海岸で見つけた貝殻
そっと耳に近づけて
波音を聞いたあの日
根無草のように揺れ
わたしは居なかった
強く風が吹いていた
わたしは飛び乗った
先のことは知らない
出来る事をするだけ
合わせるという術は
わたしを消していた
もう時間だと囁く風
不協和音は自身の心
わたしは泣いていた
気付かず生きていた
それがわたしだった
人間に嫌気が差して
神様になろうとした
心にある鬼を磨けよ
わたしが呼んでいる
終わらない旅の途中
上へ上へと一段一段
『この道の先に』
7/3/2024, 1:35:00 PM