『これからも、ずっと』
一人娘の私は、小さい頃から両親の愛情を存分に受けて育った。得に母は私が困らない様にいつも気を遣い、やりたい事は何でも叶えてくれた。
今思えばそれは、過保護や過干渉の域であったのだが、母はそれが当たり前で、そうする事が生き甲斐だった。
私はいつしかそんな母に疑問を持ち、逃れる様に結婚して家を出た。最初は大泣きしながら帰って来いと電話をかけてきた母だがようやく諦めたようだ。と思ったら、今度は毎日荷物が届く。
「必要な物は無い?また明日も送るからね」
きっと何を言っても通じないのだろう。
そして、これからもずっとこれが続いていくのだ。
4/9/2024, 7:39:55 AM