜を見ては『儚い』などと嘆く。けれども私からしてみれば、毎年花を咲かせる桜と比べて、100年ぽっちも生きることができない人間の方が余程儚い存在だと思うのだ。
そんなものになど関わるつもりは無い。
そう思っていた。
「そこでなにしてるの?」
樹の上の私に気がついたのは、幼い少女だった。
「おまえたちのことを見守ってるのさ」
私が見えるなんて珍しくて、うっかり返事をしてしまった。
少女は何故だか私を気に入ったらしく、毎日のようにここを訪れた。
話すのは、『今日は何をした』なんてくだらないことばかり。
「これからも、ずっと。わたしたち友達よ」
桜が散って、夏になり秋になり冬になった。翌年も桜が咲いて、何度も四季が過ぎた。
少女が成長するにつれて訪れる頻度こそ減ったものの、人生の節目節目には欠かさず私に会いに来た。
「大学に受かったよ!」
「春から社会人なの。スーツ似合ってる?」
「この人と、結婚しようと思うの」
「私の子ども。そっくりでしょ?」
「子どもたちも巣立ったし、またここにたくさん来れるわ」
「……実はね、病気が見つかっちゃって」
「ここに来れるのも今日で最後だと思うの。今まで、本当にありがとう」
そしてその言葉通り、あの子はそれきり二度とここに来なくなった。
これからも、ずっと。
なんとひどい嘘だろう。
やっぱり、人間なんかと関わったのが間違いだった。
けれども不思議なことに、何年経っても、何十年経っても、私の記憶にはあの子の姿が残り続けている。
また桜の花が咲く季節が来た。
今年も、あの子の孫だかひ孫だかわからない人間たちが花見にやってきて賑やかになるだろう。
『これからも、ずっと』
これからも、ずっとみんなで一緒に遊園地とか、映画館とか、楽しいことをしていきたい。
私は、この底なし沼から抜けられない。
これからも、ずっと。
そう思いこんでいた20年前。
何もかも諦めていた10年前。
誰の助けもないままに、ずっと同じ人を追いかけていた。
道ならぬ恋だと、わかっていながら、底なし沼に心を押さえ込んでいた。
これからも、ずっと。
なんてありえないことが、わかったのが5年前。
海外の自然を見るツアーは私を変えてくれた。
もう、振り返らない。前を見る。できるかぎり。
お題『これからも、ずっと』
今日の題目は「これからも、ずっと」ととのこと。
ずばり読点の存在感が強い。ひと思いにひと息で言い切っても良さそうなところをそうしていない。
思えば大人になってからSNSや紙の手紙はもちろん電子メールや仕事の資料で何かものを書くときにこの読点の使い方に悩む時間を持つことが増えた。
一度立ち止まって自身の文章を確認するようになったからだ。
読みやすい文章は読点の使い方が上手いものだがマナーによっては読点の使用を嫌う場面もある。点を打つだけのことなのになかなかにやっかいなものだ。
いずれにしても誰かが何かを伝えるべくして心を砕いたその欠片が読点なのであってこの一つの飴玉をじんわりと味わいながらその先につながる物語を空想するべきである。
これからも、ずっと
私はあなたから大好きを貰いました。
だから、私からのお返しとして
これからも、ずっとあなたを大好きで応援しています。
これからも、ずっと
自分の気持ちのことばかり優先していた。
自分のからだのことなど、気にもしていなかった。
私のからだはとても忠実で、
こころに必ずついてきてくれるものと、
思い込んでいたので。
だけど使い続けていると、
古びないものなどなくて、
いろいろと様子が変わってくる。
小さな頃、むし歯になるのが怖くて、
サメみたいに何回でも歯が生えたらいいなあとよく思った。
今はできれば全パーツを取り替えたくなるけど、
それでも私にはこのからだしかない。
これまでもこれからも、ずっと。
最後に私の手元に残るものは、多分これだけ。
緩やかな下り坂を上手に降りていこう。
(もう少しちゃんとメンテするから笑)
#199
【これからも、ずっと】
「こいつがやったんです!私は注意したのにぃ! クスックスクスw」
『違っ』
「これからもずっとこうだからww」
『い、いや。そうじゃ』
「これからもこれよろしく(笑)」
『え、?でも先輩の仕事じゃ…』
「え?ずっとそうなんでしょ?」
『私そんなことっ…』
「俺は男だからwお前はずっとみすぼらしく雑巾でも絞ってろww」
『男とか関係ないじゃん』
「お前が出来るわけないってww」
『わ、わかんないし、』
「は?友達だと思ってた?んなわけないでしょ!お前だけだよ!」
『........ッ!』
「だーれぇ?私知らなぁいwwごっめんねぇ!」
『う、嘘っ!会ったじゃない!いつも会ってくれたのに!どうして?!』
「あーあ!私みーちゃった!先生に報告してやろっとwバレたらどうなるかな?」
『私はやって、ません。』
「濡れ衣着せてもいいんだよ?私やってないもぉん❤?」
『やってないのに.........。グスッ…』
✨「僕とこれからも、ずっとずっと一緒にいませんか?」✨
君がくれた愛が私を生かしてくれた。ありがとう。私の愛する人よ。
これからも、ずっと
若い頃は人生がずっと続くと思ってた…ようやく人生はこれからも、ずっと続くわけじゃないと実感する様になった。(今さら…)
いつか猫が飼いたい
いつか世界一周したい
いつか英語が話せるようになりたい
その「いつか」には限りがある…これからも、ずっと続く訳じゃない人生やりたい事やらないと!
卒業式で使った看板を、入学式に貼り替える。
ハロウィン商戦の飾りをクリスマスバージョンにするお店の人たちも、同じような気分なのかな。
先月卒業生を見送ったと思えば、もう新入生がやってくる。
この場所が好きだ。
子どもたちが泣いたり笑ったりふざけたりして大きくなる。
そんな場所に私はずっといる。
これからも、ずっと。
米澤先生
身長 160ぐらい
年齢 30歳
誕生日 11.9
推しの先生
これからも、ずっと覚えていてくれる保証なんて
どこにもないのにね。
私の大事な宝物。
幼い頃からずっと大事にしてきたものだ。
お出かけの時も、寝る時も、何する時も一緒。
私の大事な友達、いや、親友といってもいいかな。
うさぎのぬいぐるみ、ミミ
ミミは、何も喋らないし、表情が変わることもないが、私の一番の理解者。
大人になった今でも、私の隣にいる。
最近は車の免許を取って、車も買ったので、助手席には必ずミミを乗せている。
これからも、ずっと、私の隣はミミだよ。
「これからも、ずっと」
これからも、ずっと続いて行くのか。君のいない街で君のいない家で君のいない一日を過ごして君の食べない料理をつくる。
写真を見ても服を触ってもどこにも温かみはなくてずっと部屋に服のこすれる音だけがする。
君のいない日々、僕は気づいてしまったんだ。1人でも生きていける。だけど、1人では楽しくない。
あの、とってもきれいなゆうひ、わすれられないとってもおおきなゆうひ、かれとみたゆうひたのしかったな。なぜならかれがいたから、ずっとわすれられないな、
【これからも、ずっと】
大好きな大好きな彼
誰にでも優しいあなただから
最初は遠くから見つめることしか
できなかったんだけど
街中で偶然見かけた時は運命だと思った
そこからあなたに振り向いてほしくて
ダイエット、メイク、オシャレに
あなたの趣味を知って調べたり努力が楽しかったよ
そのおかげなのか
徐々に2人の距離は近づいていったよね
私がいちばんあなたの事を知ってるよ…?
写真の中のあなたは素敵な笑顔なのに
それを私の前では見せてくれないよね
なのにあなたはいつまでも誰にでも優しい。
それが許せなかったの
だから…
ねぇ…?これで
これからも、ずっと一緒だよね。
[これからも、ずっと]
3ヶ月前に、あかりちゃんが体に異変を感じると言うから一緒に病院に行った。
『診断の結果は白血病です。余命は、3ヶ月後です。』と言われた。
3ヶ月後。
ウィーン。
自動ドアが開くと同時に、医者や看護師さんが騒がしかった。
私は、なんだろうと思い、胸騒ぎが少しした。
胸騒ぎを隠すように親友の病室まで歩いた。
コンコン、とドアをノックをすると・・・
中から出て来たのはあかりちゃんじゃなくて看護師さんだった。
『なんですか?ここは立ち入り禁止です』と言われ、『いいえ、あかりちゃんの親友です。』と言い分かってもらえたのか『どうぞ』と言われ中に入る。
そこで見たのが、あかりちゃんの白い体、冷たくなった頬そして動かない体。
『え?!あかりちゃん!どうしたの?ねえ朝だよ。起きて!』って声をかけても応答がない。
『ねえ嘘だよね。嘘って言ってよ。』つて言っても応答がない。
うあーんうあーん😭
って泣いている私に看護師さんが手紙をくれた。
差し出し人は[あかり]と書かれていた。
すぐさま封を開け、手紙を見てみる。
そこに書いてあったのが、「これからも、ずっと友達だよ」って書かれていた。
そんな一言に私はとっても嬉しくなった。
また、涙がこぼれてきた。
それほど嬉しいかったんだ。
と実感した。
〝これからも、ずっと〟
「これからも、ずっと一緒だよ」
そう言って、彼女は手を下ろし、
病室に甲高い電子音が流れた。
…あれから何十年か経った。
彼女の夢を追い、叶え、彼女のいた証を残した。
「もう、いいよね。ずっと、一緒にいよう」
私の身体から力が抜けていくのを、ただ感じる。
部屋には、割れたガラス片が散らばっていた。
これからも、ずっと
こどもを大切にしていきたい
家族みんなの健康を保ちたい
お金で困らない人生にしていきたい
作品No.9【2024/04/09 テーマ:これからも、ずっと】
ようこそ、いらっしゃい。あなたで、そう……何人目かしらね、ここに来るのは。思い出せないわ。
でも、何人目であろうと同じ。私にとっては、みんな特別な人よ。
みんな、新しい生活に、ワクワクして、ドキドキして、目を輝かせてここに来るの。夢を抱いて、それを叶えるために頑張るんだって、強い想いに溢れた人達が、いっぱいここに来るのよ。私は、それを応援してあげたいの。
確か——あなたの前にここに来た人は、和服を仕立てる和裁士になりたいって言ってたわね。もっと気軽に和服に親しんで着てもらいたいんですって。私、なんてすてきな夢なのかしらと思ったものよ。
その前に来た人は、週に一回、ギター一本でライヴに出ていたわね。物悲しげな音と歌詞が、私、とてもすきだったわ。
ふふ。あなたの目も、今までここに来た人達と同じね。明るく輝く、きれいな目だわ。
でもね、なんでかしらね。
来たばかりの頃はみんな、目を輝かせているのに、やがて沈んだ暗い目になっていくのよ。そして、そのままここを出ていくの。
私、それがすごくいやなの。なにがいやって、それを何度も見送らなければならないのがいやなの。
ごめんなさいね、来たばかりのあなたにこんな話をして。でも、ここに来たってことは、あなたにも叶えたい夢があるのよね? 私、応援するわ。
どんな夢をもった、どんな人が来ようとも、この場所に来る人をずっと応援する。
それが、これまでも、これからも、ずっと、私の楽しみなんだもの。
『これからも、ずっと』
一人娘の私は、小さい頃から両親の愛情を存分に受けて育った。得に母は私が困らない様にいつも気を遣い、やりたい事は何でも叶えてくれた。
今思えばそれは、過保護や過干渉の域であったのだが、母はそれが当たり前で、そうする事が生き甲斐だった。
私はいつしかそんな母に疑問を持ち、逃れる様に結婚して家を出た。最初は大泣きしながら帰って来いと電話をかけてきた母だがようやく諦めたようだ。と思ったら、今度は毎日荷物が届く。
「必要な物は無い?また明日も送るからね」
きっと何を言っても通じないのだろう。
そして、これからもずっとこれが続いていくのだ。