『この道の先に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この道の先に
分かれ道があるじゃろ?
そこを左に行けば村がある。
そこで体を休めなされ。
勇者殿。
この道の先に、何が続いているのだろう。
この先いろんな障害に直面し、
たくさんの分かれ道で選択を迫られる。
楽しくってスキップしたり、
勢いに任せて全力で駆け抜けるときもある。
足が重くなって歯を食いしばって歩いたり、
途中で休むこともある。
それでも、道は長く長く、先へと続いていく。
私達は前進していく。
戻ることのできない旅路を、一歩一歩たしかに進んでいる。
いま、この瞬間もあなただけの道を進んでいる。
振り返れば、きっとこれまで歩んできたたくさんの道がある。
そこで出会ったことすべてが、今の私達を形作っている。
家族、親戚、友人、同僚、恋人、そしてあなたと私も。
こうして出会い、長い長い旅路の中で、一瞬だけ、道が交錯する。
これまで通ってきた道も、これから選んでいく道も、
私達が思う以上にとてもとても複雑な道だけど、
私達はどこかで繋がっていて、ひとりじゃないから。
気づいたら、道と道が繋がって、大きな地図が出来上がってる。
大丈夫。
今は先が見えなくても、
自分自身と、そして出会うこと、出会う人々を信じて。
自分らしく、目の前の道を一歩ずつ進んでいこう。
「未来へ行く時」
この道の先は
確実に、未来に繋がるけれど
同じ場所に
あなたと立てる自信は
ない
自分で辿ってきたはずなのに
どこかで、自分自身すら置いてきてやしないかと心配になるんです
この僕は
いくじなしで
ごめんね
それでも、向いた方が前進の1歩目と信じて
踏み出してるんです
お題:この道の先に
「なんにも見えないよー…」
前を見ても後ろを見ても厄介な濃霧が渦巻いていた。
歩いているけれど、もうどっちに行けばいいのか分からなくなっていた。
まるで、私の心の中だった。
不安だけど、また一歩足を運んだ。
わたしはわたしを、『何があってもなんとかなる』と思っている。
失敗しても、自分が思っているより他人は覚えていないし、反省して次に活かせらるし、ね…?
神頼みのこともあるけど、結局は今日も生きれているわけだから、まあなんとかなっている。
今までだってたくさんなんとかしてきたから、この先もきっと、何とかなる。
叫んでみたら、霞が晴れたように……見えた。
ひんやりと空気が辺りを包む。
白い水気のある霧が、周囲に立ち込めている。
一歩を踏み出す。
道の先は白い濃霧に覆われて、見えない。
小川がせせらぎを歌う音がする。
足先が、何か小さなものを蹴飛ばす。
前も後ろも右も左も見通せない。
枝を抱え上げた草たちは、頭上からじっとこちらを見下ろしている。
先の見えないこの道の先。
一体何があるのだろうか。この道の先に。
…少なくとも、正しくはないこの道だ。
木の根が爪先に触れる。
道はまだ続いている。
傍に下げた剣の柄が、微かに揺れる。
並んで隣を歩く者はもういない。
先立って前を歩く者ももういない。
一人だけの道だ。
師匠が殺されてもう十年。
あの不義理な戦いで師匠が消えてから、師匠に育てられ教えられるという、唯一にして強大な共通点を持っていた僕たちは、それを失ったがために散り散りになって、日常を失った。
ほとんどの者が道を諦めて、違う道へ逸れていった。
一部のものは不義理の不幸を振り払って、新たに道を模索した。
僕以外にも、この道に固執した者もいた。
でもその者たちもいつの間にか、別の道へ逸れていった。
…今や、師匠の仇への復讐を目指して、この道を歩むのは僕一人となってしまった。
道を逸れていった兄弟子たちは、どんな道が見えているのだろうか。
濃い霧に覆われたこの道を絶えず歩きながら、時々僕は考える。
もう兄弟子たちに恨みを感じることも、怒りを感じることもない。
ただ、他の道がどんなものなのか、ふとした好奇心が胸の中に過ぎる。
この道の先に。一体何が待ち受けているのだろうか。
この道の先は。兄弟子たちの歩く道とどう違うのだろうか。
年々険しくなる道を踏み締めながら、僕はじっと考える。
孤独で過去に囚われた長い道。
でも、兄弟子たちの道先を思いながらも、僕はただ、この道の先につくまでは、前へ進めないだろう。
深い霧が立ち込めている。
爪先が、小さな石ころを蹴飛ばす。
道の先には、真っ白な霧だけが広がっていた。
漫画やアニメの見すぎだと言われそうだが、私は「人生」を道と表現することが好きだ。
たくさんの選択をして、たくさんの後悔をして、けれど人は皆同じ場所に行き着く。振り返っても、もう後ろに進むことは出来ない。途中がどうであれ、結局一本道なのだ。後悔のない生き方なんて出来ない。でも、私が死ぬ時、道の終わりにたどり着くとき。笑えていたらいいと思う。
『仮死化』という、私の好きな曲がある。
あるリズムゲームの為に書き下ろされた曲なのだが、フルの歌詞を見た時に、少し泣きそうになった。
『消えたくて生きた今日があるならどちらも嘘にはしなくていいから』という歌詞が、私に刺さったのだ。
今となってはどうして病んだのかも分からないけれど、私は小学4年生の頃に所謂病み期に入ったことがある。
毎日「死にたい」だとか「どうして生きてるんだろう」だとか思っていた。そこから私を救ってくれたのはこの曲では無いけれど、音楽が私を救ってくれた。
今は「なんか違うな」と思って見ていないけれど、とあるグループが私にとっての光だった。この人達に会いたい、この人達の声を生で聴きたい。そう思っていたら、いつの間にか病み期なんて終わっていた。
何に感化されたのかは分からない。けれど、朧気な記憶の中に、ある曲の歌詞が自分に寄り添ってくれているような気がして安心したような記憶がある。
1人じゃないよ。生きててもいいんだよ。そう言ってくれているような気がして、1歩を踏み出せたのだ。
今は友達もできて、時折遊んでいる。生きようと思って良かった、と思う。苦しいことも沢山あったけれど、今はそれ以上の幸せがある。漫画やゲームなどの好きなキャラと出会えたり、同じ趣味を語れる人と出会えたり。
話が大きくそれたりしたが、人生(道)の先にあるものは生きとし生ける全てに共通する「死」だ。
けれど、それはあくまで終点の話。年齢を電車として例えるのなら、まだまだ何十駅もあるだろう。その間、沢山の選択肢にぶつかり、選択し、後悔し、それでも歩む。
最期に迎えるのは「死」でも、自分が歩いている道の先にあるのは、自分だけの選択肢と、自分だけの生き方だ。
この道の先に
何があるのか
ふとそんなことを思いいつも曲がる交差点をまっすぐ進んでみた
君も一緒に着いてきてくれたね
一人じゃなくて本当によかった
あいつは2人も食えなかったみたい
ありがとうね
先が見えない道でも
どんなに険しく辛い道でも
歩いていきたい
この道は自分しか通れない道だから
考えるだけで胸が高鳴る
未来未来に手を伸ばし
ずっとずっと歩いていき
その先の景色を掴み
幸せになりたい
それが人生
海岸で見つけた貝殻
そっと耳に近づけて
波音を聞いたあの日
根無草のように揺れ
わたしは居なかった
強く風が吹いていた
わたしは飛び乗った
先のことは知らない
出来る事をするだけ
合わせるという術は
わたしを消していた
もう時間だと囁く風
不協和音は自身の心
わたしは泣いていた
気付かず生きていた
それがわたしだった
人間に嫌気が差して
神様になろうとした
心にある鬼を磨けよ
わたしが呼んでいる
終わらない旅の途中
上へ上へと一段一段
『この道の先に』
それでは次のニュース。
『日差しチャレンジ』でまた悲劇が起こりました。
本日午後一時頃、住宅街の公園で『日差しチャレンジ』をしたと思われる、吸血鬼が5人見つかりました。
一人は今も意識不明の重体、他四人は完全に灰になり、現地で死亡が確認されました。
若い吸血鬼の中で流行している『日差しチャンレンジ』。
日光に弱い彼らがわざと太陽の元に身を晒すことで、自らの勇気を示す度胸試しが、この『日差しチャレンジ』。
一種のステータスなのか、SNSでは『日差しチャレンジ』の写真がずらり。
ですが吸血鬼にとって、太陽は天敵……
太陽の危険性を十分知っているはずなのに、今回のような事故が後を絶えません。
なぜ悲劇が止まらないのでしょうか?
今回、この謎に迫るため、専門家の方にお越しいただきました。
元ヴァンパイアハンターのジャックさんです。
ジャックさん、こんにちは。
「こんにちは」
ジャックさん、なぜこのような悲劇が止まらないのでしょうか?
「はい、これには吸血鬼を取り巻く事情が変わったことが挙げられます」
と、言いますと?
「まずSNSの普及ですね。
これによって簡単に自らの存在を誇示することが出来るようになったのです」
吸血鬼は目立ちたがりなのですか?
「これに関しては人間と同じ、と言っておきましょうか。
彼らも元は人間……
承認欲求が強いのです」
なるほど。
「二つ目は令和になり、吸血鬼の安全が確保されるようになったことが挙げられます」
それは関係なさそうに聞こえますが……
「いえ、関係あります。
昔、吸血鬼というものは、駆除の対象でした。
そしてそれに対するハンターがいました。
それらを返り討ちにすれば、人々の噂になります」
そして承認欲求が満たされると……
「はい。
ハンター側も、富と名誉が得られる……
ある意味でwin-winな関係でした」
そうだったんですね……
「3つ目の理由に、人間と吸血鬼、双方の価値観が変わったことが挙げられます」
価値観ですか?
「『暴力沙汰はご法度』という価値観です」
なるほど、それは分かります。
今は令和の時代。
ハンターが吸血鬼を狩っても、逆に吸血鬼が返り討ちにしても、避難の嵐でしょうからね。
「その通りです。
そして吸血鬼も目立ちたがりとはいえ、こういった避難の嵐に巻き込まれるのは本望ではありません。
そこで考え出されたのが、血を流さない『日差しチャレンジ』という事です」
なるほど。
よく分かりました。
ですが将来有望な吸血鬼が亡くなる悲劇が続いています。
悲劇を防ぐため、なにか有効な手立ては無いのでしょうか?
「残念なことに対策は難しいと言わざるを得ません」
それはなぜでしょう?
「先ほども言ったように、承認欲求を満たすには最適だからです。
天敵にあえて身を晒す……
これ以上、勇気の必要なことはありません。
それに……」
『それに』?
「私は生存者に聞き取り調査を行った事があります。
この問題に新しい切り口が無いかとね……
そして彼らは、口を揃えて言いました。
『最初は恐怖しかないが、時間が経つと最高にハイってやつになる』と……」
ハイに?
「はい……
つまり彼らにとって、娯楽であると同時に、宗教的な意味を持つのです。
彼らは灰になることでハイになるのです」
そうだったんですね……
問題は複雑のようです……
おや、もう時間ですね。
ジャックさん、解説ありがとうございました。
それでは次のニュース。
動物園から嬉しい知らせです。
世界で初めてチュパカブラの繁殖に成功したと――
#5『この道の先に』
この道の先には一体何があるんだろう。
道は何本かに分かれている。
道の先は白い煙でよく見えない。
私はふと気になって後ろをふりかえってみた。
後ろの道には今までたどってきた人生の記憶が見える。
私はわかった。この道は人生を表しているんだと。
この先の人生はどんなことが待っているんだろう。
気になった私はこの真っ白の煙で隠れている道を歩いてみることにした。
この道の先に
続けていけば何かを変えられるはず、と
今日も線で構成されたなにかを残す
ちりりん。
軽い音で扉についたベルが鳴る。
カウンターの奥でグラスを拭いていた店員がちらりとこちらを見た。彼は「いらっしゃいませ」とは言わずただ軽く頭を下げる。席も自分で決めていいらしい。私が奥へ進んでも何も言ってよこさない。そればかりかこちらへ目も向けなかった。私は奥の窓際の2人席に腰を掛け、向かい側の席に荷物を置いた。荷物と言っても財布とPCぐらいしか入っていない。数ヶ月前からスマートフォンの煩わしさが気になりだし、突如解約してしまった。連絡を寄越す者はもういないのに、常に世界中から情報が届くことがなんとも虚しく、煩わしく感じてしまったのだ。あまり他者と関わりを持たずに生きてきたことが功を奏し、スマートフォンを解約してから今日までなんら困ったことは起こっていない。それがいいことなのか寂しいことなのか、私にはわからない。
手元のメニューに目を落とす。くたびれているがしっかりとした作りのメニュー表である。珈琲と紅茶で迷う。甘いものも食べたい。お冷を出しに来た彼に「珈琲とガトーショコラ」と声をかけると彼は静かに「かしこまりました」とだけ呟いた。私と彼しかいない店内では静かにジャズが流れている。重厚感溢れる造りの窓からは雨が当たる音が聞こえてくる。なんとも言えない心地だ。
その時突然扉がばん。と開いた。突如崩された静寂にいささか彼も驚いたようで、目線がすっとそちらに移動する。入ってきたのは若い女で、歳は20代前半のようであった。服装は割と地味だったが右手に掴んだ大きなキャリーケースとヒールが低めの靴だけは、自己主張が強く眩しい白であった。女は大雑把な性格と見えて、明らかに柄ではない赤い汚れがキャリーケースと靴に見える。急いで来たのか少し息を切らしている。その女は迷わず彼の目の前のカウンター席についた。雨粒を払って、キャリーケースを自分の脇に寄せる。女はお冷を待たずに「冷たい紅茶をちょうだい」と言った。彼はまた「かしこまりました」と呟いた。
少しして私が珈琲を啜っていると、突如女が口を開いた。「あのね、私今から遠くに行くの。」彼は少し黙っていたが「はい」と答えた。「諦めようかと思ったんだけど、やっぱり怖くなって諦めるのをやめたの。でも後悔はしていないわ。」女の声はよく通る声で私の耳にも自然と流れ込んでくる。東北訛りが入っているのか少々イントネーションが変わっているようだ。「好きな人がいたんだけど、友達の彼だったの。でもとても魅惑的だったの。彼も彼だわ。彼女がいるのに他の女となんて同罪、いやもっと重罪よ。だって2人の女を騙しているんだもの。」彼は黙ったままでただ作業をしている。女はそれで満足なようだった。女は深く息を吐くとキャリーケースを少し横にずらして立ち上がった。そのままお金をそこに置き、「ごちそうさま」と言って出ていく。来た時とは打って変わって扉はちりりん。と静かに鳴った。
きっと彼女の話はわかる人にはわかるのだ。彼も私もわからなかったが、彼女の話は「過去」であった。それと同時に「今」でもあった。彼女のこの道の先には灰色の壁が待っているだろう。彼女の恐怖心はそれが迫っていることを切に表していた。
--------------------夕顔が揺れる。
『この道の先に』
この道の先に何があるのか、靄がかかってよく見えない。
そもそも先に道があるのかわからない。
私の道はどこまで続いているんだろう。
もう続きはないのかもしれない。
なら作るか。
僕はこの道の先にあるものが嫌いだ
別にそれは、悪いことだけではないが
ただ、なんとなく嫌いだ
「人生」
僕はそれを本当に好きになれない
私は夕方、ひとりで歩いていた
ふと思った
この道の先に君がいたら
私は今すぐにでも走っていくだろう
でもそんな夢のような話があるわけない
そう思って歩いていた
その道の先に君が見えるまでは
どうしました?お嬢さん
さっきから、お部屋と廊下を行ったり来たり
お髭をピクピク、震わせて
お口をパカパカ、開けている
ついてこい?いいでしょう
どこへ連れて行くのかな
あっち、こっち、後ろをチラリ
大丈夫。ちゃんとついていきますよ
辿り着いたのは空の器
…お水がなかったみたいです
教えてくれて有難う。今用意するね
お水をペロペロ、ご機嫌なお嬢さん
【テーマ:この道の先に】
この道の先に。
何かがある。この狭い路地を抜ければ、這い出れさえすれば、きっと何かが。
毎日が行き止まりみたいな日々だった。ただ、そのままに、流されることすらなく、漂えずいる自分が惨めで、不幸で、可哀想で、ムカついた。
この荷を運んで、目的地に着けば、お金が貰える。そんな分かりきった報酬にすら感謝と敬意と謙遜を交えて、頭を下げる。ありがとうございます。と、何度言えば許されるのか。
貧困でもなく、寝るところもあり、食事に、学びまである。何一つ不自由なく感じる世界線も、十二分にある事は知っている。でも、それすらもどうでもいいくらい、私は疲れているのだ。
この道の先に、なんて、希望のある様な、ほのめかす様な、そんな淡い言葉遊びに涙を流すくらい、僕は疲れている。
今日はもう休もう。生きていて良かったと、いつか実感できる日まで安らかに眠ろう。
そんな自分に、満足はしたくない。
「この道の先に」
紙幣の肖像画に選ばれる人物には基準があるらしい。
きっとどの偉人も自分の道を歩んできたのだろう。
この道の先に
きみ 「この道の先にたくまくんがいる!」
あやめ 「なんかあんた、やばくない?」
きみ 「いや、いるはずだから」
あやめ 「いや、逆にるかくんがいるはずだから」
はる 「お前らうるさいな笑笑早く行くぞ」
(雑草をぬけて)
たくま 「おう!きみ、あやめ、はる!久しぶり」
るか 「あ〜!班違うけど会ったな」
はる 「いや、ガチでいて草」
あやめ 「るか...」
きみ 「たくま...」
先生 「お前らー!早く道進まんか!ごちゃごち
ゃするなー!」
たくま 「:( ;´꒳`;):ヒィィ」